全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦の予選が、3月9日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、ホンダエンジンユーザー有利のなか、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が見事な初ポールポジションを獲得した。
日差しはあるものの、午前中から吹く風は冷たいまま。時折みぞれ混じりの雨がぱらつくという不安定な天候のなか、予選を迎えた。
Aグループは11台。ベテラン山本、小林、山下、中堅の笹原、大湯、松下、そして若手・新人の三宅、太田、岩佐、プルシェール、木村というメンバー。
Bグループは10台。こちらもベテランの域に入る野尻、大嶋、国本、中堅の福住、牧野、坪井、若手の小高、阪口、佐藤、Jujuという組み合わせだ。
いずれの組もバランスよく組まれているが、Q1突破となる上位6台に入るのは至難の業だ。
■Q1 Aグループ
Aグループで速さを見せたのは、最初にアタックを行った太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)。昨年の涙の初優勝から好調を維持している。2番手はアクデントからの復帰レースとなる山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。
そして、大殊勲のルーキー二人、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)と木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)が3、4番手タイムを叩き出した。これに松下信治(TGM Grand Prix SF23)が続き、トップ5をホンダエンジンユーザーが占めた。
順位:太田-山本-岩佐-木村-松下-山下/小林-プルシェール-大湯-笹原-三宅
■Q1 Bグループ
このグループは、驚速・野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が唯一1分35秒台に入れるトップタイムをマークし、先月のテストから好調の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が2番手。ホンダエンジンユーザーがワンツー。3番手から6番手までは、38阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)を筆頭にトヨタエンジンユーザーが続いた。
順位:野尻-牧野-阪口-坪井-福住-佐藤/小高-大嶋-国本-Juju
■Q2
Q2に進出した12台はホンダエンジン8台、トヨタエンジン4台と、数の上ではホンダ有利だったが、予選が始まると、最初にアタックし1分35秒880をマークした太田を、トヨタエンジンユーザーの阪口が35秒789と僅かに上回りトップに躍り出る。
Q1で際立っていた野尻の速さはやや鳴りを潜め、1分35秒台に入れたものの3位止まり。好調NAKAJIMAレーシングの佐藤、山本、そして山下も35秒台に入れることは叶わず、阪口の初ポールポジションが決定した。
順位:阪口-太田-野尻-佐藤-山本-山下-福住-牧野-松下-坪井-岩佐-木村
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI