開幕戦でポールポジションを獲得し、決勝ペースにおいてもオートポリス大会においては大きな改善が見られたという阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)とは対照的に、ここまで苦戦の続いている大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)。今回も予選11位、決勝15位という結果に終わっている。
チームを移籍してから2戦目のレースをどう戦っていたのか。レース後に話を聞いた。
「セットアップ的にも今回は仕込みから普通のセオリーとは違うセットアップになっていたので、それを一般的なセットアップに戻して、なんとか中の下で走れた感じです。決して良かったわけではないんですけど、悪くない走りができたと思います。決勝は引っ張る作戦でしたが、今回のレースウィークの中では良い走りができていたと思います。ただピットワークでミスがあり、一気に後方に落ちてしまいました。そのあとは前を塞がれてフラストレーションを感じましたが、順位が順位なんでしょうがないなと。ただ、それまでの状況はポジティブだったので。課題と思っている部分をどう直せば良いかが見えていないのが、ねえ」
とはいえ、開幕戦からは着実な進歩が見られるという。
「鈴鹿からはだいぶ進歩はありました。ただ望んでいるレベルには全くいないかなと。鈴鹿では戦うというレベルにいなかったんですが、今回は戦えてるというか、ついていけるというレベル。戦える、まで持っていきたいけど、それが難しいんですけどね。ただ、予選は根本的にダメな部分がある気がするんです」
最後に、次戦に向けての抱負を聞いた。
「次に向けては時間もそんなにありませんが、レースウィークに持ち込む前の組み立てをチーム全体で変えていく必要があるなと。持ち込みから調子がいい状態を維持したいですね」
昨年のSUGOではポールポジションを獲得している大湯。あの時の輝きを取り戻すことができるのか、大湯の走りに注目しよう。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum