San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 宮田雅史)は、7月7~8日、富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストに参加しました。両日ともに予定したプログラムをこなし、最終セッションでは5番手のタイムを記録するなど、充実したテストになりました。
ここまでシリーズ3戦を終え、徐々に調子も上向いているだけに、夏の富士、もてぎの2連戦でさらに上を目指すための車両データの収集と、SFで富士初走行となる木村選手の走り込みを目的にテストに臨みました。
■テスト1日目(7月7日(日)Session1:9:30~11:30/Session2:14:00~16:00)
全国的に猛暑となったこの日、富士スピードウェイにも朝から強い日差しが照りつけました。初日は、順位、タイムは二の次として、データの収集をメインに、セッティング変更を繰り返しながら周回を重ねました。
木村選手は、自身のドライビングを修正しつつ、1分25秒から26秒台でコンスタントに周回を重ね、両セッションで、それぞれ42周、43周を走り、トータル85周と参加ドライバーのなかで最も多い周回数を記録しました。
ドライバー | Ses.1ベストタイム(順位) | Ses.2ベストタイム(順位) | |
50号車 | 木村 偉織 | 1分25秒299(19/21) | 1分24秒312(17/21) |
- Ses.1 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:29度、路面温度:41度
- Ses.2 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:50度
■テスト2日目(7月8日(月)Session3:9:30~11:30/Session4:13:30~15:30)
この日はやや薄曇りとなりましたが、蒸し暑さに変わりはありませんでした。
午前のセッションでは、前日に引き続き車両のデータを収集しながら、途中ニュータイヤを投入してのアタックも行いました。初日から少しずつ走り方を修正してきた木村選手は、9番手のタイムをマークしました。
午後は、気温が比較的低くコンディションの良かった前半にアタックを行い、このセッション5番手のタイムをマークしました。後半は決勝を想定したロングランのテストを行いましたが、安定して1分25秒台で走り、非常に良い感触を得ました。
2日目もトラブルフリーで85周を走り、2日間で総周回数は参加者中2番目に多い170周を記録。富士戦に向け手応えを掴むことができ、充実したテストとなりました。
ドライバー | Ses.3ベストタイム(順位) | Ses.4ベストタイム(順位) | |
50号車 | 木村 偉織 | 1分23秒504( 9/21) | 1分23秒532( 5/21) |
- Ses.3 天候:曇り、コース:ドライ、気温:28度、路面温度:38度
- Ses.4 天候:曇り、コース:ドライ、気温:31度、路面温度:43度
- チーム監督 本山 哲コメント
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テストはスケジュールどおり進みました。クルマもエンジニアの方でさまざまなトライをすることができましたし、偉織選手のドライビングも確実に進歩しました。富士において、SFを走らせるうえでのポイントをアドバイスしましたが、合格点に達したと思います。
最後のセッションでは、ロングランのペースが非常に良かったですし、リザルトとしても良い形で終え、チームとして手応えを感じることができました。2週間後の本戦が楽しみです。
- チーフエンジニア 宮田雅史コメント
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想定よりかなり暑くなりましたが、非常に良いテストでした。レースウィークの限られた時間ではトライできないことも含めて、用意したメニューは概ねこなすことができました。
本戦はまた異なるコンディションになるとは思いますが、前戦を上回るリザルトを残せる手応えは感じています。8月のもてぎ戦に向けても、引き出しを増やすことができましたし、夏の2連戦を良い結果で終え、シーズン終盤に向けての流れを作りたいと思います。
- ドライバー 木村偉織選手コメント
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今回のテストでは、余裕を持ってQ1を突破できるリザルトを残すことを目標にしていましたが、それは達成できたように思います。チームとして用意したメニューもしっかりとこなすことができましたので、非常に充実したテストでした。
ドライビングに関しては、本山監督のアドバイスや他のドライバーの走りも参考にしながら、少しずつ修正を加え、それにクルマを合わせ込んでいったという感じです。特に最後のセッションで行ったロングランの感触は良かったですね。
これまではQ1突破が目標でしたが、今回のテストでさらに一段上の、Q2でセカンドロー、サードローを目指すという目標を持てるようになりました。