岡山国際サーキットで行われる名物・ハコレースの祭典「チャレンジカップ2時間耐久レース」は24日、チャレンジカップレース第2戦で公式予選を行い、中村賢明/松下仁組(28号車・HTP. JSMILE 86)が総合のポールポジションを獲得した。
チャレンジカップ2時間耐久レースは日曜日のワンデーレース。24日に公式予選と決勝が行われる。参加可能クラスは、N1ロードスター(NA/ND)、N1-86、Nゼロ-86(クラス1/クラス2)、VITA、v.Granz、OTHERS CLASS(クラスI~IV)と多彩だ。
VITAが22台、v.Granzが3台、N1-86が2台、N1ロードスターが2台と合計29台が岡山国際サーキットに集結した。
公式予選は午前9時50分より25分間の予定で始まった。昨日から降り続いた雨は小雨となったが、路面はフルウエットでウェット宣言が出された。四国では桜の開花も伝えられるようになり、岡山国際サーキットも気温は暖かめ。サーキットを囲む山々は霧にかすんでいる。
ドライバーは最大3名まで登録可能で、もっとも速いドライバーのタイムで予選順位は決定するが、登録ドライバー全員が上位3名の平均130%をクリアしなければ予選順位は認定されない。
v.Granzは、予選序盤まずは、大原学/甲野将哉組(102号車・アイフォア神戸vGranz)の甲野が2分3秒382でトップに立つ。2位にはK.K/飯田裕樹/TOMISAN組(11号車・HOJUST RACING ABBEY)のTOMISANが、3位には長谷川睦/寺島大/大野宗組(81号車・CLEANLIFE ITAL ABBEY)の大野がつける。
VITAは、中島僚斗/大崎達也組(219号車・&Gコーポレーション大崎塾VITA)の中島が2分10秒963で、2位には竹中優/貫戸幸星組(86号車・HOJUST RACING VITA2号)の貫戸が、3位には下垣和也/前嶋秀司組(14号車・SOUEISHA-VITA)の下垣が続く。
予選中盤には、甲野がタイムを2分2秒379まで縮めv.Granzトップのまま。VITAトップには清水康友/伊東黎明組(75号車・ENDLESS☆カーブテイックTrace)の伊東が7秒490で、同2位には松本匡史/徳升広平組(999号車・m・dent with萬雲塾VITA)の徳升が8秒790で上がってきた。
ここで、松本恭典(36号車・真栄金属Vita)がアトウッドで、田中徳二郎(12号車・恵光院TSA-VITA)が1コーナーでコースアウトしたため赤旗が提示される。
予選は10時13分から10時21分まで、残り8分で再開されるが、今度もアトウッドで柿沼一峰(111号車・リーガルトップ☆GプラチナVITA)と竹中優(86号車・HOJUST RACING VITA2号)がコースアウト。このため2回目の赤旗が提示された。
各車、グリッドに整列し再開を待つが、予選は再開されることなく2回目の赤旗をもって終了。各ドライバー消化不良のまま予選は終了した。
v.Granzでトップタイムを記録したのは甲野だったが、2度の赤旗でチームメートの大原学が乗るタイミングを失い予選落ち。ポールポジションはK.K/飯田裕樹/TOMISAN組(11号車・HOJUST RACING ABBEY)で、同2位には同僚の長谷川睦/寺島大/大野宗組(81号車・CLEANLIFE ITAL ABBEY)が入った。
VITAは、清水がタイムを2分6秒942まで縮めポールポジションを獲得。徳升もタイムを7秒527まで縮めたものの及ばず2位で予選を終えた。
3位には中川徹/太田達也組(106号車・Giddy Up VITA)が、4位にはMAKOTO/妹尾智充組(88号車・まこと君VITA)が入ったがこの2台は黄旗追い越しでベストタイムを抹消された。
106号車はセカンドベストが採用されても3位のままだったが、88号車は6位に降格。繰り上がって4位には中西亮平/有岡綾平組(66号車・BASIS RACING☆NAMS)が、5位には中島僚斗/大崎達也組(219号車・&Gコーポレーション大崎塾VITA)が入った。
7位には竹中優/貫戸幸星組(86号車・HOJUST RACING VITA2号)が、8位には橋村剛/TAKE chan組(78号車・恵比寿アキランドVita制動屋)が、9位には下垣和也/前嶋秀司組(14号車・SOUEISHA-VITA)が、10位にはCHAY/妹尾俊郎組(525号車・ KRS VITA)が続いた。
総合トップは、102号車が予選落ちとなったため序盤から総合の2位につけていたN1-86の中村賢明/松下仁組(28号車・HTP. JSMILE 86)が入った。
N1-ロードスタークラスのポールポジションは下坂和也(35号車・FIRST RACINGロードスター)が獲得した。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI