VITA筑波・袖ケ浦

第1戦筑波決勝 VITA初レースの岡田衛がバトルを制して優勝

表彰式

 VITA Trophyシリーズの開幕戦決勝が5月26日(日)に筑波サーキットで開催され、岡田衛(zenkairacingVITA)が優勝した。

 15周で争われる決勝は午後2時8分にフォーメーションラップ開始。時折コースに陽ざしがそそぐ筑波サーキットは気温26.1度、路面温度42.3度と初夏のような気候でドライコンディションだ。

スタートシーン

 全9台がグリッドに整列しレーススタート。各車クリーンスタートを切る中で出足がよかったのが4番グリッドのイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)で、スルスルと前に出て3番グリッドの西濱康行選手(ETA白波ワークス VITA)をかわして3位にポジションアップして第1コーナーへ飛び込む。予選では原因不明の不調に首をひねっていたイシカワだが得意のスタートは決まった。

 同じくスタートが良かったのが7番手スタートの中島正之(ビーンズスポーツ2年目VITA)で、6番グリッドの山崎英介(AlaRossa VITA01)と5番クリッドの平川圭介(ELIVレーシングVITA)をかわすと5位までジャンプアップして第1コーナーへ。

 第1コーナーではインのラインを守ったポールシッター山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)に対して2番手スタートの岡田はアウト側から進入。、山本のテールについたイシカワが有利な位置取りで一瞬2位に上がりかけるが、そこからの加速で岡田が2位のポジションを奪い返す。

 4位西濱、5位中島、6位平川と続いて第1ヘアピンに進入するが、平川が中島のインを突いて5位へポジションアップ。平川は今回がレースデビューとは思えないアグレッシブさを見せる。

 2位の岡田は第2ヘアピンでも山本のアウトから仕掛けるが、山本がインをしっかり守る。バックストレートから最終コーナーにかけても岡田がアウトから仕掛けるとそのままメインストレートへ。コントロールライン上では0.000秒差の横並びで通過する。以下イシカワ~西濱~平川~中島~菅原秀勇紀(11ビーンズスポーツ★VITA)~山崎~岸本直也(RaoseUP VITA01)と続く。

 2周目の第1コーナーでは今度は岡田がイン側から山本に並びかけて、そのままオーバーテイクに成功、トップの座を奪い取る。イシカワもこの2台を追うが、なんと第1ヘアピンでスピン。再スタートは切れたものの最下位まで落ちてしまう。

 トップに立った岡田は2位山本との間合いを2周目0.465秒、3周目0.527秒とひろげていく。3位西濱はそこから2.4秒のギャップがあり、2台の一騎打ちの様相に。しかし続く4周目の第1ヘアピン立ち上がりで6位を走っていた菅原がクラッシュする。菅原はヘアピン出口でアウトにはらんでグラベルにはみ出しかけて、そこから反動で左へ巻き込むようにコースを横断して、右リヤからスポンジバリアにクラッシュし、コース上に跳ね返って停止。コースサイドにマシンを寄せようとしたが動けない様子でレースは赤旗中断となる。幸いなことに菅原選手に大きなケガはなく、チームメンバーによると翌朝辺りに筋肉痛が出るだろうとのこと。

 各車は最終コーナーにセーフティカー(SC)を先頭に、3周目終了時点での順位に整列。縦一列でのローリングスタートで、残り10周、全体は1周減算の14周でレースが再開されることとなった。

 それまでのギャップはリセットされたことで救われたのがスピンで最下位からの追い上げを始めていたイシカワで、3周目終了時点でトップから11秒以上離されていた間合いが大きく減らされることになる。

 岡田を先頭にグリーンフラッグでレース再開、さっそく山本はトップ岡田へのアタックを開始、リスタート後の1周目で0.323秒、2周目0.240秒と岡田選手のテールに食らいついてプレッシャーをかける。以下西濱~平川~中島とリスタート通りの順位で、後方ではイシカワが前を行くマシンを次々と仕留めて1周目でトップから4.737秒差の6位までポジションアップする。

 3周目、4周目と山本は0.3秒前後の差で岡田のスキを伺い5周目のバックストレートでテール・ツー・ノーズ状態になると、最終コーナーでインから仕掛けに行く。しかし岡田も旋回を始めており両車は接触、山本は大きく姿勢を乱してハーフスピン、リヤから最終コーナーアウト側に飛び出す。直後を走っていた西濱、平川、さらにイシカワも山本をかわして順位を上げ、山本は5位でコースに復帰する。

 トップ岡田はそのまま逃げに入り、6周目には2位以下に2秒以上のギャップを築く。2位グループは西濱~平川~イシカワの3台が0.7秒以内のワンパックになるが、そこから西濱がじわりと差を開き単独走行に。

 終盤は平川とイシカワの表彰台争いが焦点となり、0.186秒の差でファイナルラップに入るとイシカワが平川に激しく詰め寄るが、平川はデビュー戦とは思えぬ落ち着きでこれをしのぎ、フィニッシュライン上ではまったくの同タイムながら、平川のノーズが僅かに前で、見事デビュー戦で表彰台を獲得した。

 優勝は岡田、4輪レースキャリア初の優勝とのこと。以下2位西濱、3位平川、4位イシカワ、5位山本、6位山崎、7位中島、8位岸本というリザルトになった。

 なお岡田と山本の接触についてはレーシングアクシデントという判断で、正式表彰式の場において判定の経緯について説明があり、各選手バトルにおいては常に「~かもしれない」という予見を持って走る様に、というサジェッションがあり、ドライバー同士の間でもその時の状況の話し合いがあり、最後は和やかに終わった。

岡田衛と山本龍の接触

優勝は岡田衛(zenkairacing VITA)

決勝2位は西濱康行(ETA白波ワークス VITA)

決勝3位は平川圭介(ELIVレーシングVITA)

決勝4位はイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)

決勝5位は山本龍(おさきにどうぞ☆VITA)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA


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