全日本スーパーフォーミュラ選手権合同テスト2日目、午前10時45分から始まった3回目のセッションは、徐々に路面が乾く微妙なコンディションとなったが、終盤はドライタイヤによるアタックが繰り広げられ、昨日の2セッションでトップタイムをマークした牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION)がまたしてもトップを奪った。
セッション序盤は、乾きつつある路面状況のなか、各チームともレインタイヤで数周走った後、ピットでの待機が続いた。
時折、コースインする車両はあったが、ラウル・ハイマン(TGM Grand Prix)、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)は、ともに最終コーナーで濡れた路面に足をすくわれスピンアウト。
走行開始から1時間以上が経過し路面が乾いてから、ドライタイヤを装着して、ようやく少しずつ走り始める車両が出てくる。
まずは、ここまで不安定なコンディションのなかでも走行を続けていた山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分40秒を切る、1分39秒451をマーク。
これを皮切りに、SFライツチャンピオンの木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)1分38秒828、野尻智紀(TEAM MUGEN )1分38秒562、FIA-F2から参戦の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)1分38秒563とテオ・プルシエール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1分38秒215 が38秒台をマーク。ルーキー勢が気を吐いた。
さらに、今シーズンのタイトル争いに絡むと思われる坪井翔(VANTELIN TEAM TOM'S)が1分37秒902を叩き出すが、牧野がこれを大きく上回る1分37秒455をマークしてトップに躍り出る。
最後の5分を切ってからは、さらにアタックが激しくなり、移籍組の福住仁嶺(Kids com Team KCMG)37秒840、岩佐37秒791、昨年のアクシデントを経てリハビリから復帰した山本が37秒749と、37秒台に入れるが、牧野のタイムには届かず。
結局、牧野が昨日のセッションに続き、三たびトップを奪い好調ぶりをアピールした。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum