6月22日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦が開催されている宮城県・スポーツランドSUGOは朝から好天に恵まれた。午前中に行われたフリー走行1回目では、昨年もSUGOでポールポジションを奪っている大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)がトップタイムをマークした。
FIA-F2王者のテオ・プルシェールの離脱以来、後任ドライバーが確定していないチーム・インパルの19号車は、今回、昨年のSFライツシリーズ2位で、今季スーパーGT(300クラス)で活躍する平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)がドライブすることになった。平良にとっては、思いがけず巡ってきたチャンスを生かせるのか、注目される。
午前9時10分から行われたフリー走行では、まずは全車ユーズドタイヤで様子を探るように走行を開始。
開始20分。太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が馬の背コーナー進入でクラッシュ。スロットルが戻らないトラブルが原因のようだが、マシン修復のため、太田は以降走行できず。いきなり予選を迎えることになってしまった。SUGOでは高い勝率を誇るダンディアライアンレーシングにとっては、痛いアクシデントだ。
ここまでのトップ3は、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。タイムは坪井が1分7秒790と序盤にしては好タイムだ。
開始40分過ぎから徐々にアタックを行う車両が出て、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分7秒956、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分7秒876、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が1分7秒825と、2位タイムを塗り替えるが、坪井のタイムには届かない。
50分を経過すると、野尻1分7秒746、岩佐1分7秒250、と佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)1分7秒063と、立て続けにトップタイムが塗り替えられる。
60分経過。残り30分となったところでの順位は、佐藤-岩佐-野尻-坪井-山本-牧野と続き、今回デビューの平良は16位(1分8秒539)、注目のJujuは最下位の21位(1分9秒859)。
66分経過。坪井が1分06秒647でトップに返り咲く。
大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)も上位に顔を出し、トヨタエンジン搭載者が上がってきた。
73分経過。大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が1分6秒301とトップタイムを更新。山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)も3番手タイムで、トップ3はトヨタ勢が占める。
83分経過。岩佐が1分6秒454で2番手に浮上。平良は1分7秒613で10位にまで上げてきた。
予選を想定したアタックは残り4分を切ってから始まった。
好調さを窺わせる大湯が自らのタイムを更新する1分6秒133でトップを堅持。以下、福住-岩佐-山下-山本-坪井-笹原-牧野-小高-佐藤と続き。ここまでがトップ10 。平良は16位、Jujuは20位で走行を終えた。
予選は、午後2時から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum