SUPER GT

第1戦岡山決勝 GT300クラスはタイヤ無交換が的中した2号車muta Racing GR86 GTの作戦勝ち

GT300クラスで優勝した堤優威/平良響組(2号車・muta Racing GR86 GT)

 4月14日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われた2024オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」のGT300クラス決勝は、予選2番手からタイヤ無交換作戦を敢行した2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が待望の勝利を挙げた。

GT300クラスのスタートシーン

 第1戦決勝はポールシッターの篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)がスタートからトップを快走。予選2番手の平良響(muta Racing GR86 GT)が2位、井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が3位と序盤は予選順位のままでオープニングラップを完了する。その後方では和田久(アールキューズAMG GT3)に柴田優作選手(#48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R)がアトウッドカーブで追突、22号車がコースを飛び出すアクシデントが発生し、セーフティーカー導入の一因となっている。

 8周目にセーフティーカーがピットインし、レースが再開されると、トップ3には変動はないものの、その後方では片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)を荒聖治(Studie BMW M4)が猛追する熾烈な4位争いが展開される。

 片岡は荒の猛攻を退けつつ、3位61号車との差を詰めていき、29周目にこれを捉えて3位に浮上する。

 33周目には2位の2号車がピットイン。タイヤ無交換で平良から堤優威に交代する。3位の4号車もこの周でピットイン、タイヤ交換を行って谷口信輝に交代した。

 一方、トップの65号車は50周目まで引っ張ってようやくピットイン。タイヤ4本を交換して蒲生尚弥が吉田広樹(Green Brave GR Supra GT)の後ろ、3位でコースインした。52号車も25周目のピットインでタイヤ無交換作戦を敢行しており、順位を上げることに成功していた。

 これでトップに立ったのは堤優威(muta Racing GR86 GT)だ。

 後方では藤波清斗(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)と井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が8位争いをしていたが、59周目のダブルヘアピンで山内が藤波に追突してしまい、5号車はスピン。藤波がコース復帰に手間取ったこともあり、競技団からはFCYが宣言される。これにより5号車は22位まで後退することとなった。

 一方、3位に後退していた65蒲生は消耗したタイヤで周回を重ねる52号車を追い詰めていき、65周目のヘアピンでアウトから並びかけ、続くリボルバーでインを取って2位に浮上する。

 しかしトップの2号車との間には大きなギャップができており、蒲生は1周あたり1秒以上上回るペースで追い上げを図ったもののついに2号車のテールを捉えることはできなかった。

 この結果、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)はコンビ結成以来初の勝利をここで達成、2位には65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が続き、71周目のヘアピンで52号車を捉えた7号車Studie BMW M4(荒聖治/ニコラス・クルッテン)が3位に入った。

GT300クラス優勝はmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)

GT300クラス2位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

GT300クラス3位はStudie BMW M4(荒聖治/ニコラス・クルッテン)

GT300クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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