2024オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT3時間レース」の公式予選が6月1日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ 路面:ドライ 観客動員数:17,500人)
予選Q1 笹原右京渾身のアタックで37号車がトップタイム
GT500の予選Q1は午後3時33分から10分間の走行。開始時の気温は27℃、路面温度43℃だった。
各チーム残り8分を切ったあたりで次々にコースへ飛び出していくが、国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)、佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)は少し遅れてコースイン。最後に松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が残り5分でようやく動き出した。
コース上ではまず名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)がウォームアップ2周から1分46秒332を記録、高星明誠(Niterra MOTUL Z)が1分46秒512で続く。
続いて笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)がコース幅を目一杯使って1分
45秒434を叩き出してトップに立った。37号車はスプーン立ち上がりで大きく膨らむが、左側の両輪はかろうじて白線の内側に踏みとどまった。
遅れてコースインした16号車の佐藤はウォームアップ1周から1分45秒759を記録、これをウォームアップ2周の太田格之進(Astemo CIVIC TYPE R-GT)が1分45秒753で上回るが、最後にコースインした8号車の松下がウォームアップ1周から1分45秒700を叩き出して2番手に割って入った。
この結果、37号車がトップ、8号車が2番手、そして17号車が3番手でQ2に臨むことになった。
予選Q2 福住仁嶺がトップタイム! しかしタイム合算で37号車がPP獲得
予選Q2は午後4時29分にコースオープン。10分間の走行だが、残り時間6分を切ったところでようやく各チームが動き出す。
ここでは多くのチームがウォームアップ1周からのアタックを選択した。
まずは平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)1分46秒532。合算で3分33秒074をマークする。続いて三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)が1分46秒468。合算では3分32秒980を記録すると、ジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)がこれを上回る1分46秒439、合算では3'31.873を記録してトップに。
そしてセッション終盤、ウォームアップ2周からアタックを開始した福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分45秒836のトップタイムを叩き出すが、タイム合算では3分32秒223に留まった。その後、千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が
Q2で2番手となる1分46秒309を記録するが、こちらも合算では3分33秒042に留まり、37号車には及ばなかった。
一方、Q1で3番手タイムをマークした17号車は、塚越広大がS字で痛恨のスピンを喫し、Q2最下位に終わってしまった。今日が誕生日の伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)も同じところでスピン。こちらはかろうじて走行を続けたものの、このセッションを14番手で終えた。
この結果、ポールポジションは37号車Deloitte TOM'S GR Supraが獲得することとなり、Q1とQ2で共に4番手タイムを記録した16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が予選2番手、Q2トップの14号車ENEOS X PRIME GR Supraが予選3番手という結果となった。
第3戦決勝は2日の午後1時30分より3時間で行われる。現時点では雨の可能性も残っており、いかなる結果が待ち受けているのか全く予測がつかない状況だ。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Atsushi BESSHO