全日本スーパーフォーミュラ選手権合同テスト2日目、最後のセッション4回目はドライコンディションで行われ、山下健太(KONDO RACING)がトップタイムを叩き出し、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION)の全セッション制覇を阻止した。
午後2時30分から始まった4回目のセッションは、天候も曇天のまま崩れずに済み、今回のテスト初のオールドライセッションとなった。なお、昨日の短縮された30分間がこのセッションに割り当てられ、走行時間は2時間30分に延長された。
開始早々Juju(TGM Grand Prix)が立体交差下でコントロールを失いクラッシュ。フロントノーズ、足回りを傷めてストップ。これで走行は一旦中断となった。
再開後は、ベテランが気を吐き、大嶋和也(docomo business ROOKIE)が、午前のセッションで牧野がマークしたタイムを更新する1分37秒320をマークしてトップに躍り出る。
タイムはここから一気に36秒台に突入し、テオ・プルシエール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分36秒818、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分36秒454、そして、セッション前半のトップとなる1分36秒327を山下が叩き出し、これに福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が1分36秒448と僅差で続いた。
ここから暫くは、各チーム、ユーズドタイヤを使用してのセットアップが続き、大きなタイムの動きはなかった。
動きが激しくなったのは、残り7分となってから。
今回のテストでセッション3まですべてトップタイムを叩き出している牧野は、パーフェクトでテストを締めくくるべく渾身のアタックを見せたが、1分36秒496と、山下のタイムに0.169秒届かず4位。
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM'S)も1分36秒726で5位どまりで、気温の低さが影響したのか、最後のアタックで山下、福住、佐藤のトップ3に食い込む者は現れなかった。
今回のテストで開幕戦の勢力図が見えつつはあるが、気温によってはそれに変化があるかもしれない。Juju、岩佐、プルシエールの参戦もあり、話題の多い今シーズンのスーパーフォーミュラの開幕(3月9〜10日)まであと2週間だ。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum