6月2日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第3戦が三重県・鈴鹿サーキットで行われ、チャンピオンクラスは、第3戦を制した野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が、昨日に続くポール・トゥ・ウィン。
インディペンデントクラスは、クラスポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が開幕戦に続く今季2勝目を飾った
■チャンピオンクラス
好スタートを決めたポールポジションの野村が逃げ、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)、洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)、スタートで順位を上げた佐藤凛太郎(PONOS RACING MCS4)、新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)が続く。
トップを快走する野村は、安定したペースで逃げるも、2位森山も必死に食い下がり、その背後には洞地が迫り、このトップ3が後続を引き離しながらレースは進んだ。
5周目あたりから、2位森山を洞地が攻め立て、両者が競り合う間にトップ野村は一気に差を開き独走態勢を築いていく。
終盤に入っても、冷静にタイヤをセーブしながら走る野村は、そのまま11周を走りきって完勝。昨日に続く連勝を決めた。
2位は隙を見せずに洞地を抑えきった森山、3位洞地、4位は5周目に順位を上げた新原、5位には4台による熾烈な争いを制した佐野雄城(TGR-DC RS F4)が入った。
■インディペンデントクラス
スタートでクラス2番グリッドの今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)が先行するが、ポールシッターのDRAGONは1コーナーの位置取りを冷静に見極め、トップを奪い返す。
ここからの両者のペースはまったくの互角。0.4〜0.7秒の差で周回を重ね、一瞬たりとも気を抜けない攻防を見せる。
終盤、スタートで遅れ、追い上げてきたチャンピオンクラスの車両が間に入ることもあったが、二人は最後まで僅差の勝負を繰り広げ、最後は0.3秒差でDRAGONが逃げ切った。
3位には終盤追い上げた中島功(Rn.SHINSEI.MCS4)が入った。
この結果、両クラスを連日B-Max Racing Teamが制し、B-Max強しを印象づけた鈴鹿大会だった。
次の舞台は、真夏(8月3-4日)の富士スピードウェイだ。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Atsushi BESSHO
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