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SF:メーカー・ルーキーテスト岡山共同記者会見 小林可夢偉「日本に帰ってきて、日本のファンと楽しむことも大切」

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 岡山国際サーキットで10日、日本レースプロモーションにより行われたエンジンメーカー/ルーキーテストも初日を終了。午後5時より、今回ルーキーテストに参加したベルトラン・バゲット、ファビオ・ライマー、小林可夢偉の3名が参加して共同記者会見が行われた。

 参加した3名がスーパーフォーミュラの印象、岡山国際サーキットの印象、来シーズンの希望などをそれぞれ語った。

ファビオ・ライマー(TEAM無限)
sf_test_14-12-10_0020  「フォーミュラカーは2013年以来です。ぼくの経験でもスーパーフォーミュラはいいマシンで速いです。GP2と比べても高速コーナーは速いですし、タイヤも非常にいいですし、エンジンのパワーもコーナーの出口でいいです。経験をもう少し積んで学ぶ余地があります。ここは特にターン2とかコーナーの外側にグラベルやウオールが多くて、今のF1のコースとは違いますよね。ぼく自身は今のF1のコースはあまり好きじゃありません。ブレーキを遅らせてミスを犯したとしてもF1は何もおきないコースなので、こういうグラベルがあってミスができないコースが好きです。来季、乗れるとしたらとても名誉なことです。強力なカテゴリーに出られるのは自分にとってもいいことですし、2015年からスーパーフォーミュラに出られることを望んでいます」
ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)
sf_test_14-12-10_0021  「F1よりいいとロッテラー選手が言ってたとおりでした(横から小林可夢偉が「それはメルセデスなのかケータハムなのか?」という突っ込みを入れたが、ケータハムだと答えた)。フォーミュラカーに乗ったのは2012年のインディーカー以来で、今回はナカジマレーシングの2台のマシンの乗って異なったセットアップを試しました。速いマシンなので楽しめましたし、まだ改善の余地もあると思います。あした走るのが楽しみです。ここは普段ぼくたちが走っているF1の基準で作られたヨーロッパのサーキットとは違ってミスが許されないコーナーが多くて、面白いコースだと思います。オーバーテイクが難しそうで心配です。ストレートでオーバーテイクを仕掛けるのが重要だと思います。ツィスティで休む場所も無いコースですから半分は体力、半分はマシンの力というサーキットですね。面白いサーキットなので面白いレースになると思います。来年はスーパーフォーミュラに出たいと思っています。このレースは日本国外でも強いイメージを持たれているし、最高のドライバーたちが戦っているシリーズだからです。来年出ることになればスーパーGTも出ているので、スーパーGTのホンダで戦うにも有利になると思いますし、自分はフォーミュラで戦いたいと思っています。来年出られるのを楽しみにしています」
小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
sf_test_14-12-10_0023  「12年ぶりにフォーミュラカーでこのサーキットを走って、ブリヂストンタイヤも2010年ぶりで、日本のレーシングカーに乗るのも久しぶりで、走り出しから懐かしいなと思いました。トヨタからの企画の仕事で出てるんですが、今日のクルマは、楽しくて、いろんなドライバーが日本のレース面白いぞと言ってた意味がよくわかる一日だったし、久々にこのコースに帰ってきてもしっかり覚えてたので、スムーズに一日が終わって良かったと思います。日本の皆さんとこの場を楽しめて、たくさんのファンも平日なのに来てもらってて、寒い中、あしたは残念ながら雨なんですけど、今後このシリーズが注目されるようにしてほしいという気持ちがあります。インプレッションを今週中にトヨタさんのウェブサイトに掲載するのでよろしくお願いします。このサーキットで来年はスーパーフォーミュラをやるんですか? あ、やるんですね。コース的には面白いコースじゃないかと思います。ただ、オーバーテイクはもしかしたら難しいかも知れませんが、ドライバーはかけひきもあるので、ゼロになるとも言えないし、もっと難しいモナコに比べると必ずチャンスはあると思うし、いまのF1は簡単すぎるし、ドライバーの戦いと言うことで楽しいんじゃないかと思います。コースが短いので体力的にどうかなというのが出てくる人もいると思いますが、高速、ハードブレーキ、低速コーナー、ブレーキ踏まずに行くコンビネーション的なコーナーもあって非常に面白いと思います。F1サーキット以外を走ったのは久々なので、こういうサーキットは常に緊張感があって走るのは練習にもなると思うので楽しかったです。来年は何をするか決まっていません。今回はクルマを比較するプロモーションの意味でトヨタさんに走らせてもらったので、現状どこにも所属してないし、これから来年何をするか、自分の判断次第なんですが、F1のチャンスがあればF1を目指したいという気持ちもあるし、そこに行くために何が最善か考えながら判断をしたいと思います。来年このカテゴリーを走るか走らないか決めてないし、ただ、今日乗った印象では、非常に楽しく走れたし、日本に帰ってきて、日本のファンと楽しむと言うことも大切だということも実感しているし、16歳でレースをして17歳からずっとヨーロッパでレースをして11年くらいヨーロッパでレースをし続けているんですけど、日本に帰ってきてレースをするのも楽しいなという気持ちでもあります。あとこのモータースポーツを盛り上げるという意味では、日本が今、難しい時期にもあると思うので、とくに育成の部分では小さい子がこれからどうやってレーサーを目指していこうという夢をどうやっていくかということを一緒に考えながら、何がこの先つながるかということを考えて判断したいです。納得いくカテゴリーで走ることと、モータースポーツが実のあるスポーツになって、あこがれのスポーツになるように盛り上げていきたいなという気持ちです」
まとめ: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI


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