全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦、第11戦の公式予選が、7月19日、富士スピードウェイで行われ、第10戦は中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、第11戦は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がポールポジションを獲得した。
今大会は、サポートレースが多く、金曜日に予選が行われるという変則的なスケジュールとなった。この日は、午前中からSFライツの練習走行、KYOJO CUPとポルシェカレラカップの予選が行われ、その後の予選とあって、路面コンディションの変化にいかに対応するかが鍵となった。
2日間の練習走行で好調だったのは、前大会のSUGOで初表彰台に上った荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)。ここまで思ったような結果が残せていないが、今回は練習走行の4セッション中3セッションでトップタイムをマークして勢いに乗る。これにトムスの中村、小林、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)らが続き、現在シリーズ2位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)を擁するB-Max勢は、やや出遅れている感じだ。
第10戦公式予選
薄曇りの蒸し暑い天候の下、第10戦の予選は午後3時50分から10分間で行われ、練習走行の結果から予想したものとは、かなり異なる結果となった。
終盤のアタックで気を吐いたのは、練習走行でいまひとつだったB-Max勢。小出1分33秒510、荒川麟(B-MAX RACING 324)33秒460、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)33秒376と、代わる代わるトップに躍り出る。
さらに小出は、33秒244とタイムアップに成功。これで確定かと思われたが、トムス勢はそれを許さず。中村が33秒030でトップに。小林も33秒203まで縮め、トムスの若手コンビがフロントローを獲得した。
中村は、SFライツ、デビュー3大会目で初のポールポジションを獲得した。
なお、フレデリックは二度の33秒台をマークした周に走路外走行があったとして、当該タイムが抹消され、最後尾スタートとなった。
マスタークラスは、チャンピオンを争う今田信宏(JMS RACING TEAM)とDRAGON(TEAM DRAGON 324)を出し抜き、デビュー3大会目の清水康弘(GNSY 324)が最後のアタックで見事なクラス初ポールを決めた。
第11戦公式予選
10分間のインターバルで始まった第11戦予選は、トムス勢がリードする形で始まった。まず、小林が1分33秒143をマークしてトップに立つと、これを野中が僅かに上回る33秒108で逆転。小出、フレデリック、荒川のB-Maxトリオは33秒台後半とタイムが伸びず。荒尾にも逆転されてしまった。
終了間際には、小林が33秒055と、再び野中を逆転してトップに。小出も33秒349で食い下がるが、中村33秒172、荒尾33秒316が上回り、5位に落ちてしまった。
小林は、オートポリスの開幕戦以来、2度目のポールポジション。
マスタークラスは、ポイントリーダーの今田が、第10戦の鬱憤を晴らすクラスポールポジション。2位には、練習走行から好調だった藤原誠(TEAM DRAGON 324)が第10戦に続いて入った。
第10戦決勝は、明日20日の午前8時25分から15周で、第11戦決勝は午後3時10分から21周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI