SUPER FORMULA

第2戦オートポリス決勝 牧野任祐、涙の初優勝!

優勝した牧野任祐と村岡潔監督

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の決勝が、5月19日、大分県・オートポリスで行われ、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がスタートでトップに立ち独走で初優勝を飾った。

 決勝日は、晴れたものの風があり、予選日の暑さが嘘のように過ごしやすい天候となった。

 レースは、ポールポジションの岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が出遅れ、牧野、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が先行する形で幕を開けた。

 トップを快走する牧野は、2位山本との差を、5周目には2.5秒まで広げる。山本の背後につける岩佐は、山本が壁になりペースを上げられず、逃げる牧野に対して成す術がない状態が続く。

 この状況は、思いがけず山本が9周終了時にピットインすることで打開する。

 壁が取り払われた岩佐は、トップ牧野との間隔を徐々に詰め始め、10周目に5秒あった差は、20周目には3秒にまで縮まる。しかし、そこからはタイヤのグリップが落ちたのか、差が変わらない状態が続いた。

 そして、両者は24周目終了時に、同時にピットに滑り込む。ここではダンディライアンチームの作業が早く、逆に岩佐は再び差を開かれてしまう

 全車がタイヤ交換を済ませた27周目には、トップ牧野、6秒遅れて山本、そしてその背後に岩佐と、スタート後の状態が再現されてしまい、岩佐が残る14周で逆転優勝することはかなり難しい状態になった。

 33周目、岩佐はようやく山本を捕らえるが、この時点で牧野は遥か13秒前方で、万事休す。

 最後はペースを落としたものの、そのまま逃げ切った牧野が、スーパーフォーミュラ初優勝。チームの無線で「もう勝てないんじゃないかと思った」と涙声で語った牧野は、ウィナーズサークルに停めた車の上に立つと、何度も雄叫びを上げ、全身で喜びを表した。

 3位は、33周目に岩佐に続いて山本をパスした坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、以下、山本、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)と続いた。

優勝は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

決勝2位は岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

決勝3位は坪井翔(VANTELIN TOM\'S SF23)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum


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