開幕戦の鈴鹿で自身初のポールポジションを獲得した阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)。しかし決勝ペースに関しては課題を残しており、本人もフリー走行の段階で「走り出してすぐに(優勝は)ないな、と感じた」と語っていた。
しかしオートポリス大会においては大幅な改善を実感しており、上位入賞を期待していたという。しかし……。
「決勝ペースはだいぶ良くなりましたね。スタート前の8分間のウォームアップ走行ですごく感触が良かったので、これなら上位争いができるな、って思ったんですけど、もう一発上位陣は上だったんで。みんなどんな状態で乗ってるの?ってくらいに前の3人だけ速かったですね。また違う次元にいるんだな、って思いました。これでもまだ足りないんだ、まだまだやらなきゃいけないこと一杯あるなと。ただ、今のチーム体制なら必ず改善できると思っているので、今シーズンは期待してほしいと思います」
それでもレース終盤、阪口は山本尚貴を先頭とする4位集団に追いつき、接戦を展開した。さらに上位に進出する可能性もあるだろうと見ている側は思っていたのだが、実際はそうでもなかったようだ。
「タイヤがかなり摩耗するんで、終盤はみんな競る元気はなかったと思います。(山本)尚貴さんがちょっとペース良くなくて、その集団という感じでしたが、追いついても捉えられる感じじゃなかったし、後ろから捉えられる感じでもなかった」
最後に、次戦SUGOへの抱負を聞いた。
「ポール取れる可能性も全然あるし、勝ちたいですね。表彰台云々じゃなくて、勝てるチーム体制ですから勝ちたいです。予選のポテンシャルも上がってます。2戦続けて良かったことで、(開幕戦のポールポジションが)まぐれじゃないことを証明できたし、次の予選もいけると思います」
今回牧野任祐が初優勝したことで、阪口の親しいドライバーの中で勝てていないのは彼一人になったという。果たして阪口は牧野に続くことができるのか。次戦SUGO大会に大いに期待しよう。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum