もてぎ・菅生S-FJ選手権

第1戦もてぎ公式予選 急遽参戦の中澤凌がポールポジション獲得

ポールポジションは中澤凌(ZAP NAKs 10V ED)

 2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ開幕戦公式予選が4月28日にモビリティリゾートもてぎで開催され、昨年同シリーズ4位の中澤凌(ZAP NAKs 10VED)が2位に0.294秒の差でポールポジションを獲得した。

 ゴールデンウイークのもてぎは好天に恵まれ、8時50分の予選開始時点で気温20度と絶好のドライコンディションの中、11台のマシンが20分間の予選に挑んだ。

 残り15分あたりからペースが上がり始め、まず昨年ランキング5位の豊島里空斗(C.S.I.Racing)が2分5秒951でトップに立つ。豊島は昨年5月のSUGO大会2連戦において、当時15歳でいきなり連続ポール・ツー・ウインという華々しいデビューを飾っている。2番手には今回がS-FJ初レースの丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)が6秒342でつける。

 続く周回では今回もてぎ初参戦となった樺木大河(ZAP SPEED 10VED)が4秒407でトップに出る。樺木は昨年10月の富士でS-FJにデビューし今回が3戦目だ。続く2番手にはこちらも3戦目の松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)が4秒680で2番手にあがり、上位はめまぐるしく入れ替わる。

 残り11分、中澤が2分4秒279でトップに浮上すると、続いて3秒847までタイムを短縮。豊島も3秒925とトップ争いは2分3秒台に突入。3番手樺木は4秒407とトップ2台に0.5秒以上の差をつけられている。松原を挟んで5番手は、2シーズンぶりに参戦の大川烈弥(群馬トヨペット TEAM RiNoA ED)が4秒521で上がってきて、ブランクを感じさせない走りを見せている。

 残り7分。豊島が2分3秒883と中澤に0.046秒差まで迫ると続く周回で3秒740をマークしてトップに立つ。中澤も3秒748と自己ベストを短縮するが0.008秒及ばず2番手。そして初レースながら非凡な速さを見せる丸山が4秒029で3番手へと上がる。

 残り1分、樺木が2分3秒593を出して4番手からトップへポジションアップ。中澤が3秒658で豊島を追い落とし2番手、これで予選順位は確定かと思われたが、チェッカードフラッグ後の周回で中澤が3秒299を叩き出し再逆転、ポールポジションを獲得した。樺木は0.294秒差で2番手、3番手豊島、4番手丸山がセカンドロウに並び、以下松原、大川が第3列ということになった。

 もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第1戦決勝は午前11時30分コースイン予定。今回スポット参戦ながら速さを見せた中澤が昨年7月以来の優勝を飾るか、樺木以下の若手が巻き返すか、注目はスタートだ。

予選2位は樺木大河(ZAP SPEED 10V ED)

予選3位は豊島里空斗(C.S.I Racing)

予選4位は丸山陽平(群馬トヨペットTEAM RiNoA)

予選5位は松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

予選6位は大川烈弥(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

予選8位でジェントルマンクラスポールポジションの本間隆史(MATレーシングPJ 10V)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE


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