2024年Forumula Beat(F-Be)地方選手権第8戦公式予選が7月20日(土)にスポーツランドSUGOで開催され、ハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)が開始直後からトップに立つと、チェッカーフラッグ周にもダメ押しのベストタイム更新でポールポジションを獲得、2番手にはランキング2位の酒井翔太(ファーストガレージ F108)が続いた。
梅雨明け前の東北地方は雲が多いものの、10時40分の予選開始時点で雨は落ちてこず路面はドライコンディション。13台がスリックタイヤでコースインし、20分間の予選が開始された。気温31度でやや蒸し暑く、路面温度は48度だ。
各車タイヤをウオームアップしてまずは残り15分、ハンマー伊澤が1分23秒738徳のトップタイムをマーク。2番手には金井亮忠(チームNATS 正義 001)が24秒514で続き、3番手には25秒581で前回の富士の第7戦でF-Be初表彰台を獲得した宇高希(TAKEFIRST F108)がつけている。
ハンマー伊澤は続く周回で1分22秒950、さらに22秒662とトップタイムを短縮し続ける一方、2番手争いは三つ巴で、酒井が23秒919で金井を3番手に追いやるとさらに宇高が23秒611でこれを上回るが、酒井は直後に23秒403で再び2番手、宇高、金井という順に。
6台が出場のジェントルマンクラスのトップは総合5番手の植田正幸(Rnsports制動屋KKZSK)で24秒493、6番手のISHIKEN(HMRハンマーR☆ハヤテ)を挟んで舩井俊仁(ファーストガレージ FG108)がクラス2位につける。
残り時間9分、酒井は自己ベストを1分23秒167まで短縮するもハンマー伊澤からは0.505秒の差。宇高、金井の3番手、4番手も変わらず5番手に舩井が24秒338でジェントルマンクラスのトップに立つ。植田6番手にドロップ。
残り8分を切って予選も半分終了。ここで金井が1分23秒013で2番手に浮上するが、直後に酒井が1分22秒848と22秒台に入れて再び2番手へ。
このあたりで各車タイヤのおいしいところが終わったかベストタイムの更新が停滞する。そんな中で自己ベストを更新したのがオレンジのメタリック塗装に「快獣ブースカ」のカラーリングで有名な長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)で1分24秒949のタイムでKAMIKAZE(FIRSTGARAGE&04W)をかわしてジェントルマンクラス3位に浮上してくる。
残り5分、金井、宇高がそれそれ1分22秒861、23秒493と自己ベストを更新するが3番手、4番手でポジションは変わらず。その直後に植田が24秒209をマークして舩井を逆転、総合5番手、ジェントルマンクラストップを奪い返す。
20分が経過しチェッカードフラッグが降られる中で最後のタイムアタックに打って出たのがハンマー伊澤とチームメイトのISHIKENで、ハンマー伊澤は1分22秒657とポールタイムを更新。まだ余力を残していたのかとライバルのため息が聞こえそうだ。それでも2番手につけた酒井との差は0.191秒、3番手金井も0.204秒差とトップ3は僅差で予選を終えた。
以下4番手宇高、5番手植田はジェントルマンクラスのトップ、6番手舩井が同クラス2番手となって3列目のグリッドに並ぶことになる。
Forumula Beat第8決勝は午後2時50分フォーメーションラップ開始予定。フロントロウからJAF選手権のトップと2位が並んでスタートする。気になるのはこの2台が共に「スタートが苦手」だと言っていることである。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Asako SHIMA