2024オートバックス スーパーGTがついに開幕。第1戦の公式練習が4月13日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、他を寄せ付けない速さを見せた36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がトップタイムを記録した。
公式練習は午前9時30分より混走85分間、専有走行10分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
開始早々にGT300車両がトラブルによりバックストレート脇でストップしたため、早くも赤旗中断となったが、停止車両は直ちにFROによって回収され、走行は午前9時37分に再開された。
開始から15分が経過したところで坪井翔が自身の4周目に1分18秒082を記録。36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がトップに立つ。坪井は6周目に1分17秒923までタイムを縮めてきた。
2番手には39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)が3番手で続く。
日産勢では千代勝正が1分18秒944を記録した23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)が最上位の6番手につける。
開始から間も無く30分が終了しようかというところでベルトラン・バゲットが1分18秒701を記録し、12号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が2番手に上がってきた。
セッション中盤に入ると牧野任祐が1分18秒607を記録して100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手に浮上するが、すぐに松下信治が1分18秒458を記録して8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)がこれを上回る。
この結果、36号車がトップ、8号車が2番手、100号車が3番手で混走は終了した。
午前11時05分からの10分間の専有走行では大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が自己ベストを更新。38号車は1分19秒414で混走の14番手から13番手に浮上。続いて高星明誠(Niterra MOTUL Z)も1分19秒044で3号車を12番手から10番手に押し上げる。
一方、トップの山下健太(au TOM'S GR Supra)は1分19秒151とタイム更新ならず。牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)は1分18秒581までタイムを縮めるも、順位は3番手のまま。そして野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)はセクター1で自己ベストを更新するが、ダブルヘアピンの一つ目で痛恨のスピン。ここでアタックを断念することに。
この結果、公式練習は36号車au TOM'S GR Supraがトップ、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が2番手、そして100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTが3番手という結果となった。
Q1とQ2の合算という新方式に生まれ変わった注目の公式予選は、このあと午後2時34分にスタートする。
Text:Kazuhisa SUEHIROPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI