全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第11戦は20日、富士スピードウェイで21周の決勝を行い、小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がポールトゥウインで初優勝を飾った。
決勝は午後3時10分にフォーメーションラップが始まった。徐々に薄日も差すようになり、気温は30度、路面温度は40度を超え、午前中の第10戦より大きく環境が変った。
ポールポジション(PP)の小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がトップで1コーナーに向かう一方、予選2位の野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)はスタートをミスし後続に飲み込まれてしまう。2位には予選3位から中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が上がった。予選5位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は1コーナーで3位をうかがうが、立ち上がりの加速が伸びず、予選4位の荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)、予選6位の荒川麟(B-MAX RACING 324)にかわされ6位に落ちた。
オープニングラップでは、トップに立った小林が後続を0秒8リードして戻ってきた。2位に中村、3位に荒尾、4位に荒川、5位に小出、6位にケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、野中は7位まで順位を落とし、8位に古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が続く。
ここからの小林は盤石。徐々に後続とのギャップを広げ、9周目には3秒、16周目には4秒2と独走態勢に持ち込むと21周を回って、うれしい初優勝を飾った。
大きく遅れて2位には中村が、さらに離れて3位には荒尾が入った。
スタートミスで7位まで落ちた野中は、9周目にフレデリックを、14周目に小出を、17周目に荒川をかわして、4位まで順位を回復してレースを終えた。5位には荒川が、6位には小出が入った。
マスタークラスは、PPの今田信宏(JMS RACING TEAM)と清水康弘(GNSY 324)がスタートでエンジンストール。トップに立った藤原誠(TEAM DRAGON 324)とDRAGON(TEAM DRAGON 324)、2人の争いとなったが、徐々にDRAGONとの差を広げた藤原が2連勝を飾った。
第12戦は明日21日、午前8時20分より15周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Kazuhiro NOINE