2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦のレース8決勝が6月30日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートしたミハエル・サウター(G FORCE F111/3)が29日のレース6に続き、今季通算4勝目を挙げた。
レース8決勝は当初予定より10分遅れの午後1時45分より18周で行われた。スタート進行の直前に雨がぱらついたこともあり、ウェット宣言が出ていたものの、路面はほぼドライ。全車スリックタイヤを装着してレースに臨んだ。
なお、中村賢明(TOM'S FORMULA F111)はクルマの修復が間に合わず、残念ながら不出走となった。
スタートでは予選2番手のジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)が見事なダッシュを見せ、ポールポジションのサウターと1−2コーナーを並走したのち、モスエスの手前でトップに立つ。3位にはセバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)が続き、予選3番手の堀尾風允(Sutekina Racing)は4位でコントロールラインに戻ってきた。
ところが今度はレイシーに対しジャンプスタートの裁定が下り、レース7のサウター同様10秒ペナルティが課せられることに。
自己ベストを更新しながら周回を重ねるレイシーだったが、サウターは離されずに追い上げる。規定周回の3分の1となる6周を終えてもそのリードはわずか0秒469だ。
9周目のヘアピンでサウターはアウトからレイシーに並びかけ、立ち上がりでラインをクロスさせてインをつく。しかしレイシーも簡単には前に出してはくれない。規定周回の半分となる9周を終えて、レイシーのリードは0秒404、3位のマンソンとは6秒560、4位の堀尾までは8秒527だ。
そしてレースが10周を過ぎたあたりで大粒の雨がコースに落ちてきた。
2位のサウターは12周目のバックストレートでレイシーを捉えて見かけ上もトップに浮上。その直後、4位を走っていた堀尾が12周目のアトウッドカーブ立ち上がりでコースオフ。このため13周目からセーフティーカーが導入された。
結局、レースはSC先導のまま17周目に入ったところで最大時間の30分に達したため、この周をもって終了、ミハエル・サウターが前日のレース6に続いて今季4勝目を挙げた。
2位はセバスチャン・マンソン。そして猪爪杏奈がセーフティーカー追い越しにより30秒のペナルティを受けたため、マスタークラス優勝の辻子依旦(PONOS RACING)がオーバーオールでも3位表彰台をものにした。
次戦の舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎ。8月24-25日にレース9、10が行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Atsushi BESSHO