日本レースプロモーション(JRP)は11日、岡山国際サーキットで昨日に引き続きエンジンメーカーテスト/ルーキーテストを実施。10人/11台が参加する中、貫禄を見せつけたF1ドライバーの小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が2日目も1分15秒151のトップタイムを記録。2日間で行われた総合でもトップでテストを締めくくった。
夜半からの雨が残る中、午前9時50分、2日目1回目のテストが2時間で始まった。昨日2回目のセッションで2番手につけ関係者を驚かせたヤン・マーデンボロー(Lenovo TEAM IMPUL)がこの雨のセッションでも魅せた。開始早々2位以下を10秒以上ちぎるタイムで走り始めると、中盤でも1分34秒640と、2位に付けるウェットが得意な中嶋一貴(TOYOTA)の1分38秒465を4秒ほどリード。自身もコースアウトするなど5回の赤旗が出る荒れたセッションで最終的にはタイムを1分32秒482まで縮め、午前中堂々のトップを奪って見せた。
朝からの小雨は1回目のセッション中には止んだ。お昼頃にはときおり日が差し天候が回復傾向の中、午後2時5分より本日2回目のセッションが始まった。気温が低く路面が乾かないため序盤はウェットタイヤでスタート。
残り20分を切ったあたりから中嶋を皮切りにドライタイヤでのアタックが始まる。しかしドライタイヤに交換した佐々木大樹(KONDO RACING)が2コーナーでコースアウト。このセッション2回目の赤旗が出され、終了時間が10分延長されて再スタートが切られた。しかし、ここでも桜井孝太郎(HP REAL RACING)が2コーナーでコースアウト。赤旗のままこのセッションは終了となった。
終盤、2度の赤旗が出る中、ドライタイヤでタイムを刻んできたのが小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。1分15秒151でこの日のトップに立った。2位には中嶋が、3位にはヤン・マーデンボロー(Lenovo TEAM IMPUL)が付けたが、ドライタイヤで満足なアタックを行えなかったドライバーもいる中、2日間のテストは終了した。
スーパーフォーミュラの来シーズンは4月の鈴鹿サーキットで開幕。開幕前にはここ岡山を含め、鈴鹿、富士でテスト走行が行われる予定だ。小林可夢偉や今回参加した3人の外国人ドライバーの去就も含め、シーズンオフの話題は尽きなさそうだ。
Text: Hiroyuki MINAMIYoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI