今シーズン、スーパーGT300クラスに2台のメルセデス・ベンツSLSを走らせていたゲイナーは21日、京都工場で恒例となったファン感謝祭を開催した。今年はチームタイトルを獲得したこともあり大いに盛り上がった。
午後1時より始まった感謝祭は、50名近くの熱心なゲイナーファンが参加。ドライバーは平中克幸、植田正幸、山内英揮の3人、そして田中哲也監督が顔をそろえた。ビュッフェ形式での食事に始まり、クイズ大会、田中監督(12月16日生まれ)の誕生日祝い、15問のクイズ大会、車載映像を交えての平中のドライビング解説、ビンゴ大会、そして最後は記念撮影を行い終了時間をオーバーするほどの盛り上がりの中、感謝祭は盛況のうちに幕を閉じた。
また、クイズ大会に絡めて来シーズンの参戦体制も発表された。11号車の平中/ビヨン・ビルドハイム組は今年同様SLSで継続参戦。10号車の植田と山内はチームを離脱。マシンをニッサンGT-Rに変更し、エースドライバーとしてアンドレ・クートを迎えるが、現時点でパートーナーの発表はできないとのことだ。
平中は「このチームで7年お世話になった。来年はドライバーとチームタイトルを取る」と宣言。チームを離れる植田と山内もゲイナーへの感謝を語った。両ドライバーとも来シーズンのシートは確定しているようで、新天地での活躍を期待したい。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
11月8日~9日、スーパー耐久シリーズ2014第6戦「TKUスーパー耐久レースinオートポリス」が大分県オートポリスインターナショナルレーシングコースで開催されました。#333 GLORY A-ONE FN2野間/中島/藤田組はST4クラスで予選6位から、ラストの激闘を経て決勝では5位を獲得。シリーズランキングは4位と同点ながら、優勝回数差によりシリーズ5位となりました。
■レース概要
- 大会名 スーパー耐久シリーズ2014第6戦TKUスーパー耐久レースinオートポリス
- 日時 2014年11月8日(土)~9日(日)
- 場所 オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県)
- 入場者数 11月8日(土)3,610 人/11月9日(日)5,820人
■レース結果概要
- 車名 333号車GLORY A-ONE FN2
- ドライバー A:野間一 B:中島佑弥 C:藤田弘幸
- 予選 ST4 クラス6位(15台中)
- 決勝 ST4 クラス5位(15台中)
11月8日 予選
11月8日(土)14:50から20分間のAドライバー予選2グループがスタート。#333 GLORY FN2野間選手は#58 ウィンマックスDC5小林選手の後方でアタック。タイヤライフを考慮してアタックは2周のみ、計測2周目に2‘04.658 までタイムを伸ばし予選6位となりました。このコースに適しているFRである、S2000を1台と86を3 台上回り、昨年からの進化が明らかとなりました。
- P1 #52 埼玉トヨペットGreenBrave 番場琢
- P2 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
- P2 #92 SKR ENGINEERING S2000 浜野彰彦
- P6 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一
15:45から20分間のBドライバー予選2グループがスタート。#333 GLORY FN2中島選手は路面状況が良くなる後半の時間帯を狙ってコースイン。クリアなスペースからアタックを開始。計測1周目に自己ベストとなる2’05.053を記録し、さらにアタックを続けますが、最初のアタックがベストタイムとなりBドライバー予選7位となりました。しっかりと3台の86を上回り、A/Bドライバーのタイム差も小さい良い形となりました。
- P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 藤田竜樹
- P2 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 井口卓人
- P3 #93 SKR ENGINEERING S2000 石川京侍
- P7 #333 GLORY A-ONE FN2 中島佑弥
11月8日 予選
予選総合結果はA/Bドライバーのベストタイム合算により決定し、予選6位となりました。FF勢のライバルである#58 ウィンマックスDC5や、シリーズを争う#13 ENDLESS 86を上回る幸先の良い結果となりました。
- P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹
- P2 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人
- P3 #52 埼玉トヨペットGreenBrave 番場琢/服部尚貴
- P6 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥
続いて16:20から20分間のCドライバー予選がスタート。このセッションは予選結果には反映されませんが、基準タイムをクリアしなければ決勝への出走が認められません。#333 GLORY A-ONE FN2藤田選手はユーズドタイヤで7周に渡ってアタックを行い2’17.598 を記録し11位で基準タイムをクリアしました。
- P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 寺西玲央
- P2 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 松井孝允
- P3 #58 ウィンマックスTEIN ワコーズKRP☆DC5 木下淳
- P11 #333 GLORY A-ONE FN2 藤田弘幸
11月9日 ウォームアップ走行・ピットウォーク
11月9日(日)前夜から降り続く雨は弱まるものの止まない中、8:30から30分間のウォームアップ走行がスタート。#333 GLORY FN2はウェットでのバランス確認とタイヤスクラブ、ドライバー交代の手順確認のため野間選手からスタート。得意のウェット路面でもあり、序盤からクラストップタイム、総合でも6番手に食い込むスピードを見せます。続いて中島選手に交代。他車のコースアウトが多発する中を余裕を持ったドライビングで好タイムを記録し早めにピットイン。その後は路面状況が改善する中、最後に#93 SKR S2000がクラストップに立ち、#333 GLORY FN2は2番手タイムとなりました。ドライでの速さを向上させつつも、ウェットでの速さを失っていないことが確認されました。
- P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/石川京侍
- P2 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
- P3 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允
- P4 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹/寺西玲央
11:45から45分間行われたピットウォークは曇り空ながらも雨は止み、多くのファンがオートポリスを訪れました。エーワンレースクイーンの小林未来さんとドライバー達は、多くのレースファンや子供たちとの交流を行いました。また、小林未来さんがレポーターを務めるTV 番組「Car X's」もエーワンドライバーへのインタビューに訪れるなど、注目が集まっていました。
11月9日 決勝
今回の決勝レースは3時間レースでドライバー交代義務が2回というS耐の標準的なフォーマットです。朝のウォームアップ走行後に雨は上がったものの、路面には一部ウェットパッチが残る状況です。
#333 GLORY FN2のスタートは野間選手が担当。6番手グリッドからのスタートです。ローリングラップから第6戦オートポリスのスタートが切られます。#333 GLORY FN2野間選手は絶好のスタートを決めて#92 SKR S2000を抜き5番手に浮上して1コーナーに飛び込みます。続いて#93 SKR S2000と#52 埼玉トヨペット86と、滑りやすい路面に苦戦するFR勢をごぼう抜きして3番手に浮上します。
トップ#41 TRACY S2000、2番手#86 GAZOO 86を追走する形で、3番手につけた#333 GLORY FN2はタイヤを温存しながらもペースを維持します。しかし路面が改善するに従い、このコースに適しているS2000のペースが上がり、8周目には#93 SKR S2000に抜かれ4番手にドロップします。5番手はすこし離れて#58 ウィンマックスDC5が走行します。
#333 GLORY FN2野間選手は25周目にルーティンのピット作業へ入ります。給油とタイヤ交換を行い、中島選手へマシンを託します。これで一度7番手まで順位を落とすものの、同じく1回目のピットを終えた#13 ENDLESS 86山内選手とバトルを展開します。
30周目には#58 ウィンマックスDC5がルーティンのピット作業に入り#333 GLORY FN2の後方から4番手争いに加わります。5周遅れてタイヤ交換をした#58 ウィンマックスDC5塩谷選手はハイペースで追い上げて来ます。ロングスティントを走らなければならない#333 GLORY FN2中島選手もタイヤを温存しつつ応戦しますが、ついに49周目に抜かれてしまいます。
続く50周目には#13 ENDLESS 86がルーティンのピットに入り、#333 GLORY FN2 は5番手へと繰り上がります。4番手を争う#333 GLORY FN2と#58 ウィンマックスDC5のピット作業が近づいて来た頃、1コーナーでST4クラス2台が絡むクラッシュが発生し、セーフティカー(SC)が導入されます。
すでに2回目のピット作業を終えていた#13 ENDLESS 86、#92 SKR S2000以外の上位勢は、このSCに反応してピットイン。それぞれ2回目のピット作業を終えてコースに戻ると、4番手#13 ENDLESS 86、5番手#58 ウィンマックスDC5、6番手に#333 GLORY FN2 の順番となります。
3周に渡るSCランが終わりSC解除となります。#333 GLORY FN2 野間選手は、リスタート1周目となる60周目から果敢に攻めて#13 ENDLESS 86村田選手を抜き5番手に浮上。その勢いで#58 ウィンマックスDC5に仕掛けますが、後方からは#13 ENDLESS 86も隙を狙って仕掛けてくる三つ巴の接近戦となります。
何度もサイドバイサイドの争いを繰り広げながら、67周目にはブレーキングに勝る#13 ENDLESS 86が#333 GLORY FN2のインを付き5番手に上がります。しかし70周目には#333 GLORY FN2野間選手が抜き返して5番手へ。さらに71周目には再び#13 ENDLESS 86 村田選手が抜き返します。
3台はダンゴ状態のままレースは進行し、73周目の1コーナーで#13 ENDLESS 86 と#58 ウィンマックスDC5が接触。その後、#13 ENDLESS 86にマシン修理を命ずるオレンジボールが提示され、ピットインし7番手にドロップ。#333 GLORY FN2は5番手に浮上します。
続く76周目には、#58 ウィンマックスDC5とST2クラスの1台が接触し、#333 GLORY FN2 は4番手に上がります。しかし、混乱を避ける為に大きくタイムロスした為、後続の5番手#92 SKR S2000浜野選手が急接近してきます。タイヤの摩耗に苦しむ#333 GLORY FN2野間選手と、ドライ路面で本領を発揮する#92 SKR S2000浜野選手のテールト?ノーズのバトルはファイナルラップまでもつれ込み、ここでGT3クラスがこの2台を周回遅れにしようと後方から迫ってきます。ターン10のヘアピンでGT3 クラスについて行く形で#92 SKR S2000がインを取り、#333 GLORY FN2はアウトサイドに押しやられる形となり5番手にドロップ。残り半周で抜き返すことは出来ず、#333 GLORY FN2は0.537秒差の5位となりました。
この結果シリーズランキングでは#86 GAZOO 86と同ポイントで並びましたが、優勝回数の差によりシリーズ5位となりました。
- P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/石川京侍
- P2 #52 埼玉トヨペットGreenBrave 番場琢/服部尚貴/平沼貴之
- P3 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹/寺西玲央
- P5 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
まとめ
- チーム代表 大河原一
-
「オートポリスはシビックにとって最も苦手なコースでしたが、前回の鈴鹿でのアップデートからさらにバランスを詰めた結果、予選でFF勢トップはもちろん、一部のFR勢をも上回り6位を獲得するなど大きな進化がありました。しかし、タイヤに優しいセットアップを施しているものの、FR勢のタイヤライフには到底及ばず、レース展開は苦しいものとなりました。前半は野間選手がハイペースで走り、中盤のロングを中島選手が確実にタイヤを持たせ、後半は再び野間選手でFR勢を封じ込める戦略でしたが、SC後の混戦で後続と40秒以上あった差が失われてしまったのが痛かったです。厳しいのは承知の上で残り半周粘って欲しかったというのも正直なところです。今シーズンも多くのご支援ご声援をいただき、大変ありがとうございました。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします」
シリーズランキング
- 1st 97pts #41 TRACY SPORTS
- 2nd 69pts #93 SKR ENGINEERING
- 3rd 67pts #58 小林自動車レーシングプロジェクト
- 4th 61.5pts #86 GAZOO Racing SPIRIT
- 5th 61.5pts #333 TEAM A-ONE
- 6th 52.5pts #13 ENDLESS SPORTS
GLORY RACING TEAM A-ONE
- #11 GAINER DIXCEL SLS
- Katsuyuki HIRANAKA / Bjorn WIRDHEIM
- 予選:1位 決勝:1位
- 入場者数/予選日:15,500人・決勝日:32,000人
11月14日(金曜日)
- 専有走行 13:00~16:15 晴/ドライ/気温:15?19度/路面温度:17~26度
シリーズランキングを9ポイントビハインドで迎えた11号車は、昨年2番手以下を周回遅れにするほどここもてぎは得意コースだ。チャンピオンを獲得するには、ライバルの4号車が表彰台に上がらず、なおかつ11号車が優勝することが絶対条件となる。今年は海外戦が10月のタイに組み込まれ、今までのように公式テストが行えなかった分、金曜日に公式テストが3時間15分にわたって行われた。
平中克幸がまずスタート。しっかりとセットメニューをこなすが、オーバーステアが思うように改善されず、リアの足回りを何度か調整。まだ路面状況も悪いためと、このセッションはタイヤが2セットしか使えないため、なかなかセットも進まない。しかし、そんな中でも平中、ビヨン・ビルドハイムはセッション後半に10号車山内英輝にタイムを更新されるまでトップタイムを記録。GAINERはこのセッション1-2で、最終戦に向けて良いスタートが切れた。
11月15日(土曜日)
- 公式練習 9:00~10:50 晴/ドライ/気温:10度/路面温度:15度
昨日と同様に晩秋の秋晴れの中、オンタイムで公式練習は開始された。走り出しは平中から。やはり昨日からのオーバーステアは変わらずで、フロントの足回りのセット変更を行う。何度目かのセット変更を経て、ビルドハイムと交代。ベストなセットといかないまでもタイムは悪くなく、走り出しに出したタイムの1分49秒563で、このセッションはトップで走行を終えた。
11月15日(土曜日)
- ノックアウト予選 1回目 13:30~13:45 晴/ドライ/気温:14度/路面温度:21度
- ノックアウト予選 2回目 14:10~14:22 晴/ドライ/気温:15度/路面温度:22度
お天気は快晴。気温は低めで絶好の予選日和となった。Q1を担当するのはビルドハイム。1発勝負でQ2に進むために、4分経過後にコースへ送り出す。計測2周目にコースレコードの1分47秒717のタイムをマークし、早々にアタックを切り上げる。唯一の1分47秒台のタイムで、Q1はトップで通過した。
続いて明日の決勝を優位に進めるために、ポールを狙いに平中がコースオープンと同時にQ2のアタックを開始する。まず1番に計測ラインを通過し、クリアラップを取ってポールポジションを取りにコースを駆け抜ける。セクター1、2、3とトータルベスを計測。画面にも渾身のアタックが映し出される。しかし最後の90度コーナー立ち上がりで500クラスが撒いていた砂に左後輪を滑らせててタイムロス。1分47秒796のタイムで暫定トップ。予選時間5分を残して平中はピットへ戻ってくる。最後の最後で31号車PRIUSがタイムを縮めて来たが、平中のタイムを上回るマシンは出ず、ポールポジションが確定した。ポールは獲得したが、セクター4のロスがなければ、1分47秒前半のタイムを見えていただけに、若干残念ではある。
ポイントリーダーの4号車BMWは、昨日、今日の午前中は15番手辺りのポジションだったが、予選ではキッチリと3番手のポジションを獲得。明日の決勝は優勝を決めて、尚かつ表彰台を阻止したい。
- 平中克幸ドライバーコメント
-
昨日から今日にかけて良い流れで来られて、タイヤも車も最高の状態で、予選を迎えることができました。まずはポールポジションを取って、明日のレースは一番前からスタートできて、僕らが今出来るベストを尽くせたのじゃないかと思います。明日はしっかりと優勝して、あとは4号車の動向をみるしかないので、その辺はあんまり気にせずにしっかりと優勝だけ目指して頑張りたいと思います。
- Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
-
今日はパーフェクトだった。チャンピオンシップを考えたら優勝しかないし、優勝してライバルは明日4位以下で僕たちがチャンピオンになる。チームもパーフェクトだったし、KATSUもパーフェクトで、ポールポジションが取れた。ダンロップタイヤさんも素晴らしいタイヤを用意してくれた。昨日のテストかからもタイヤのパフォーマンスは良く、チャンピオンシップに強力なアシストをしてくれるだろう。
11月16日(日曜日)
- フリー走行 9:15~9:45 曇/ドライ/気温:8度/路面温度:12度
- 決勝 13:00~ 曇/ドライ/気温:16度/路面温度:23度
レースウィーク3日目の朝も快晴の中オンタイムでスタートした。まずビルドハイムがピットを離れていく。マシンバランスも悪くなく、決勝を想定して走行を続ける。走行時間半分で平中と交代。このセッショッションは5番手で走行を終えた。
決勝スタートはビルドハイムが担当する。今回も鈴鹿大会と同じく、警察車両によるパレードランが行われてから、フォーメーションラップが開始された。シグナルが赤から青に変わり、綺麗にスタート。
ビルドハイムは1周目、2周目と確実に2番手との差を広げていく。1周目に31号車を交わした4号車が2番手にポジションをあげていた。ビルドハイムは1周のラップタイムが他車よりも0.5秒~1秒と速く、10周目には11秒、20周目には24秒と差を開き、平中とドライバー交代した30周目には2番手10号車との差を30秒以上広げていた。
10号車は8番手からのスタートで、抜きにくいこのツインリンクもてぎでポジションを次々と上げていき、4号車を24周目にかわして2番手に上がり、11号車のチャンピオン獲得に向けて援護射撃を行っていた。平中もビルドハイムと同じく他車よりペースがかなり良い。全車ピット作業が終わると、2番手に18秒差で31号車、3番手には4号車が再び上がって来ていた。
このまま優勝は出来るものの、ドライバースチャンピオン獲得は同ポイントで優勝回数により4号車のものとなる。4号車はその後21号車audiと接近戦を繰り広げるが、3番手のままチェッカーフラッグが振られ、危なげない完璧なレースをした11号車は今年の初優勝で2014年シーズンを締めくくった。チームシリーズランキングは1点差で逆転し、11号車がチャンピオンを獲得した。
- 平中克幸ドライバーコメント
-
最終戦に関してはチームとして最高の結果だったと思います。ドライバーズタイトルが取れなかった事は本当に悔しいです。去年も2位で、今年も2位で終わってしまったので、反省する事がありますし、来年に対する課題も出来たと思います。ただチームとして、チームタイトルを獲得できたことは、ドライバーとして貢献できたことは素直にうれしいことだと思いますし、自分がGAINERに加入した2009年からタイトルという形の物を取れそうで取れなかったのが、今年は形として残せたので良かったと思います。
- Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
-
今日は全てにおいてGAINERはパーフェクトなレースをしました。みんながパーフェクトな仕事をした。チャンピオンシップでは同ポイントで取れませんでしたが、チームタイトルは獲得することが出来ました。僕たちは非常に強かった。
- 田中哲也監督コメント
-
予選から完璧なレースをしたのですが、シリーズでいうと最終戦で9ポイント差もあったこと、他力本願でしかチャンピオンを決められなかったことが敗因だと思います。最終戦に関してはチームはやるべき事をやったので、これ以上の結果はなかったと思います。僕がもう少しシリーズを通して作戦を立てられてたら、ドライバーズチャンピオンは取れてかもしれませんね。
GAINER
- #10 GAINER Rn-SPORTS SLS
- Masayuki UEDA / Hideki YAMAUCHI
- 予選:8位 決勝:5位
- 入場者数/予選日:15,500人・決勝日:32,000人
11月14日(金曜日)
- 専有走行 13:00~16:15 晴/ドライ/気温:15?19度/路面温度:17~26度
今年は海外戦が10月のタイに組み込まれ、今までのように公式テストが行えなかった分、金曜日に公式テストが3時間15分にわたって行われた。
山内英輝がまずスタート。走り出しは路面が出来ていない事もあり、アンダーステアがかなりひどく、トラクションも全く無い。フロント、リアの足回りを何度か調整し、セットを進める。途中植田正幸と交代し、植田もタイから1ヶ月半ぶりマシンを確認していた。その後違うタイプのタイヤに履き替え山内がアタック。01‘49.230のタイムで、このセッションのトップタイムをたたき出す。300クラス専有時間になっても、このタイムを更新するマシンは無く、GAINER11号車が2番手、10号車が1番手でさい先の良いスタートが切れた。
11月15日(土曜日)
- 公式練習 9:00~10:50 晴/ドライ/気温:10度/路面温度:15度
昨日と同様に晩秋の秋晴れの中、オンタイムで公式練習は開始された。走り出しは山内から。昨日から路面もかなり良くなり、全体的にグリップが上がって、満タンで悪くないタイムからスタート。路面もまだまだ改善が見込める事から、早めに植田と交代しロングランでタイヤの摩耗確認を行い、違う種類のタイヤも比較テストを行った。ブレーキのキツイもてぎのせいか、だんだんとブレーキにも負担が掛かり始める。途中、ブレーキを交換し、山内で ユーズドタイヤのグリップを確認した所で、このセッションは16番手で終えた。
11月15日(土曜日)
- ノックアウト予選 1回目 13:30~13:45 晴/ドライ/気温:14度/路面温度:21度
- ノックアウト予選 2回目 14:10~14:22 晴/ドライ/気温:15度/路面温度:22度
お天気は快晴。気温は低めで絶好の予選日和となった。Q1を担当するのは山内。1発勝負でQ2に進むために、6分経過後にコースへ送り出す。計測2周目に01‘48.240のタイムで11号車ビルドハイムに続いて暫定2番手。まだ余力を残してはいたが、タイヤを温存するために、1周のアタックで終了。2台を脅かすマシンは現れず、GAINERは1-2でQ1を突破した。
- 植田正幸ドライバーコメント
-
昨日からアンダーステアが消えなくて、山内とエンジニアで色々セットを考えてくれてました。予選に向かってかなり良いセットをみつけて貰って、山内にはQ1を頑張って貰って、Q1が1-2、Q2で僕も3列目までには並べたかったのですが、4列目からのスタートになりました。明日は11号車の援護が出来るように頑張りたいと思います。
- 山内英輝ドライバーコメント
-
昨日からの流れで今日も良い予選が出来たし、Q1も無事突破してQ2も植田さんも良いラップで走ってくれて、今年一番のポジションからのスタートになりました。明日に期待出来るかなと思うのと、車も明日に向けて煮詰めていかないといけないと思います。良い傾向にしか見えてないので、頑張りたいと思います。
11月16日(日曜日)
- フリー走行 9:15~9:45 曇/ドライ/気温:8度/路面温度:12度
- 決勝 13:00~ 曇/ドライ/気温:16度/路面温度:23度
レースウィーク3日目の朝も快晴の中オンタイムでスタートした。まず山内がピットを離れていく。ライフ終わってるタイヤしか残って無かった為、リアの足回り、フロントの足回りを何度か調整してセットを進める。残り5分で植田と交代。3周を周回してチェッカーを受けた。その後のサーキットサファリで、車両に異常が見つかり1周でピットへ。決勝出走に少しの不安材料が出てきてしまった。
何とかグリッドにマシンを並べ、最後にチェッカーフラッグを受けられることを願う。スタートドライバーは山内。もてぎは抜きにくいサーキットだが、11号車の援護をしつつ、表彰台獲得を狙いにいく。
スタートで前を走る3号車GTRを抜きに掛かるが叶わず、0.5秒差の攻防が5周に渡って繰り広げられる。5周目に3号車をパスすると、6周目には55号車CRZ、9周目には0号車CRZ、16周目には65号車SLSを交わして4位まで浮上。31号車PRIUSが、4号車との接近戦を繰り返していたが、抜けないと判断し17周目にピット作業を行い3番手に。2番手4号車とはこの時点で3.3秒差。19周目には差は1秒を切り、明らかにラップタイム10号車山内の方が速い。
そのまま後方から4号車の隙をうかがい、24周目の3コーナーでパス。11号車とは1-2体制を築く。しかし、前回からBOPにより、ストレートスピードが増した21号車AUDIが4号車をパスして、ひたひたと後方から近づいてくる。不要な争いを避け、山内をMAXラップの周回を優先しタイヤを温存するために29周目に21号車に先行を許す。31周目に植田と交代するためにピットへ。
植田がピットを離れると後ろから4号車が。しかし植田はアウトラップで押さえることは叶わず先行を許すことになる。全車ピット作業を終えた時点で5番手を走行。前車は21号車だったが、差を詰めることは叶わず、後方65号車との差も詰められることもなくラップを重ねる。残り7周位から65号車のペースが若干速くなり、徐々に詰められてはきたが何とか押さえきり、心配されたマシンもなんとか最後までトラブルなく走れ5番手でチェッカーを受けた。
- 植田正幸ドライバーコメント
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朝のフリー走行でトラブルが見つかり一時は走れない覚悟もしましたが、チームの英断で何とか走る事が出来ました。結果は山内の頑張りで5位に入る事が出来ました。しかし、11号車の援護射撃にはならなかったのが少し悔いが残ります。今年一年、若い山内と組ませて頂きチームには感謝しています、ダンロップさんも頑張って頂き、もう少し頑張ったら・・・たらればですが(笑) 今年一年応援して頂いたゲーナーファンの皆様、ほんとにありがとうございました。
- 山内英輝ドライバーコメント
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スタートしてGTRを抜くのに苦戦しましたが、その後はうまくパッシングも出来たし、一番重要な4号車の前にも出られました。レース展開も凄く良かったと思います。交代した後も植田さんのペースも良くて、最後に良い形でちゃんとレースを終えられたので凄く良かったと思います。1年間戦ってきて、ダンロップタイヤさんやGAINERのスタッフにも凄く感謝してますし、自分自身もアピール出来るところも多かったので、色んな意味で成長出来た1年だったと感じています。本当に1年ありがとうございました。
- 田中哲也監督コメント
-
決勝朝に少しトラブルがあったのですが、その中でベストを尽くせて、5位を獲得できたのは良かったと思います。1年を通して監督としてはもっと出来ることがあったのではないかと思っています。結果が変わったかどうかは別として。僕としても難しい最後だったと思います。ただタイヤも良かったし、車も良かったし、完璧な最終戦だったと思います。言えることは僕がもっときちんと作戦を立てることが出来ていれば、10号車がもう少し前に行けたかと思います。
GAINER
日本レースプロモーション(JRP)は11日、岡山国際サーキットで昨日に引き続きエンジンメーカーテスト/ルーキーテストを実施。10人/11台が参加する中、貫禄を見せつけたF1ドライバーの小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が2日目も1分15秒151のトップタイムを記録。2日間で行われた総合でもトップでテストを締めくくった。
夜半からの雨が残る中、午前9時50分、2日目1回目のテストが2時間で始まった。昨日2回目のセッションで2番手につけ関係者を驚かせたヤン・マーデンボロー(Lenovo TEAM IMPUL)がこの雨のセッションでも魅せた。開始早々2位以下を10秒以上ちぎるタイムで走り始めると、中盤でも1分34秒640と、2位に付けるウェットが得意な中嶋一貴(TOYOTA)の1分38秒465を4秒ほどリード。自身もコースアウトするなど5回の赤旗が出る荒れたセッションで最終的にはタイムを1分32秒482まで縮め、午前中堂々のトップを奪って見せた。
朝からの小雨は1回目のセッション中には止んだ。お昼頃にはときおり日が差し天候が回復傾向の中、午後2時5分より本日2回目のセッションが始まった。気温が低く路面が乾かないため序盤はウェットタイヤでスタート。
残り20分を切ったあたりから中嶋を皮切りにドライタイヤでのアタックが始まる。しかしドライタイヤに交換した佐々木大樹(KONDO RACING)が2コーナーでコースアウト。このセッション2回目の赤旗が出され、終了時間が10分延長されて再スタートが切られた。しかし、ここでも桜井孝太郎(HP REAL RACING)が2コーナーでコースアウト。赤旗のままこのセッションは終了となった。
終盤、2度の赤旗が出る中、ドライタイヤでタイムを刻んできたのが小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。1分15秒151でこの日のトップに立った。2位には中嶋が、3位にはヤン・マーデンボロー(Lenovo TEAM IMPUL)が付けたが、ドライタイヤで満足なアタックを行えなかったドライバーもいる中、2日間のテストは終了した。
スーパーフォーミュラの来シーズンは4月の鈴鹿サーキットで開幕。開幕前にはここ岡山を含め、鈴鹿、富士でテスト走行が行われる予定だ。小林可夢偉や今回参加した3人の外国人ドライバーの去就も含め、シーズンオフの話題は尽きなさそうだ。
Text: Hiroyuki MINAMI
Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI
メーカー・ルーキーテスト -RIJ- (2014/12/11) Total Testing Weather:Fine/Rainy Course:Dry/Wet
2014 SUPER FORMULA Engine Maker / Rookie Testing 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car | Tire | Session1 Session2 Session3 Session4 | Time | Behind | km/h |
1 | 8 | 小林 可夢偉 | Team KYGNUS SUNOCO SF14 | BS | 1'13.241 *1'11.769 1'33.954 1'15.151 | 1'11.769 | - | 185.746 |
2 | 20 | ヤン・マーデンボロー | Lenovo TEAM IMPUL SF14 | BS | 1'14.617 *1'12.401 1'32.482 1'17.498 | 1'12.401 | 0.632 | 184.125 |
3 | 05 | 佐藤 琢磨 | HONDA TEST CAR | BS | 1'13.749 *1'12.551 1'37.273 1'18.442 | 1'12.551 | 0.782 | 183.744 |
4 | 2 | ファビオ・ライマー | TEAM無限SF14 | BS | 1'14.090 *1'12.892 1'35.298 1'21.558 | 1'12.892 | 1.123 | 182.884 |
5 | 00 | 中嶋 一貴 | TOYOTA TEST CAR | BS | 1'13.308 *1'12.892 1'32.830 1'16.558 | *1'12.892 | 1.391 | 182.214 |
6 | 18 | 松田 次生 | KCMG Elyse SF14 | BS | 1'13.937 *1'13.228 1'46.130 1'18.257 | 1'13.228 | 1.459 | 182.045 |
7 | 3 | 佐々木 大樹 | フジ・コーポレーションKONDO SF14 | BS | 1'13.954 *1'13.417 1'36.523 1'18.588 | 1'13.417 | 1.648 | 181.576 |
8 | 10 | 金石 年弘 | HP SF14 | BS | 1'14.707 *1'13.658 1'35.332 1'23.951 | 1'13.658 | 1.889 | 180.982 |
9 | 32 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 | BS | 1'14.426 *1'14.167 1'41.029 1'24.923 | 1'14.167 | 2.398 | 179.740 |
10 | 11 | 桜井 孝太郎 | HP SF14 | BS | 1'14.687 *1'14.513 1'40.204 1'20.223 | 1'14.513 | 2.744 | 178.906 |
11 | 31 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 | BS | 1'16.179 *1'15.278 1'37.060 1'18.589 | 1'15.278 | 3.509 | 177.088 |
メーカー・ルーキーテスト -RIJ- (2014/12/11) Testing 4 Weather:Rainy Course:Wet
2014 SUPER FORMULA 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 8 | 小林 可夢偉 | Team KYGNUS SUNOCO SF14 KYGNUS SUNOCO Team LeMans | TOYOTA RI4A | 1'15.151 | - | - | 177.387 |
2 | 00 | 中嶋 一貴 | TOYOTA TEST CAR TOYOTA | TOYOTA RI4A | 1'16.558 | 1.407 | 1.407 | 174.127 |
3 | 20 | ヤン・マーデンボロー | Lenovo TEAM IMPUL SF14 Lenovo TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'17.498 | 2.347 | 0.940 | 172.015 |
4 | 18 | 松田 次生 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'18.257 | 3.106 | 0.759 | 170.346 |
5 | 05 | 佐藤 琢磨 | HONDA TEST CAR HONDA | HONDA HR-414E | 1'18.442 | 3.291 | 0.185 | 169.945 |
6 | 3 | 佐々木 大樹 | フジ・コーポレーションKONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'18.588 | 3.437 | 0.146 | 169.629 |
7 | 31 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 NAKAJIMA RACING | HONDA HR-414E | 1'18.589 | 3.438 | 0.001 | 169.627 |
8 | 11 | 桜井 孝太郎 | HP SF14 HP REAL RACING | HONDA HR-414E | 1'20.223 | 5.072 | 1.634 | 166.172 |
9 | 2 | ファビオ・ライマー | TEAM無限SF14 TEAM無限 | HONDA HR-414E | 1'21.558 | 6.407 | 1.335 | 163.452 |
10 | 10 | 金石 年弘 | HP SF14 HP REAL RACING | HONDA HR-414E | 1'23.951 | 8.800 | 2.393 | 158.793 |
11 | 32 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 NAKAJIMA RACING | HONDA HR-414E | 1'24.923 | 9.772 | 0.972 | 156.975 |
メーカー・ルーキーテスト -RIJ- (2014/12/11) Official Testing 3 Weather:Rainy Course:Wet
2014 SUPER FORMULA 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 20 | ヤン・マーデンボロー | Lenovo TEAM IMPUL SF14 Lenovo TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'32.482 | - | - | 144.145 |
2 | 00 | 中嶋 一貴 | TOYOTA TEST CAR TOYOTA | TOYOTA RI4A | 1'32.830 | 0.348 | 0.348 | 143.604 |
3 | 8 | 小林 可夢偉 | Team KYGNUS SUNOCO SF14 KYGNUS SUNOCO Team LeMans | TOYOTA RI4A | 1'33.954 | 1.472 | 1.124 | 141.886 |
4 | 2 | ファビオ・ライマー | TEAM無限SF14 TEAM無限 | HONDA HR-414E | 1'35.298 | 2.816 | 1.344 | 139.885 |
5 | 10 | 金石 年弘 | HP SF14 HP REAL RACING | HONDA HR-414E | 1'35.332 | 2.850 | 0.034 | 139.836 |
6 | 3 | 佐々木 大樹 | フジ・コーポレーションKONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'36.523 | 4.041 | 1.191 | 138.110 |
7 | 31 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 NAKAJIMA RACING | HONDA HR-414E | 1'37.060 | 4.578 | 0.537 | 137.346 |
8 | 05 | 佐藤 琢磨 | HONDA TEST CAR HONDA | HONDA HR-414E | 1'37.273 | 4.791 | 0.213 | 137.045 |
9 | 11 | 桜井 孝太郎 | HP SF14 HP REAL RACING | HONDA HR-414E | 1'40.204 | 7.722 | 2.931 | 133.037 |
10 | 32 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 NAKAJIMA RACING | HONDA HR-414E | 1'41.029 | 8.547 | 0.825 | 131.950 |
11 | 18 | 松田 次生 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'46.130 | 13.648 | 5.101 | 125.608 |
岡山国際サーキットで10日、日本レースプロモーションにより行われたエンジンメーカー/ルーキーテストも初日を終了。午後5時より、今回ルーキーテストに参加したベルトラン・バゲット、ファビオ・ライマー、小林可夢偉の3名が参加して共同記者会見が行われた。
参加した3名がスーパーフォーミュラの印象、岡山国際サーキットの印象、来シーズンの希望などをそれぞれ語った。
- ファビオ・ライマー(TEAM無限)
-
「フォーミュラカーは2013年以来です。ぼくの経験でもスーパーフォーミュラはいいマシンで速いです。GP2と比べても高速コーナーは速いですし、タイヤも非常にいいですし、エンジンのパワーもコーナーの出口でいいです。経験をもう少し積んで学ぶ余地があります。ここは特にターン2とかコーナーの外側にグラベルやウオールが多くて、今のF1のコースとは違いますよね。ぼく自身は今のF1のコースはあまり好きじゃありません。ブレーキを遅らせてミスを犯したとしてもF1は何もおきないコースなので、こういうグラベルがあってミスができないコースが好きです。来季、乗れるとしたらとても名誉なことです。強力なカテゴリーに出られるのは自分にとってもいいことですし、2015年からスーパーフォーミュラに出られることを望んでいます」
- ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)
-
「F1よりいいとロッテラー選手が言ってたとおりでした(横から小林可夢偉が「それはメルセデスなのかケータハムなのか?」という突っ込みを入れたが、ケータハムだと答えた)。フォーミュラカーに乗ったのは2012年のインディーカー以来で、今回はナカジマレーシングの2台のマシンの乗って異なったセットアップを試しました。速いマシンなので楽しめましたし、まだ改善の余地もあると思います。あした走るのが楽しみです。ここは普段ぼくたちが走っているF1の基準で作られたヨーロッパのサーキットとは違ってミスが許されないコーナーが多くて、面白いコースだと思います。オーバーテイクが難しそうで心配です。ストレートでオーバーテイクを仕掛けるのが重要だと思います。ツィスティで休む場所も無いコースですから半分は体力、半分はマシンの力というサーキットですね。面白いサーキットなので面白いレースになると思います。来年はスーパーフォーミュラに出たいと思っています。このレースは日本国外でも強いイメージを持たれているし、最高のドライバーたちが戦っているシリーズだからです。来年出ることになればスーパーGTも出ているので、スーパーGTのホンダで戦うにも有利になると思いますし、自分はフォーミュラで戦いたいと思っています。来年出られるのを楽しみにしています」
- 小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
-
「12年ぶりにフォーミュラカーでこのサーキットを走って、ブリヂストンタイヤも2010年ぶりで、日本のレーシングカーに乗るのも久しぶりで、走り出しから懐かしいなと思いました。トヨタからの企画の仕事で出てるんですが、今日のクルマは、楽しくて、いろんなドライバーが日本のレース面白いぞと言ってた意味がよくわかる一日だったし、久々にこのコースに帰ってきてもしっかり覚えてたので、スムーズに一日が終わって良かったと思います。日本の皆さんとこの場を楽しめて、たくさんのファンも平日なのに来てもらってて、寒い中、あしたは残念ながら雨なんですけど、今後このシリーズが注目されるようにしてほしいという気持ちがあります。インプレッションを今週中にトヨタさんのウェブサイトに掲載するのでよろしくお願いします。このサーキットで来年はスーパーフォーミュラをやるんですか? あ、やるんですね。コース的には面白いコースじゃないかと思います。ただ、オーバーテイクはもしかしたら難しいかも知れませんが、ドライバーはかけひきもあるので、ゼロになるとも言えないし、もっと難しいモナコに比べると必ずチャンスはあると思うし、いまのF1は簡単すぎるし、ドライバーの戦いと言うことで楽しいんじゃないかと思います。コースが短いので体力的にどうかなというのが出てくる人もいると思いますが、高速、ハードブレーキ、低速コーナー、ブレーキ踏まずに行くコンビネーション的なコーナーもあって非常に面白いと思います。F1サーキット以外を走ったのは久々なので、こういうサーキットは常に緊張感があって走るのは練習にもなると思うので楽しかったです。来年は何をするか決まっていません。今回はクルマを比較するプロモーションの意味でトヨタさんに走らせてもらったので、現状どこにも所属してないし、これから来年何をするか、自分の判断次第なんですが、F1のチャンスがあればF1を目指したいという気持ちもあるし、そこに行くために何が最善か考えながら判断をしたいと思います。来年このカテゴリーを走るか走らないか決めてないし、ただ、今日乗った印象では、非常に楽しく走れたし、日本に帰ってきて、日本のファンと楽しむと言うことも大切だということも実感しているし、16歳でレースをして17歳からずっとヨーロッパでレースをして11年くらいヨーロッパでレースをし続けているんですけど、日本に帰ってきてレースをするのも楽しいなという気持ちでもあります。あとこのモータースポーツを盛り上げるという意味では、日本が今、難しい時期にもあると思うので、とくに育成の部分では小さい子がこれからどうやってレーサーを目指していこうという夢をどうやっていくかということを一緒に考えながら、何がこの先つながるかということを考えて判断したいです。納得いくカテゴリーで走ることと、モータースポーツが実のあるスポーツになって、あこがれのスポーツになるように盛り上げていきたいなという気持ちです」
まとめ: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI
日本レースプロモーション(JRP)は10日、岡山国際サーキットでエンジンメーカーテスト/ルーキーテストを実施。10人/11台が参加する中、貫禄を見せつけたF1ドライバーの小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)がコースレコードを大幅に上回る1分11秒769を記録。初日のトップに立った。
今日から2日間のテストが行われる岡山国際サーキットは、朝は氷点下まで冷え込んだが、終日晴天で絶好のテスト日和。小林可夢偉、佐藤琢磨、外国人ルーキードライバーらを見たさに、平日にもかかわらず一般観戦客は千人を超えた。テストは午前10時50分から1回目のセッションが行われ、好天のため開始時には気温は9度、路面温度は13度まで上昇した。
参加ドライバーは10名。エンジンテスト担当はメーカーのテストカーに乗り込む今年のドライバーズチャンピオンの中嶋一貴(トヨタ)とインディーカーに参戦中の佐藤琢磨(ホンダ)。
今回出場することで大きな話題となった小林可夢偉は今年ケータハムでF1を戦い、日本のサーキットを走るのは12年ぶり。ルマン/トヨタの8号車をドライブする。前回出場の岡山は2003年のフォーミュラトヨタで、中嶋一貴とのバトルを制し優勝を飾っている。
無限/ホンダの2号車をドライブするのはファビオ・ライマー。2013年度のGP2チャンピオンで今シーズンはレベリオンレーシングからWECにフル出場した。
ナカジマレーシング/ホンダからは今年スーパーGTに同チームから参戦していたベルトラン・バゲットが参加。今回は31号車と32号車を乗り比べての比較テストを行った。
チームインパル/トヨタから参加したのはグランツーリスモによりニッサンGTアカデミーのチャンピオン、ヤン・マーデンボロー。先日行われたニスモフェスティバルにも顔を見せていた。20号車をドライブ。
コンドーレーシング/トヨタの3号車をドライブしたのは佐々木大樹。2012年度の全日本F3・Nクラスチャンピオンで、2013年はスーパーGT300、今シーズンはGT500と着実にステップアップしてきたニッサン期待のドライバーだ。
リアルレーシング/ホンダの11号車をドライブするのは桜井孝太郎。日本では無名のドライバーだが、2011年度のイギリスF3ルーキクラスチャンピオン。ただし、ルーキークラスでのフル参戦は彼だけだった。その後はGP3に出ていたようだが、実力は未知数だ。
KCMG/トヨタの18号車をドライブするのは2007~2008年のフォーミュラニッポンチャンピオンで、今シーズンGT500クラスでもチャンピオンも獲得した松田次生。今回のルーキーテストでは、今シーズン参戦していたドライバーが出場できないため、来シーズンのここ岡山で行われる第2戦のためのセットアップデータを取るために呼ばれたようだ。自身のブログでも「来年の参戦はない」と明言している。しかし、常々フォーミュラに乗りたいと周囲に語っているので、他チームからの出場を期待したいものである。
リアルレーシング/ホンダの10号車をドライブするのは一昨年まで同チームから出場していた金石年広。松田同様、データ収集のための搭乗と思われる。
テストは午前10時50分から2時間、午後2時5分から2時間の2回。メーカー間の申し合わせにより、開発車両含む全車が午前85% 、午後90%の燃料流量制限で行われた。
午前のテストではF1ドライバーの小林が貫禄を見せつけ、開始30分には2008年6月に松田がノックアウト予選Q3で出した1分15秒831を軽々と上回る1分14秒541を出すと、その後もタイミングモニターのトップに君臨。タイムを1分13秒241まで縮め午前のテストを締めくくった。
午後になっても小林の勢いは止まらない。11日が雨の予報のため、使用可能なドライタイヤ6セットの内5セットを投入。終了直前にはタイムを1分11秒769まで縮めた。これは1994年にここ岡山で行われたF1でアイルトン・セナが出した1分10秒218に1秒5まで迫るもので、当時の予選グリッドに当てはまると6位に入るものである。
2位は小林に抜かれるまで一時トップに立っていたマーデンボローで1分12秒401。ただのゲーマーでないところを見せつけた。3位は1分12秒551の佐藤だが、アタックラップ中にイエロー区間で減速したのが悔やまれた。
4位はライマー、5位は中嶋一貴、6位に松田、7位に佐々木、8位に金石と続いた。2台のクルマを乗り換えたバゲットは32号車で9位に付け、桜井は10位と最下位で1日目を終了した。
午前、午後ともに車両回収の為に数回の赤旗が出たものの、大きなトラブルも無く初日が終了。明日は雨の予報だが、今日のスケジュールと同じ午前9時50分より1回目が、午後2時5分より2回目がそれぞれ2時間で行われる。
Text: Hiroyuki MINAMI
Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI
メーカー・ルーキーテスト -RIJ- (2014/12/10) Testing 2 Weather:Fine Course:Dry
2014 SUPER FORMULA 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 8 | 小林 可夢偉 | Team KYGNUS SUNOCO SF14 KYGNUS SUNOCO Team LeMans | TOYOTA RI4A | 1'11.769 | - | - | 185.746 |
2 | 20 | ヤン・マーデンボロー | Lenovo TEAM IMPUL SF14 Lenovo TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'12.401 | 0.632 | 0.632 | 184.125 |
3 | 05 | 佐藤 琢磨 | HONDA TEST CAR HONDA | HONDA HR-414E | 1'12.551 | 0.782 | 0.150 | 183.744 |
4 | 2 | ファビオ・ライマー | TEAM無限SF14 TEAM無限 | HONDA HR-414E | 1'12.892 | 1.123 | 0.341 | 182.884 |
5 | 00 | 中嶋 一貴 | TOYOTA TEST CAR TOYOTA | TOYOTA RI4A | 1'13.160 | 1.391 | 0.268 | 182.214 |
6 | 18 | 松田 次生 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'13.228 | 1.459 | 0.068 | 182.045 |
7 | 3 | 佐々木 大樹 | フジ・コーポレーションKONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'13.417 | 1.648 | 0.189 | 181.576 |
8 | 10 | 金石 年弘 | HP SF14 HP REAL RACING | HONDA HR-414E | 1'13.658 | 1.889 | 0.241 | 180.982 |
9 | 32 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 NAKAJIMA RACING | HONDA HR-414E | 1'14.167 | 2.398 | 0.509 | 179.740 |
10 | 11 | 桜井 孝太郎 | HP SF14 HP REAL RACING | HONDA HR-414E | 1'14.513 | 2.744 | 0.346 | 178.906 |
11 | 31 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 NAKAJIMA RACING | HONDA HR-414E | 1'15.278 | 3.509 | 0.765 | 177.088 |
メーカー・ルーキーテスト -RIJ- (2014/12/10) Testing 1 Weather:Fine Course:Dry
2014 SUPER FORMULA 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 8 | 小林 可夢偉 | Team KYGNUS SUNOCO SF14 KYGNUS SUNOCO Team LeMans | TOYOTA RI4A | 1'13.241 | - | - | 182.013 |
2 | 00 | 中嶋 一貴 | TOYOTA TEST CAR TOYOTA | TOYOTA RI4A | 1'13.308 | 0.067 | 0.067 | 181.846 |
3 | 05 | 佐藤 琢磨 | HONDA TEST CAR HONDA | HONDA HR-414E | 1'13.749 | 0.508 | 0.441 | 180.759 |
4 | 18 | 松田 次生 | KCMG Elyse SF14 KCMG | TOYOTA RI4A | 1'13.937 | 0.696 | 0.188 | 180.299 |
5 | 3 | 佐々木 大樹 | フジ・コーポレーションKONDO SF14 KONDO RACING | TOYOTA RI4A | 1'13.954 | 0.713 | 0.017 | 180.258 |
6 | 2 | ファビオ・ライマー | TEAM無限SF14 TEAM無限 | HONDA HR-414E | 1'14.090 | 0.849 | 0.136 | 179.927 |
7 | 32 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 NAKAJIMA RACING | HONDA HR-414E | 1'14.426 | 1.185 | 0.336 | 179.115 |
8 | 20 | ヤン・マーデンボロー | Lenovo TEAM IMPUL SF14 Lenovo TEAM IMPUL | TOYOTA RI4A | 1'14.617 | 1.376 | 0.191 | 178.656 |
9 | 11 | 桜井 孝太郎 | HP SF14 HP REAL RACING | HONDA HR-414E | 1'14.687 | 1.446 | 0.070 | 178.489 |
10 | 10 | 金石 年弘 | HP SF14 HP REAL RACING | HONDA HR-414E | 1'14.707 | 1.466 | 0.020 | 178.441 |
11 | 31 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 NAKAJIMA RACING | HONDA HR-414E | 1'16.179 | 2.938 | 1.472 | 174.993 |
- ST5クラス ゼッケン:99
- 車名:BRP★J'S RACINGフィット3
- ドライバー:奥村浩一/梅本淳一/大野尊久
- 予選:クラス1位 決勝:クラス2位
いよいよ2014年スーパー耐久の最終戦を迎えました。ここまで確実に完走を重ねて、ポイントリーダーとして迎えた最終戦。#99号車BRP☆J'S RACINGフィット3は予選でポールポジションの場合、4位以上、ポールポジションで無い場合は3位以上でシリーズチャンピオンを取得という状態で最終戦に挑みました。以下、大野選手のレポートです。
オートポリスサーキットは私自身走ったことが無いので、事前にレーシングシミュレーター(SIM)で練習をしてから望みました。SIMの威力は絶大で、初走行から全く違和感なくコース攻略、セッティングが可能でしたので、大きなロス無くレースウイークに集中出来ました。
金曜日公式練習はドライ。1本目15分ほどセッティング方向の確認と体の慣らしを行いました。車は良い感じに仕上がりましたが、鈴鹿ではそれほど感じなかったバラストがオートポリスではかなり利いていて、特にセクター3の登り区間は車速を落としてしまうと簡単に1秒~2秒落ちてしまうので特に神経を使いました。今回の目標はもちろん優勝してシリーズチャンピオンですが、堅実な走りを遂行するのも義務でした。スムーズな走りを心がけて2分12秒台で周回。明日の予選に期待がかかります。今回の予選は、足回りのセットUPが私寄りに成っていたので、AドライバーからBドライバーへ。予選ポールポジションを捕りに行く作戦に出ました。
土曜日の予選。Aドライバー予選は梅本選手のアタックです。「全員俺が抜いてくる!」と力強くスタートし2分11秒542で見事クラストップタイム&レコード。 続くBドライバー予選はいよいよ私の出番です。チームみんなの期待で胸が押しつぶれそうで心臓も爆発寸前でした(笑)。
アタックラップに2台のST-4クラスの車と絡んでしまい、アタックをやめ、タイヤを冷やして再度アタック。最終コーナーでST-4クラスに再び絡んでしまいましたが、コースレコードの2分10秒695! 唯一2分10秒台に入れることができ、ポールポジションをGETしました!
Cドライバー予選では奥村選手に決勝を想定した周回をお願いしました。貴重なデータとタイヤライフの想定が確認でき、大きな財産を築き上げて頂きました。
曇天で迎えた日曜日。朝の路面状態はセミウェットでしたが徐々に乾き、スリックタイヤでのスタートです。2014年の最終戦が始まります。スタートドライバーは私が担当致しました。
ポールポジションからのスタートでしたが。全開で走るとタイヤが持たないので3番手をキープし、確実にゴール出来るようにタイヤをいたわりました。#2山田英二選手と#95荒聖治選手が先行しますが、「世界の荒選手」に付いて行ける様、4秒遅れで走行。途中ST-2クラスのスピン回避で10秒ほど遅れましたが、確実に周回を重ねて#2山田選手に追いつき2番手を走行。76分後にドライバーチェンジをし、私のスティント、そして今年のスーパー耐久の走行は終了しました。
2番手の奥村選手も車をいたわり、確実に周回を重ねてくれています。順位は3番手。20LAPした所でペースカーが入り、梅本選手とドライバーチェンジしました。
梅本選手がピットアウトすると目の前が#2が! そこからファイナルラップまで壮絶なバトルがはじまります。チャンピオン争いの#95 SPOON FIT3はデフトラブルによりリタイアとなり、チャンピオンは確定に。何とか優勝で飾りたい梅本選手、熱い走りで抜きにかかります。#2荒井選手のブロックもきつく、中々前に出られません。バトルは10周に渡り、最後は大事をとって2位でゴールしました。
念願のシリーズチャンピオン。N1耐久レース、スーパー耐久レース、何十戦も戦ってきて、一度も取る事が出来なかったシリーズチャンピオン。全戦完走し、車両開発も行い、コースレコードも3つ取らせていただいた事、全てにおいて素晴らしいチームの方々と戦わせて頂いた事に心から感謝致します。ありがとうございました。
参戦当初、梅本選手から「絶対にシリーズチャンピオン取るよ!」とおっしゃっていた通り有言実行出来た事、とても嬉しく思います。そしてとても強かったライバルの方々と戦った事を誇りに思います。来シーズンの事は現時点ではまだ何も決まっていませんが、また同じメンバーで戦える事を望みます。ファンの皆様、スポンサー様、梅本会長、奥村代表をはじめ、チームの方々、本当にありがとうございました。来年度も精進してまいります。どうぞよろしくお願い致します。
2013年に続き、今年もシリーズチャンピオンを獲得することができました。一重にスポンサー各社のご支援、ファンの皆様のご声援の賜物とスタッフ&ドライバーの弛まぬ努力が実を結んだと思います。皆様の暖かいご支援、ご協力を心より御礼申し上げます。来年の体制は決定次第改めて発表させていただきます。1年間本当にありがとうございました。
Text: 大野尊久(J'S/BRP)
2014年のSUPER GTシリーズもいよいよ最終戦。今年もシーズンの総決算は、栃木県にあるツインリンクもてぎが舞台となる。
前戦のタイラウンドでは、6位入賞、ポイント獲得というエキサイティングな成績を収めたArnage Racingであったが、迎えるもてぎラウンドは、昨シーズン、マシントラブルのためにたった6Lapで無念にもリタイヤしなければならなかった苦い思い出のレース。
Arnage Racingは「去年の忘れ物を取りに行こう」を合言葉に、さらに強い意志のもと、結成から2年間で培ってきたチーム力の総てを賭けて臨むレースとなった。
タイから車両が帰ってきてから2週間と短いメンテナンス期間に、ガレージでは、もてぎラウンドに向けてのチェックと補修が入念におこなわれた。特に、鈴鹿ラウンド後の慌ただしいタイ向けメンテナンスではカバーできなかった細かい個所も徹底的に点検して、最終戦へ万全の態勢を整え、チームは初冬の色濃い北関東へと向かった。
November 14rd Practice
- 天候:晴れ 路面状況:ドライ
- 気温:15℃?19℃ / 路面温度:17℃?26℃
10月のタイラウンド開催で実施できなかったもてぎ公式テストが、もてぎラウンドのレースウィーク金曜日の午後に設けられた。気温は低めだったが、秋の日差しが穏やかで青空に恵まれるなか、13時よりテストがスタート。3時間15分という時間内に使用できるタイヤの本数が限られていたことから、チームはテスト開始から1時間後にゆっくり車両をコースに出し、じっくりと車両のチェックを行った。テスト終盤では気温の急激な低下からかコースアウトする車両も見られ、赤旗中断を繰り返すうち、16時15分、公式テストは終了した。Arnage Racingのドライバーは加納選手、安岡選手の順で18Lapを走行し、安岡選手が5Lap目に1’50.957をレコードして19位でテストを終えた。
November 15th Qualifying
- 天候:晴れ 路面状況:ドライ
- 気温:Q1開始時 14℃→Q2開始時15℃ / 路面温度:Q1開始時 21℃→Q2開始時22℃
- 入場者:15,500人
前日に続き、爽やかな晴天に恵まれたツインリンクもてぎでは、朝9時から公式練習が行われた。この日もマシンは順調で、加納、安岡両選手は、時間いっぱいを使って44Lapを走行した。これまで、両選手共にシミュレーターを使ってのトレーニングを積んできたおかげで、マシンへの理解度は去年より格段に深まっていた。そのためより深化したセットアップが要求されたが、幸い前日に続いて車両の調子がよく、周回を重ねるなかでセットアップは十分に煮詰められた。もともとストップ&ゴーが特性のツインリンクもてぎのコースは、中低速コーナーに強いAston Martinの得意とするところ。
両ドライバーの進化に応えるように、去年よりもぐんと戦闘的なセットが決まった。なお公式練習でのベストタイムは7Lap目に安岡選手が出した1.50’842(23台中20位)午後、日没時間を考慮して通常より1時間早く予選がスタート。Q1を担当する安岡選手はQ2突破を期してコースに進み出た。しかし、すべての車両からウェイトハンディが解かれた最終戦もてぎのQ1突破の壁は厚く、安岡選手は最後まで懸命のアタックを続けたもののQ2進出は叶わなかった。それでもQ1最終ラップで作戦が的中、1分49秒台が出て15位で決勝を戦う準備ができたことに、チームは士気を上げた。
- P1 #11 GAINER DIXCEL SLS 平中 克幸 / ビヨン・ビルドハイム(1'47.796)
- P2 #31 OGT Panasonic PRIUS 新田守男 / 嵯峨宏紀(1'47.977)
- P3 #4 グッドスマイル 初音ミク Z4 谷口信輝 / 片岡龍也(1'48.500)
- P15 #50 WAKO’S Exe ASTON MARTIN 加納政樹 / 安岡秀徒(1’49.760)
November 16th Race
- 天候:晴れ 路面状況:ドライ
- 気温:16度→18度(スタート時→レース中盤)/ 路面温度:23度→23度 入場者:32,000人
明け方の冷え込みは厳しかったが、決勝日も朝から青空が広がり、またとない観戦日和に、朝から大勢の観客が詰めかけた。9時からのフリー走行は安岡選手からスタート。ところが走行を開始して間もない3Lap目、「トランスミッションがおかしい!」と安岡選手から駆動系の異常を訴える無線が入った。モニタにはコース上でストップしているAston Martinの姿が映し出される。デフの破損か、プロペラシャフトの異常か…トラブルの部位によってはこれ以上の走行はできない。チーム全員の脳裏に、6Lapしか走れなかった昨年のもてぎラウンドがよぎる。
このまま決勝に出ることもできずリタイヤしてしまうのか。牽引されて戻ってきた車両をピットに入れ、メカニックが足回りを外して、懸命にトラブルの原因を探る。結果、トラブルはドライブシャフトが破損したことが原因だと判明。幸いドライブシャフトはスペアパーツがあったため、大至急パーツの交換と修理にとりかかった。薄氷を踏むような決勝の朝のトラブル発生であったが、メカニックたちは午前中いっぱいをかけてマシンの修理を終え、ようやくWAKO’S Exe Aston Martinは2014年の最終戦決勝のグリッドについた。
レース開始は通常より一時間早い13時。栃木県警の白バイとパトカーの先導によるパレードラップのあとフォーメーションラップと続き、いよいよ250km、53Lapのレースがスタートした。スタートドライバーを務める安岡選手は15位から順調に走行を始め、5Lap目にもてぎラウンド決勝のベストタイムとなる1’51.984をレコードし、その後は1分52~53秒台を中心とした好調な走りでポジションアップしていく。そして33Lap目に見かけ上の順位4位で加納選手と交代するためにピットに戻ってきた。チームは言うまでもなく、前戦までと同様にタイヤ無交換作戦をとって、給油のみの素早いピット作業を完了させ、11位でマシンをコースに戻した。加納選手も1分53秒台の非常に安定した走行を見せ、44Lap目、残り6Lapというところで前方の車両をかわして10位にポジションアップ。背後からは88号車の名手織戸選手が猛烈なプレッシャーをかけて迫っていたが、ペースを落とすことなく冷静にドライビングを続けて、見事10位でチェッカーを受けた。
Arnage Racingはようやく一年越しの雪辱を晴らし、さらに加納選手がレース前にした「10位入賞・ポイント獲得」という公約まで果たすことができた。
- P1 #11 GAINER DIXCEL SLS 平中 克幸 / ビヨン・ビルドハイム
- P2 #31 OGT Panasonic PRIUS 新田守男 / 嵯峨宏紀
- P3 #4 グッドスマイル 初音ミク Z4 谷口信輝 / 片岡龍也
- P10 #50 WAKO’S Exe ASTON MARTIN 加納政樹 / 安岡秀徒
- チーム代表 伊藤宗治
-
今回のもてぎラウンドは、前年度の借りを返すという意味合いもあり、完走できたことは無論何よりだったのですが、それにも増してドライバー二人の技量が前年度とは比べ物にならないほど上がっており、今年一年を通して二人積んできた努力の成果が表れたようなレースでした。チームもそれに応えることができて、結果ポイント獲得にもつながり、非常に満足しています。年間通じて素晴らしいタイヤを供給してくださったヨコハマタイヤ様、応援してくださったすべての皆様に感謝したいと思います。
- ドライバー 加納政樹
-
去年は決勝を走れなかったんで、チームとしても、ドライバーとしても、去年忘れてきたものを拾いに行こうってことで、まず完走っていうのが目標でした。今回は金曜日も練習走行があって、最初から車のフィーリングもよかったし、なんとかQ1突破できたらなあって(ドライバー)二人で言ってたんですけど、コンマ3足らなくて残念でした。ただ、決勝はいつも追い上げる形で行けるんで、後半勝負かなって僕としては思ってました。やっすーも何とかポジションキープしながら頑張って、タイヤも残してくれてたんですけど、意外と周りがタイヤ無交換作戦できててね。タイヤ無交換作戦はうちのおかぶやったんですけど(笑)周りも行ける方向性のセットを出してきてるんかなあ。そんな中でも(コースに)戻った時が11番、うしろを見たらマネパの88号車もいてたんですけど、前とのギャップも縮めていけそうやったし、何とかあとポジションを一つ上げればポイントが取れるっていう状況やったんでね、何とかプッシュして走ってポイントにつながりました。でもこれって、今までのポイントの取り方と違うんじゃないかなあと。前のポイントの取り方って、こっちの作戦で取ってた部分があったと思うんですけど、今回のもてぎに関しては、タイヤ無交換の周りと同じ条件の中でもポイント圏内を走れた。それって、この2年間アルナージュでやってきて、だんだんスキルアップしたってことで、安岡君含め、みんなで勝ち取った順位やし、ポイントゲットなんじゃないかなと思います。これから来季に向けて、三年目の集大成ができるようにしていきたいなと思ってます。応援してくれる方ももっと増えるだろうし、こうやってこういうレースを続けていくことが大事やと思います。とりあえず今年一年お疲れ様でした。ポイントも4戦取ったしね。また来年もポイントとって、もっと上位で戦えるくらいのレベルアップもしたいですね。
- ドライバー 安岡秀徒
-
最終戦もポイントゲットで終われて、ほんとによかったです。今年加納さんはすごく速くなったんですけど、その成果が全部出たようなレースだったので、それが一番うれしかったですね。僕は結構苦しいレースでしたけど、加納さんの熱い走り、激走を見ることができて、ポイントを取れなくても満足できるくらいの、いいレースでした。僕の側からすると、去年(リタイヤしたので)レースをできなかったっていうのは、けっこうハンデだったな。思ったよりもブレーキがきつくて、ブレーキがきついのか、僕がへばっているのかわからないくらい止まんなくて…それに、前の車のペースがなかなか上がらない中で我慢して走ってて、前が空いた瞬間にもうちょっとペースが上げられたらよかったんですけど、ちょっとそこが心残り。でも、ポイントとれて終われたんで、最高によかった。なにしろ、朝のウォームアップ走行でトラブルが出てくれたことが、本当に運が良かったと思います。神様が応援してくれてた証拠ですよね。(笑)一年間頑張って、最後までたどり着いて感慨深かったです。また来年走れるように、みんなで頑張りたいと思います。皆さん、応援ありがとうございました。
<一年を振り返って>
Arnage Racingとしてチームを結成して二年目。無我夢中のまま手探りで突き進んできた感のあった初年度に比べると、カラーリングがWAKO’Sカラーとなったことに象徴されるように、支援してくださるスポンサー様も少しずつ増えて、少しは地に足の着いた活動ができるようになったように思います。これは、ご支援してくださる皆様が、チームの目指す「チームとスポンサー様とファンの皆様が一丸となってレースを楽しむ」というスタンスをご理解頂き、一年を通して温かく見守ってくださったおかげにほかなりません。おかげさまでシリーズ8戦中7戦を完走、そのうち4戦でポイントを獲得しました。ドライバーズポイントランキングでは加納選手が17ポイント19位、チームポイントランキングでは34ポイントを獲得して24チーム中14位という結果でシーズンを終えることができました。一年間ありがとうございました。
☆Arnage Racing SUPER GT2014年シリーズの戦績
Round 1 | 4/5~4/6 | 岡山国際サーキット | 13位完走 |
Round 2 | 5/3~5/4 | 富士スピードウェイ | 15位完走 |
Round 3 | 5/31~6/1 | オートポリス | 8位完走★ |
Round 4 | 7/19~7/20 | スポーツランド菅生 | 4位完走★ |
Round 5 | 8/9~8/10 | 富士スピードウェイ | 16位完走 |
Round 6 | 8/30~8/31 | 鈴鹿サーキット | リタイヤ |
Round 7 | 10/4~10/5 | チャーン・インターナショナル・サーキット | 6位完走★ |
Round 8 | 11/15~11/16 | ツインリンクもてぎ | 10位完走★ |
Arnage Racing 2014 SUPER: GT Race report
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーFJ日本一決定戦は7日、ツインリンクもてぎで最終の決勝を行い、ポールポジションからスタートした牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツKK-S)が、一時2位に落ちるも抜き返し、10周・20分35秒723で優勝。弱冠17歳がS-FJ日本一の称号を手にすることとなった。
最終レースは午後2時50分から。30台が参加してフォーメーションラップ1周を回ってスタートが切られた。
ポールシッターの牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツKK-S)は無難なスタートを決めたが、スタートで狙っていた2番グリッドの河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が絶妙のクラッチミート、1コーナーでインから牧野の前に出ることに成功した。3位にも素晴らしいスタートを決めた篠原拓朗(ZAPSPEED ED)が付ける。
牧野は2周目の2コーナー立ち上がりで河野の背後に付けると、3コーナーでブレーキングを遅らせてアウトから並びかけ、ズバッと河野をパス。早くもトップを奪い返した。
2位に落ちた河野もあきらめない。何度かファステストラップを更新しながらトップ牧野との息詰まる接近戦を演じる。しかし牧野も隙を与えず、最終ラップにはファステストを奪い返すと、この2台はこのままの順位でゴール。牧野がS-FJ日本一を手にすることとなった。
2位には河野。上位2台の白熱した争いに付いていくことができなかった篠原は終盤、武村和希(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)に迫られるも順位を守り切って3位でゴール。4位には武村が入った。
予選のトラブルが響き10位スタートとなった佐藤駿介(ガレージ茶畑10V ED)が追い上げて5位。6位にはベテランの吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆GY)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA
F4日本一決定戦は7日、ツインリンクもてぎで最終の決勝レースを行い、終盤1,2位のドライバーがトラブルで相次ぎ脱落する中、4番グリッドからスタートした伴貴広(TAIROKU EXCEED)が15周・28分33秒522で優勝、F4日本一の称号を手にした。
最終レースは午後1時45分、気温6度、路面温度17度というコンディションの中、19台が参加してフォーメーションラップが始まった。
スタートを制したのはポールポジションの三笠雄一(美人&LTVRacing DRP)。2番グリッドの吉田広樹(TAIROKU EXCEED)は同3位の太田達也(佐藤製作所GIAミストKK-ZS制動屋)に3コーナーでパスされ3位に落ちると、グリッド上で動いたと判定されドライビングスルーペナルティーを受けることとなる。
吉田がペナルティーを消化すると、トップ三笠、2位太田、3位には伴貴広(TAIROKU EXCEED)が上がってきた。
トップ三笠は2位の太田を3秒前後リードしながらレースは終盤に。ところが13周目に太田が4コーナーの立ち上がりで失速、マシンをコースサイドに止めると、トラブルの連鎖はトップの三笠をも襲う。14周目のV字立ち上がりでなんとガス欠によりマシンをコースサイドに止めるこことなってしまった。
相次ぐ上位のトラブルでトップに立ったのは伴。15周目のファイナルラップをトップで回って優勝を飾ることとなった。2位にはスタートをミスして中段から追い上げた伴のチームメート、山口大陸(TAIROKU EXCEED)が入り、TAIROKU EXCEEDが1-2。3位には7番グリッドから追い上げた金井亮忠(チームNATS・正義001)が入った。
4位は加藤智(FEEL・RK01・TODA)、5位にはアルミクラストップの鶴田和弥(Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS)が、6位にはペナルティーから追い上げた吉田が入った。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA
S-FJ & F4 日本一決定戦 -RIJ- (2014/12/07) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2014 S-FJ日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 61 | 牧野 任祐 | DODIE制動屋ルーニースポーツKK-S MYST KK-S2 | YH | 10 | 20'35.723 |
2 | 3 | 河野 駿佑 | グッドスマイルレーシング10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 0.620 |
3 | 2 | 篠原 拓朗 | ZAPSPEED ED TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 6.505 |
4 | 63 | 武村 和希 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 6.818 |
5 | 45 | 佐藤 駿介 | ガレージ茶畑10V ED TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 15.682 |
6 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆GY MYST KK-S2 | YH | 10 | 17.477 |
7 | 62 | 里見 乃亜 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 18.576 |
8 | 60 | 山部 貴則 | NAVY AUTO制動屋ミストKK-S2 MYST KK-S2 | YH | 10 | 19.991 |
9 | 91 | 中西 武蔵 | シナジーフォーススマイルマックスNRS ED TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 20.337 |
10 | 70 | 平 優弥 | Team Naoki☆LEPRIX TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 21.146 |
11 | 48 | 天野 翼 | DIJONエンドレスワコーズNILLZ TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 24.865 |
12 | 27 | 堤 優威 | B-MAX RACING RD10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 25.335 |
13 | 36 | 早坂 祐希 | アルビRT ED GIAうちざわ接骨院 TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 29.988 |
14 | 66 | 橋本 陸 | スキルスピード/制動屋 TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 30.498 |
15 | 41 | 今井 龍太 | B-MAX・エンドレス10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 31.686 |
16 | 51 | 福田 詩久 | FSプロジェクト戸田10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 33.165 |
17 | 18 | 高橋 響太 | IDI・ROMANTECミスト MYST KK-S | YH | 10 | 36.516 |
18 | 41 | 今井 龍太 | B-MAX・エンドレス10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 39.285 |
19 | 37 | 神村 悠太 | メイクウィナーエムズKwinsアルビ10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 44.566 |
20 | 46 | 加納 亨介 | ZAPオミッターズ10V・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 45.857 |
21 | 1 | 大竹 将光 | オートルックMASA07J WEST 07J | YH | 10 | 49.838 |
22 | 34 | 小村方 喜章 | アルビモーターフリークGIA湯田上ED MYST KK-S | YH | 10 | 1'00.868 |
23 | 19 | 石田 浩樹 | メッカ07J WEST 07J | YH | 10 | 1'03.217 |
24 | 88 | タカシ | TeamKRM☆MYST☆関口カーズ MYST KK-S2 | YH | 10 | 1'08.225 |
25 | 11 | 佐藤 晋一 | オートルックロッキー TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 1'15.081 |
26 | 10 | 山浦 聖人 | ZAPミマキエンジニアリングED TOKYO R&D RD10V | YH | 8 | 2Laps |
27 | 68 | 横地 昌重 | DeepRアクアクララさいたま10VED TOKYO R&D RD10V | YH | 7 | 3Laps |
---- 以上規定周回数(7Laps)完走 ---- |
- | 75 | 手塚 祐弥 | オールドタイマーZAP10V・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 3 | 7Laps |
- | 55 | 田崎 貴英 | KT三島自動車RS金谷11J関口ED WEST 11J | YH | 1 | 9Laps |
- | 35 | 大久保 一成 | BeyondアルビpleiadesED MYST KK-S | YH | 1 | 9Laps |
- Fastest Lap: CarNo.61 牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツKK-S) 2'02.469 (10/10) 141.14km
S-FJ & F4 日本一決定戦 -RIJ- (2014/12/07) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2014 F4日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 9 | C | 1 | 伴 貴広 | TAIROKU EXCEED B-MAX RK01 | DL | 15 | 28'33.522 |
2 | 7 | C | 2 | 山口 大陸 | TAIROKU EXCEED ZAP F108 | DL | 15 | 6.360 |
3 | 72 | C | 3 | 金井 亮忠 | チームNATS・正義 001 NATS 001 | DL | 15 | 11.633 |
4 | 10 | C | 4 | 加藤 智 | FEEL・RK01・TODA B-MAX RK01 | DL | 15 | 12.170 |
5 | 11 | A | 1 | 鶴田 和弥 | Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS MYST KK-ZS | DL | 15 | 13.456 |
6 | *8 | C | 5 | 吉田 広樹 | TAIROKU EXCEED ZAP F108 | DL | 15 | 13.548 |
7 | 4 | C | 6 | 佐々木 祐一 | 仙台☆DayDream☆F108 ZAP F108 | DL | 15 | 36.247 |
8 | 73 | A | 2 | 早野 光宣 | チームNATS・エクシズ006 WEST 006 | DL | 15 | 1'00.705 |
9 | 19 | A | 3 | 初田 大樹 | スーパーウィンズ.NRT.Hレーシング WEST 056 | DL | 15 | 1'08.730 |
10 | 13 | C | 7 | 吉田 基良 | B-MAX RK01 TODA B-MAX RK01 | DL | 15 | 1'10.970 |
11 | 37 | C | 8 | 長 優子 | B-MAX・RK01 TODA B-MAX RK01 | DL | 15 | 1'39.934 |
12 | 22 | A | 4 | 吉岡 一成 | 東京工科自動車大学校 WEST 006 | DL | 15 | 1'35.612 |
13 | 21 | A | 5 | 相馬 智宏 | 東京工科自動車大学校 WEST 006 | DL | 15 | 1'36.178 |
14 | 17 | C | 9 | 小倉 可光 | チームNATS・OAC 090 MOONCRAFT MC090 | DL | 15 | 1'39.388 |
15 | 2 | C | 10 | 三笠 雄一 | 美人&LTVRacing DRP B-MAX RK01 | DL | 13 | 2Laps |
16 | 34 | C | 11 | 三浦 勝 | CMS090NUTEC MOONCRAFT MC090 | DL | 13 | 2Laps |
17 | 12 | A | 6 | 太田 達也 | 佐藤製作所GIAミストKK-ZS制動屋 MYST KK-ZS | DL | 12 | 3Laps |
---- 以上規定周回数(10Laps)完走 ---- |
- | 35 | A | - | 大岩 政裕 | ポイントワン髙宮商事M2ミストKKZS MYST KK-ZS | DL | 6 | 9Laps |
- | *51 | A | - | 加藤 正将 | ブライルバッテリーレーシングマーズ006 WEST 006 | DL | | 失格 |
- Fastest Lap: CarNo.8 吉田広樹(TAIROKU EXCEED) 1'52.166 (12/15) 154.10km/h
- CarNo.51は、特別規則書第21条1)(スタート手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、不履行のため失格とした。
- CarNo.8は、ツインリンクもてぎ四輪一般競技規則第27条~4)(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
スーパーFJ日本一決定戦は7日、ツインリンクもてぎで第1レグを行い、Aグループでは河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が6周・12分24秒707で、Bグループでは牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツ)が6周12分22秒509で優勝した。
Aグループ第1レグ
Aグループ第1レグは午前11時10分フォーメーションラップが始まった。
スタートではポールポジションの河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が出遅れ、予選2位の武村和希(ル・ボーセフォーミュラアカデミー)に並びかけられるが、1コーナーでアウトからかぶせてトップを死守。3位には山部貴則(NAVY AUTO制動屋ミストKK-S2)が付ける。
トップに立った河野は、2位以下を突き放しにかかり、1周目に2秒5離すと3周目には4秒5、終わってみれば7秒0離してぶっちぎりの優勝をポールトゥウインで飾った。
2位には武村が入ったが、序盤3位に付けていた山部は3周目の90度コーナーで4位手塚祐弥(オールドタイマーZAP10V・ED)かわされその後も後退。3位には手塚が、4位には中西武蔵(シナジーフォーススマイルマックスNRS ED)が入った。
14位から追い上げを図った佐藤駿介(ガレージ茶畑10V ED)は1周目に8位で帰ってくるとその後も前車を次々とパス。5位まで追い上げたところでゴールを迎えた。
Bグループ第1レグ
Bグループ第1レグは11時55分フォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツ)は好スタートを切り、トップで1コーナーに向かったが、予選2位の橋本陸(スキルスピード/制動屋)はスタートをミス。予選3位の里見乃亜(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)に1コーナーで並びかけられると、そのまま並走して2コーナーへ向かうもこの2台は接触。橋本は順位を大きく落とし、里見はリタイアすることとなった。
この2人の接触で2位に上がった篠原拓朗(ZAPSPEED ED)だったが、タイヤが暖まってなかったため1周目の90度コーナーで、3位の平優弥(Team Naoki☆LEPRIX)かわされ3位に落ちる。
トップに立った牧野は2位以下の混乱を尻目に、ゆうゆうと独走。6周を走ってぶっちぎりの優勝を飾った。
2位の平はポジションをキープしたままファイナルラップに入ったが、ゴール直前に燃料系のトラブルが出て後退。繰り上がって2位には篠原が、3位には吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆GY)が入った。
ファイナルレースは午後3時50分にスタート。総合タイムが上回ったBグループの牧野がポールポジションからスタートすることとなった。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA
F4日本一決定戦は7日、ツインリンクもてぎでファイナルレースのグリッドを決めるセミファイナルレースを行い、三笠雄一(美人&LTVRacing DRP)が8周・15分9秒632で優勝した。
セミファイナルレースは午前10時20分から。気温5度、路面温度12度というコンディションの中、19台が参加してフォーメーションラップが始まった。
スタートはポールポジションの三笠雄一(美人&LTVRacing DRP)がトップで1コーナーへ。2位に予選2位の太田達也(佐藤製作所GIAミストKK-ZS制動屋)が、3位に同3位の吉田広樹(TAIROKU EXCEED)が続くが、早くも吉田が5コーナーで太田をパスして3位に上がる。
レースは1秒5前後の差で三笠と吉田の神経戦。3周目、4周目に吉田がファステストラップを更新しながら三笠に迫ると、5周目には三笠がファステストを奪い返し吉田を突き放す。
レースは一進一退のまま最終ラップに突入。ここで吉田は三笠をパスするのをあきらめ、1セットしか使用できないタイヤを温存するためスローダウン。優勝は三笠、2位には3秒4遅れて吉田が、直後に太田が3位でゴールすることとなった。
ファイナルレースはこの後、午後2時45分より15周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA
S-FJ & F4 日本一決定戦 -RIJ- (2014/12/07) 1st Reg B Group Weather:Fine Course:Dry
2014 S-FJ日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 61 | 牧野 任祐 | DODIE制動屋ルーニースポーツKK-S MYST KK-S2 | YH | 6 | 12'22.509 |
2 | 2 | 篠原 拓朗 | ZAPSPEED ED TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 9.952 |
3 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆GY MYST KK-S2 | YH | 6 | 11.511 |
4 | 14 | 長島 大輝 | ZAP・F109・ED ZAP F109 | YH | 6 | 11.422 |
5 | 46 | 加納 亨介 | ZAPオミッターズ10V・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 18.793 |
6 | 68 | 横地 昌重 | DeepRアクアクララさいたま10VED TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 21.485 |
7 | 37 | 神村 悠太 | メイクウィナーエムズKwinsアルビ10V TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 25.190 |
8 | 55 | 田崎 貴英 | KT三島自動車RS金谷11J関口ED WEST 11J | YH | 6 | 31.424 |
9 | 70 | 平 優弥 | Team Naoki☆LEPRIX TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 37.143 |
10 | 19 | 石田 浩樹 | メッカ07J WEST 07J | YH | 6 | 38.324 |
11 | 66 | 橋本 陸 | スキルスピード/制動屋 TOKYO R&D RD10V | YH | 5 | 1Lap |
---- 以上規定周回数(5Laps)完走 ---- |
- | 62 | 里見 乃亜 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | YH | 0 | 6Laps |
- | 10 | 山浦 聖人 | ZAPミマキエンジニアリングED TOKYO R&D RD10V | YH | 0 | 6Laps |
- | 88 | タカシ | TeamKRM☆MYST☆関口カーズ MYST KK-S2 | YH | 0 | 6Laps |
- | 34 | 小村方 喜章 | アルビモーターフリークGIA湯田上ED MYST KK-S | YH | 0 | 6Laps |
- Fastest Lap: CarNo.61 牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツ) 2'02.319 (6/6)
S-FJ & F4 日本一決定戦 -RIJ- (2014/12/07) 1st Reg A Group Weather:Fine Course:Dry
2014 S-FJ日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 3 | 河野 駿佑 | グッドスマイルレーシング10V TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 12'24.707 |
2 | 63 | 武村 和希 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 7.014 |
3 | 75 | 手塚 祐弥 | オールドタイマーZAP10V・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 10.499 |
4 | 91 | 中西 武蔵 | シナジーフォーススマイルマックスNRS ED TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 13.561 |
5 | 45 | 佐藤 駿介 | ガレージ茶畑10V ED TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 13.665 |
6 | 60 | 山部 貴則 | NAVY AUTO制動屋ミストKK-S2 MYST KK-S2 | YH | 6 | 14.348 |
7 | 48 | 天野 翼 | DIJONエンドレスワコーズNILLZ TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 14.501 |
8 | 18 | 高橋 響太 | IDI・ROMANTECミスト MYST KK-S | YH | 6 | 14.864 |
9 | 36 | 早坂 祐希 | アルビRT ED GIAうちざわ接骨院 TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 16.156 |
10 | 51 | 福田 詩久 | FSプロジェクト戸田10V TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 17.067 |
11 | 1 | 大竹 将光 | オートルックMASA07J WEST 07J | YH | 6 | 28.698 |
12 | 35 | 大久保 一成 | BeyondアルビpleiadesED MYST KK-S | YH | 6 | 29.622 |
13 | 11 | 佐藤 晋一 | オートルックロッキー TOKYO R&D RD10V | YH | 6 | 58.648 |
---- 以上規定周回数(5Laps)完走 ---- |
- | 27 | 堤 優威 | B-MAX RACING RD10V TOKYO R&D RD10V | YH | 3 | 3Laps |
- | 41 | 今井 龍太 | B-MAX・エンドレス10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2 | 4Laps |
- Fastest Lap: 河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V) 2'02.549 (5/6) 141.05km/h
S-FJ & F4 日本一決定戦 -RIJ- (2014/12/07) Semi Final Weather:Fine Course:Dry
2014 F4日本一決定戦 Round 99 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 2 | C | 1 | 三笠 雄一 | 美人&LTVRacing DRP B-MAX RK01 | DL | 8 | 15'09.632 |
2 | 8 | C | 2 | 吉田 広樹 | TAIROKU EXCEED ZAP F108 | DL | 8 | 3.489 |
3 | 12 | A | 1 | 太田 達也 | 佐藤製作所GIAミストKK-ZS制動屋 MYST KK-ZS | DL | 8 | 4.342 |
4 | 9 | C | 3 | 伴 貴広 | TAIROKU EXCEED B-MAX RK01 | DL | 8 | 6.762 |
5 | 7 | C | 4 | 山口 大陸 | TAIROKU EXCEED ZAP F108 | DL | 8 | 8.382 |
6 | 10 | C | 5 | 加藤 智 | FEEL・RK01・TODA B-MAX RK01 | DL | 8 | 10.199 |
7 | 72 | C | 6 | 金井 亮忠 | チームNATS・正義 001 NATS 001 | DL | 8 | 12.516 |
8 | 51 | A | 2 | 加藤 正将 | ブライルバッテリーレーシングマーズ006 WEST 006 | DL | 8 | 20.622 |
9 | 35 | A | 3 | 大岩 政裕 | ポイントワン髙宮商事M2ミストKKZS MYST KK-ZS | DL | 8 | 25.400 |
10 | 34 | C | 7 | 三浦 勝 | CMS090NUTEC MOONCRAFT MC090 | DL | 8 | 30.080 |
11 | 4 | C | 8 | 佐々木 祐一 | 仙台☆DayDream☆F108 ZAP F108 | DL | 8 | 31.660 |
12 | 73 | A | 4 | 早野 光宣 | チームNATS・エクシズ006 WEST 006 | DL | 8 | 32.203 |
13 | 17 | C | 9 | 小倉 可光 | チームNATS・OAC 090 MOONCRAFT MC090 | DL | 8 | 36.506 |
14 | 19 | A | 5 | 初田 大樹 | スーパーウィンズ.NRT.Hレーシング WEST 056 | DL | 8 | 37.005 |
15 | 13 | C | 10 | 吉田 基良 | B-MAX RK01 TODA B-MAX RK01 | DL | 8 | 50.641 |
16 | 21 | A | 6 | 相馬 智宏 | 東京工科自動車大学校 WEST 006 | DL | 8 | 1'02.556 |
17 | 22 | A | 7 | 吉岡 一成 | 東京工科自動車大学校 WEST 006 | DL | 8 | 1'03.072 |
18 | 11 | A | 8 | 鶴田 和弥 | Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS MYST KK-ZS | DL | 2 | 6Laps |
---- 以上規定周回数(9Laps)完走 ---- |
- | 37 | C | 11 | 長 優子 | B-MAX・RK01 TODA B-MAX RK01 | DL | 0 | 8Laps |
- | 3 | C | 12 | 中山 雅佳 | HITACHI B-MAX RK-01 B-MAX RK01 | DL | | absence |
- Fastest Lap: 吉田広樹(TAIROKU EXCEED) 2'52.706 (5/8)
スーパーFJ日本一決定戦は7日、ツインリンクもてぎで公式予選を行い、Aグループでは河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が2分2秒439で、Bグループでは牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツ)が2分02秒424でポールポジションを獲得した。
Aグループ公式予選は午前8時30分より。河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が序盤から2位以下を圧倒。9周目に2分2秒439をたたき出し、2位に入った武村和希(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)を0秒7ちぎってポールポジションを獲得した。3位には高橋響太(IDI・ROMANTECミスト)が入った。
河野に迫ると思われた佐藤駿介(ガレージ茶畑10V ED)はミッショントラブルにより2周を回ってピットイン、14位に終わっている。
Bグループ公式予選は午前9時より。真っ先にコースインした牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツ)が周回毎にタイムアップ。7周目には2分2秒424とAグループで河野が出したタイムを上回りポールポジションを獲得した。
橋本陸(スキルスピード/制動屋)は、7周目に牧野に1秒2差と迫るタイム出し、さらなる更新を狙ったが届かず2位。3位には里見乃亜(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)が入った。
この後、午前11時10分よりAグループによる第1レグが、同11時55分よりBグループの第1レグがそれぞれ10周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA
F4日本一決定戦は7日、ツインリンクもてぎで公式予選を行い、三笠雄一(美人&LTVRacing DRP)が1分52秒514でポールポジションを獲得した。
ワンデーレースとして予選・決勝が行われるツインリンクもてぎは早朝より快晴。しかし、気温はマイナス4度とかなり低い路面温度の中、20台が参加して午前8時より公式予選が行われた。
序盤から予選をリードしたのは三笠雄一(美人&LTVRacing DRP)。2周目、2分58秒594でタイミングモニターのトップに立つと、終始トップに君臨。タイヤの暖まった6周目には2秒645と2位以下を1秒近くちぎるタイムをたたき出すと、以後もアタックを続け9周目には2秒439までタイムを更新。ポールポジションを獲得した。
対抗馬とみられていた吉田広樹(TAIROKU EXCEED)も徐々にタイムアップ。8周目には53秒089をマークするもトップの三笠に0秒5届かず。代ってこの2人の間に割って入ってきたのがアルミクラスの太田達也(佐藤製作所GIAミストKK-ZS制動屋)。53秒を切る1分52秒906で2位に付けた。吉田は3位で予選を終えることとなった。
4位には金井亮忠(チームNATS・正義001 )が、5位には吉田のチームメート伴貴広(TAIROKU EXCEED)が、6位にはアルミクラスの鶴田和弥(Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS)が入った。
この後、午前10時20分より8周でセミファイナルが、その順位をスタートグリッドとして午後1時45分より15周で最終決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA
S-FJ & F4 日本一決定戦 -RIJ- (2014/12/07) B Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 S-FJ日本一決定戦 98 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 61 | 牧野 任祐 | DODIE制動屋ルーニースポーツKK-S MYST KK-S2 | YH | 2'02.424 | - | - | 141.189 |
2 | 66 | 橋本 陸 | スキルスピード/制動屋 TOKYO R&D RD10V | YH | 2'02.544 | 0.120 | 0.120 | 141.051 |
3 | 62 | 里見 乃亜 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | YH | 2'03.054 | 0.630 | 0.510 | 140.466 |
4 | 2 | 篠原 拓朗 | ZAPSPEED ED TOKYO R&D RD10V | YH | 2'03.356 | 0.932 | 0.302 | 140.123 |
5 | 70 | 平 優弥 | Team Naoki☆LEPRIX TOKYO R&D RD10V | YH | 2'03.516 | 1.092 | 0.160 | 139.941 |
6 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆GY MYST KK-S2 | YH | 2'03.615 | 1.191 | 0.099 | 139.829 |
7 | 14 | 長島 大輝 | ZAP・F109・ED ZAP F109 | YH | 2'04.686 | 2.262 | 1.071 | 138.628 |
8 | 46 | 加納 亨介 | ZAPオミッターズ10V・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 2'04.988 | 2.564 | 0.302 | 138.293 |
9 | 10 | 山浦 聖人 | ZAPミマキエンジニアリングED TOKYO R&D RD10V | YH | 2'05.009 | 2.585 | 0.021 | 138.270 |
10 | 68 | 横地 昌重 | DeepRアクアクララさいたま10VED TOKYO R&D RD10V | YH | 2'05.594 | 3.170 | 0.585 | 137.626 |
11 | 37 | 神村 悠太 | メイクウィナーエムズKwinsアルビ10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'05.644 | 3.220 | 0.050 | 137.571 |
12 | 88 | タカシ | TeamKRM☆MYST☆関口カーズ MYST KK-S2 | YH | 2'05.946 | 3.522 | 0.302 | 137.241 |
13 | 55 | 田崎 貴英 | KT三島自動車RS金谷11J関口ED WEST 11J | YH | 2'06.898 | 4.474 | 0.952 | 136.211 |
14 | 34 | 小村方 喜章 | アルビモーターフリークGIA湯田上ED MYST KK-S | YH | 2'07.373 | 4.949 | 0.475 | 135.704 |
15 | 19 | 石田 浩樹 | メッカ07J WEST 07J | YH | 2'08.409 | 5.985 | 1.036 | 134.610 |
---- 以上予選通過 ---- |
S-FJ & F4 日本一決定戦 -RIJ- (2014/12/07) A Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 S-FJ日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 3 | 河野 駿佑 | グッドスマイルレーシング10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'02.439 | - | - | 141.172 |
2 | 63 | 武村 和希 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | YH | 2'03.149 | 0.710 | 0.710 | 140.358 |
3 | 18 | 高橋 響太 | IDI・ROMANTECミスト MYST KK-S | YH | 2'03.361 | 0.922 | 0.212 | 140.117 |
4 | 75 | 手塚 祐弥 | オールドタイマーZAP10V・ED TOKYO R&D RD10V | YH | 2'03.491 | 1.052 | 0.130 | 139.969 |
5 | 27 | 堤 優威 | B-MAX RACING RD10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'03.558 | 1.119 | 0.067 | 139.894 |
6 | 60 | 山部 貴則 | NAVY AUTO制動屋ミストKK-S2 MYST KK-S2 | YH | 2'03.684 | 1.245 | 0.126 | 139.751 |
7 | 91 | 中西 武蔵 | シナジーフォーススマイルマックスNRS ED TOKYO R&D RD10V | YH | 2'03.757 | 1.318 | 0.073 | 139.669 |
8 | 41 | 今井 龍太 | B-MAX・エンドレス10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'04.203 | 1.764 | 0.446 | 139.167 |
9 | 48 | 天野 翼 | DIJONエンドレスワコーズNILLZ TOKYO R&D RD10V | YH | 2'04.246 | 1.807 | 0.043 | 139.119 |
10 | 36 | 早坂 祐希 | アルビRT ED GIAうちざわ接骨院 TOKYO R&D RD10V | YH | 2'04.647 | 2.208 | 0.401 | 138.671 |
11 | 51 | 福田 詩久 | FSプロジェクト戸田10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'04.916 | 2.477 | 0.269 | 138.373 |
12 | 1 | 大竹 将光 | オートルックMASA07J WEST 07J | YH | 2'06.054 | 3.615 | 1.138 | 137.123 |
13 | 35 | 大久保 一成 | BeyondアルビpleiadesED MYST KK-S | YH | 2'06.374 | 3.935 | 0.320 | 136.776 |
14 | 45 | 佐藤 駿介 | ガレージ茶畑10V ED TOKYO R&D RD10V | YH | 2'06.652 | 4.213 | 0.278 | 136.476 |
15 | 11 | 佐藤 晋一 | オートルックロッキー TOKYO R&D RD10V | YH | 2'08.565 | 6.126 | 1.913 | 134.445 |
---- 以上予選通過 ---- |
- | 17 | 武田 馨 | カタノレーシングサイエンスFZ-213 KATANO FZ-213 | YH | - | - | - | - |
S-FJ & F4 日本一決定戦 -RIJ- (2014/12/07) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 F4日本一決定戦 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 2 | C | 1 | 三笠 雄一 | 美人&LTVRacing DRP B-MAX RK01 | DL | 1'52.514 | - | - | 153.625 |
2 | 12 | A | 1 | 太田 達也 | 佐藤製作所GIAミストKK-ZS制動屋 MYST KK-ZS | DL | 1'52.906 | 0.392 | 0.392 | 153.092 |
3 | 8 | C | 2 | 吉田 広樹 | TAIROKU EXCEED ZAP F108 | DL | 1'53.089 | 0.575 | 0.183 | 152.844 |
4 | 72 | C | 3 | 金井 亮忠 | チームNATS・正義 001 NATS 001 | DL | 1'53.281 | 0.767 | 0.192 | 152.585 |
5 | 9 | C | 4 | 伴 貴広 | TAIROKU EXCEED B-MAX RK01 | DL | 1'53.636 | 1.122 | 0.355 | 152.108 |
6 | 11 | A | 2 | 鶴田 和弥 | Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS MYST KK-ZS | DL | 1'53.694 | 1.180 | 0.058 | 152.031 |
7 | 7 | C | 5 | 山口 大陸 | TAIROKU EXCEED ZAP F108 | DL | 1'53.861 | 1.347 | 0.167 | 151.808 |
8 | 10 | C | 6 | 加藤 智 | FEEL・RK01・TODA B-MAX RK01 | DL | 1'54.521 | 2.007 | 0.660 | 150.933 |
9 | 51 | A | 3 | 加藤 正将 | ブライルバッテリーレーシングマーズ006 WEST 006 | DL | 1'54.539 | 2.025 | 0.018 | 150.909 |
10 | 34 | C | 7 | 三浦 勝 | CMS090NUTEC MOONCRAFT MC090 | DL | 1'55.198 | 2.684 | 0.659 | 150.046 |
11 | 73 | A | 4 | 早野 光宣 | チームNATS・エクシズ006 WEST 006 | DL | 1'55.735 | 3.221 | 0.537 | 149.350 |
12 | 35 | A | 5 | 大岩 政裕 | ポイントワン髙宮商事M2ミストKKZS MYST KK-ZS | DL | 1'55.802 | 3.288 | 0.067 | 149.263 |
13 | 4 | C | 8 | 佐々木 祐一 | 仙台☆DayDream☆F108 ZAP F108 | DL | 1'56.086 | 3.572 | 0.284 | 148.898 |
14 | 17 | C | 9 | 小倉 可光 | チームNATS・OAC 090 MOONCRAFT MC090 | DL | 1'57.283 | 4.769 | 1.197 | 147.378 |
15 | 13 | C | 10 | 吉田 基良 | B-MAX RK01 TODA B-MAX RK01 | DL | 1'57.967 | 5.453 | 0.684 | 146.524 |
16 | 37 | C | 11 | 長 優子 | B-MAX・RK01 TODA B-MAX RK01 | DL | 1'58.053 | 5.539 | 0.086 | 146.417 |
17 | 19 | A | 6 | 初田 大樹 | スーパーウィンズ.NRT.Hレーシング WEST 056 | DL | 1'58.440 | 5.926 | 0.387 | 145.939 |
18 | 22 | A | 7 | 吉岡 一成 | 東京工科自動車大学校 WEST 006 | DL | 1'59.776 | 7.262 | 1.336 | 144.311 |
19 | 21 | A | 8 | 相馬 智宏 | 東京工科自動車大学校 WEST 006 | DL | 2'05.050 | 12.536 | 5.274 | 138.224 |
---- 以上予選通過 ---- |
- | 3 | C | 12 | 中山 雅佳 | HITACHI B-MAX RK-01 B-MAX RK01 | DL | no time | - | - | - |
スーパーFJ日本一決定戦は予選・決勝を翌日に控えた6日、ツインリンクもてぎで、練習走行を3セッション行った。有力ドライバー4名に決勝に向けての意気込みを聞いた。
- 牧野任祐(DODIE制動屋ルーニースポーツKK-S)
-
岡山シリーズを全戦ポールトゥウインと圧倒してチャンピオンを獲得。遠征した富士ともてぎシリーズでも3戦全勝、鈴鹿のF1サポートレースでも優勝した。今日の1,2回目の練習でもトップタイムを記録。
「もうちょっと確認したいところはありますが、順調ですし、ここでは勝っているので問題は無いです。勝ってスカラシップが取れたら来年は現行のF4に出ます。FIA-F4にも出る予定で、ホンダのスクール(SRS-F)にも行きます」
- 河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)
-
レベルの高い鈴鹿シリーズでチャンピオンを獲得。父はRSファイン代表の河野高男氏。今日、3回の練習はすべて2位だった。
「悪くはないんですがクリアが取れなかったりでまだ本調子は出ていません。木曜日は牧野選手がコンマ1秒速くて、昨日は自分、今日は牧野選手、あしたはぼくの番ですね(笑)。ギアトラブルがあったので直してもらって走りに集中します。F1のサポートレースでは牧野選手に負けたのでリベンジです」
- 橋本陸(スキルスピード/制動屋)
-
鈴鹿シリーズで2位。S-FJマシンでもてぎを走るのは初めてだが、最後の最後の練習でついにトップに立った。
「最初は1秒3とか離れていたのでどうなるのかと思いましたが、2日かかってもてぎの走り方がやっと分かってきました。ライバルは少ない方がいいですが、鈴鹿勢のレベルが低いと思われるのもいやですし、自分としてもてぎでも通用することを証明したいですね。このクルマを乗るのも最後なのであしたは全力で楽しみたいと思っています」
- 篠原拓朗(ZAPSPEED ED)
-
今シーズンのもてぎシリーズのチャンピオン。練習ではマシントラブルなどで不振だったが決勝での巻き返しを期す。
「マシンのアンダーパネルが外れて直してもらったら1秒タイムが上がりました。セッティングの方向は定まってきてるので、あしたニュータイヤ用に詰められればと思います。ぼくが乗れてないのもあって、シリーズレースと違って毎回セッティングを変えています。トップの選手は速いですね。いろいろ対応を考えていますが、あしたは気合ですね」
明日7日はA,Bグループに分けられ、予選と6周の決勝レースが行われる。最終レースはA,Bグループの順位で全車が参加、10周で争われ、優勝ドライバーがS-FJ日本一となる。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
F4日本一決定戦を翌日に控えた6日、練習走行3日目のツインリンクもてぎで、事実上の2強対決になると思われる、三笠雄一(美人&LTVRacing DRP)と吉田広樹(TAIROKU EXCEED)に決勝に向けての意気込みを聞いた。
- 三笠雄一(美人&LTVRacing DRP)
-
F4東日本シリーズで6戦中5勝を飾りチャンピオンを獲得。4回行われた本日の練習走行では1,2回目にトップタイムを記録した。
「タイヤのロットが変わって昨日まではタイムが出なかったんですが、今日ニュータイヤを入れてタイムが出たのは予定通りです。セッティングも変えて1回目はぎりぎりですがトップを取れ、2回目はちょっとアジャストしてタイムも上がりました。タイムは2分3秒フラットでしたが2秒台は出ると思います。新しいタイヤでクルマも納得いくまで仕上がってないので、まだまだ好調とは言えないですね。エントリーリストを見て西日本の選手が出てないので、ぶっちぎりかと思ったんですが、吉田広樹さんという強敵が現れたので、わくわくしていますし、いい刺激になっています。でも勝ちたいですし、東日本チャンピオンの意地を見せたいと思います」
-
- 吉田広樹(TAIROKU EXCEED)
-
今シーズンはスーパーGT、スーパー耐久に出場。2010年のF4日本一決定戦ウィナーでフォーミュラを実戦でドライブするのはそのとき以来。3,4回目の練習走行でトップタイムを記録した。
「チームオーナーで山口大陸選手のお父さんが、来年FIA-F4が始まり選手がそちらに流れる雰囲気があるので、クルマも3台あるしこのクラスを盛り上げようと言われ出ることになりました。大陸選手のお父さんがいいクルマを用意してくれ、いい関係で走らせてもらってるし、2010年以来GTに乗ったり先輩たちに教えてもらったりして経験も積んでいるし、GTに乗ってるのにたいしたことがないと若い子に思われるのはいやなので、がんばって先輩として意地を見せなきゃと思っています。あしたですが、冷えているとフラットスポットが簡単にできるので、そこだけ気をつけて走り、ポール、優勝、優勝となればいいんですが、そうでなくても最後にトップに立てればいいと思っています」
明日7日は予選の順位で8周のセミファイナルを行い、セミファイナルの順位で15周の決勝レースが行われ、優勝者がF4日本一のドライバーとなる。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
- スーパー耐久シリーズ2014 第5戦
- 10/25・26 鈴鹿サーキット
- ST5クラス
- ゼッケン:99
- 車名:BRP★J‘S RACINGフィット3
- ドライバー:奥村浩一/梅本淳一/大野尊久
- 決勝:クラス3位
第5戦の鈴鹿サーキットは近年恒例となったWTCCとの併催イベント。今回のレースは予選は行われず、クラス4とクラス5のみのレースとなりました。
チャンピオン獲得が掛かった重要な1戦です。J’S RACINGにとってホームコースとなる鈴鹿では事前テストを重ね、万全な状態で挑みました。
以下、大野選手のレポートです。
WTCCと併催になったスーパー耐久第5戦鈴鹿ラウンド。WTCCもフルコース開催となり、ST-4、ST-5クラスは土曜日が決勝となりました。公式フリー走行も金曜日だけ、と過密スケジュールでこなす事になりました。
今回からGK5フィット(FIT3)のみ最低重量規制が導入され、大幅にセット変更を行いましたがうまく合わせることができました。2分31秒台が見えてきましたので、梅本選手、奥村選手にセッティングの方向性と確認を行って頂きました。
土曜日決勝。いよいよ140分レースのスタートです。グリッドはシリーズ順位で決まるのでポールポジションからのスタート。スタートドライバーは私が担当致しました。約1時間30分のロングスティントです。
しかしスタートでシフトミスをしてしまい、4位まで順位を下げてしまいました。すぐに#2山田選手の後方につけましたが、やはり#2の山田英二選手がレース前半、かなりのハイペースでレースをリードします。なんとか付いて行き、13周目に130Rでオーバーテイク。クラストップに踊り出ました。しかしペースは上がらずにタイヤを消耗させてしまい、5周後には抜かれてしまい2位に。さらに1時間後、#95が迫り何とか順位はキープしましたが、タイヤも使い切ってしまい30周してピットイン。
私から奥村選手に交代。ピットアウト後には3位での走行になりました。奥村選手も安定したLAPを刻みますが、スタート時のシフトミスによるオーバーレブが影響したのかパワーが落ちているようでした。
10周後、梅本選手にステアリングをスイッチ。安定したラップで周回を続けます。2位、#2との差は約15秒。梅本選手も必死に追い上げますが、エンジンが不調の状態でプッシュするのは危険と判断し、そのまま3位キープで走行。フィニッシュとなりました。
今回のレースではスタートでのシフトミスが足を引っ張り、チームみんなに迷惑をかけてしまいました。2位でゴール出来ればシリーズチャンピオン確定だったのに申し訳ありませんでした。しかし、次回最終戦オートポリスでは必ずシリーズチャンピオンを奪取し、皆様に恩返しをしたいと思います。
各スポンサー様をははじめ、梅本会長、奥村代表、チームの皆さん、関係者の皆様、本当にありがとうございました。皆様のおかげで今回も戦う事が出来ました事を感謝致します。
更にチーム貢献出来る様、精進致します。どうぞ宜しくお願い致します。
J'S RACING/大野 尊久
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
地方選手権F4関西シリーズの最終第6戦「鈴鹿クラブマンファイナルラウンド」は23日、鈴鹿サーキットフルコース(1周・5.807km)で決勝を行い、総合でカーボンクラスの平木湧也(SUCCEED SPORTS F108)が10周・20分32秒480で、アルミクラスは植田正幸(Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS)が、FCクラスは坪井翔(美人&TVフィールドFTRS)がそれぞれ優勝した。
日も西に傾き、ピットビルの影がストーレートを覆い尽くした午後2時5分、カーボンクラス7台、アルミクラス3台、FCクラス7台、合計17台が参加してフォーメーションラップが始まった。
スタートを制したのはポールポジションでカーボンクラスの平木湧也(SUCCEED SPORTS F108)。これに予選2位の同・金井亮忠(チームNATS・正義001)が続く。予選3位のアルミクラス・久保宣夫(丸三住宅(株)☆オートセレクトMYST制動屋)と予選4位のFCクラス・坪井翔(美人&TVフィールドFTRS)はスタートを失敗。3位には予選5位からアルミクラスの植田正幸(Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS)が上がってきた。
トップに立った平木は序盤から後続を突き放しにかかる。7周目には自身の予選タイムを上回るこのレースのコースレコードとなる2分2秒698をたたき出すと、10周を走って2位以下を10秒近くリードし今シーズン4勝目をぶっちぎりで飾った。2位には金井が、3位にはアルミクラスで優勝となった植田が入った。
FCクラスは、スタートを失敗したクラスポールポジションの坪井が、1コーナーですでにチャンピオンを決めている福住仁嶺(HFDP/SRS-F/コチラR)にかわされ2位に落ちるも、すかさず逆バンクコーナーでインから並びかけ、ダンロップコーナーで前に出た。
坪井は前を走る総合3位の植田に行く手を阻まれ、後ろからは福住に攻められるも、ゴールまで隙を与えず、クラス優勝を飾った。2位・福住と3位・石川京侍(HFDP/SRS-F/コチラR)も接近戦だったが、石川も福住を攻略できず、2位・福住、3位・石川の順でゴールを迎えた。
FCクラスはこのレースで今シーズンの全日程を終了。来シーズンもF4地方選手権にFCクラスが組み込まれる模様だが、GTAが主催するFIA-F4の開催も決定しており、メーカー育成枠で参加するドライバーがどのシリーズに参戦するのかは現時点では不透明のようだ。
F4西日本シリーズもこのレースで全日程が終了。12月7日にはツインリンクもてぎで東西のF4ドライバーが参加して、F4日本一決定戦が行われる。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2014/11/23) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2014 F4西日本シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 18 | C | 1 | 平木 湧也 | SUCCEED SPORTS F108 ZAP F108 | DL | 10 | 20'32.480 |
2 | 72 | C | 2 | 金井 亮忠 | チームNATS・正義001 NATS 001 | DL | 10 | 9.885 |
3 | 11 | A | 1 | 植田 正幸 | Rn-Sports制動屋ミストZS MYST KK-ZS | DL | 10 | 28.409 |
4 | 92 | FC | 1 | 坪井 翔 | 美人&TVフィールドFTRS TATUUS FC106 | DL | 10 | 29.091 |
5 | 62 | FC | 2 | 福住 仁嶺 | HFDP SRS-FコチラR TATUUS FC106 | DL | 10 | 30.161 |
6 | 60 | FC | 3 | 石川 京侍 | HFDP SRS-FコチラR TATUUS FC106 | DL | 10 | 30.381 |
7 | 70 | C | 3 | 朝日 ターボ | ヴァンガード☆SRoad☆MC090 MOONCRAFT MC090 | DL | 10 | 31.685 |
8 | 5 | A | 2 | 久保 宣夫 | 丸三住宅(株)☆オートセレクトMYST制動屋 MYST KK-ZS | DL | 10 | 37.837 |
9 | 10 | C | 4 | 加藤 智 | FEEL・RK01・TODA B-MAX RK01 | DL | 10 | 38.747 |
10 | 63 | FC | 4 | 大津 弘樹 | SRS-Fコチラレーシング TATUUS FC106 | DL | 10 | 39.626 |
11 | 93 | FC | 5 | 小河 諒 | TEAM TOM’S TATUUS FC106 | DL | 10 | 40.323 |
12 | 50 | C | 5 | ドラゴン | B-MAX・RK01・TODA B-MAX RK01 | DL | 10 | 41.522 |
13 | 61 | FC | 6 | 坂口 夏月 | HFDP SRS-FコチラR TATUUS FC106 | DL | 10 | 44.741 |
14 | 34 | C | 6 | 早坂 公希 | CMS☆MC090 MOONCRAFT MC090 | DL | 10 | 48.279 |
15 | 29 | A | 3 | 塚田 光彦 | ウエストspringダブルエース☆マース WEST 006 | DL | 10 | 50.074 |
16 | 37 | C | 7 | 長 優子 | B-MAX RK01 TODA B-MAX RK01 | DL | 10 | 1'06.623 |
---- 以上規定周回数(9Laps)完走 ---- |
- | 90 | FC | 7 | 根本 悠生 | WILLDO ZTEスピリット TATUUS FC106 | DL | 7 | 3Laps |
鈴鹿スーパーFJシリーズの最終第7戦「鈴鹿クラブマンファイナルラウンド」は23日、鈴鹿サーキットフルコース(1周・5.807km)で決勝を行い、ポールポジションからスタートした河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が10周・22分23秒433で今季5勝目を飾った。
この日も鈴鹿サーキットは快晴に恵まれ晩秋とは思えない陽気の中、午前11時20分、14台が参加してフォーメーションラップが始まった。
上位陣は大きなミスも無く順当にスタート。河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)、橋本陸(スキルスピード/制動屋)、佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆10V)、平優弥(Team Naoki☆Leprix 10V)、吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆ED)、板倉慎哉(AMORE☆JFA☆RBA☆RD10VF)と予選順位通りに1コーナーを通過。
トップ河野が2位以下を突き放しにかかる中、2位橋本と3位佐藤は序盤から接近戦。4周目に佐藤がこのレースのファステストラップとなるペースで橋本を追い詰めると橋本は130Rで姿勢を乱し、シケインではテールトゥノーズ。立ち上がりで橋本がシフトミスをした隙にストレートで並びかけ、1コーナーで佐藤が橋本をパスし2位に上がった。
トップの河野は2位争いを尻目に安定したペースで逃げ切り、10周を走って第4戦から4連勝、今シーズン5勝目を飾った。2位には佐藤が、3位には橋本が入った。4位は平、5位は吉田、6位は板倉と予選順位通りでフィニッシュを迎えた。
鈴鹿シリーズは今シーズンの全日程を終了。12月7日にはツインリンクもてぎで全国のサーキットで行われている各シリーズのドライバーが参加して、スーパーFJ日本一決定戦が行われる。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2014/11/23) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2014 スーパーFJ鈴鹿シリーズ Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 3 | 河野 駿佑 | グッドスマイルレーシング10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 22'23.433 |
2 | 70 | 佐藤 駿介 | Team Naoki☆LEPRIX☆10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 4.418 |
3 | 66 | 橋本 陸 | スキルスピード/制動屋 TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 5.691 |
4 | 71 | 平 優弥 | Team Naoki☆Leprix 10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 10.387 |
5 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆ED MYST KK-S2 | YH | 10 | 14.061 |
6 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE☆JFA☆RBA☆RD10VF TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 21.647 |
7 | 22 | 八巻 渉 | モルキュールアキランドイーグル MYST KK-S | YH | 10 | 30.094 |
8 | 21 | 太田 浩 | ミスト関口・制動屋KOTA・RACING MYST KK-S2 | YH | 10 | 34.071 |
9 | 1 | 吉田 雄作 | VW車を買うならVW三重北で! ワコーズ号 TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 47.129 |
10 | 34 | 鈴木 海南斗 | HMC/加藤学園/TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 47.219 |
11 | 39 | 中根 邦憲 | カーペット・ラグ通販なかね家具 MYST KK-S2 | YH | 10 | 55.761 |
12 | 25 | 濱野 隆一 | ロコリス★スキルスピード10V TOKYO R&D RD10V | YH | 10 | 56.973 |
---- 以上規定周回数(9Laps)完走 ---- |
- | 19 | 星野 聡 | Joppo Works M2エンジニアリング MYST KK-S2 | YH | 8 | 2Laps |
- | 5 | 村瀬 和也 | ミスト関口・制動屋・勝田武士号 MYST KK-S2 | YH | 4 | 6Laps |
- Fastest Lap: CarNo.70 佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆10V) 2'14.104 (4/10) 155.89km/h
地方選手権F4関西シリーズの最終第6戦「鈴鹿クラブマンファイナルラウンド」は22日、鈴鹿サーキットフルコースで公式予選を行い、総合でカーボンクラスの平木湧也(SUCCEED SPORTS F108)が2分2秒892で、アルミクラスは久保宣夫(丸三住宅(株)☆オートセレクトMYST制動屋)が2分4秒198で、FCクラスは坪井翔(美人&TVフィールドFTRS)が2分4秒316でそれぞれポールポジションを獲得した。
公式予選は午後3時5分より20分間で行われた。序盤から予選を圧倒したのは平木湧也(SUCCEED SPORTS F108)。2周目に2分4秒898をたたき出すと、毎周タイムを縮め計測7周目に2分2秒892と唯一2秒台に入るタイムでポールポジションを確定。2位の金井亮忠(チームNATS・正義001)を0秒8ちぎってみせた。
総合3位にはアルミクラスの久保宣夫(丸三住宅(株)☆オートセレクトMYST制動屋)が入りクラスポールポジションを獲得した。
FCクラスは坪井翔(美人&TVフィールドFTRS)が狙い通り3周目に2分4秒316をたたき出すと、終盤には余裕のピットイン。クラス2位(総合7位)ですでにチャンピオンを決めている福住仁嶺(HFDP/SRS-F/コチラR)を0秒5引き離してポールポジションを獲得した。
決勝レースは明日23日、午後2時5分より10周で争われる。
- FCクラスポールポジション 坪井翔(美人&TVフィールドFTRS)
-
「FCでは今年、コンマ1秒以内での争いだったので、0秒5ちぎれたのは自信になりましたし、ほっとしています。クルマは昨日の時点でセットは決まっていたので、普通に走るだけでした。3周目にタイムが出るのがわかってたので、それにかけていてミス無く走れました。決勝に向けても問題は無いと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
鈴鹿スーパーFJシリーズの最終第7戦「鈴鹿クラブマンファイナルラウンド」は22日、鈴鹿サーキットフルコースで公式予選を行い、河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が2分13秒699でポールポジションを獲得した。
クラブマン最終戦の行われる鈴鹿サーキットは雲一つ無い快晴に恵まれ、午後1時55分より14名のドライバーが参加して20分間の公式予選が行われた。
予選は計測最初の周ですでにチャンピオンを決めている河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)が2分15秒518と他を圧倒するタイムでリードして始まった。
河野はその後もタイムを周回毎に縮め6周目には2分13秒699をたたき出すと、2位以下を0秒4ちぎってポールポジションを確定した。
2位には橋本陸(スキルスピード/制動屋)が2分14秒133で、3位には佐藤駿介(Team Naoki☆LEPRIX☆ED)が2分14秒423で続いた。
決勝レースは明日23日、午前11時20分より10周で争われる。
- ポールポジション 河野駿佑(グッドスマイルレーシング10V)
-
「チャンピオンが決まってるので出場をするかどうか迷ったけど、最終戦なので出ました。昨日の練習はクリアラップが取れなかったですが、今朝は寒いときのセットアップもでき、手応えはありました。予選は初めてフレッシュタイヤを履き、セットアップも変更して臨みました。2位より0秒4速かったのは予想通りでした」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2014/11/22) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 F4西日本シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h | Lap |
1 | 18 | C | 1 | 平木 湧也 | SUCCEED SPORTS F108 ZAP F108 | DL | 2'02.892 | - | - | 170.110 | 7/10 |
2 | 72 | C | 2 | 金井 亮忠 | チームNATS・正義001 NATS 001 | DL | 2'03.726 | 0.834 | 0.834 | 168.964 | 7/10 |
3 | 5 | A | 1 | 久保 宣夫 | 丸三住宅(株)☆オートセレクトMYST制動屋 MYST KK-ZS | DL | 2'04.198 | 1.306 | 0.472 | 168.322 | 10/10 |
4 | 92 | FC | 1 | 坪井 翔 | 美人&TVフィールドFTRS TATUUS FC106 | DL | 2'04.316 | 1.424 | 0.118 | 168.162 | 3/8 |
5 | 11 | A | 2 | 植田 正幸 | Rn-Sports制動屋ミストZS MYST KK-ZS | DL | 2'04.394 | 1.502 | 0.078 | 168.056 | 6/8 |
6 | 10 | C | 3 | 加藤 智 | FEEL・RK01・TODA B-MAX RK01 | DL | 2'04.565 | 1.673 | 0.171 | 167.826 | 8/10 |
7 | 62 | FC | 2 | 福住 仁嶺 | HFDP SRS-FコチラR TATUUS FC106 | DL | 2'04.813 | 1.921 | 0.248 | 167.492 | 8/9 |
8 | 60 | FC | 3 | 石川 京侍 | HFDP SRS-FコチラR TATUUS FC106 | DL | 2'05.033 | 2.141 | 0.220 | 167.197 | 6/10 |
9 | 70 | C | 4 | 朝日 ターボ | ヴァンガード☆SRoad☆MC090 MOONCRAFT MC090 | DL | 2'05.078 | 2.186 | 0.045 | 167.137 | 8/9 |
10 | 61 | FC | 4 | 坂口 夏月 | HFDP SRS-FコチラR TATUUS FC106 | DL | 2'05.119 | 2.227 | 0.041 | 167.083 | 10/10 |
11 | 63 | FC | 5 | 大津 弘樹 | SRS-Fコチラレーシング TATUUS FC106 | DL | 2'05.234 | 2.342 | 0.115 | 166.929 | 9/9 |
12 | 50 | C | 5 | ドラゴン | B-MAX・RK01・TODA B-MAX RK01 | DL | 2'05.287 | 2.395 | 0.053 | 166.858 | 10/10 |
13 | 93 | FC | 6 | 小河 諒 | TEAM TOM’S TATUUS FC106 | DL | 2'05.290 | 2.398 | 0.003 | 166.854 | 8/10 |
14 | 90 | FC | 7 | 根本 悠生 | WILLDO ZTEスピリット TATUUS FC106 | DL | 2'05.298 | 2.406 | 0.008 | 166.844 | 5/10 |
15 | 34 | C | 6 | 早坂 公希 | CMS☆MC090 MOONCRAFT MC090 | DL | 2'05.784 | 2.892 | 0.486 | 166.199 | 7/10 |
16 | 29 | A | 3 | 塚田 光彦 | ウエストspringダブルエース☆マース WEST 006 | DL | 2'06.340 | 3.448 | 0.556 | 165.468 | 8/9 |
17 | 37 | C | 7 | 長 優子 | B-MAX RK01 TODA B-MAX RK01 | DL | 2'08.514 | 5.622 | 2.174 | 162.669 | 5/9 |
SUZUKA CLUBMAN Final Round -RIJ- (2014/11/22) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2014 スーパーFJ鈴鹿シリーズ Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h | Lap |
1 | 3 | 河野 駿佑 | グッドスマイルレーシング10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'13.699 | - | - | 156.360 | 6/8 |
2 | 66 | 橋本 陸 | スキルスピード/制動屋 TOKYO R&D RD10V | YH | 2'14.133 | 0.434 | 0.434 | 155.854 | 7/9 |
3 | 70 | 佐藤 駿介 | Team Naoki☆LEPRIX☆10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'14.423 | 0.724 | 0.290 | 155.518 | 9/9 |
4 | 71 | 平 優弥 | Team Naoki☆Leprix 10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'14.868 | 1.169 | 0.445 | 155.005 | 6/9 |
5 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-Ⅱ☆ミスト☆ED MYST KK-S2 | YH | 2'15.235 | 1.536 | 0.367 | 154.584 | 9/9 |
6 | 55 | 板倉 慎哉 | AMORE☆JFA☆RBA☆RD10VF TOKYO R&D RD10V | YH | 2'15.908 | 2.209 | 0.673 | 153.819 | 9/9 |
7 | 22 | 八巻 渉 | AKILANO RACING&ES MYST KK-S | YH | 2'16.104 | 2.405 | 0.196 | 153.597 | 7/9 |
8 | 21 | 太田 浩 | ミスト関口・制動屋K TA・RACING MYST KK-S2 | YH | 2'16.761 | 3.062 | 0.657 | 152.859 | 8/9 |
9 | 25 | 濱野 隆一 | ロコリス★スキルスピード10V TOKYO R&D RD10V | YH | 2'16.828 | 3.129 | 0.067 | 152.785 | 7/9 |
10 | 1 | 吉田 雄作 | VW車を買うならVW三重北でワコーズ号 TOKYO R&D RD10V | YH | 2'17.176 | 3.477 | 0.348 | 152.397 | 5/8 |
11 | 19 | 星野 聡 | Joppo Works MSエンジニアリング MYST KK-S2 | YH | 2'17.302 | 3.603 | 0.126 | 152.257 | 5/9 |
12 | 34 | 鈴木 海南斗 | HMC/加藤学園/TAKE FIRST TOKYO R&D RD10V | YH | 2'17.684 | 3.985 | 0.382 | 151.835 | 7/8 |
13 | 39 | 中根 邦憲 | カーペット通販なかね家具/イーグル MYST KK-S2 | YH | 2'19.054 | 5.355 | 1.370 | 150.339 | 9/9 |
14 | 5 | 村瀬 和也 | ミスト関口・制動屋・勝田武士 MYST KK-S2 | YH | 2'19.735 | 6.036 | 0.681 | 149.606 | 7/9 |
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
チームタイトル獲得記念! 2014年GAINERファン感謝祭
2014年の応援を感謝して、ビュッフェパーティーでドライバー&スタッフとゲーム、トークショーで楽しみませんか!!
今年も2台のMercedes Benz SLSでSUPER-GTに参戦いたしました。11号車は悲願の年間チームタイトルを獲得いたしました。残念ながらドライバーズタイトルは同ポイントながら、優勝回数で獲得は出来ませんでした。10号車は第4戦菅生ではポールポジションを獲得し、鈴鹿1000kmでは11号車をアシストし今年最高位の4位を獲得。色々悔いの残るレースもありましたが、2台揃って最高のシーズンとなりました。
12月21日のファン感では、チャンピオントロフィーを囲んで大いに盛り上がりましょう!!
- 左から平中克幸(11号車ドライバー)、植田正幸(10号車ドライバー)、山内英輝(10号車ドライバー)、田中哲也(チーム監督)です。
- 開催日:2014年12月21日(日曜日)
- 開演時間:13:00~15:30(開場12:30~)※30分ずれました
- 場所:GAINER京都工場2階大広間(京都市左京区八瀬花尻町198-1)
- 参加費:大人\6.000-/小人\3.500(4歳以上18歳未満)3歳以下は無料
- 参加人数:大人、小人合わせて45名
参加費に含まれる物:ブッフェバイキング、フリードリンク(アルコール&ソフトドリンク)、ビンゴカード1枚、イベント内容:ドライバートークショー、ビンゴゲーム、その他ゲーム大会など
- お申し込み:GAINERオフシャルショップにて先着順で販売(11月20日PM18:00~12月14日PM23:59)
- 参加ドライバー:平中克幸・植田正幸・山内英輝
- 監督:田中哲也 (都合により参加出来ない場合も有ります)
- 申し込み先:GAINERオフィシャルショップ
着席形式になります。会場の都合によりお入りいただける人数も限られてしまいます。申し訳有りませんが限定数の発売とさせていただきます! こんな事をやって欲しい、あんなことも出来ないですかなど、ご意見等ありましたら、是非Mailでお知らせ下さい。(shop@gainer.asia)
今年1年本当に応援ありがとうございました!
GAINER
10月25日~26日、スーパー耐久シリーズ2014第5戦「スーパー耐久・鈴鹿」が三重県鈴鹿サーキットで開催されました。#333 GLORY A-ONE FN2 野間/中島/藤田組はST4クラスで予選4位から、ペナルティを受けながらも決勝4位を獲得。シリーズランキングは4番手をキープしました。
■レース概要
- 大会名 スーパー耐久シリーズ2014第5戦スーパー耐久・鈴鹿
- 日時 2014年10月25日(土)~26日(日)
- 場所 鈴鹿サーキット(三重県)
- 入場者数 10月25日(土)12,000 人/10月26日(日)21,000人
■レース結果概要
- 車名 333 号車 GLORY A-ONE FN2
- ドライバー A:野間一 B:中島佑弥 C:藤田弘幸
- 予選 ST4 クラス4 位(17 台中)※Rd.4 終了後のシリーズランキングにより決定
- 決勝 ST4 クラス4 位(17 台中)
10月25日 ウォームアップ走行・ピットウォーク
今回のスーパー耐久第5戦鈴鹿は、チームにとってのホームコースとなります。監督やドライバーをはじめチーム全員が最高のレースをするために十分な準備をして挑みます。マシンの面でも今回から待望のリヤウィングを適用しました。
レース前日の金曜公式練習では、このリヤウィングに合わせたセットアップ作業に重点を置きました。リヤウィングによる空力変化は大きく、セットアップは難航しましたが、金曜最後のセッションで大河原監督の決めたセットアップが一気に状況を改善し、よいバランスを見つける事ができました。チームエーワンの底力が発揮された形です。
10月25日(土)8:15から30分間のウォームアップ走行が行われました。#333 GLORY FN2 はフルタンクでのバランス確認と路面コンディションの確認、ドライバー交代の手順確認を行うため、野間選手からスタートし中島選手に交代。セッション終了後にタイヤ交換とドライバー交代の確認を行いました。タイムは中島選手の記録した2'24.977で8 番手となりました。
- P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/太田侑弥
- P2 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹/寺西玲央
- P3 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允
- P8 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
10:10から50分間行われたピットウォークは素晴らしい秋空に恵まれました。世界選手権WTCCとの併催ということもあり、2日間で合計33,000人ものファンが鈴鹿サーキットを訪れました。エーワンレースクイーンの小林未来さんと石川靖子さんの2名とドライバー達は多くのレースファンや子供たちとの交流を行いました。今回は、地元の近い藤田選手やエーワンの応援団もピットを訪れ、監督やドライバー、メカニックを激励してくれました。
10月25日 決勝
通常のスーパー耐久ではST-XからST-5クラスまでの6クラスが混走となりますが、今回はST-XからST-3までの1グループとST-4,5クラスの2グループに分けて2時間20分の決勝レースを行います。グリッドはシリーズランク順となり、ピットストップでは2回のドライバー交代と計4本のタイヤ交換が義務付けられます。
#333 GLORY FN2 のスタートドライバーは野間選手。シリーズランクに基づきクラス4番手からのスタートです。1周のローリングラップから第5戦鈴鹿のスタートが切られます。#333 GLORY FN2 野間選手は絶好のスタートを決めて#13 ENDLESS 86 を抜き3番手に浮上して1コーナーに飛び込みます。しかし後にジャンプスタートと判定されてしまいます。
1周目はトップ#41 TRACY S2000 植松選手、2番手#58 ウィンマックスDC5 塩谷選手に続いて3番手で帰ってきます。予想通り鈴鹿との相性の良い#41 TRACY S2000 はハイペースで逃げ、#58 ウィンマックス DC5 が直線スピードでこれを追い詰めていく展開。
#333 GLORY FN2 野間選手は直線で離されがちで、後方からは好調の#86 GAZOO 86 蒲生選手が追い上げて来る厳しい展開です。さらには、路面温度の変化によるアンダーステアが強く、タイヤマネジメントにも注意が必要な状況です。ここで#333 GLORY FN2 野間選手は、#41 TRACY S2000、#58 ウィンマックスDC5、#86 GAZOO 86 の3台を争わせて、そこについて行く展開が得策と判断。1コーナーで#86 GAZOO 86 に譲り4番手から様子を見ます。
3周目の1コーナーでは直線スピードに勝る#58 ウィンマックスDC5 が#41 TRACY S2000 をオーバーテイクし、続くS字コーナーでは2台が競り合いながら走っているところに#86 GAZOO 86 が差を詰めます。さらに、ダンロップコーナーからデグナーまでの短い加速区間で#86 GAZOO 86 が#41 TARCY S2000 を抜いて2番手に上がります。#86 GAZOO 86 の勢いは止まらず、シケインのブレーキングでトップ#58 ウィンマックスDC5 に並びかけますが、両者は接触し、#86 GAZOO 86 はスピン、#58 ウィンマックスDC5 はスピンを免れたもののマシンを破損し大きくペースを落としてしまいます。
これを冷静に見極めた#333 GLORY FN2 野間選手は2番手に浮上します。#333 GLORY FN2 野間選手は、6周目までトップ#41 TRACY S2000 に喰らいつき2番手をキープしますが、後方ではスピンから復帰した#86 GAZOO 86 が怒涛の追い上げで迫ってきます。マシンのコーナリングスピードの差は如何ともしがたく、デグナー2個目の立上りでインを刺されて3番手にドロップします。
その後7周目にはドライブスルーペナルティを消化し8番手でコースに戻ります。#333 GLORY FN2 は、ハイペースで追い上げて11周目には4番手に返り咲き、19周目には予定通りピットへ帰還。中島選手へとドライバー交代し給油とタイヤ交換を済ませます。
ピットストップにより一旦8番手まで順位を落とした#333 GLORY FN2 中島選手ですが、タイヤの状態をケアしながら安定したペースを刻み、前車がピットへ向かう度に順位を上げます。39周目にはシリーズ争いのライバルである#13 ENDLESS 86 にドライブスルーペナルティの判定が下りますが、それと同時に#13 ENDLESS 86 は白煙を上げてエンジンブローしリタイヤとなりました。
#333 GLORY FN2 中島選手は、このラップの最後に2回目のピット作業に向かった#86 GAZOO 86 を抜き3番手まで巻き返します。しかし41周目には今回好調の#86 GAZOO 86 に抜き返され4番手へ。42周目にはロングスティントを終えた#333 GLORY FN2 中島選手はピットへ戻ります。
給油とタイヤ交換を行い、野間選手へと交代してコースインすると5番手から再び追い上げを開始。45周目には#92 SKR S2000 がピットへ入り4番手に上がります。その後45秒以上先にいる#41 TRACY S2000 藤田選手を追い上げるものの、一進一退のペースで差は縮まりません。路面温度が下がりマシンバランスを取り戻した#333 GLORY FN2 野間選手は2'24秒台で正確なラップを刻み最後まで諦めることなく追撃しますが、3番手#41 TRACY S2000 との差は大きく、そのまま4位でチェッカーを受けました。
シリーズランキングでは#13 ENDLESS 86 を抜いたものの今回優勝の#86 GAZOO 86 に抜かれて4番手をキープすることとなりました。
- P1 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允
- P2 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/太田侑弥
- P3 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹/寺西玲央
- P4 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
まとめ
- チーム代表 大河原一
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「今回からリヤウィングを装備し空力面の強化を図って挑みました。金曜の公式練習ではマシンバランスを合わせ込み、想定通り2'23秒前半を記録するまでに進化をすることが出来ました。しかし、周りの開発も進み22秒台を記録するほどのハイレベルな争いになりました。タイヤの摩耗状況は依然として厳しく、今後あらゆる角度から改善を図りたいと思います。レース展開としては、ジャンプスタートによるペナルティが反省点でした。スタートでの順位アップを狙いすぎた結果ですので、ドライバーにはもう少し余裕を持ってもらいたいと思います。次は最終戦オートポリスとなりますが、シビックにとって最も苦手なコースとなります。今回速くなったマシンをさらに仕上げて挑みたいと思います。今回も多くのご支援ご声援をいただき、大変ありがとうございました。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします」
GLORY RACING TEAM A-ONE Race Report
スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)は11月16日、スーパーGT第8戦が開催されたツインリンクもてぎで会見を開き、2015年よりブランパンGTシリーズのプロモーターであるSRO Motorsports Group(SRO)との関係を強化し、GT300クラスの性能調整(BOP)値の策定をSROが日本の事情を考慮して策定することを発表した。
現在GT300クラスにはFIA-GT3規定の車両とJAF-GT規定の車両が走行しており、これらの性能調整にあたっては、当初はGTAが定めた数値でFIA-GT3を調整していた。
これはGT3にとっては性能ダウンにつながるため、GT3車両を製造、販売するマニファクチャラーからは本来の性能を発揮できる環境を要望する声が上がっていたといい、2012年からはFIA-GT選手権での数値を採用することになった。
しかしこの値が日本のレース事情に合っておらず、公平性に欠けるとの指摘があり、また、BOP値の決定が開幕戦の後になるなどの状況もあったことから、2014年からはブランパン耐久シリーズのBOP値を元にGTAが独自の調整を加える形となっていた。
今回、SROとの関係が強化されたことで、今後は日本のサーキットの特性やGTA公式テストの結果など、日本側のデータを考慮した上でSROがGT300クラスのBOP値を策定することになる。
これにより、今まで以上にきめ細かい性能調整が図られることになり、より一層公平性の高いレースが開催されることが期待できる。
SROではこれに備えてフランスのポールリカールサーキットに隣接して独自のテストセンターを開設、2015年3月に公式テストを実施。これに基づいて各車両のBOP値を決定する。
また、GTAが開幕前に実施する公式テストにもSROのスタッフが参加してデータ収集を行い、各開催サーキットをA(ハイスピード)、B(ハイダウンフォース)、C(ストップ・アンド・ゴー)の3カテゴリーに分類、それぞれのコース特性に合わせたBOPを発表する予定になっている。
会見にはGTAから坂東正明代表と服部尚貴シニアマネージャーが、SROからはステファン・ラテル CEOとクロード・シューモンテクニカルディレクターが出席。
坂東代表、ラテルCEOの挨拶の後、服部マネージャーからこれまでの経緯が、シューモン氏からは今後のBOP策定の詳細が説明された。
- SROステファン・ラテルCEOのコメント
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久しぶりに日本に戻ってくることができ、大変光栄に思います。1990年代にはドライバーとして、そしてプロモーターとしてBPRグローバルGTシリーズやFIA-GT選手権の一戦として開催された鈴鹿1000kmに参加するため、定期的に日本を訪れていました。
世界的にGTレースが復活し始めたちょうどその時にスーパーGTが誕生しました。そして今やスーパーGTは日本のトップシリーズとして、かつ世界でも影響力のある選手権の一つだと認識しております。
今週末、ここツインリンクもてぎにてスーパーGTの人気とそのたいへんなパワーを目の当たりにし、そしてメーカー同士のハイレベルな競争を行うGT500クラスとカスタマーレーシングカーで戦うGT300クラスの魅力を存分に感じております。
我々SROは2005年から創設者、そして開発者としてGT3カテゴリーに関わってきました。そのGT3がGT300クラスのバックボーンになっていることを嬉しく思います。
本日お越しの皆様の前で、坂東代表とともに我々SROとGTAがスーパーGTシリーズGT300クラスのGT3車両向け性能調整におけるパートナーシップを発表することを大変光栄に思っております。
我々SROがヨーロッパの選手権やシリーズ用に策定した性能調整はすでにオーストラリアやマカオでも使われており、優れたものであることを世界的に認識されていることを大変誇りに思っています。SROは今後も技術スタッフを増やし確実により良いものを提供したいと思っています。そのためポールリカールサーキットに新たなテストセンターを新設いたしました。そこではGT3の全メーカーが出席して3日間のテストプログラムを行う予定です。
- GTA坂東正明代表のコメント
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このたび、スーパーGT GT300クラスの性能調整、BOPを来季よりステファン・ラテル・オーガニゼーション、SROとのより緊密な連携のもとに行なっていくことで合意いたしました。
GT300クラスはJAF-GT300規定に従って開発された車両と、FIA GT3規定の車両に参加が認められております。このクラスの性能調整は、まずFIA GT3車両がヨーロッパ仕様のままで走れるように、という配慮からヨーロッパで採用されているBOP値をスーパーGTでも採用し、それに合わせてJAF-GT車両のBOPを調整しております。
GT3車両につきましては、昨年までFIAによるBOPを採用しておりましたが、今年からは現在SROの運営によりヨーロッパでたいへん活況を呈しているブランパンGTシリーズのBOPを採用しております。公平性が高いと好評を得ていることがその理由の一つですが、今回の合意につきましても、私たちGTアソシエイションは、マニファクチャラー各社がそれぞれのマーケティング戦略に従って車両を製作し、参加しやすいように配慮するという点を大いに重視いたしました。
今回の合意により、GT300クラスのBOPにつきまして、これまで以上にきめ細かい調整が可能となり、同クラス参加各チームはより高い公平性が確保・維持できるものと期待しております。
また長きにわたって世界各地で様々なレースシリーズをプロモートしてきたSROと協力関係を構築できたことで、今後様々なコラボレーションも期待できると考えております。
Text: Kauzhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
11月15日(土)、16日(日)の両日、ツインリンクもてぎでSUPER GTの今季最終戦(第8戦)が行われた。タイトルを争っていた伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組 KeePer TOM'S RC F 37号車が予選13番手から見事な追い上げを見せ、2位でフィニッシュしたが、僅かに及ばずタイトル獲得はならず。ランキング首位につけていたジェームス・ロシターと中嶋一貴のPETRONAS TOM'S RC F 36号車は序盤の接触の影響でペースが伸びず10位に終わった。GT300クラスでは新田守男/嵯峨宏紀組 OGT Panasonic PRIUS 31号車が速さを見せ、今季2度目となる2位表彰台を獲得した。
13番手スタートから追い上げ2位表彰台を獲得。ランキングも2位となった
伊藤大輔(左)とアンドレア・カルダレッリ(右)
11月15日(土)、16日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでSUPER GTの第8戦(最終戦)「MOTEGI GT 250km RACE」が開催された。
3メーカー全車が全く新しい車体に、新型のエンジンを搭載して戦われることとなった2014年シーズンのSUPER GTも最終戦。注目のタイトル争いは、5台が可能性を残して臨んだ。ランキング首位は前々戦鈴鹿1000km、前戦タイと終盤の2連勝で一気に浮上したPETRONAS TOM'S RC F 36号車のジェームス・ロシター(中嶋一貴は第2,第3戦欠場のため単独5位でタイトルの可能性は無し)。そしてこれを3ポイント差で追うのがチームメイトであるKeePer TOM'S RC F 37号車の伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組。しかし、首位ロシターとは6、7ポイント差で日産勢の2台、14ポイント差でホンダ勢が追っており、優勝で20ポイント獲得可能なSUPER GTではこの5組が最終戦でタイトルを争うこととなった。
今大会GT500クラスは全車ウェイトハンデ無しの真っ向勝負。SUPER GTでは短い250kmで争われ、比較的追い抜きの難しいもてぎということもあり、予選から「新生」SUPER GT初年度のチャンピオン獲得を目指し、紅葉に囲まれたもてぎで、熱い戦いが繰り広げられた。
◆予選◆
今大会は14日(金)に公式テストが実施。15日(土)は予選に先立って午前中に公式練習走行が行われた。金曜日のテストでは36号車がトップタイム、37号車が5番手につけたが、土曜日午前の練習走行では、WedsSport ADVAN RC F 19号車の6番手が最上位と、ライバルの先行を許して予選を迎えることとなった。
エンジン、シャシー共に一新された今季のSUPER GTはシーズンを通して各コースでタイム向上が見られたが、今大会も、公式練習走行の時点で、15台全車がこれまでのコースレコードを上回り、新生SUPER GTの速さを改めて示す形となった。
午後1時45分、15分間の予選Q1が開始。セッション序盤は全車ピットで待機し、残り9分を過ぎたあたりからコースイン。立川祐路のZENT CERUMO RC F 1号車がコースに出てすぐトラブルのためにスローダウン。5コーナー付近でコース脇に車両を停めてしまった。これによりセッションは赤旗中断。1号車はノータイムで最後尾スタートに。
セッションは残り7分で午後2時ちょうどに再開。全車一斉にピットアウトし、アタックを開始した。しかし、アタックに入った37号車の伊藤がコーナー進入でスピンを喫し、コースオフ。そのまま走行を終えることとなり、13番手。
このセッションでは関口雄飛の19号車が終盤好走を見せタイムアップを果たし、LEXUS RC F勢最上位の3番手。ロシターの36号車も順当に7番手タイムをマークしQ2進出を決めた。
一方で、フリー走行でトラブルに見舞われるなど苦しい幕開けとなったENEOS SUSTINA RC F 6号車は大嶋和也がアタックしたが10番手、石浦宏明がアタックしたDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が11番手とタイムを伸ばせず、LEXUS RC Fは4台がQ1で姿を消すこととなってしまった。
Q2(12分間)も残り9分ほどから各車コースへ。36号車の中嶋一貴は最後にコースインし、終盤2周連続のアタック。チェッカーが振られた直後、最後の計測ラップで更にタイムを更新し、2列目4番手グリッドを獲得。脇阪寿一がアタックした19号車が7番手グリッドから明日の決勝レースをスタートすることとなった。
GT300クラスでは、午前中に行われた公式練習走行でOGT Panasonic PRIUS 31号車が2番手につけ、期待と共に予選を迎えた。
午後1時半にQ1がスタート。嵯峨がアタッカーを務め、序盤から好タイム。セッションが進むに連れ順位は落ちていったが、終盤のアタックでタイムを更新し、10番手でQ2進出。Q2では、新田が好走。ポールポジションを争い、ファイナルラップまでアタックを続けたが、僅かに届かず。それでも2番手で最前列グリッドを獲得した。
◆決勝◆
15日(日)はこの週末最高の秋晴れとなり、気温16度、路面温度23度のコンディションで午後1時に、交通安全啓発活動としての白バイ、パトカーによる先導パレードランに続き、フォーメーションラップが行われ、53周、250kmにわたる決勝レースのスタートが切られた。
スタート直後は上位勢に大きな混乱、順位変動は無かったが、4位をキープしたロシターの36号車は。1周目の激しい順位争いの中で後続から接触され、順位こそキープしたが、車両前部にダメージを負ってしまった。
後方では、10番手スタートの6号車 国本雄資が8位へ、13番手スタートの37号車 カルダレッリが9位へとジャンプアップ。一方で接触を喫した36号車のペースが上がらず、何とか4位をキープするも後続を連ねての走行となり、上位3台が逃げて差を広げていく展開となった。
勢いに乗る37号車のカルダレッリは、8周目に7位へ浮上すると、周回遅れも上手く利用し、激しい4位争いをしていた19号車、続いて36号車もパスし、4位へと浮上した。
21周目、4位の37号車が先陣を切ってピットへ向かい、伊藤へと交代。翌周には36号車も中嶋一貴へとドライバー交代を行った。
今大会、予選から好走を見せている19号車は、スタートを担当した関口が健闘。GT500クラスでは最後までピットを引っ張り、首位を走行していた33周目にピットへ。脇阪へとバトンを渡し、37号車の前、2位でコースに復帰した。
しかし、19号車はタイヤ無交換作戦を採っており、タイヤの厳しい19号車を、38周目に37号車がパス。37号車は2位に浮上し、タイトル獲得のために必要な優勝を目指し、首位追撃を開始した。
一方、37号車にかわされた19号車は、厳しいタイヤながらも脇阪がベテランらしい走りを見せ、追い上げる後続との息をもつかせぬぎりぎりのバトルを展開。惜しくも終盤かわされてしまったが、3メーカーのベテランドライバーによる、表彰台を賭けた3ワイドバトルは観客を沸かせた。
終盤、37号車は懸命な追走を見せたが、逆転には至らず、それでも13番手スタートから追い上げての2位フィニッシュ。今季3度目の表彰台を獲得した。ドライバーズランキングでは、惜しくも及ばず2位となった。
健闘を見せた19号車が6位。予選でトラブルに見舞われ、最後尾スタートから追い上げた1号車が7位。39号車が9位。36号車はダメージの影響でペースが上げられず10位。6号車が11位でレースを終えた。
GT300クラスでは、2番手スタートのプリウス31号車が、スタート直後にかわされ3位へ後退。しかし、31号車の新田は、再三にわたって前走車を攻め、激しい2位争いを展開。
追い抜きの難しいもてぎで、速さに勝りながらもなかなかパス出来ない状況となった31号車は、18周目に早くもピットインし、嵯峨へとドライバーチェンジ。タイヤを交換せず、素早いピットでコースに復帰した。
全車がピット作業を終えた34周目には再び2位へと浮上。長いスティントながら嵯峨は最後までペースを緩めることなく、2位でチェッカー。今季2度目の2位表彰台を獲得した。
これで今季のSUPER GTは全スケジュールが終了。LEXUS Racingは、新規定に則ったLEXUS RC Fのデビューイヤーに全8戦中4勝を挙げ、そのパフォーマンスの高さを証明したが、惜しくもタイトル獲得は逃すこととなった。
- KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー 伊藤大輔:
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今日は序盤からアンドレアがアグレッシブに走ってくれて勇気をもらえた。チャンスが巡って来るのを待ちながら、出来る限りポジションを上げていった。後半は苦しい部分もあったが、最後までポジションを守って走り切ることが出来た。これだけポジションを上げられたのはチームのおかげだ。今シーズンは、一年を通して戦闘力のあるクルマだった。開幕戦勝利で良いスタートを切り、セオリー通りにポイントを獲って来たが、23号車が速く、タイトルには届かなかった。ハンデがとても厳しいシーズンだった。チーム、TRD、タイヤメーカー、皆頑張ってくれた。今季の課題を克服し、来季は巻き返したい。
- KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
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今日はとても面白いレースが出来た。23号車がとても速く追いつけなかったが、予選13位からのスタートで、今、我々が出来る最高の2位というリザルトをチームのおかげで残すことが出来て良かった。今シーズンは、開幕戦優勝、菅生で2位、今回の2位と結果を残し、ミスなくポイントを重ねることが出来た。LEXUS、トムス、TRD、スポンサー、ファンの皆様に感謝したい。
- PETRONAS TOM'S RC F 36号車 ドライバー ジェームス・ロシター:
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今日のレースは、他車に接触されてしまったため、優勝を逃してしまった。クルマがスライドしてしまい、フロント部分にダメージを負ったことでダウンフォースを失い、そのまま走らざるを得なかった。2位に入ればチャンピオンという状況だったのだが、チャンスを失い残念だ。来季、またチャレンジしたい。
- OGT Panasonic PRIUS 31号車 ドライバー 新田守男:
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優勝を目指して臨んだ最終戦だったが、ブレーキにトラブルも出て及ばなかった。タイヤ無交換であのパフォーマンスが出せたのは良かったが、最後は優勝で締めたかったので結果は残念だ。これまであまり得意ではなかったもてぎで、ハイブリッドのパフォーマンスが出て来るようになったので、さらにクルマやタイヤに合わせ込んでいけば結果に繋がると感じた。次につながる非常に良いレースだった。
- OGT Panasonic PRIUS 31号車 ドライバー 嵯峨宏紀:
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今日は、ライバルに対してタイヤ無交換で最後までプッシュするという作戦を採り、結果的に優勝には届かなかったが、全力を出し切ったので悔いのないレースだった。スピードの部分で足りない部分があり、リタイアが多かったという点もチャンピオンを獲れなかった要因だと思っている。最終戦が終わった時点から、来年の戦いがスタートするので、チームと共に来季に向けまた頑張って行きたい。
トヨタモータースポーツニュース