San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 宮田雅史)は、7月20~21日、富士スピードウェイで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦に参戦し、木村偉織選手は猛暑のレースを粘り強く走って、15位で完走を果たしました。
今大会は、「瑶子女王杯」の冠がつけられ、週末には瑶子女王殿下もサーキットを来訪するなど話題の多い大会となりました。また、決勝日には、地域活性化で連携する神奈川県綾瀬市から、古塩市長をはじめとする約100人の応援団がサーキットに駆けつけ、大きな声援を送っていただきました。
■予選(7月20日(土)午後2時〜2時42分)
サーキット上空を雲が覆い、蒸し暑い天候となった予選日。2週間前に行われた事前のテストは好調で、この日、午前中のフリー走行でも11番手タイムとまずまずの結果でしたので、期待を持って予選に臨みました。
しかし、コンディションにセッティングを十分に合わせきることはできず、クルマのフィーリングも、好感触を得ていたテスト時の状態から変わってしまいました。⽊村選⼿も渾⾝のアタックを⾏いますが、Q2 進出ラインにコンマ3秒届かず、Q1グループA に出⾛した10台中9位に終わってしまいました。
ドライバー | セッション | タイム/順位 | ||
50号車 | 木村 偉織 | 予選 | Q1(順位) | 1分23秒704( 9/10) |
Q2(順位) | – | |||
総合順位 | 17位 |
- 天候:曇り、コース:ドライ、気温:30度、路面温度:38度
■決勝(7月21日(日)午後3時~41周)
午前中から、強い日差しが照りつけた決勝日。昨年の同大会を大きく上回る3万人を超える観客が見守るなかスタートが切られました。
木村選手は、スタートから順位をキープして1分27秒台で周回を重ねました。序盤、OTS(オーバーテイクシステム)を駆使して順位を上げようと試みますが、前後にクルマが連なるなかでは難しく、状況を打開するために11周目にタイヤ交換を行いました。その後は、1分25〜26秒台にペースを上げ、残る周回を攻め続けました。しかし、ポジションアップは叶わず、15位でチェッカーを受けました。
次戦は、8月24〜25日にモビリティリゾートもてぎで開催されます。夏の連戦を良い形で終えるよう、しっかり準備をして臨みます。
ドライバー | セッション | タイム/順位 | Point(累計) | ||
50号車 | 木村 偉織 | 決勝 | 順位 | 15位 | 0( 1) |
ベストタイム | 1分25秒386( 7/20) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:31度、路面温度:44度
事前のテストでの⾛りが⾮常に良かったので、期待をしていましたが、うまくいきませんでした。夏の富士は路面コンディションが繊細で、クルマの合わせ込みも難しかったですね。ドライバーも緊張や⼒みがあったのかもしれませんが、⾃分の持つ⼒を⼗分に発揮することができませんでした。
今回の経験を糧に、次のもてぎ戦では偉織選⼿らしく、思い切り⾛ってもらいたいと思います。そうすれば結果はついてくると思います。
テストの良かった部分を上手く反映できなかったですね。他のチームに比べて、クルマもドライバーも、テストからの伸びしろが小さかったように思います。決勝のペースは周囲のクルマと大きく変わりませんので、やはり予選で前にいかないとレースで順位を上げるのはかなり難しいです。
次のもてぎ戦は、偉織選手にとってはSF初走行となるので、レースウィークになってみないと分からないというのが正直なところです。インターバルが1か月ありますので、今回のデータを分析して準備をしたいと思います。
テストで良かったので、自信を持って臨みましたが、予選もレースペースも他に後れを取ってしまいました。自分たちが遅くなったのではなく、周りがより速くなったということです。これが不足していたということではなく、全体的に足りなかったという感じです。
考えられる準備はしてきたつもりでしたが、まだまだ十分ではないのだと思います。今はレースが終わったばかりで考えが及びませんが、落ち着いてから足りないものは何なのかを改めて考えてみます。
もてぎは、昨年のSFライツで逆転チャンピオンになった相性の良いサーキットです。もう一度、初心に帰って、Q1突破を目標に臨みます。