地方選手権F4関西シリーズの最終第6戦「鈴鹿クラブマンファイナルラウンド」は23日、鈴鹿サーキットフルコース(1周・5.807km)で決勝を行い、総合でカーボンクラスの平木湧也(SUCCEED SPORTS F108)が10周・20分32秒480で、アルミクラスは植田正幸(Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS)が、FCクラスは坪井翔(美人&TVフィールドFTRS)がそれぞれ優勝した。
日も西に傾き、ピットビルの影がストーレートを覆い尽くした午後2時5分、カーボンクラス7台、アルミクラス3台、FCクラス7台、合計17台が参加してフォーメーションラップが始まった。
スタートを制したのはポールポジションでカーボンクラスの平木湧也(SUCCEED SPORTS F108)。これに予選2位の同・金井亮忠(チームNATS・正義001)が続く。予選3位のアルミクラス・久保宣夫(丸三住宅(株)☆オートセレクトMYST制動屋)と予選4位のFCクラス・坪井翔(美人&TVフィールドFTRS)はスタートを失敗。3位には予選5位からアルミクラスの植田正幸(Rn-Sports制動屋ミストKK-ZS)が上がってきた。
トップに立った平木は序盤から後続を突き放しにかかる。7周目には自身の予選タイムを上回るこのレースのコースレコードとなる2分2秒698をたたき出すと、10周を走って2位以下を10秒近くリードし今シーズン4勝目をぶっちぎりで飾った。2位には金井が、3位にはアルミクラスで優勝となった植田が入った。
FCクラスは、スタートを失敗したクラスポールポジションの坪井が、1コーナーですでにチャンピオンを決めている福住仁嶺(HFDP/SRS-F/コチラR)にかわされ2位に落ちるも、すかさず逆バンクコーナーでインから並びかけ、ダンロップコーナーで前に出た。
坪井は前を走る総合3位の植田に行く手を阻まれ、後ろからは福住に攻められるも、ゴールまで隙を与えず、クラス優勝を飾った。2位・福住と3位・石川京侍(HFDP/SRS-F/コチラR)も接近戦だったが、石川も福住を攻略できず、2位・福住、3位・石川の順でゴールを迎えた。
FCクラスはこのレースで今シーズンの全日程を終了。来シーズンもF4地方選手権にFCクラスが組み込まれる模様だが、GTAが主催するFIA-F4の開催も決定しており、メーカー育成枠で参加するドライバーがどのシリーズに参戦するのかは現時点では不透明のようだ。
F4西日本シリーズもこのレースで全日程が終了。12月7日にはツインリンクもてぎで東西のF4ドライバーが参加して、F4日本一決定戦が行われる。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI