2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦のレース6決勝が6月29日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートしたミハエル・サウター(G FORCE F111/3)が鈴鹿大会のレース3以来となる、通算3勝目を挙げた。
レース6決勝は午後1時より18周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
スタートでトップに立ったのは予選2番手のジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)。ポールポジションのサウターはやや出遅れて2位に後退、3位には中村賢明(TOM'S FORMULA F111)が上がってきた。
1周目を終えての順位はレイシー、サウター、中村、セバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)、そして堀尾風允(Sutekina Racing)だ。
2周を終えてのレイシーのリードは0秒694。2位のサウターは3周目にファステストラップを更新する1分30秒566を記録し、レイシーとの差を0秒305に縮めてきた。
ところがダブルヘアピンで辻子依旦(PONOS RACING)がストップしたため、4周目からセーフティーカー(SC)が導入されることに。
SCは6周終わりでピットイン。レースは7周目から再開となった。
すかさずアウトから並びかけたサウターはレイシーと並んで1コーナーに飛び込んだが、ここでレイシーが痛恨のスピン。これを避けようとしたサウターもアウト側のグラベルに飛び出すことに。
ここで中村がトップに浮上し、サウターは2位でコースに復帰。3位に堀尾が上がってきた。スピンを喫したレイシーは一気に7位まで順位を落としてコントロールラインに戻ってきた。
規定周回の半分となる9周を終えての中村のリードは0秒379。僅差で追い上げて隙を窺っていたサウターは11周目のアトウッドで中村のインをついてトップに浮上、この周だけで中村に0秒960の差をつけて戻ってくる。12周目にはその差が1秒879まで開いた。15周を終えた時点では4秒502の大差だ。
その後もミハエル・サウターはハイペースで逃げに逃げ、最後は2位以下に6秒685差をつけてチェッカーを受け、今季通算3勝目を挙げた。2位は中村賢明、3位には堀尾風允が入った。
FRJ第3戦はこのあと明日の朝9時15分よりレース7決勝を18周で行う。現時点での天気予報は雨となっているが、果たして如何なる展開が待っているのだろうか。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Atsushi BESSHO