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第1戦鈴鹿優勝監督会見 田中洋克監督「統一ダンパーへの対応が重要な課題」

優勝チーム監督記者会見:田中洋克監督(TEAM MUGEN)

優勝チーム監督 田中洋克(TEAM MUGEN)

 「今シーズンが始まって、最高のスタートが切れたことを本当に嬉しく思っています」

 「みなさんご存知のように、今シーズンからレギュレーションが変わって統一ダンパーを使うことになりました。我々もルーキーテストで初めてこのダンパーを使って、あまりの違いに『このダンパーに合わせていけるのか』と非常に驚きましたが、ルーキーテストと前回の公式テストでデータを取りましたが、まだ引き出しにいろんなデータがない状況です。まあ全チーム一緒かなとは思いますけど、我々も不安がある中で鈴鹿にきました。走り出しの野尻選手は好調な部分と、セットを変えると真逆に振れてしまう状況もあり、それをどのように反転させるかが重要な課題になっています。それを今週全て整理できるわけでもなく、悩んでいたところでした」

 「予選はポールを取れるかな、という油断した状況もあった中、Q2に向けてセットを変えたのが若干裏目に出たようで、残念ながらポールを取れなかったんですね。それを踏まえて、悪いところを理解しつつ、レースセットにどう反映するか、というところで色々考えて今日の午前中とウォームアップを走ったんですが、野尻選手はなかなか良いペースで走れなかったので、今日のレースは苦戦するかな、と思いました」

 「スタートを決められないと難しいかと思っていましたが、ご覧の通り野尻選手はすごく良いスタートを決めてくれて、1位で1コーナーに入ってくれました。そうなると野尻選手の得意のパターンでもありますので、うまく逃げ切ってくれたと。野尻選手がすごく頑張ったレースだったと思います」

 「岩佐選手についてもセットアップに苦労はしていました。リザルトだけ見ると悪いところばかり見えちゃうんですが、良いところも当然あって、この先の可能性があるなとすごく期待しています。SFというクルマのスピードを上げていくためにどう取り組んでいくかが課題だと思いますし、自分のフィーリングだけでクルマを作っていけるのか、という点で修正しないといけない部分があります。またエンジニアもドライバーのコメントを元にどう修正するかということを予選とレースでやってみて、お互いの課題がわかってきました」

 「結果論になるんでなんとも言えないんですが、元々岩佐選手は周りの様子を見ながらできるだけ引っ張ろうという当初の作戦で、たらればで言えばもうちょっと早くピットインするべきだったかなと思いますし、データを取るために今回はこういう作戦で進めたというところもあります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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