2025オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式練習が4月12日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスは1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がトップタイムを記録した。
公式予選日を迎えた岡山国際サーキットの天候は快晴。早朝から多くの観客が詰めかける中、午前9時30分より公式練習が混走75分、専有走行各10分で行われた。路面はドライ。気温15℃、路面温度は24.8℃だ。
低い気温と雨に見舞われた3月の公式テストとは全く異なる良好なコンディションでの走行とあって、各車周回を重ねながら着実にタイムを削っていく。
まずは開始から10分が経過ところで大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が1分20秒320を記録すると、その3分後に大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が1分18秒326でトップに浮上。笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が1分18秒384で2番手、大津も1分18秒514までタイムを縮めて3番手につける。
続いて残り時間87分で坪井翔(au TOM'S GR Supra)が8周目に1分17秒726を記録してトップに浮上すると、9周目には1分17秒278までタイムを縮めた。
16号車の大津も1分17秒733を8周目に記録して2番手に。37号車の笹原も1分17秒843までタイムを短縮して3番手に続き、GT500ルーキーの小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)が1分17秒854で4番手につける。
その後は各車決勝を見据えたロングランに移行したか、目立ったタイムの更新はなくGT300との混走は終了した。
GT500クラスの専有走行は午前11時5分から10分間で行われたが、ここでは混走トップの1号車(山下健太)ですら1分18秒259を記録するにとどまる。混走2番手の16号車は佐藤蓮がセクター1で自己ベストを更新するも、その後のセクターではタイムが更新されず、1分19秒257に終わった。
しかし混走6番手だった福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)がこの走行で1分17秒826までタイムを更新し、3番手に浮上。牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)も1分17秒979までタイムを縮め、12番手から6番手に浮上して走行を終えている。
こうしてトヨタ勢、ホンダ勢が互角の戦いを繰り広げる中、ニッサン勢は24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)の8番手が最高とやや厳しい滑り出しとなっている。
スーパーGT第1戦はこのあと午後2時より公式予選を行う。今シーズンは予選方式が再び見直され、Q1とQ2のタイム合算が無くなった他、Q2への出走台数が10台に緩和された。ただし使用できるタイヤセット数は昨年後半戦と同様に2セットのみだ。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum