SUPER GT

公式テスト岡山セッション4 ウェットコンディションを制したのは24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z

公式テスト1回目セッション4:GT500クラストップは松田次生/名取鉄平組(24号車・リアライズコーポレーションADVAN Z)

公式テスト1回目セッション4:GT300クラストップは荒聖治/ニコラス・クルッテン/ブルーノ・スペングラー組(7号車・Studie BMW M4)

 岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている、2024年スーパーGT公式テストの最後のセッションが3月17日午後から120分間で行われ、GT50024号車リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が、GT300クラスは7号車Studie BMW M4(荒聖治/ニコラス・クルッテン/ブルーノ・スペングラー)がトップタイムを記録した。

 午後1時45分からのスタート練習に続いて、今週末最後の走行となるセッション4が始まった。ただし今回は午前中から降り始めた雨のため、スタート前からウェット宣言が出され、セーフティーカーの先導で3周を走ってからオールグリーン、という手順で走行を始めることになった。

 まずは福住仁嶺(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)が5周目に1分30秒563でトップに。これを野尻智紀(8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が11周目に1分30秒496で上回る。路面は依然としてウェットだ。

 続いて名取鉄平(24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z)が14周目に1分29秒803でトップに浮上、同じ周で山下健太(36号車au TOM'S GR Supra)が1分30秒313で2番手につける。雨はこの辺りから止んでいたが、路面はなかなか乾いていかず、ウェットタイヤでの走行が続く。

 セッションは開始から35分が経過したところで石浦宏明(38号車KeePer CERUMO GR Supra)がダブルヘアピンで白煙を上げてストップしたために赤旗中断となる。

 車両回収後、午後2時50分に走行は再開。この時点では依然としてトップは24号車。名取は25周目に1分29秒625までタイムを縮める。

 残り時間36分で山下が33周目に1分29秒473を出してトップへ。笹原右京(37号車Deloitte TOM'S GR Supra)も35周目に1分29秒606までタイムを縮めて2番手に浮上するが、名取も39周目に1分29秒521までタイムを上げて2番手に。

 その後はホンダ勢が相次いでタイムアタックに入り、上位に名を連ねる展開になる。

 まずは残り31分で松下信治(8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分28秒815でトップに。続いて塚越広大(17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT)が1分28秒740で8号車を上回る。

 しかしその後もラップタイムはどんどん更新され、残り28分を切ったところで笹原が1分27秒900を記録。続いて坪井翔(36号車au TOM'S GR Supra)も1分27秒980で2番手につける。

 更に国本雄資(19号車WedsSport ADVAN GR Supra)が1分27秒587でトムス勢を上回るが、塚越が1分26秒282で再びトップに躍り出ると、その後も1分25秒739までタイムを縮めてきた。

 しかしセッション終盤に入り、松田次生(24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z)1分25秒063を叩き出してトップに浮上。結局24号車がトップのままチェッカーが提示され、セッション4は終了した。2番手は17号車、3番手には平峰一貴が1分26秒314を記録した12号車MARELLI IMPUL Zが入った。

 GT300クラスは終盤まで6号車VELOREX FERRARI 296 GT3(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)がトップにつけていたが、最後の最後にブルーノ・スペングラーが1分31秒952を叩き出した7号車がトップに躍り出て走行を終えている。3番手には18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻/三井優介)がつけた。

 スーパーGTはこのあと3月23-24日に舞台を富士スピードウェイに移し、開幕前最後の公式テストを行う。

公式テスト1回目セッション4:GT500クラス2位は塚越広大/太田格之進組(17号車・Astemo CIVIC TYPE R-GT)

公式テスト1回目セッション4:GT500クラス3位は平峰一貴/ベルトラン・バゲット組(12号車・MARELLI IMPUL Z)

公式テスト1回目セッション4:GT300クラス2位は片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン組(6号車・VELOREX FERRARI 296 GT3)

公式テスト1回目セッション4:GT300クラス3位は小林崇志/小出峻/三井優介組(18号車・UPGARAGE NSX GT3)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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