
2019年のスーパーFJの総決算、日本一決定戦が三重県鈴鹿サーキットで開催された。今年限りで活動終了するル・ボーセモータースポーツにとっては最後のレースとなるこの戦いに、もてぎシリーズのチャンピオン62号車岩澤優吾、2位の63号車伊東黎明、6位の64号車岸本尚将の3名を擁して挑んだ。
各地区の上位選手を相手にアウェイとなる鈴鹿で迎えるチーム最後の戦い。坪松代表は普段通りの気持ちで戦う事で各選手が本来の実力を発揮する事を期待していると言った。

●予選日(12月7日)
スーパーFJ日本一決定戦は、出場47台を24台のAグループと23台のBグループに分け、それぞれ予選20分間~レース第1レグをグループ別に実施、第1レグの結果で決勝のグリッドが決定される。
<予選Aグループ>
午前8時開始の予選では早朝から冷え込んだコースの路面温度はかなり低く、#62伊東、#64岸本共に開始直後からコースイン、各車ウォームアップの為に激しくウェービングをくり返す。その中で伊東は他車と交錯してコースアウトしそうになりピットに緊張が走るが立て直して事なきを得る。
ピットでは「落ち着いて行け」という声が上がる中2周目は11番手、そこからペースを上げ、3周目にタイミングモニターの先頭に出ると、以降毎ラップタイムを削り続け最後までトップを譲らず、最終9周めに2分14秒328と2位#38岡本を0.648秒も引き離すタイムを叩き出し第1レグのポールポジションを獲得した。
岸本は3周目に14番手につけると徐々にタイムアップするが周囲も同様にタイムを縮めていく中で順位は中段で推移する。それでも最終周に2分16秒609のベストタイムを出し12位までポジションアップした。
<予選Bグループ>
Aグループより気温は上がったが引き続き路面温度は低いままで、各車タイヤの発動に苦労する状況。#63岩澤も同様でコースイン直後にデグナーでコースアウトし最後尾で復帰、そこから徐々にペースを取り戻していく。
残り11分の段階で6番手まで進出し上位陣のタイムアップにも追随していくものの、順位アップには至らず最終9周目の2分16秒508で7位に終わった。
BグループトップはSRSスカラシップを獲得した#11岩佐で2分14秒712。
予選後コメント
- Aグループトップタイムの#62伊東黎明選手
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「夏にここで練習した際にはあまり良いタイムが出せなかったが、今日は狙い通りのタイムが出せた。チームの最後のレースでもあり集大成として良い結果を出し恩返ししたい」
- 坪松代表
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・予選結果について
「伊東は鈴鹿でのレースが初めてだが、昨日の練習走行で見えていた目標タイムをきちんと出せた。Aグループには速い選手が集まっていただけに、その中で2位に大差をつけてポールを取った事は非常に価値がある」
「岸本は今日の予選で初めてニュータイヤを使ったので慣れの部分でハンデがあったが、ミスなく徐々にタイムを上げて行けた点を評価したい」
「岩澤はデグナーで飛び出したがその後落ち着いて問題なくタイムアップを果たした。ただ昨日の練習では伊東とコンマ5秒差だったものがそこまで詰められなかった点について見直しが必要だ」
・レース1に向けて
「マシンについて問題はないので、午後の温度に合わせてタイヤの内圧をきちんと管理し、ベストな状態で送り出す。僅か6周のスプリントレースだがきちんと戦い方を組み立てて挑む」

<第1レグAグループ 6LAP>
午後になっても曇天で気温はあまり上がらず14時50分に第1レグAグループのフォーメーション開始。グリッドで受けた坪松代表からのアドバイスが奏功したか伊東はスタートダッシュよくトップで第1コーナーへ飛び込み首位をキープ。その時ル・ボーセのピットではモニターを凝視していたクルーから「よし!」と声がかかる。
一方岸本はスタートの混戦の中でコースアウト、クラッシュバリアに接触したが大きなダメージはなくレース復帰、最下位から追い上げを開始する。
伊東はそのままトップを維持、序盤から上位3台がファステストタイムを出し合いながら逃げる展開。途中4周目に伊東がミスするシーンもあり2位#38岡本に追い上げられたがそのままトップを守り0.573秒差で1レグ優勝を飾った。
岸本は最下位から徐々に順位を挽回し19位フィニッシュ。
- 坪松代表
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「伊東はスタートよく抜け出し逃げ切ったが、途中何か所かミスがあり盤石とは言えなかった」
<第1レグBグループ 6LAP>
15時30分にフォーメーション開始したBグループ、7番クリッドの岩澤に坪松代表が与えたアドバイスは「とにかく早くタイヤに熱を入れてグリップを引き出しスタートダッシュを決めて、序盤から追い上げろ」というものだった。
岩澤はアドバイス通りスタートダッシュを決め1コーナーで6位に上がり、西コースで更に5位までポジションアップし1周目を終える。
トップグループから2.5秒~3.5秒の差で追い上げる岩澤は5周目のバックストレートで4位#18西村に追いつき130Rでインを差し、そのままシケインから最終コーナーまでサイド・バイ・サイドを繰り広げ、ピットでは「行けー!」と声が上がる。その声に乗って岩澤はファイナルラップの1コーナーでオーバーテイク、4位に上がりそのままフィニッシュ。
- 坪松代表
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「岩澤は戦略通りスタートダッシュを決めて2台を抜き、しっかりレースを組み立てて終盤にも順位を上げた。バトルに強い彼の良さが出たレースだった」

●決勝日(12月8日)
前日とは打って変わって快晴となり、朝の気温は低いものの、スーパーFJ日本一決定戦が行われる午後には気温の上昇が予報されている。
ル・ボーセのピットでは3台のマシンに入念な点検が施されている。前日の第1レグでバリアに接触した#64号車については遅くまでかけてアライメントの再確認を実施。また#63号車は#62号車との間のタイム差をかんがみセッティングの調整を施したという。
- 坪松代表
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「昨日と比べて気温がかなり高くなるので、タイヤの内圧を調整する必要がある。気温が低い方がドライバーの腕の差が出るのでウチとしては寒い方が有難かったがこればかりは仕方ない。気温が上がると混戦になるので序盤の戦い方がカギになる。1周目がドライバーの見せ場だ」
・タイヤの内圧管理について
「タイヤの内圧管理はマシンの性能に直結するのでウチは特にシビアに管理している。序盤終盤という合わせ込みでなくレース全体を通じて良いコンディションでタイヤを使い切る様な内圧管理を行っている」
・レースの展望
「選手は皆リラックスして良い雰囲気でレースに臨める。伊東はポールポジションンから一気にダッシュして逃げ切る展開を期待するし、岩澤には追い上げて欲しい。各ドライバーはこのレースで結果を出して自分たちの立ち位置をしっかり見出す事ができれば、今後の活動の助けになるだろう」
・ル・ボーセの番号「62」の由来について
「唯一無二、から取った番号で会社設立の時から使っている。今後レースの世界を離れてもル・ボーセの名前は使い続けたい」
<決勝 10LAP>
快晴の鈴鹿サーキットに47台のスーパーFJが整列する。ル・ボーセの最後のレースとなるがクルーもドライバーも粛々と準備を行い、坪松代表が言う「普段通りのレースをする」姿がクリッド上にあった。
前日の第1レグの結果から、優勝タイムの早かったAグループがグリッド奇数列となりA組トップの#62伊東がポールポジション、B組4位の#63岩澤が4列目8番グリッド、A組19位の#64岸本が19列目37番グリッドからのスタートとなる。
フォーメーションラップ開始前、坪松代表はグリッド上の各マシンの元に行きひと言二言言葉を交わすとがっちりと握手しレースに送り出した。
13時35分フォーメーション開始、クルーがピットに戻りモニターを見守る中、ポールスタートの伊東のスタートは蹴り出しがやや弱く、一気に4番手までドロップする。坪松代表が身じろぎもせず戦況を見つめる中、伊東を含むトップグループがストレートに戻る頃に130Rで中団グループの3台が絡むマルチクラッシュが発生。早々にセーフティカーランとなり、更に赤旗が提示されレース中断。ストレートに整列後再開になるが、この際になんとトップだった#38岡本がトラブルでグリッドまで戻れずにリタイヤ。2位以降が順位を繰り上げる事になる。
これで伊東は3番手、岩澤は8番手、混乱に乗じて順位を上げていた岸本が32位からレース再開となる。
赤旗中段明けは5周目からSC先導によるローリングスタート。ル・ボーセの各ドライバーはあまりローリングスタートの経験がないそうで、再スタートに向けてピットでは緊張が高まる。
SCランが130Rへと差し掛かる辺りでトップ#11岩佐はペースを上げ後方集団を離しにかかるが、2位の#59元嶋はこれに対応できず遅れを取り、伊東が元嶋に引っ掛かる恰好になりピットではクルーが声を上げる。ギャップを拡げてトップ岩佐がコントロールラインを通過し、追う伊東は2位元嶋に並びかけて1コーナーへと飛び込みオーバーテイクが成功したかに見えたが、2コーナーでスピンからコースアウト! 順位を12位まで落とした。
混戦に強い岩澤は順位をひとつ上げて7位で5周目を終えトップとは6秒差につけるが上位グループの壁に阻まれこれ以上のポジションアップはできず。一方伊東は徐々に順位を上げ、6周目10位、7周目9位、8周目8位と挽回し岩澤の背後まで迫ったが10周のレースはここでフィニッシュ。
岩澤7位、伊東8位、岸本は37番グリッドから26位まで順位を上げ、ル・ボーセの最後のレースは終わった。
<レース後>
- フィニッシュ直後の坪松代表
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「これもレースのうちです。レースでは数多くの負けと数少ない勝ちを経験している。今日のレースもそんな一つです。今日は負けましたが今年一年を振り返ればスーパーFJはもてぎで4勝し、S耐でも2勝を上げる事ができた。みんな頑張って、悪い年ではなかったと思う」
「今までシーズンを終えればすぐ次のシーズンに向けて活動を開始した訳だが、今回は自分は来年を考えなくてもいいので気持ちは楽だ。自分自身はレース界での仕事をやり切ったという思いで今は何も未練はない」
・リスタート後の伊東選手のスピンについて
「2番手の選手がSCランからのローリングスタートに不慣れだったのか、トップを追うよりより後ろの伊東を押さえる事ばかり意識していたように見える。その為トップは130R前から加速を始めたのについて行けなかった。伊東は早く2番手を仕留めないとトップが離れてしまうので、ストレートで仕掛けて相手がアウトに振る様に仕向けて自分はインを取って1コーナーで前に出たが2コーナーで回ってしまった。焦りがあったのだと思う」
車両保管所からドライバーが戻ってくると、伊東も岩澤も押し黙り、悔しさを隠し切れない様子だった。その彼らに坪松代表はひと言だけ「来年がんばれ」と声をかけた。
「終わったレースについて何も言う事はない。彼らには、この悔しさを自分たちの成長の糧にして来年取り返して欲しい」
こうして数々の有力選手を輩出したル・ボーセモータースポーツの31年の活動は終わりを告げた。坪松代表は最後にこう付け加えた。
「でも勝ちたかったなぁ。日本一取りたかった」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Motorsports Forum
ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのひとつであり、原点でもあるスーパーFJの日本一決定戦が12月7日(土)~8日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催された。ドライバー3人にとっては今季集大成のレースであり、またチームにとっては正真正銘、これがラストレース。全力を尽くしての戦いが大いに期待された。
予選 12月7日(土)天候/曇り コース状況/ドライ
鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎで隔年開催される、スーパーFJ日本一決定戦の今年の舞台は鈴鹿サーキット。ドライバーの明日をも決める一戦に挑んだのは、もてぎシリーズを戦っていた、チャンピオンの岩澤優吾と伊東黎明、岸本尚将の3人。事前にもテストは行なっていたが、レースウィークの練習走行は金曜日に20分の走行枠が2本だけという、アウエイのドライバーには極めて不利な状況の中、一際光る走りを見せていたのが伊東。
一躍、優勝候補のひとりに数えられるようになった伊東は、2グループに分けられた予選においてAグループで早々とトップに立って、周回ごとにタイムを更新し続け、最後は2分14秒328をマーク。並み居るチャンピオンたちを従えポールポジションを獲得。そして岸本は2分16秒609で12番手。Bグループで走行の岩澤は途中伸び悩んだものの、ラストアタックを決めて2分16秒508を記録してグループ7番手につけた。
第1レグ 12月7日(土)天候/曇り コース状況/ドライ
Aグループのポールポジションから第1レグに挑んだ伊東は、しっかりスタートを決めてオープニングの1周だけで後続を1秒離して戻ってくる。終盤には一台の急接近を許すも、プレッシャーに屈することなく逃げ切りを果たすこととなった。
一方、岸本は1周目の130Rで並走した車両がコントロールを失い、接触は回避したものの、ほぼ最後尾まで後退してしまう。それでも20番手にまで挽回し、さらに上位のペナルティで19位となった。
Bグループ7番手から岩澤は、スタートでまず1台を、そしてヘアピンで1台をかわして、早々に5番手にジャンプアップ。その後も激しくバトルを重ね、最終ラップの1コーナーでオーバーテイクを果たして4位でフィニッシュすることとなった。なお、アベレージではAグループトップの伊東がBグループのトップを上回ったため、伊東が決勝となるファイナルのポールポジションを獲得し、岩澤は4列目・8番手から、そして岸本は19列目・37番手からのスタートとなった。
ファイナル 12月8日(日)天候/晴れ コース状況/ドライ
それまでどんよりとした天気、低い温度の中での走行だったレースウィークながら、ファイナルの行われる日曜日は、一転してさわやかな青空に恵まれることとなった。スーパーFJ日本一決定戦史上最多となる、47台ものマシンを並べたグリッドは、まさに壮観の一言。その最前列につけたのはル・ボーセモータースポーツのエースナンバー62、ラストレースを締めるには最高のシチュエーションになっていた。
注目のスタートで伊東は、4番手に後退してしまったものの、オープニングラップのバックストレート、130Rでクラッシュが発生したこともあり、SCが入った後、赤旗が出されてレースは中断。再開されてSC先導からのリスタートを決めた伊東は、1コーナーで一気に2番手に浮上した。ところが、続く2コーナーでオーバースピードとなり痛恨のスピンを喫して12番手に。
一方、岩澤はまずはポジションキープからレースを開始し、その後の伊東の後退もあって、バトルを繰り返しつつ7番手につける。そこに迫ってきたのが伊東だった。周回を重ねるごと順位を上げてきた伊東は、9周目には8番手につけ、最終ラップは岩澤の真後ろに。逆転するまでには至らなかったが、ポールシッターとしての意地を見せつけ、伊東は8位、岩澤が7位という結果でレースを終えることとなった。
そして岸本はオープニングラップのうちに5ポジションアップを果たし、その後も1台また1台と攻略し続けていき、最後は26位でゴール。11台抜きとあってジャンプアップ賞の期待もかかったが、それにはあと一歩及ばなかった。
これにて2019年のレースは、すべて終了。そしてル・ボーセモータースポーツとして、31年間に及んだレース活動にも幕が閉じられることとなった。残念ながら有終の美を飾ることはできなかったものの、全力を尽くせたことで悔いはない。ドライバー3人はいずれも活動継続を望んでおり、新天地でのより一層の活躍を期待したい。
- チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
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今シーズン茂木で戦ってきた3人がアウエイの地でどこまで通用するか楽しみであった。その中でも伊東と岩澤は少ない練習走行でも順調な滑り出しで地元勢を圧倒する走りをみせてくれた。岸本もほぼぶっつけ本番のレースウィークだったが苦しみながらも徐々にタイムをあげてくれた。その中でも伊東は練習、予選、第1レグまでは全てトップという状況だったが、最後のワンミスに泣かされた。将来のある3人には、これからも切磋琢磨して成長していって欲しい。これでル・ボーセモータースポーツの全レースが終了しました。31年間どうもありがとうございました。
- Driver 伊東黎明(Reimei Ito)COMMENT
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第1レグまでは完璧でした。カート時代から寒い時期が、特にタイヤが十分に温まっていない時の速さには自信がありました。なのにファイナルはスタートでタイヤが食ってしまい出遅れて、その後の赤旗からのリスタート後は、うまく決めたと思った直後にスピンしてしまいました。その後、気持ちを切り替えて、できる限り順位を上げようと。最後にチームメイト同士のバトルには勝ちたかったのですが、あと一歩及びませんでした。来年は何かしらのカテゴリーで、目標はFIA-F4ですけど、出たらしっかり頑張りたいと思います。
- Driver 岩澤優吾(Yugo Iwasawa)COMMENT
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第1レグ、ファイナルとも順位を上げることはできたのですが、レースウィークの初めからリズムに乗りきれず、ペースも上がらなかったという印象です。バランスが悪くて苦しんでいたのですが、そこを少し気にし過ぎていたのは、僕のメンタルの弱さだと思います。全体的に振り返ると、自信を持ってレースウィークに臨めなかったことがダメだった理由でした。今年はもてぎでチャンピオンが獲れたからには、来年はFIA-F4に上がりたいので、このオフ、しっかり頑張ろうと思います。
- Driver 岸本尚将(Naomasa Kishimoto)COMMENT
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第1レグで大きく順位を落としてしまったので、ファイナルは前しか見ずに走ったのですけど、1周目は絶対クラッシュがあると思っていたので、あまり無理をせず。やはりクラッシュあって、それで順位を上げられて。SCで再スタート後は攻めていって、ヘアピンが僕は速かったので、スプーンで何度も抜くことができました。ただ、最初に攻め過ぎたせいでリヤタイヤが厳しくなって、もうちょっと考えて走れば、もっと行けたように思います。来年はもう一度スーパーFJを、出られるならば鈴鹿で戦ってみたいと思います。
Le Beausset Motorsprots
- Netz Cup Vitz Race 2019 Grand Final
- エントリー名:AVANTECH artoNC Vitz
- チーム代表:高崎保浩
- チーム監督:長屋宏和
- チーフメカニック:永原達也
- ドライバー:#456大井偉史
- カメラマン:川上浩之カメラマン
■大井選手がヴィッツの集大成を
大井選手が、2年間のヴィッツレースで学んだことを発揮する場として、11/23富士スピードウェイで開催されたヴィッツグランドファイナルに参戦しました。
大井選手は、FIA-F4にて富士での走行経験が多くあり、ナレッジレベルの高い状態でレースウィークを迎えました。スリック・レイン共にフィーリングが良く、予備予選での濡れた路面でも、2番手タイムと上位を狙える手応えがありました。
周回ごとに変わる路面状況が変わっていく予選と決勝に対応出来ず、予選23番手、決勝16位と悔しい結果となりました。
スタート前に、1周目で順位を上げるイメージを持って走ることを伝え、1周目に3台をパスしたところまでは良かったのですが、その後は、防戦一方となり常にプレッシャーがかかるレース展開でした。
何が間違っていたのか? 何を修正すれば良かったのか? 答えが見つからないままレースを終え、今でもモヤモヤを引きずっています。早く解決させたいです!
2019年の大井選手は、走りとともに言動を含めた人間力の成長を感じる1年でした。今後の更なる飛躍が楽しみな選手です。
■三澤選手がルーキオブザイヤー獲得
1年目の三澤選手がGAZOO RACING様より、関西シリーズルーキオブザイヤーをいただきました。まだまだ足りていないことばかりですが、チームの外からも評価をいただけたことが、非常に嬉しく、ご理解、ご協力いただきましたすべての皆様のお力添えの賜物だと思っています。本当にありがとうございました。
■2020年はフレッシュなドライバーが
2020年は、AVANTECH初年度のように、一年生を一から育成します。序盤は結果が出ないかもしれませんが、シーズン後半にはドライバーとして面白い存在になるように育てたいと思います。今後とも、応援、宜しくお願い致します。
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AVANTECH Racing Team
F4日本一決定戦は8日、鈴鹿サーキットでファイナルレースを行い、ポールポジションからスタートした太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS)が一度もトップを譲ることなく10周・20分47秒927で優勝した。
日本一決勝は、前レースで赤旗中断があったため予定より28分遅れの回りも暗くなりつつある午後4時3分にフォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS)は「スタートしか考えていなかった。JAF-F4で初めてスタートが成功した」と本人も驚くスタートを決め、トップで1コーナーに進入。以下グリッド順通りに2位・大草りき(佐藤製作所★ミスト)、3位・佐藤蓮(MARUSAN★ミスト)、4位・三宅淳詞(佐藤製作所★ミスト★KK-ZS)、5位・早坂公希(CMS☆99☆Renault)と続き、6位には9番グリッドからジャンプアップした河野靖喜(RISING)が上がってきた。
3周目にはシケインで3位を走る佐藤が、大草のインに飛び込み前に出るが、大草も佐藤に食らいつき、4周目の1コーナーから2コーナーにかけて2台は併走。しかしS字の入口で佐藤が大草を抜き去りこの争いに決着を付けた。
この間トップを走る太田は盤石。4周目には2位に上がった佐藤との差を2秒とすると「終盤にセットアップを合わせていた」とさらに差を広げ、最終ラップにはこのレースのファステストラップをたたき出してこのまま優勝。日本一の栄冠を手にした。
2位には佐藤が、3位には大草が入った。4位には大きく遅れて三宅が、5位には早坂が、6位には小松響(Rn-sports・195・KK-ZS)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
スーパーFJ日本一決定戦は8日、三重県の鈴鹿サーキットで決勝を行い、2番グリッドからスタートした岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)が、10周・39分4秒643で優勝、日本一の栄冠を手にした。
日本一決定戦は午後1時35分、フォーメーションラップが始まった。快晴の鈴鹿は路面温度も22度まで上がり、これが堅いタイヤを供給されたドライバーのハンディを消し、レース展開に影響を与えることとなる。
スタートでは、ポールポジションの伊東黎明(ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC)と2番グリッドの岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)の動き出しが鈍く、この2人のアウトから好スタートを切った3番グリッドの岡本大地(SACCESS Racing KKS-Ⅱ)が一気にトップに躍り出た。2位には岩佐が付け、3位には伊東をパスした4番グリッドの元嶋成弥(NAVY AUTO.MYST.KKS-Ⅱ.制動屋)が上がる。4位は伊東で5位には入山翔(giddy up KKS2 yamasyo)が、6位には中村賢明(M2 inoki KK-SⅡ)が続く。
岡本はペースも良く、2位以下を1秒ほど引き離し1周目のコントロールラインに戻ってくるが、その後方では中段グループの3台が130R立ち上がりでコースアウト。早々にセーフティーカー(SC)が導入された。
SCはやがて赤旗に切り替えられ、各マシンがグリッドに向かうが、なんとトップを走る岡本のマシンに燃料ポンプトラブルが発生。バックストレッチでマシンを止めることとなった。岡本が消えたグリッドに、トップ・岩佐、2位・元嶋、3位・伊東、4位・澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)、5位・入山、6位・中村の順で整列し、SC先導によるローリングラップが始まった。
SCは1周を回ってピットに入り、5周目からレースが再開されると、岩佐は絶妙のリスタートを決め2位以下を大きく離してストレートを通過。3位の伊東は2位の元嶋を1コーナーでパスしようとするが、いきおい余って2コーナでスピン、大きく順位を落とした。
ここから鈴鹿シリーズでは見慣れた、トップ・岩佐と元嶋をパスしてきた澤との対決が始まる。セットを外して万全でない岩佐に澤が2秒弱あった差を徐々に詰め始める。
7周目には岩佐と澤の差が1秒を切ると、8周目には一気にテールトゥノーズとなる。攻める澤、巧にブロックする岩佐。2人の息詰まる争いは、最終ラップに突入。澤はついに岩佐をスプーンカーブでとらえ、立ち上がりで岩佐の前に出ることに成功。2人はもつれるように130Rに差し掛かるが、ここではイエローフラッグが振られており、パスできず。しかも澤の後ろで岩佐のダウンフォースが抜け、差は広がった。
澤は「しかけてこないと思って油断した」と後に涙ながらに語ったが、インを締めずにシケインに進入。岩佐は「ここしか無いと思ってマシンを信じた」と澤のインに飛び込みフルブレーキング。2台は併走しながらついに岩佐が澤の前に出た。
岩佐はこのままシケインを立ち上がり優勝。強引な仕掛けにも「澤くんがフェアな戦いで一車身のスペースを残してくれた」とレース後、フェアプレイの澤への感謝も口にし、念願の日本一の栄冠を手中にした。悔しい結果となった澤は2位、レース後の表彰式でも涙が止らなかった。
リスタート後、4位に付けていた入山は6周目の1コーナーで元嶋をパスして3位に上がると、その後も元嶋と中村、3台のバトルを制してこのままの順位でゴールした。
4位には元嶋、5位には中村、6位には吉元陵(安藤商会オートパンサーNEO鹿児島)が入った。
優勝した岩佐は、今年の鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)のスカラシップも獲得しており、来季はホンダのエースとしてFIA-F4への参戦が内定。2位の澤も同レースへのステップアップがうわさされており、2人の争いはFIA-F4を舞台として再び見られそうだ。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI
F4日本一決定戦 -RIJ- (2019/12/08) Final Race Weather: Fine Course: Dry
2019 F4日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 35 | | | 太田 格之進 | 高宮商事☆ミスト・KKZS MYST KK-ZS | 10 | 20'47.927 |
2 | 5 | | | 佐藤 蓮 | MARUSAN★ミスト MYST KK-ZS | 10 | 3.005 |
3 | 2 | | | 大草 りき | 佐藤製作所★ミスト MYST KK-ZS | 10 | 4.961 |
4 | 12 | | | 三宅 淳詞 | 佐藤製作所★ミスト★KK-ZS MYST KK-ZS | 10 | 13.000 |
5 | 99 | | | 早坂 公希 | CMS☆99☆Renault TATUUS Renault | 10 | 26.059 |
6 | 11 | | | 小松 響 | Rn-sports・195・KK-ZS MYST KK-ZS | 10 | 26.756 |
7 | 10 | | | 細田 輝龍 | NAVY AUTO B-MAX RK-01 | 10 | 39.408 |
8 | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工MT・MP・リッヂ MOONCRAFT MC090 | 10 | 41.602 |
9 | 43 | | | 鈴木 智之 | テイクファーストF108☆C72☆制動屋 ZAP F108 | 10 | 43.091 |
10 | 56 | | | 河野 靖喜 | RISING TATUUS Formula Renault | 10 | 54.236 |
11 | 18 | | | 飯嶋 郁陽 | RT ISSCエムエムエイト茶畑 B-MAX RK-01 | 10 | 55.472 |
12 | 34 | | | 三浦 勝 | CMS090 MOONCRAFT MC090 | 10 | 1'01.298 |
13 | 46 | H | 1 | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT・MP・リッヂ WEST 096 | 10 | 1'08.648 |
14 | 29 | H | 2 | 今田 信宏 | J-MS・ZERO RACING WEST 006 | 10 | 1'08.794 |
15 | 27 | H | 3 | 柴田 隆之介 | ルコム/ビスカイーグルスポーツ006 WEST 006 | 10 | 1'09.023 |
16 | 33 | | | 中島 功 | SHINSEI・KK TOKYO R&D RD10W | 10 | 1'09.539 |
17 | 8 | | | 米谷 浩 | (株)ヨネタニ TATUUS FC106 | 10 | 1'13.075 |
18 | 26 | H | 4 | 内村 浩二 | KRac WINMAX 056 WEST 056 | 9 | 1Lap |
---- 以上規定周回数(70% - 7Laps)---- |
- | 77 | | | 久保 宣夫 | セレクトジャパン*MYST*制動屋 MYST KK-A | 1 | 9Laps |
- | 72 | | | 猪爪 杏奈 | チームNATS・正義・001 NATS 001 | 0 | 10Laps |
- Fastest Lap: CarNo.35 太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS) 2'04.105 (10/10) 168.45km/h
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2019/12/08) Final Race Weather: Fine Course: Dry
2019 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 103 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 11 | 岩佐 歩夢 | Rn-sports制動屋DプロKK-S MYST KK-S2 | 10 | 39'04.643 |
2 | 56 | 澤 龍之介 | TPS・KK-SⅡ・制動屋 MYST KK-S2 | 10 | 0.703 |
3 | 22 | 入山 翔 | giddy up KKS2 yamasyo MYST KK-S2 | 10 | 1.793 |
4 | 59 | 元嶋 成弥 | NAVY AUTO.MYST.KKS-Ⅱ.制動屋 MYST KK-S2 | 10 | 2.216 |
5 | 12 | 中村 賢明 | M2 inoki KK-SⅡ MYST KK-S2 | 10 | 2.640 |
6 | 26 | 吉元 陵 | 安藤商会オートパンサーNEO鹿児島 MYST KK-S2 | 10 | 7.111 |
7 | 63 | 岩澤 優吾 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | 10 | 9.795 |
8 | 62 | 伊東 黎明 | ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC TOKYO R&D RD10V | 10 | 10.601 |
9 | 69 | 佐藤 巧望 | Leplix Sport☆kks-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 10.781 |
10 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED MYST KK-S2 | 10 | 12.463 |
11 | 77 | 荒川 鱗 | Drago CORSE 10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 13.456 |
12 | 2 | 菊池 宥孝 | ラインアップKRS KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 14.515 |
13 | 8 | 普勝 崚 | FTK・レヴKKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 17.233 |
14 | 18 | 西村 和真 | Bitcoin悟19J WEST 19J | 10 | 17.389 |
15 | 15 | 上野 大哲 | MSTユーシンJMCイーグルスポーツ MYST KK-S | 10 | 20.944 |
16 | 68 | Lee Chang uk | team korea with leprix MYST KK-S2 | 10 | 21.285 |
17 | 34 | 下野 璃央 | Dorago Corse 10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 23.413 |
18 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 25.054 |
19 | 61 | 大草 りく | KK-SⅡ・制動屋・MYST MYST KK-S2 | 10 | 26.064 |
20 | 50 | 梅田 剛 | Ume Racing&スキルスピード10V ED TOKYO R&D RD10V | 10 | 27.055 |
21 | 16 | Lee Chan Joon | M2 KK-S2Ⅱ Seidoya MYST KK-S2 | 10 | 27.250 |
22 | 36 | 小村方 喜章 | アルビRT玉三郎GIA湯田上ED10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 32.409 |
23 | 79 | 里見 乃亜 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 33.595 |
24 | 70 | 宇高 希 | NOAVICレプリKK-SⅡ MYST KK-S2 | 10 | 34.631 |
25 | 21 | HIROSHI OHTA | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 10 | 39.648 |
26 | 64 | 岸本 尚将 | ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC MYST KK-S | 10 | 44.935 |
27 | 19 | 浜久保 太一 | KK-SⅡ MYST KK-S2 | 10 | 46.408 |
28 | 44 | 篠田 義仁 | イワモトレーシング/制動屋/SJ MYST KK-S2 | 10 | 37.263 |
29 | 37 | 森 准平 | アルビMAKEWINNER GIAED TOKYO R&D RD10V | 10 | 47.702 |
30 | 60 | 益田 富雄 | KMTS.R.T ネイビーオートKKS-II MYST KK-S2 | 10 | 48.126 |
31 | 17 | 道野 高志 | 道野眼科RACING 10V skill TOKYO R&D RD10V | 10 | 48.785 |
32 | 6 | 藤原 大輝 | ACE LINES137レヴ MYST KK-S2 | 10 | 52.030 |
33 | 43 | 髙口 大将 | DragoCORSEスカラシップ TOKYO R&D RD10V | 10 | 53.026 |
34 | 25 | 濱野 隆一 | HTWスキルスピードRD10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 58.281 |
35 | 23 | 宮本 健一 | KMTS-RTミストKK-SⅡ MYST KK-S2 | 10 | 1'03.592 |
36 | 5 | 早川 和樹 | ABBEY Racing KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 10 | 1'04.643 |
37 | 35 | 山陰 一 | アルビビヨンドGIA大槌ED MYST KK-S2 | 10 | 1'09.979 |
38 | 7 | 高橋 浩史 | BBK☆レヴレーシング MYST KK-S2 | 10 | 1'27.815 |
39 | 13 | 碓井 剛 | C.O.B-KART MYST KK-S2 | 10 | 1'28.012 |
40 | 28 | 依田 学嗣 | WEST07J WEST 07J | 10 | 2'00.484 |
41 | 30 | 木下 藍斗 | マルQ.ガレ茶.ED.10V TOKYO R&D RD10V | 8 | 2Laps |
---- 以上規定周回数(70% - 7Laps)完走 ---- |
- | 58 | 村松 日向子 | Rn-Sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 | 7 | 3Laps |
- | 38 | 岡本 大地 | SACCESS Racing KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2 | 8Laps |
- | 10 | 鶴田 哲平 | LAPS A-ONE KK-S2 MYST KK-S2 | 0 | 10Laps |
- | 3 | 兒島 弘訓 | KRS 07J WEST 07J | 0 | 10Laps |
- | 9 | 上吹越 哲也 | FTK・レヴレーシング MYST KK-S2 | 0 | 10Laps |
- | *39 | 高橋 武秀 | SAKOイーグル MYST KK-S2 | | 失格 |
- Fastest Lap: CarNo.56 澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋) 2'14.833 (8/10) 155.05km/h
- CarNo.39は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則書第10章第55条~1(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.39は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則書第15章第73条~3(罰則の不履行)により、失格とした。
F4日本一決定戦は8日、鈴鹿サーキットでセミファイナルを行い、太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS)が8周・19分8秒127で優勝した。
決勝日の鈴鹿は朝から晴れわたった。日差しがあるため昨日より気温も上がり気味。本日最初のレースで赤旗中断があったため、予定より10分遅れの午前9時20分よりフォーメーションラップが始まった。
好スタートを切ったのは予選2位の大草りき(佐藤製作所★ミスト)で、動き出しが鈍かったポールシッター・太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS)の横をすり抜けトップで1コーナーに向かう。3位には予選4位から佐藤蓮(MARUSAN★ミスト)が上がり、予選3位の鈴木智之(テイクファーストF108☆C72☆制動屋)は4位に後退。5位に予選順位のまま三宅淳詞(佐藤製作所★ミスト★KK-ZS)が続く。
トップに立った大草は、2位太田とのギャップを広げながらヘアピンを立ち上がるが、その後方では今シーズンJAF-F4チャンピオンの徳升広平(フジタ薬局アポロ電工MT・MP・リッヂ)がデグナーでクラッシュ。早くもセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
レースは4周目から再開。序盤で築いたリードで逃げ切る戦略だった大草のもくろみは水泡に帰し、背後には太田と佐藤が迫る。
大草は太田につけいる隙を与えずレースは進行するが、7周目のシケインではシフトがロックし姿勢を乱す。この大草のミスを太田は見逃さず、立ち上がりの鈍った大草に1コーナーで並びかけ、アウトから前に出ることに成功した。
トップに立った太田はこのまま8周を走ってトップでゴール。2位に落ちた大草は佐藤にも攻められるが、これをしのいで2位でフィニッシュ。3位には佐藤が入った。
4位を走っていた鈴木は、SC解除後のシケインで三宅と予選9位からジャンプアップしてきた早坂公希(CMS☆99☆Renault)の2人に立て続けにパスされ6位に落ちる。
結局4位には三宅が、5位には早坂が、6位には鈴木が入った。
ファイナルレースはこのレースの結果をグリッドとして、本日の最終レースとなる午後3時35分より10周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
F4日本一決定戦 -RIJ- (2019/12/08) Semi Final Race Weather: Fine Course: Dry
2019 F4日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 35 | | | 太田 格之進 | 高宮商事☆ミスト・KKZS MYST KK-ZS | 8 | 19'08.127 |
2 | 2 | | | 大草 りき | 佐藤製作所★ミスト MYST KK-ZS | 8 | 1.782 |
3 | 5 | | | 佐藤 蓮 | MARUSAN★ミスト MYST KK-ZS | 8 | 2.163 |
4 | 12 | | | 三宅 淳詞 | 佐藤製作所★ミスト★KK-ZS MYST KK-ZS | 8 | 8.164 |
5 | 99 | | | 早坂 公希 | CMS☆99☆Renault TATUUS Renault | 8 | 13.474 |
6 | 43 | | | 鈴木 智之 | テイクファーストF108☆C72☆制動屋 ZAP F108 | 8 | 14.443 |
7 | 11 | | | 小松 響 | Rn-sports・195・KK-ZS MYST KK-ZS | 8 | 17.159 |
8 | 77 | | | 久保 宣夫 | セレクトジャパン*MYST*制動屋 MYST KK-A | 8 | 19.863 |
9 | 56 | | | 河野 靖喜 | RISING TATUUS Formula Renault | 8 | 29.181 |
10 | 27 | H | 1 | 柴田 隆之介 | ルコム/ビスカイーグルスポーツ006 WEST 006 | 8 | 29.849 |
11 | 10 | | | 細田 輝龍 | NAVY AUTO B-MAX RK-01 | 8 | 30.005 |
12 | 34 | | | 三浦 勝 | CMS090 MOONCRAFT MC090 | 8 | 32.225 |
13 | 18 | | | 飯嶋 郁陽 | RT ISSCエムエムエイト茶畑 B-MAX RK-01 | 8 | 33.477 |
14 | 46 | H | 2 | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT・MP・リッヂ WEST 096 | 8 | 38.506 |
15 | 29 | H | 3 | 今田 信宏 | J-MS・ZERO RACING WEST 006 | 8 | 38.686 |
16 | 26 | H | 4 | 内村 浩二 | KRac WINMAX 056 WEST 056 | 8 | 43.659 |
17 | 33 | | | 中島 功 | SHINSEI・KK TOKYO R&D RD10W | 8 | 46.775 |
18 | 8 | | | 米谷 浩 | (株)ヨネタニ TATUUS FC106 | 8 | 49.055 |
19 | 72 | | | 猪爪 杏奈 | チームNATS・正義・001 NATS 001 | 7 | 1Lap |
20 | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工MT・MP・リッヂ MOONCRAFT MC090 | 0 | 8Laps |
- Fastest Lap: CarNo.5 佐藤蓮(MARUSAN★ミスト) 2'04.245 (6/8)
スーパーFJ日本一決定戦は7日、三重県の鈴鹿サーキットでBグループの第1レグが行われ、ポールポジションからスタートした岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)が一度は2位に落ちるも挽回し、6周・13分37秒115で優勝した。
Bグループ第1レグは、曇り空のため回りも暗くなりつつある午後3時30分にフォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)は好スタート。堅いタイヤを供給された岩佐はタイヤを暖めるためウェービングしながら1コーナーに向かう。2位には、予選2位の元嶋成弥(NAVY AUTO.MYST.KKS-Ⅱ.制動屋)が、3位には同3位の入山翔(giddy up KKS2 yamasyo)が続く。
しかしオープニングラップでは早くもトップ岩佐に2位元嶋が急接近。「S字でステアリングを切ったときだめだと思った」という岩佐は、130Rのアウトからなすすべも無く元嶋にパスされ2位に落ちる。
しかし元嶋は3周目のデグナー立ち上がりで「ニュートラルに入ってしまった」と痛恨のシフトミス。岩佐は元嶋の脇をすり抜けトップを奪い返した。
トップに立った岩佐はタイヤも暖まってきたため、元嶋の追撃を振り切り6周を走ってそのままゴール。元嶋は2位でレースを終えた。3位には元嶋を攻めきれなかった入山が入った。
4位には最終ラップで前を走る西村和真(Bitcoin悟19J)を攻略した岩澤優吾(ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC)が入り、西村は5位。6位にはジェントルマンクラスながら健闘した吉田宣弘(DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED)が入った。
トータルタイムではAグループの方が速く、明日のポールポジションは、伊東黎明(ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC)が獲得。2位はこのレース優勝の岩佐、以下Aグループ、Bグループ交互にグリッドが決定される。
ファイナルレースは明日8日、午後1時35分より10周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
スーパーFJ日本一決定戦は7日、三重県の鈴鹿サーキットでAグループの第1レグが行われ、ポールポジションからスタートした伊東黎明(ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC)が逃げ切り、6周・13分33秒975で優勝した。
決勝は予定より5分遅れの午後2時50分にフォーメーションラップが始まった。
トップで1コーナーに飛び込んだのはポールポジションの伊東黎明(ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC)で、2位に予選2位の岡本大地(SACCESS Racing KKS-Ⅱ)が続く。予選3位の澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)は蹴り出しが悪く、同4位の中村賢明(M2 inoki KK-SⅡ)にかわされ4位に落ちた。
1周目のS字では2位の岡本がバランスを崩しスピンしかける場面もあったが、なんとかポジションをキープして2位のまま。
2周目のシケインでは4位の澤が3位中村のインに飛び込んで前に出るが、1コーナー手前で順位が入れ替わり、中村は3位を奪い返す。
トップ伊東は、2位以下を引き離しながらレースは進行。1秒ほど離した4周目にはミスをおかしタイムを落とすがリードも大きくトップを堅持、そのまま6周を走りきり優勝を飾った。
2位には岡本が続き、3位には中村が入った。堅いタイヤの澤はペースが上がらず、4位でゴールするのがやっとだった。
5位には荒川鱗(Drago CORSE 10V)が、6位には菊池宥孝(ラインアップKRS KKS-Ⅱ)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2019/12/07) 1st Reg B Group Weather: Cloudy Course: Dry
2019 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 103 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 11 | 岩佐 歩夢 | Rn-sports制動屋DプロKK-S MYST KK-S2 | 6 | 13'37.115 |
2 | 59 | 元嶋 成弥 | NAVY AUTO.MYST.KKS-Ⅱ.制動屋 MYST KK-S2 | 6 | 0.498 |
3 | 22 | 入山 翔 | giddy up KKS2 yamasyo MYST KK-S2 | 6 | 1.107 |
4 | 63 | 岩澤 優吾 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | 6 | 6.479 |
5 | 18 | 西村 和真 | Bitcoin悟19J WEST 19J | 6 | 6.914 |
6 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED MYST KK-S2 | 6 | 9.184 |
7 | 69 | 佐藤 巧望 | Leplix Sport☆kks-Ⅱ MYST KK-S2 | 6 | 10.873 |
8 | 61 | 大草 りく | KK-SⅡ・制動屋・MYST MYST KK-S2 | 6 | 11.397 |
9 | 15 | 上野 大哲 | MSTユーシンJMCイーグルスポーツ MYST KK-S | 6 | 19.840 |
10 | 68 | Lee Chang uk | team korea with leprix MYST KK-S2 | 6 | 21.886 |
11 | 16 | Lee Chan Joon | M2 KK-S2Ⅱ Seidoya MYST KK-S2 | 6 | 24.505 |
12 | 9 | 上吹越 哲也 | FTK・レヴレーシング MYST KK-S2 | 6 | 31.774 |
13 | 79 | 里見 乃亜 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 6 | 32.587 |
14 | 37 | 森 准平 | アルビMAKEWINNER GIAED TOKYO R&D RD10V | 6 | 33.460 |
15 | 21 | HIROSHI OHTA | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 6 | 33.747 |
16 | 60 | 益田 富雄 | KMTS.R.T ネイビーオートKKS-II MYST KK-S2 | 6 | 36.523 |
17 | 19 | 浜久保 太一 | KK-SⅡ MYST KK-S2 | 6 | 37.902 |
18 | 44 | 篠田 義仁 | イワモトレーシング/制動屋/SJ MYST KK-S2 | 6 | 38.051 |
19 | 25 | 濱野 隆一 | HTWスキルスピードRD10V TOKYO R&D RD10V | 6 | 38.269 |
20 | 43 | 髙口 大将 | DragoCORSEスカラシップ TOKYO R&D RD10V | 6 | 38.306 |
21 | 5 | 早川 和樹 | ABBEY Racing KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 6 | 53.206 |
22 | 28 | 依田 学嗣 | WEST07J WEST 07J | 6 | 1'43.570 |
23 | 23 | 宮本 健一 | KMTS-RTミストKK-SⅡ MYST KK-S2 | 0 | 6Laps |
- Fastest Lap: CarNo.59 元嶋成弥(NAVY AUTO.MYST.KKS-Ⅱ.制動屋) 2'15.209 (6/6) 154.61km/h
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2019/12/07) 1st Reg A Group Weather: Cloudy Course: Dry
2019 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 103 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 62 | 伊東 黎明 | ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC TOKYO R&D RD10V | 6 | 13'33.975 |
2 | 38 | 岡本 大地 | SACCESS Racing KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 6 | 0.573 |
3 | 12 | 中村 賢明 | M2 inoki KK-SⅡ MYST KK-S2 | 6 | 1.625 |
4 | 56 | 澤 龍之介 | TPS・KK-SⅡ・制動屋 MYST KK-S2 | 6 | 3.449 |
5 | 77 | 荒川 鱗 | Drago CORSE 10V TOKYO R&D RD10V | 6 | 6.713 |
6 | 2 | 菊池 宥孝 | ラインアップKRS KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 6 | 7.576 |
7 | 26 | 吉元 陵 | 安藤商会オートパンサーNEO鹿児島 MYST KK-S2 | 6 | 10.081 |
8 | 10 | 鶴田 哲平 | LAPS A-ONE KK-S2 MYST KK-S2 | 6 | 13.398 |
9 | 8 | 普勝 崚 | FTK・レヴKKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 6 | 17.061 |
10 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 6 | 19.756 |
11 | 3 | 兒島 弘訓 | KRS 07J WEST 07J | 6 | 21.164 |
12 | 34 | 下野 璃央 | Dorago Corse 10V TOKYO R&D RD10V | 6 | 21.917 |
13 | 50 | 梅田 剛 | Ume Racing&スキルスピード10V ED TOKYO R&D RD10V | 6 | 22.990 |
14 | 36 | 小村方 喜章 | アルビRT玉三郎GIA湯田上ED10V TOKYO R&D RD10V | 6 | 28.536 |
15 | 70 | 宇高 希 | NOAVICレプリKK-SⅡ MYST KK-S2 | 6 | 30.032 |
16 | 30 | 木下 藍斗 | マルQ.ガレ茶.ED.10V TOKYO R&D RD10V | 6 | 31.035 |
17 | 39 | 高橋 武秀 | SAKOイーグル MYST KK-S2 | 6 | 35.187 |
18 | 17 | 道野 高志 | 道野眼科RACING 10V skill TOKYO R&D RD10V | 6 | 40.905 |
19 | 64 | 岸本 尚将 | ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC MYST KK-S | 6 | 45.474 |
20 | *58 | 村松 日向子 | Rn-Sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 | 6 | 50.384 |
21 | 35 | 山陰 一 | アルビビヨンドGIA大槌ED MYST KK-S2 | 6 | 51.086 |
22 | 7 | 高橋 浩史 | BBK☆レヴレーシング MYST KK-S2 | 6 | 1'03.870 |
23 | 13 | 碓井 剛 | C.O.B-KART MYST KK-S2 | 6 | 1'15.784 |
24 | *6 | 藤原 大輝 | ACE LINES137レヴ MYST KK-S2 | 5 | 1Lap |
- Fastest Lap: CarNo.38 岡本大地(SACCESS Racing KKS-Ⅱ) 2'14.883 (5/6) 154.99km/h
- CarNo.6は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第12章第62条~1②(ピットレーン速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.58は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第10章第54条~2③(スタート手順)違反により、競技結果に30秒を加算した。
F4日本一決定戦は7日、三重県の鈴鹿サーキットで公式予選を行い、太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS)が2分3秒480でポールポジションを獲得した。
予選は前プログラムで赤旗中断があり、予定より10分遅れの午前10時25分より行われた。
序盤から予選をリードしたのは三宅淳詞(佐藤製作所★ミスト★KK-ZS)。4周目には2分5秒801までタイムを縮めトップに立つ。
その後、130Rでクラッシュしたマシンがあり、ここで赤旗が提示された。
赤旗解除後に2分4秒150出しトップに立ったのは太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS)。2位には大草りき(佐藤製作所★ミスト)が上がってきた。
予選は終盤にかけて、太田と大草の一騎打ちの様相を呈した。セクター1と4で速い太田、セクター2,3で速い大草との僅差の対決は、計測最終周で2分3秒480まで縮めた太田に軍配。太田がポールポジションを決め、2位には大草が入った。
ジェントルマンドライバーの鈴木智之(テイクファーストF108☆C72☆制動屋)は健闘して3位に入った。
明日8日は午前9時10分よりセミファイナルレースが8周で行われ、その順位でのグリッドをもって、午後3時10分よりファイナルレースが10周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
スーパーFJ日本一決定戦は7日、三重県の鈴鹿サーキットでA、Bグループに分けての公式予選を行い、Aグループでは伊東黎明(ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC)が、Bグループでは岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)がポールポジションを獲得した。
鈴鹿は早朝より冷え込んだ。どんよりとした曇り空の下、午前8時よりAグループの、8時30分よりBグループの予選がそれぞれ20分間で行われた。
Aグループでは、伊東黎明(ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC)が予選を圧倒。前方を走るマシンのスピンを避けるために、コースを飛び出す場面もあったが、数周を走りタイヤが暖まるとタイムを徐々に縮めトップに君臨。計測最終ラップには2分14秒328で2位以下を0秒6強ちぎり、このグループのポールポジションを決めた。
2位にはこのレース、スポット参戦の岡本大地(SACCESS Racing KKS-Ⅱ)が、3位には鈴鹿シリーズチャンピオンの澤龍之介(TPS・KK-SⅡ・制動屋)が入った。
Bグループでは、序盤から元嶋成弥(NAVY AUTO.MYST.KKS-Ⅱ.制動屋)が予選をリード。しかし計測最終ラップで狙っていたという、SRS-Fでスカラシップを獲得した岩佐歩夢(Rn-sports制動屋DプロKK-S)が2分14秒712で逆転してポールポジション。2位には元嶋が、3位には入山翔(giddy up KKS2 yamasyo)が入った。
今回ヨコハマから無償供給されたタイヤに複数ロットがあり、発動の遅いタイヤを供給された選手のタイムが上がらず、勢力図にも変動があったようだ。
この後、Aグループ決勝は午後2時45分から、Bグループは3時25分からそれぞれ6周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
F4日本一決定戦 -RIJ- (2019/12/07) Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2019 F4日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 35 | | | 太田 格之進 | 高宮商事☆ミスト・KKZS MYST KK-ZS | 2'03.480 | - | - | 169.300 |
2 | 2 | | | 大草 りき | 佐藤製作所★ミスト MYST KK-ZS | 2'03.609 | 0.129 | 0.129 | 169.124 |
3 | 43 | | | 鈴木 智之 | テイクファーストF108☆C72☆制動屋 ZAP F108 | 2'05.019 | 1.539 | 1.410 | 167.216 |
4 | 5 | | | 佐藤 蓮 | MARUSAN★ミスト MYST KK-ZS | 2'05.129 | 1.649 | 0.110 | 167.069 |
5 | 12 | | | 三宅 淳詞 | 佐藤製作所★ミスト★KK-ZS MYST KK-ZS | 2'05.333 | 1.853 | 0.204 | 166.797 |
6 | 11 | | | 小松 響 | Rn-sports・195・KK-ZS MYST KK-ZS | 2'05.719 | 2.239 | 0.386 | 166.285 |
7 | 10 | | | 細田 輝龍 | NAVY AUTO B-MAX RK-01 | 2'06.156 | 2.676 | 0.437 | 165.709 |
8 | 47 | | | 徳升 広平 | フジタ薬局アポロ電工MT・MP・リッヂ MOONCRAFT MC090 | 2'06.630 | 3.150 | 0.474 | 165.089 |
9 | 99 | | | 早坂 公希 | CMS☆99☆Renault TATUUS Renault | 2'06.999 | 3.519 | 0.369 | 164.609 |
10 | 34 | | | 三浦 勝 | CMS090 MOONCRAFT MC090 | 2'08.044 | 4.564 | 1.045 | 163.266 |
11 | 77 | | | 久保 宣夫 | セレクトジャパン*MYST*制動屋 MYST KK-A | 2'08.045 | 4.565 | 0.001 | 163.266 |
12 | 18 | | | 飯嶋 郁陽 | RT ISSCエムエムエイト茶畑 B-MAX RK-01 | 2'08.349 | 4.869 | 0.304 | 162.879 |
13 | 56 | | | 河野 靖喜 | RISING TATUUS Formula Renault | 2'08.580 | 5.100 | 0.231 | 162.585 |
14 | 33 | | | 中島 功 | SHINSEI・KK TOKYO R&D RD10W | 2'09.053 | 5.573 | 0.473 | 161.989 |
15 | 27 | H | 1 | 柴田 隆之介 | ルコム/ビスカイーグルスポーツ006 WEST 006 | 2'09.580 | 6.100 | 0.527 | 161.330 |
16 | 46 | H | 2 | 入榮 秀謙 | アポロ電工フジタ薬局MT・MP・リッヂ WEST 096 | 2'10.486 | 7.006 | 0.906 | 160.212 |
17 | 72 | | | 猪爪 杏奈 | チームNATS・正義・001 NATS 001 | 2'10.962 | 7.482 | 0.476 | 159.629 |
18 | 29 | H | 3 | 今田 信宏 | J-MS・ZERO RACING WEST 006 | 2'11.056 | 7.576 | 0.094 | 159.513 |
19 | 26 | H | 4 | 内村 浩二 | KRac WINMAX 056 WEST 056 | 2'11.233 | 7.753 | 0.177 | 159.298 |
20 | 8 | | | 米谷 浩 | (株)ヨネタニ TATUUS FC106 | 2'15.182 | 11.702 | 3.949 | 154.645 |
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2019/12/07) B Driver Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2019 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 11 | 岩佐 歩夢 | Rn-sports制動屋DプロKK-S MYST KK-S2 | 2'14.712 | - | - | 155.184 |
2 | 59 | 元嶋 成弥 | NAVY AUTO.MYST.KKS-Ⅱ.制動屋 MYST KK-S2 | 2'14.925 | 0.213 | 0.213 | 154.939 |
3 | 22 | 入山 翔 | giddy up KKS2 yamasyo MYST KK-S2 | 2'15.323 | 0.611 | 0.398 | 154.484 |
4 | 18 | 西村 和真 | Bitcoin悟19J WEST 19J | 2'15.619 | 0.907 | 0.296 | 154.147 |
5 | 61 | 大草 りく | KK-SⅡ・制動屋・MYST MYST KK-S2 | 2'16.091 | 1.379 | 0.472 | 153.612 |
6 | 57 | 吉田 宣弘 | DAYTONA☆KKS-II☆MYST☆ED MYST KK-S2 | 2'16.297 | 1.585 | 0.206 | 153.380 |
7 | 63 | 岩澤 優吾 | ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC TOKYO R&D RD10V | 2'16.508 | 1.796 | 0.211 | 153.143 |
8 | 69 | 佐藤 巧望 | Leplix Sport☆kks-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'17.134 | 2.422 | 0.626 | 152.444 |
9 | 15 | 上野 大哲 | MSTユーシンJMCイーグルスポーツ MYST KK-S | 2'17.422 | 2.710 | 0.288 | 152.124 |
10 | 16 | Lee Chan Joon | M2 KK-S2Ⅱ Seidoya MYST KK-S2 | 2'17.545 | 2.833 | 0.123 | 151.988 |
11 | 68 | Lee Chang uk | team korea with leprix MYST KK-S2 | 2'17.556 | 2.844 | 0.011 | 151.976 |
12 | 43 | 髙口 大将 | DragoCORSEスカラシップ TOKYO R&D RD10V | 2'17.757 | 3.045 | 0.201 | 151.754 |
13 | 44 | 篠田 義仁 | イワモトレーシング/制動屋/SJ MYST KK-S2 | 2'17.998 | 3.286 | 0.241 | 151.489 |
14 | 9 | 上吹越 哲也 | FTK・レヴレーシング MYST KK-S2 | 2'18.604 | 3.892 | 0.606 | 150.827 |
15 | 21 | HIROSHI OHTA | ミスト・セキグチ・制動屋 MYST KK-S2 | 2'18.618 | 3.906 | 0.014 | 150.812 |
16 | 79 | 里見 乃亜 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'18.686 | 3.974 | 0.068 | 150.738 |
17 | 19 | 浜久保 太一 | KK-SⅡ MYST KK-S2 | 2'19.013 | 4.301 | 0.327 | 150.383 |
18 | 37 | 森 准平 | アルビMAKEWINNER GIAED TOKYO R&D RD10V | 2'19.088 | 4.376 | 0.075 | 150.302 |
19 | 60 | 益田 富雄 | KMTS.R.T ネイビーオートKKS-II MYST KK-S2 | 2'19.757 | 5.045 | 0.669 | 149.582 |
20 | 23 | 宮本 健一 | KMTS-RTミストKK-SⅡ MYST KK-S2 | 2'20.581 | 5.869 | 0.824 | 148.706 |
21 | 5 | 早川 和樹 | ABBEY Racing KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'20.773 | 6.061 | 0.192 | 148.503 |
22 | 25 | 濱野 隆一 | HTWスキルスピードRD10V TOKYO R&D RD10V | 2'21.959 | 7.247 | 1.186 | 147.262 |
23 | 28 | 依田 学嗣 | WEST07J WEST 07J | 2'31.182 | 16.470 | 9.223 | 138.278 |
S-FJ日本一決定戦 -RIJ- (2019/12/07) A Driver Qualifying Weather: Cloudy Course: Dry
2019 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 62 | 伊東 黎明 | ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC TOKYO R&D RD10V | 2'14.328 | - | - | 155.628 |
2 | 38 | 岡本 大地 | SACCESS Racing KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'14.976 | 0.648 | 0.648 | 154.881 |
3 | 56 | 澤 龍之介 | TPS・KK-SⅡ・制動屋 MYST KK-S2 | 2'15.050 | 0.722 | 0.074 | 154.796 |
4 | 12 | 中村 賢明 | M2 inoki KK-SⅡ MYST KK-S2 | 2'15.178 | 0.850 | 0.128 | 154.649 |
5 | 2 | 菊池 宥孝 | ラインアップKRS KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'15.301 | 0.973 | 0.123 | 154.509 |
6 | 77 | 荒川 鱗 | Drago CORSE 10V TOKYO R&D RD10V | 2'15.700 | 1.372 | 0.399 | 154.055 |
7 | 26 | 吉元 陵 | 安藤商会オートパンサーNEO鹿児島 MYST KK-S2 | 2'15.818 | 1.490 | 0.118 | 153.921 |
8 | 8 | 普勝 崚 | FTK・レヴKKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'16.199 | 1.871 | 0.381 | 153.490 |
9 | 10 | 鶴田 哲平 | LAPS A-ONE KK-S2 MYST KK-S2 | 2'16.202 | 1.874 | 0.003 | 153.487 |
10 | 58 | 村松 日向子 | Rn-Sports制動屋KK-S2 MYST KK-S2 | 2'16.266 | 1.938 | 0.064 | 153.415 |
11 | 6 | 藤原 大輝 | ACE LINES137レヴ MYST KK-S2 | 2'16.482 | 2.154 | 0.216 | 153.172 |
12 | 64 | 岸本 尚将 | ル・ボーセフォーミュラスカラシップPFC MYST KK-S | 2'16.609 | 2.281 | 0.127 | 153.029 |
13 | 34 | 下野 璃央 | Dorago Corse 10V TOKYO R&D RD10V | 2'16.720 | 2.392 | 0.111 | 152.905 |
14 | 88 | 八巻 渉 | 中日本自動車短期大学MSE学科KKS-Ⅱ MYST KK-S2 | 2'16.759 | 2.431 | 0.039 | 152.862 |
15 | 50 | 梅田 剛 | Ume Racing&スキルスピード10V ED TOKYO R&D RD10V | 2'17.207 | 2.879 | 0.448 | 152.362 |
16 | 3 | 兒島 弘訓 | KRS 07J WEST 07J | 2'17.383 | 3.055 | 0.176 | 152.167 |
17 | 70 | 宇高 希 | NOAVICレプリKK-SⅡ MYST KK-S2 | 2'17.991 | 3.663 | 0.608 | 151.497 |
18 | 36 | 小村方 喜章 | アルビRT玉三郎GIA湯田上ED10V TOKYO R&D RD10V | 2'18.705 | 4.377 | 0.714 | 150.717 |
19 | 30 | 木下 藍斗 | マルQ.ガレ茶.ED.10V TOKYO R&D RD10V | 2'18.787 | 4.459 | 0.082 | 150.628 |
20 | 39 | 高橋 武秀 | SAKOイーグル MYST KK-S2 | 2'19.330 | 5.002 | 0.543 | 150.041 |
21 | 17 | 道野 高志 | 道野眼科RACING 10V skill TOKYO R&D RD10V | 2'19.795 | 5.467 | 0.465 | 149.542 |
22 | 7 | 高橋 浩史 | BBK☆レヴレーシング MYST KK-S2 | 2'23.741 | 9.413 | 3.946 | 145.437 |
23 | 35 | 山陰 一 | アルビビヨンドGIA大槌ED MYST KK-S2 | 2'24.517 | 10.189 | 0.776 | 144.656 |
24 | 13 | 碓井 剛 | C.O.B-KART MYST KK-S2 | 2'25.611 | 11.283 | 1.094 | 143.569 |
公式&ルーキードライバーテスト -RIJ- (2019/12/4-5) Total Testing Weather: Fine/Rainy Course: Dry/Wet
2019 SUPER FORMULA 公式&ルーキードライバーテスト 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Team | Session1 Session2 Session3 Session4 | Time | Behind | km/h |
1 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 1'38.034 1'36.506 *1'35.190 1'36.903 | 1'35.190 | - | 219.616 |
2 | 1 | 山本 尚貴 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 1'36.900 1'37.336 *1'35.260 1'36.905 | 1'35.260 | 0.070 | 219.454 |
3 | 15 | ユーリ・ビップス | TEAM MUGEN | 1'37.330 1'36.215 *1'35.342 1'37.130 | 1'35.342 | 0.152 | 219.265 |
4 | 064 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING | - 1'37.500 *1'35.441 - | 1'35.441 | 0.251 | 219.038 |
5 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN | 1'39.582 1'36.954 *1'35.478 1'37.926 | 1'35.478 | 0.288 | 218.953 |
6 | 012 | 松下 信治 | ThreeBond Drago CORSE | 1'37.957 1'38.287 *1'35.871 - | 1'35.871 | 0.681 | 218.056 |
7 | 3 | 山下 健太 | KONDO RACING | 1'38.071 1'37.097 *1'35.966 1'39.274 | 1'35.966 | 0.776 | 217.840 |
8 | 50 | ルーカス・アウアー | B-Max Racing with motopark | 1'37.824 1'37.103 *1'36.062 - | 1'36.062 | 0.872 | 217.622 |
9 | 65 | 牧野 任祐 | TCS NAKAJIMA RACING | 1'37.440 1'37.474 1'37.229 *1'36.482 | 1'36.482 | 1.292 | 216.675 |
10 | 38 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | 1'38.753 1'37.836 *1'36.516 1'39.488 | 1'36.516 | 1.326 | 216.598 |
11 | 018 | 国本 雄資 | carrozzeria Team KCMG | - 1'38.011 *1'36.552 - | 1'36.552 | 1.362 | 216.518 |
12 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 1'39.174 1'38.795 *1'36.578 1'37.247 | 1'36.578 | 1.388 | 216.459 |
13 | 36 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TEAM TOM’S | 1'40.022 1'38.399 1'37.560 *1'36.647 | 1'36.647 | 1.457 | 216.305 |
14 | 51 12 | シャルル・ミレッシ | B-Max Racing with motopark ThreeBond Drago CORSE | 1'39.398 1'37.206 *1'36.755 1'52.223 | 1'36.755 | 1.565 | 216.063 |
15 | 17 | 塚越 広大 | REAL RACING | 1'38.038 *1'36.792 1'38.865 1'39.895 | 1'36.792 | 1.602 | 215.981 |
16 | 39 | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | 1'38.999 1'37.864 *1'36.874 1'39.512 | 1'36.874 | 1.684 | 215.798 |
17 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 1'38.389 1'37.644 *1'36.906 1'38.211 | 1'36.906 | 1.716 | 215.727 |
18 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | KONDO RACING | 1'38.940 *1'37.040 1'37.295 1'37.843 | 1'37.040 | 1.850 | 215.429 |
19 | 37 | ニック・キャシディ | VANTELIN TEAM TOM’S | 1'38.226 1'37.983 *1'37.209 1'39.434 | 1'37.209 | 2.019 | 215.054 |
20 | 64 | 大津 弘樹 | TCS NAKAJIMA RACING | *1'37.789 - - 1'38.141 | 1'37.789 | 2.599 | 213.779 |
21 | 18 | 小林 可夢偉 | carrozzeria Team KCMG | 1'38.376 - - *1'37.849 | 1'37.849 | 2.659 | 213.648 |
22 | 8 | 片山 義章 | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | 1'42.149 1'41.193 *1'39.180 1'40.673 | 1'39.180 | 3.990 | 210.780 |
公式&ルーキードライバーテスト -RIJ- (2019/12/05) Official Testing 4 Weather: Fine-Rainy Course: Dry-Wet
2019 SUPER FORMULA 公式&ルーキードライバーテスト 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 65 | 牧野 任祐 | TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.482 | - | - | 216.675 |
2 | 36 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'36.647 | 0.165 | 0.165 | 216.305 |
3 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.903 | 0.421 | 0.256 | 215.733 |
4 | 1 | 山本 尚貴 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.905 | 0.423 | 0.002 | 215.729 |
5 | 15 | ユーリ・ビップス | TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.130 | 0.648 | 0.225 | 215.229 |
6 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.247 | 0.765 | 0.117 | 214.970 |
7 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.843 | 1.361 | 0.596 | 213.661 |
8 | 18 | 小林 可夢偉 | carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.849 | 1.367 | 0.006 | 213.648 |
9 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.926 | 1.444 | 0.077 | 213.480 |
10 | 64 | 大津 弘樹 | TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'38.141 | 1.659 | 0.215 | 213.012 |
11 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.211 | 1.729 | 0.070 | 212.860 |
12 | 3 | 山下 健太 | KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'39.274 | 2.792 | 1.063 | 210.581 |
13 | 37 | ニック・キャシディ | VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'39.434 | 2.952 | 0.160 | 210.242 |
14 | 38 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'39.488 | 3.006 | 0.054 | 210.128 |
15 | 39 | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'39.512 | 3.030 | 0.024 | 210.077 |
16 | 17 | 塚越 広大 | REAL RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'39.895 | 3.413 | 0.383 | 209.272 |
17 | 8 | 片山 義章 | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'40.673 | 4.191 | 0.778 | 207.654 |
18 | 12 | シャルル・ミレッシ | ThreeBond Drago CORSE | Honda M-TEC HR-417E | 1'52.223 | 15.741 | 11.550 | 186.283 |
公式&ルーキードライバーテスト -RIJ- (2019/12/05) Official Testing 3 Weather: Fine Course: Dry
2019 SUPER FORMULA 公式&ルーキードライバーテスト 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'35.190 | - | - | 219.616 |
2 | 1 | 山本 尚貴 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'35.260 | 0.070 | 0.070 | 219.454 |
3 | 15 | ユーリ・ビップス | TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'35.342 | 0.152 | 0.082 | 219.265 |
4 | 064 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'35.441 | 0.251 | 0.099 | 219.038 |
5 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'35.478 | 0.288 | 0.037 | 218.953 |
6 | 012 | 松下 信治 | ThreeBond Drago CORSE | Honda M-TEC HR-417E | 1'35.871 | 0.681 | 0.393 | 218.056 |
7 | 3 | 山下 健太 | KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'35.966 | 0.776 | 0.095 | 217.840 |
8 | 50 | ルーカス・アウアー | B-Max Racing with motopark | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.062 | 0.872 | 0.096 | 217.622 |
9 | 38 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'36.516 | 1.326 | 0.454 | 216.598 |
10 | 018 | 国本 雄資 | carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'36.552 | 1.362 | 0.036 | 216.518 |
11 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'36.578 | 1.388 | 0.026 | 216.459 |
12 | 51 | シャルル・ミレッシ | B-Max Racing with motopark | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.755 | 1.565 | 0.177 | 216.063 |
13 | 39 | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'36.874 | 1.684 | 0.119 | 215.798 |
14 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'36.906 | 1.716 | 0.032 | 215.727 |
15 | 37 | ニック・キャシディ | VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.209 | 2.019 | 0.303 | 215.054 |
16 | 65 | 牧野 任祐 | TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.229 | 2.039 | 0.020 | 215.010 |
17 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.295 | 2.105 | 0.066 | 214.864 |
18 | 36 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.560 | 2.370 | 0.265 | 214.280 |
19 | 17 | 塚越 広大 | REAL RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'38.865 | 3.675 | 1.305 | 211.452 |
20 | 8 | 片山 義章 | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'39.180 | 3.990 | 0.315 | 210.780 |
公式&ルーキードライバーテスト -RIJ- (2019/12/04) Official Testing 2 Weather: Fine Course: Dry
2019 SUPER FORMULA 公式&ルーキードライバーテスト 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 15 | ユーリ・ビップス | TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.215 | - | - | 217.276 |
2 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.506 | 0.291 | 0.291 | 216.621 |
3 | 17 | 塚越 広大 | REAL RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.792 | 0.577 | 0.286 | 215.981 |
4 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.954 | 0.739 | 0.162 | 215.620 |
5 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.040 | 0.825 | 0.086 | 215.429 |
6 | 3 | 山下 健太 | KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.097 | 0.882 | 0.057 | 215.302 |
7 | 50 | ルーカス・アウアー | B-Max Racing with motopark | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.103 | 0.888 | 0.006 | 215.289 |
8 | 51 | シャルル・ミレッシ | B-Max Racing with motopark | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.206 | 0.991 | 0.103 | 215.061 |
9 | 1 | 山本 尚貴 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.336 | 1.121 | 0.130 | 214.774 |
10 | 65 | 牧野 任祐 | TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.474 | 1.259 | 0.138 | 214.469 |
11 | 064 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.500 | 1.285 | 0.026 | 214.412 |
12 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.644 | 1.429 | 0.144 | 214.096 |
13 | 38 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.836 | 1.621 | 0.192 | 213.676 |
14 | 39 | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.864 | 1.649 | 0.028 | 213.615 |
15 | 37 | ニック・キャシディ | VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'37.983 | 1.768 | 0.119 | 213.355 |
16 | 018 | 国本 雄資 | carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.011 | 1.796 | 0.028 | 213.294 |
17 | 012 | 松下 信治 | ThreeBond Drago CORSE | Honda M-TEC HR-417E | 1'38.287 | 2.072 | 0.276 | 212.695 |
18 | 36 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.399 | 2.184 | 0.112 | 212.453 |
19 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.795 | 2.580 | 0.396 | 211.602 |
20 | 8 | 片山 義章 | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'41.193 | 4.978 | 2.398 | 206.587 |
公式&ルーキードライバーテスト -RIJ- (2019/12/04) Official Testing 1 Weather: Fine Course: Dry
2019 SUPER FORMULA 公式&ルーキードライバーテスト 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Team | Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 1 | 山本 尚貴 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'36.900 | - | - | 215.740 |
2 | 15 | ユーリ・ビップス | TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.330 | 0.430 | 0.430 | 214.787 |
3 | 65 | 牧野 任祐 | TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.440 | 0.540 | 0.110 | 214.544 |
4 | 64 | 大津 弘樹 | TCS NAKAJIMA RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.789 | 0.889 | 0.349 | 213.779 |
5 | 50 | ルーカス・アウアー | B-Max Racing with motopark | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.824 | 0.924 | 0.035 | 213.702 |
6 | 012 | 松下 信治 | ThreeBond Drago CORSE | Honda M-TEC HR-417E | 1'37.957 | 1.057 | 0.133 | 213.412 |
7 | 5 | 福住 仁嶺 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'38.034 | 1.134 | 0.077 | 213.244 |
8 | 17 | 塚越 広大 | REAL RACING | Honda M-TEC HR-417E | 1'38.038 | 1.138 | 0.004 | 213.236 |
9 | 3 | 山下 健太 | KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.071 | 1.171 | 0.033 | 213.164 |
10 | 37 | ニック・キャシディ | VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.226 | 1.326 | 0.155 | 212.828 |
11 | 18 | 小林 可夢偉 | carrozzeria Team KCMG | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.376 | 1.476 | 0.150 | 212.503 |
12 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.389 | 1.489 | 0.013 | 212.475 |
13 | 38 | 石浦 宏明 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.753 | 1.853 | 0.364 | 211.692 |
14 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | KONDO RACING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.940 | 2.040 | 0.187 | 211.292 |
15 | 39 | 坪井 翔 | JMS P.MU/CERUMO・INGING | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'38.999 | 2.099 | 0.059 | 211.166 |
16 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'39.174 | 2.274 | 0.175 | 210.793 |
17 | 51 | シャルル・ミレッシ | B-Max Racing with motopark | Honda M-TEC HR-417E | 1'39.398 | 2.498 | 0.224 | 210.318 |
18 | 16 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN | Honda M-TEC HR-417E | 1'39.582 | 2.682 | 0.184 | 209.930 |
19 | 36 | 宮田 莉朋 | VANTELIN TEAM TOM’S | TOYOTA TRD Biz-01F | 1'40.022 | 3.122 | 0.440 | 209.006 |
20 | 8 | 片山 義章 | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | TOYOTA RI4A | 1'42.149 | 5.249 | 2.127 | 204.654 |
スーパーGTxDTM特別交流戦「SUPER GT x DTM Dream Race」レース2の決勝が11月24日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、2番グリッドからスタートした#64ナレイン・カーティケヤン(Modulo Epson NSX-GT)が接戦を制して待望の勝利を挙げた。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:11月22日5,100人/11月23日22,600人/11月24日24,100人/大会総入場者数51,800人)
レース2決勝は午後2時26分より55分+1周で行われた。天候は曇りで路面はドライ。全車スリックタイヤを装着。1周目からファイナルラップまで、コースの至る所で熾烈なドッグファイトやアクシデントの相次ぐ激しい戦いとなった。
スタートでトップに立ったのはポールシッターの#28ロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS 5 DTM)だったが、2番手スタートのカーティケヤンが2周目の1コーナーでアウトからデュバルを抜き去り、そのままトップを快走する。
3番手スタートの#1山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)、朝の予選でトップタイムを叩き出しながら、車両交換により5グリッド降格となった#16中嶋大祐(MOTUL MUGEN NSX-GT)らも3周目にはデュバルを捉え、レース序盤にホンダ勢が1-2-3体制を築き上げる。
さらにデュバルは7周目に左後輪のパンクチャーに見舞われてスローダウンを余儀なくされ、予定外のピットインを強いられることに。これで一旦は上位争いから脱落したかに見えたデュバルだったが、このタイヤトラブルにより損傷を受けたリヤフェンダーの一部がピットアウト後に脱落したため、これを除去するためにセーフティーカーが導入されたため、彼のタイムロスは最小限に留められることとなった。
さらにこの機に乗じて#4アレッサンドロ・ザナルディ(BMW M4 DTM)、#21ノワ・トレルイエ(Audi Sport Japan RS5 DTM)らが10周目に早めのタイヤ交換を行ったため、レース中盤に他のドライバーがルーティンのタイヤ交換を行った時点でこの3名は上位進出のチャンスを得ることとなった。
レースは12周目にリスタート。#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)、#16中嶋大祐らが1コーナーで相次いで#1山本に並びかけ、それぞれ2位、3位に浮上するが、山本もこの周のダンロップコーナーで中嶋大祐のインをつき、3位を奪い返す。
その後3位の山本は15周目、トップのカーティケヤンと塚越は16周目、中嶋大祐は17周目にタイヤ交換に入ったため、早めのタイヤ交換を行ったトレルイエが18周目に一時的にトップに立つことになった。デュバルも4位まで順位を挽回、5位にはザナルディが続く状況に。
しかし20周目に2019DTMチャンピオンの#33レネ・ラスト(Audi Sport RS 5 DTM)の左後輪がデュバルと全く同じ状況でパンクチャーを起こし、コース上にボディパーツの破片をばら撒いたため、この日2度目のセーフティーカーが導入される。
ここで#19国本雄資(WedsSport ADVAN LC500)、#00小林可夢偉(BMW M4 DTM)らがピットイン。#1山本、#28デュバルらは2度目のタイヤ交換を敢行、フレッシュタイヤで2度目のリスタートからジャンプアップを図る作戦に出る。
2度目のリスタートは27周目。この時点でのトップはトレルイエ、2位はザナルディだったが、彼らはすぐに2度目のタイヤ交換を行ったため、27周目には再びカーティケヤンがトップに浮上することになった。
その後方では序盤から好走を続けていた塚越が100Rで#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)と接触、惜しくもここでレースを終えることに。さらにその後方でも#3平手晃平(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)、#6大嶋和也(WAKO'S 4CR LC500)、#36中嶋一貴(au TOM'S LC500)、#39中山雄一(DENSO KOBELCO SARD LC500)、#12ジェームス・ロシター(カルソニックIMPUL GT-R)らがセクター3で相次いで多重クラッシュに巻き込まれて脱落したため、直ちにこの日3度目のセーフティーカーが導入された。
これにより2位には予選7位スタートの#11マルコ・ヴィットマン(BMW M4 DTM)が浮上、序盤に後退したデュバルが3位まで挽回してきた。
レースは30周目に入ったところで規定の55分に達したため、31周目がラストラップ。ここでセーフティーカーがピットに戻り、たった1周だけの超スプリントバトルが行われることになる。
懸命に逃げるカーティケヤンの後方では、ヴィットマンとデュバルの激しい2位争いが繰り広げられ、両者はぶつかり合いながら最終コーナーを立ち上がり、デュバルが僅かに先行してチェッカー受けたが、デュバルはこの時コースを大きくはみ出していたために終了直後に1秒加算のペナルティが下り、3位。ヴィットマンが2位を獲得することになった。
優勝はカーティケヤン。フォーミュラニッポン、スーパーフォーミュラなどでも活躍しながら、これまでただの一度も勝利に恵まれていなかったが、この特別戦でついに念願の勝利をモノにした。
2019年のスーパーGTはこれで全ての日程を終了。2020シーズンは4月11-12日に岡山国際サーキットで開幕。GT500クラスは新たなクラス1規定の車両に生まれ変わることが決まっている。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーGT×DTM交流戦のサポートレース「auto sport Web スプリントカップ」レース1の決勝が11月24日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、6番手からからスタートした#60吉本大樹/宮田莉朋(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)が中盤にトップに立ち、昨日のレース1に続いて連勝を飾った。
レース2決勝は午前11時35分より50分間で行われた。天候は晴れ。コースは所々濡れた箇所が残っているものの、ほぼドライで、全車スリックタイヤでの走行となった。
またレース1の終了後に吉本が担当したくじ引きの結果により、今回はレース1の上位6台がリバースグリッドでスタートすることになった。ポールポジションは今回スポット参戦の#37武井真司/笹原右京組(BH AUCTION CORVETTE GT3)。スタートは笹原が担当した。
2位以下が序盤から激しい順位争いを見せるなか、ポールの笹原は1周目から一気に後続を突き放しにかかり、3周終了時点で13秒、5周終了時点では14秒以上もの大量リードを築き上げると、その後はタイヤを労わりつつペースを維持するという難しいミッションをこなしていった。
一方、レース1で優勝しながらも6番手スタートとなった#60吉本は1周めに他車に押し出されてタイムをロスする不運に見舞われつつも、2周目には2位まで順位を上げ、笹原の追撃にかかるが、なかなかタイム差を縮められないでいた。
しかし14周目に60号車がピットインし、吉本から宮田に交代すると形勢は逆転する。
今回の特別規則ではピット入り口からピット出口までの滞在時間が最低70秒と定められている上、ジャッキアップを行うとさらに30秒が加算される。それでもウェットからドライにコンディションが変わったレース1では100秒ストップを選択するチームがあったが、今回は最初からドライということで上位陣はいずれもタイヤ無交換作戦を敢行することになった。
宮田は昨シーズンからこのチームに参戦して経験を積み重ねており、タイヤを労りながらもかなりのハイペースで周回を重ねることができる。
一方、18周目にトップでコースインした武井はコルベットでの富士の走行もヨコハマのスリックタイヤも今週末初めて経験するという状況。特に木曜から土曜まで完全なドライコンディションの走行がなかったため、ぶっつけ本番の状態だ。ポルシェカレラカップジャパンなどで豊富な経験を持つ武井にとってもこの状況は厳しい。
実際、冷えたタイヤに苦戦する武井を尻目に宮田は一気に差を縮め、18周終了時点で0.7秒差にまで急接近。19周めの100Rで武井のインに飛び込むと、そのまま一気にヘアピン進入でトップに立ち、リードを広げにかかった。
武井はその後、24周目の1コーナーで#52脇阪薫一(埼玉トヨペットGBマークX MC)にも抜かれて3位に後退するが、なんとか踏みとどまって31周を走り切り、表彰台の一角を得る大健闘を見せた。
一方、トップの宮田は2位に15.559秒もの大量リードを築いて50分で31周を走り、昨日に続いて連勝を飾った。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUPER GT x DTM特別交流戦 -RIJ- (2019/11/24) Race 2 Final Weather:Fine Course:Dry
SUPER GT x DTM特別交流戦 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 64 | 500 | ナレイン・カーティケヤン | Modulo Epson NSX-GT Honda NSX-GT | 31 | 57'38.362 |
2 | 11 | DTM | マルコ・ヴィットマン | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 31 | 0.935 |
3 | 28 | DTM | ロイック・デュバル | BMC Airfilter Audi RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 31 | 1.825 |
4 | 1 | 500 | 山本 尚貴 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | 31 | 3.412 |
5 | 00 | DTM | 小林 可夢偉 | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 31 | 3.743 |
6 | 16 | 500 | 中嶋 大祐 | MOTUL MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT | 31 | 4.356 |
7 | 99 | DTM | マイク・ロッケンフェラー | Akrapovič Audi RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 31 | 4.536 |
8 | 37 | 500 | 平川 亮 | KeePer TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 31 | 4.681 |
9 | 33 | DTM | レネ・ラスト | Audi Sport RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 31 | 5.624 |
10 | 6 | 500 | 大嶋 和也 | WAKO'S 4CR LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 31 | 7.226 |
11 | 23 | 500 | 松田 次生 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 31 | 7.542 |
12 | 24 | 500 | 高星 明誠 | リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 31 | 7.635 |
13 | 4 | DTM | アレッサンドロ・ザナルディ | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 31 | 7.680 |
14 | 39 | 500 | ヘイッキ・コバライネン | DENSO KOBELCO SARD LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 31 | 8.950 |
15 | 6 | 500 | 大嶋 和也 | WAKO'S 4CR LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 31 | 9.310 |
16 | *19 | 500 | 国本 雄資 | WedsSport ADVAN LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 31 | 49.310 |
17 | 12 | 500 | ジェームス・ロシター | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 26 | 5Laps |
18 | 3 | 500 | 平手 晃平 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 26 | 5Laps |
19 | 36 | 500 | 中嶋 一貴 | au TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 26 | 5Laps |
20 | 38 | 500 | 石浦 宏明 | ZENT CERUMO LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 26 | 5Laps |
21 | 17 | 500 | 塚越 広大 | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | 25 | 6Laps |
22 | 8 | 500 | 野尻 智紀 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | 25 | 6Laps |
---- 以上規定周回数(75% - 23Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo.64 ナレイン・カーティケヤン(Modulo Epson NSX-GT) 1'31.572 (2/31) 179.387km/h
- CarNo.19は、SpR.34-2により競技結果に40秒(ドライビングスルーペナルティー相当)を加算した。
SUPER GT x DTM特別交流戦 -RIJ- (2019/11/24) Race 2 Weather:Fine Course:Dry
auto sports Web Sprint Cup 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 60 | 吉本 大樹 宮田 莉朋 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | 30 | 51'38.394 |
2 | 52 | 脇阪 薫一 吉田 広樹 | 埼玉トヨペットGBマークX MC TOYOTA MARK X MC | BS | 30 | 15.559 |
3 | 37 | 武井 真司 笹原 右京 | BH AUCTION CORVETTE GT3 CHVROLET Corvette C7 GT3-R | YH | 30 | 26.106 |
4 | 70 | 河野 駿佑 菅波 冬悟 | LMcorsa Ferrari 488 GT3 Ferrari 488 GT3 | YH | 30 | 37.021 |
5 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | YH | 30 | 38.794 |
6 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | BS | 30 | 38.892 |
7 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 30 | 44.384 |
8 | *25 | 松井 孝允 佐藤 公哉 | HOPPY 86 MC TOYOTA 86 MC | YH | 30 | 53.257 |
9 | 48 | 飯田 太陽 田中 勝輝 | 植毛GO&FUN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 30 | 1'36.361 |
10 | *244 | GoMax 土屋 武士 | MaxRacing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | 29 | 1Lap |
11 | 9 | ジョー・シンドウ 井上 恵一 | MP Racing GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 29 | 1Lap |
---- 以上規定周回数(70% - 21Laps)完走 ---- |
- | *11 | 久保田 克昭 小高 一斗 | Planexスマカメマクラーレン720S McLaren 720S GT3 | YH | 7 | 23Laps |
- Fastest Lap: CarNo.37 笹原右京(BH AUCTION CORVETTE GT3) 1'38.814 (3/30) 166.240km/h
- CarNo.25は、特別競技規則10-1(ピットレーン最少停止タイム)違反により、ペナルティーストップ1秒を科した。
- CarNo.244は、ジャンプスタートにより、ドライビングスルーペナルティーを科した。
- CarNo.11は、特別競技規則8-2(ピットレーン速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、リタイアのため留保した。
スーパーGTを運営するGTAとDTMを運営するITRは11月24日、特別交流戦「SUPER GT x DTM Dream Race」の行われている静岡県の富士スピードウェイで共同会見を行った。
会見には坂東正明GTA代表取締役とゲルハルト・ベルガーITRチェアマンが出席。今回の交流戦開催についての感想と将来のビジョンなどについて語った。
- ゲルハルト・ベルガーITRチェアマンのコメント
- 坂東さんに感謝します。今週末のイベントを作り上げるにあたり、彼の協力は素晴らしかったし、この2年間のGTAとITRの関係者みんなの努力で5つのマニファクチャラーがグリッドに集まることができたことが素晴らしいと思います。昨日のレース1のグリッドを歩いていて大変感動しました。本当に素晴らしいクルマたちが並んでいて、我々の歩んできた方向が正しかったことを確信しました。クラス1規定について話し合いを重ねてきた結果の第一歩がこの大会です。これからのスーパーGTやDTMの将来が楽しみになりました。
まだまだ解決すべきことはたくさんありますが、今回の結果をもとに、互いに素晴らしい将来を築き上げていきたいと思います。その思いは坂東さんも同じだと思います。
- 坂東正明GTA代表のコメント
- 我々は10月にホッケンハイムで行われたDTMの最終戦に3メーカーのGT500車両3台で参加しました。今回のような特別戦でなく、通常のシリーズ戦に出させていただく格好になりました。チャンピオンは既に決まっていたとはいえ、シリーズ最終戦にITRの皆さんが暖かく迎えてくださったことに感謝しています。
それから短い期間の中で、ITRとGTA、そして富士スピードウェイの皆さんの協力で準備を進めてまいりました。開催が実現したことを嬉しく思いますし、日独の関係者の努力が実りました。日本のファンの皆さんに見ていただくこの大会が、日本の、世界のモータースポーツが変わる第一歩だと思っています。ファンの皆さんにもその気持ちを伝えたいです。
このように全く別のカテゴリーが統一の技術規則を作って一緒に走れるようにするという例は過去にありません。我々の夢であったし、ここからマニファクチャラーのマーケティングや営業戦略、そしてレース界が変わっていくはずです。
クラス1の規則の違いはまだまだありますが、そこもきちんと作り上げていかないといけないと思います。
まとめ & Photo: Kazuhisa SUEHIRO
スーパーGTxDTM特別交流戦「SUPER GT x DTM Dream Race」レース2の公式予選が11月24日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#16中嶋大祐(MOTUL MUGEN NSX-GT)がトップタイムを記録。しかし金曜のクラッシュの影響でTEAM MUGENはレース1。2ともに5グリッド降格となることが既に決まっており、予選2番手の#28ロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS 5 DTM)がポールポジションからスタートすることになった。
大会最終日の富士スピードウェイは朝から小雨の降ったり止んだりを繰り返す状況で路面はウェット。このため午前9時から20分間で行われたレース2の公式予選は全車ウェットタイヤでの走行となった。
序盤トップに立ったのは4周目に1分47秒118を記録した#1山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)。これを残り時間1分で中嶋大祐が上回り、1分47秒003でトップに立つ。
チェッカーフラッグが提示された直後にデュバルが1分46秒940で一時トップに立つが、中嶋は最後の最後に1分46秒696を叩き出して再びトップを奪い返した。
#64ナレイン・カーティケヤン(Modulo Epson NSX-GT)も終盤1分47秒034までタイムを縮めて3位に食い込み、山本は結局4位。ホンダNSX-GTが予選1位、3位、4位を獲得した。
しかしTEAM MUGENは金曜日の公式練習で、武藤英紀のドライブ中に起きたクラッシュの影響で車両交換を余儀なくされており、競技会審査委員会から5グリッド降格を条件にレース1、2の出走を許可されている。
このため残念ながら中嶋は6番手から午後のレースをスタートすることになる。
また中嶋は予選後のインタビューで「最後のレース」と引退をほのめかす発言をしており、今後の動向が気になるところだ。
レース2決勝はこの後午後2時26分より55分+1周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
SUPER GT x DTM特別交流戦 -RIJ- (2019/11/23) Race 2 Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
SUPER GT x DTM特別交流戦 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | *16 | 500 | 中嶋 大祐 | MOTUL MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT | 1'46.696 | - | - | 153.959 |
2 | 28 | DTM | ロイック・デュバル | BMC Airfilter Audi RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 1'46.940 | 0.244 | 0.244 | 153.608 |
3 | 64 | 500 | ナレイン・カーティケヤン | Modulo Epson NSX-GT Honda NSX-GT | 1'47.034 | 0.338 | 0.094 | 153.473 |
4 | 1 | 500 | 山本 尚貴 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | 1'47.118 | 0.422 | 0.084 | 153.352 |
5 | 33 | DTM | レネ・ラスト | Audi Sport RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 1'47.151 | 0.455 | 0.033 | 153.305 |
6 | 17 | 500 | 塚越 広大 | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | 1'47.308 | 0.612 | 0.157 | 153.081 |
7 | 11 | DTM | マルコ・ヴィットマン | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 1'47.327 | 0.631 | 0.019 | 153.054 |
8 | 99 | DTM | マイク・ロッケンフェラー | Akrapovič Audi RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 1'47.396 | 0.700 | 0.069 | 152.955 |
9 | 37 | 500 | 平川 亮 | KeePer TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'47.484 | 0.788 | 0.088 | 152.830 |
10 | 38 | 500 | 石浦 宏明 | ZENT CERUMO LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'47.764 | 1.068 | 0.280 | 152.433 |
11 | 36 | 500 | 中嶋 一貴 | au TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'47.925 | 1.229 | 0.161 | 152.206 |
12 | 8 | 500 | 野尻 智紀 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | 1'47.940 | 1.244 | 0.015 | 152.185 |
13 | 00 | DTM | 小林 可夢偉 | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 1'48.008 | 1.312 | 0.068 | 152.089 |
14 | 19 | 500 | 国本 雄資 | WedsSport ADVAN LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'48.051 | 1.355 | 0.043 | 152.028 |
15 | 21 | DTM | ブノワ・トレルイエ | Audi Sport Japan RS5 DTM Audi RS 5 DTM | 1'48.102 | 1.406 | 0.051 | 151.956 |
16 | 39 | 500 | ヘイッキ・コバライネン | DENSO KOBELCO SARD LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'48.129 | 1.433 | 0.027 | 151.919 |
17 | 23 | 500 | 松田 次生 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 1'48.520 | 1.824 | 0.391 | 151.371 |
18 | 3 | 500 | 平手 晃平 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 1'48.789 | 2.093 | 0.269 | 150.997 |
19 | 12 | 500 | ジェームス・ロシター | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 1'49.066 | 2.370 | 0.277 | 150.613 |
20 | 6 | 500 | 大嶋 和也 | WAKO'S 4CR LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'49.567 | 2.871 | 0.501 | 149.925 |
21 | 24 | 500 | 高星 明誠 | リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 1'49.947 | 3.251 | 0.380 | 149.407 |
22 | 4 | DTM | アレッサンドロ・ザナルディ | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 1'50.558 | 3.862 | 0.611 | 148.581 |
- CarNo.16は、公式通知No.21(車両交換)により、5グリッド降格とする。
スーパーGTxDTM特別交流戦「SUPER GT x DTM Dream Race」レース1の決勝が11月23日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#37ニック・キャシディ(KeePer TOM'S LC500)が見事ポール・トゥ・ウィンを飾った。
記念すべき交流戦のレース1決勝は、スタート前からいきなりの波乱に見舞われた。
フロントローを確保していた#28ロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS 5 DTM)がレコノサンスラップのダンロップコーナーでまさかのコースアウト、アウト側のタイヤバリアに前から突っ込んでしまったのだ。28号車はマーシャルカーでピットに戻ってきたものの、スタートまでに修復が間に合わないとチームは判断。惜しくもリタイヤとなってしまった。また#4アレッサンドロ・ザナルディ(BMW M4 DTM)もトランスミッショントラブルに見舞われてグリッドにつくことができず、ピットスタートに。結局午後2時26分から行われた決勝レースは参加22台中20台が隊列を組んでスタートに臨むことになった。
さらにスタート進行の時点で雨は上がっていたものの、路面は完全には乾いていなかったため、スタート前のタイヤ選択に各チーム頭を悩ませる状況。結局#24ヤン・マーデンボロー(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)、#64牧野任祐(Modulo Epson NSX-GT)、#11マルコ・ヴィットマン(BMW M4 DTM)らがウェットタイヤ を選択、他のドライバーはスリックタイヤを装着して55分+1周の戦いは始まった。
ポールポジションのキャシディはそのままトップで1コーナーに飛び込むと、その後は順調に後続との差を広げながら周回を重ねていく。
その後方では#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)が2周目の1コーナーで#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)、#1山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)を次々に抜き去って2位に浮上、さらに予選9位からスタートした#19坪井翔(WedsSport ADVAN LC500)がみるみる順位を上げ、7周目には#36関口雄飛(au TOM'S LC500)を抜き去って4位に浮上してきた。今シーズンのドライバーズタイトルを手にした#6山下健太(WAKO'S 4CR LC500)も関口の背後から何度もアタックを仕掛けるが、関口はこれをことごとく退ける。シリーズ戦とは全く異なる激しいバトルがコースの至る所で展開された。
トップのキャシディは19周目にピットイン。タイヤ交換を行ってそのまま実質トップでコースに復帰、その後も順調に周回を重ねて2位以下を引き離し、29周を終えた時点で8.099秒ものリードを築き上げた。
ところがその直後、#12佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)がマシントラブルに見舞われてホームストレート上にストップしたため、セーフティーカーが導入されることになり、キャシディのリードは失われてしまった。
レースは33周目に2列縦隊のインディカー方式でリスタート。残り時間は3分あまりだったが、ここでもキャシディはトップを守り、塚越に全く付け入る隙を与えずに35周を走り切り、見事レース1を制してみせ、10月にホッケンハイムで行われ、予選16位、決勝リタイヤに終わったDTM最終戦の雪辱を果たした。
2位に塚越、3位には山本がつけ、終わってみれば上位5台がスーパーGT勢という結果に。しかしDTM勢の最上位は予選16位の#21ブノワ・トレルイエ(Audi Sport Japan RS5 DTM)だったことを考えれば、スタート前にリタイヤを喫したデュバルがあのままスタートしていれば、また違った展開になったのかもしれない。
注目の第2レースは明日午前9時より公式予選が、午後2時26分より決勝が、同じく55分+1周で行われる。DTM勢の巻き返しにも期待したい。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUPER GT x DTM特別交流戦 -RIJ- (2019/11/23) Race 1 Weather:Rainy/Cloudy Course:Wet
SUPER GT x DTM特別交流戦 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Lap | Total_Time Behind |
1 | 37 | 500 | ニック・キャシディ 平川 亮 | KeePer TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 35 | 57'45.326 |
2 | 17 | 500 | 塚越 広大 塚越 広大 | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | 35 | 0.433 |
3 | 1 | 500 | 山本 尚貴 山本 尚貴 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | 35 | 5.862 |
4 | 6 | 500 | 山下 健太 大嶋 和也 | WAKO'S 4CR LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 35 | 6.974 |
5 | 19 | 500 | 坪井 翔 国本 雄資 | WedsSport ADVAN LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 35 | 9.966 |
6 | 21 | DTM | ブノワ・トレルイエ ブノワ・トレルイエ | Audi Sport Japan RS5 DTM Audi RS 5 DTM | 35 | 11.242 |
7 | 36 | 500 | 関口 雄飛 中嶋 一貴 | au TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 35 | 11.369 |
8 | *33 | DTM | レネ・ラスト レネ・ラスト | Audi Sport RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 35 | 11.540 |
9 | 38 | 500 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 35 | 13.421 |
10 | 16 | 500 | 武藤 英紀 中嶋 大祐 | MOTUL MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT | 35 | 13.426 |
11 | 3 | 500 | フレデリック・マコヴィッキィ 平手 晃平 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 35 | 15.648 |
12 | 23 | 500 | ロニー・クインタレッリ 松田 次生 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 35 | 15.764 |
13 | 99 | DTM | マイク・ロッケンフェラー マイク・ロッケンフェラー | Akrapovič Audi RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 35 | 18.790 |
14 | 00 | DTM | 小林 可夢偉 小林 可夢偉 | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 35 | 18.929 |
15 | 8 | 500 | 伊沢 拓也 野尻 智紀 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | 35 | 19.832 |
16 | 39 | 500 | 中山 雄一 ヘイッキ・コバライネン | DENSO KOBELCO SARD LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 35 | 20.524 |
17 | 24 | 500 | ヤン・マーデンボロー 高星 明誠 | リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 35 | 22.480 |
18 | 11 | DTM | マルコ・ヴィットマン マルコ・ヴィットマン | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 34 | 1Lap |
19 | 12 | 500 | 佐々木 大樹 ジェームス・ロシター | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 28 | 7Laps |
---- 以上規定周回数(75% - 26Laps)完走 ---- |
- | 64 | 500 | 牧野 任祐 ナレイン・カーティケヤン | Modulo Epson NSX-GT Honda NSX-GT | 25 | 10Laps |
- | 4 | DTM | アレッサンドロ・ザナルディ アレッサンドロ・ザナルディ | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 17 | 18Laps |
- Fastest Lap: CarNo.64 牧野任祐(Modulo Epson NSX-G) 1'31.186 (5/25) 180.146km/h
- CarNo.
11月23日、スーパーGT×DTM交流戦のサポートレース「auto sport Web スプリントカップ」レース1の決勝が、静岡県・富士スピードウェイ(1周4.563km)で行われ、ポールポジションからスタートした#60吉本大樹/宮田莉朋(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)が、苦しみながらも最終ラップで逆転し優勝を飾った。
スプリントカップは、レース時間50分、スタートから20分~30分の間にドライバー交代、ピットイン~アウトまで70秒、タイヤ交換は30秒かけなければならないという独自ルールのセミ耐久レースだ。
スタート時、コースはセミウェット。細かい雨粒は落ちているもののコースを濡らすほどではなく、タイヤ選択に悩むところ。この微妙なコンディションで、2列目4番グリッドの#48田中勝輝(植毛GO&FUN GT-R)はコースコンディションが回復することに賭け、スリックを選択した。
レースはスタートから予選トップ3の#60吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)、#52脇阪薫一(埼玉トヨペットGBマークX MC)、#25佐藤公哉(HOPPY 86 MC)が、徐々に4位の#360青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)以下を引き離す展開で始まった。
しかし、路面が乾くのは予想より早く、3周目からレインタイヤを履くトップ3台は、コースの濡れた部分を選んで走るようになる。この頃から一時は10位まで順を下げていた唯一のスリックタイヤユーザー#48田中の猛追が始まる。3周目には50秒あったトップとの差を5周目には16秒と一気に詰め、7周目にトップグループの背後に迫ると、9周目にはあっさりとトップに立ってしまった。
完全にスリック有利となった状況では、他車に打つ手はなかった。唯一できることはピットインができる規定の20分が経過するまで、グリップを失いつつあるレインタイヤで走り続けることだけだった。
スタートから20分が経過する11~12周目には、2位グループになってしまった3台をはじめ、レインを履くマシンが待ってましたとばかりにピットに滑り込み、タイヤ交換、ドライバーチェンジを済ませてコースに復帰する。
15周目、レースが半分を経過したところで、トップを快走する#48田中も飯田太陽へバトンタッチ。#48飯田がピットアウトしたときには、2位#60宮田との差は37秒。完全に安全圏と思われたが、予選で逆転ポールを演じた#60宮田は、決勝でも諦めることなく追い続けた。
逃げる#48飯田、追う#60宮田。その差は18周目29秒、20周目21秒、22周目14秒、24周目7秒と見る見るうちに縮まっていき、ファイナルラップに入る28周目のストレートでついに両者は並走。1コーナーで#60宮田が念願のトップ奪還を果たすと、そのままチェッカーを受け見事な逆転劇を演じた。
最後の最後で逆転を許してしまった#48飯田だが、スタート時のスリック選択、そして並み居るスーパーGTシリーズランキング上位者を尻目のトップ争い、表彰台獲得は大健闘といえるだろう。
3位は、こちらも最終ラップの1コーナーで#30織戸学(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)を捕らえた#52吉田広樹が入った。
決勝レース2は、明日の午前11時35分から50分レースで行われる
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
SUPER GT x DTM特別交流戦 -RIJ- (2019/11/23) Race 1 Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
auto sports Web Sprint Cup 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Lap | Total_Time Behind |
1 | 60 | 吉本 大樹 宮田 莉朋 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | 28 | 50'22.827 |
2 | 48 | 飯田 太陽 田中 勝輝 | 植毛GO&FUN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 28 | 2.429 |
3 | 52 | 脇阪 薫一 吉田 広樹 | 埼玉トヨペットGBマークX MC TOYOTA MARK X MC | BS | 28 | 30.533 |
4 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | YH | 28 | 32.155 |
5 | 70 | 河野 駿佑 菅波 冬悟 | LMcorsa Ferrari 488 GT3 Ferrari 488 GT3 | YH | 28 | 46.207 |
6 | 37 | 武井 真司 笹原 右京 | BH AUCTION CORVETTE GT3 CHVROLET Corvette C7 GT3-R | YH | 28 | 52.664 |
7 | 25 | 松井 孝允 佐藤 公哉 | HOPPY 86 MC TOYOTA 86 MC | YH | 28 | 1'02.168 |
8 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | BS | 28 | 1'36.949 |
9 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 27 | 1Lap |
10 | 9 | ジョー・シンドウ 井上 恵一 | MP Racing GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 27 | 1Lap |
11 | 244 | GoMax 土屋 武士 | MaxRacing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | 27 | 1Lap |
12 | 11 | 久保田 克昭 小高 一斗 | Planexスマカメマクラーレン720S McLaren 720S GT3 | YH | 19 | 9Laps |
---- 以上規定周回数(70% - 19Laps)完走 ---- |
スーパーGTxDTM特別交流戦「SUPER GT x DTM Dream Race」レース1の公式予選が11月23日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#37ニック・キャシディ(KeePer TOM'S LC500)がポールポジションを獲得した。
レース1の公式予選は午前9時25分より20分間で行われた。前日の公式練習では激しい雨に見舞われた富士スピードウェイだが、この日は時折弱い霧雨が落ちてくる程度。路面はハーフウェットと言った状況で、スリックタイヤを履くほどのグリップはまだない様子だった。
今回は全車がDTM指定のハンコックタイヤを使用するということで、こうした難しいコンディションではスーパーGT勢に不利に働くものと思われたが、キャシディは計測3周目に1分41秒827を叩き出してセッション開始早々にトップに浮上。その後もこのタイムが更新されることはなく、キャシディがそのままレース1のポールポジションを獲得することになった。
DTM勢では#28ロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS 5 DTM)がキャシディと同じく3周目に1分42秒158を記録、0.331秒差で2位につけた。日本のトップカテゴリーで長年活躍した経験が生かされた結果というべきか。
3番手にはセッション終盤に1分42秒215を記録した#1山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)が続き、#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)がGT-R勢最上位の4番手。9番手の#19坪井翔(WedsSport ADVAN LC500)までがトップから1秒以内といういつもながらの接戦となった。
レース1決勝は午後2時26分より、55分+1周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
SUPER GT x DTM 特別交流戦 -RIJ- (2019/11/23) A Driver Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
SUPER GT x DTM 特別交流戦 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 37 | 500 | ニック・キャシディ | KeePer TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'41.827 | - | - | 161.321 |
2 | 28 | DTM | ロイック・デュバル | BMC Airfilter Audi RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 1'42.158 | 0.331 | 0.331 | 160.798 |
3 | 1 | 500 | 山本 尚貴 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT | 1'42.215 | 0.388 | 0.057 | 160.708 |
4 | 23 | 500 | ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 1'42.358 | 0.531 | 0.143 | 160.484 |
5 | 99 | DTM | マイク・ロッケンフェラー | Akrapovič Audi RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 1'42.527 | 0.700 | 0.169 | 160.219 |
6 | 17 | 500 | 塚越 広大 | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT | 1'42.609 | 0.782 | 0.082 | 160.091 |
7 | 24 | 500 | ヤン・マーデンボロー | リアライズコーポレーションADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 1'42.724 | 0.897 | 0.115 | 159.912 |
8 | 3 | 500 | フレデリック・マコヴィッキィ | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 1'42.785 | 0.958 | 0.061 | 159.817 |
9 | 19 | 500 | 坪井 翔 | WedsSport ADVAN LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'42.810 | 0.983 | 0.025 | 159.778 |
10 | 36 | 500 | 関口 雄飛 | au TOM'S LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'42.887 | 1.060 | 0.077 | 159.659 |
11 | 6 | 500 | 山下 健太 | WAKO'S 4CR LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'42.927 | 1.100 | 0.040 | 159.597 |
12 | 12 | 500 | 佐々木 大樹 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 | 1'43.064 | 1.237 | 0.137 | 159.384 |
13 | 8 | 500 | 伊沢 拓也 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT | 1'43.121 | 1.294 | 0.057 | 159.296 |
14 | 33 | DTM | レネ・ラスト | Audi Sport RS 5 DTM Audi RS 5 DTM | 1'43.387 | 1.560 | 0.266 | 158.887 |
15 | 38 | 500 | 立川 祐路 | ZENT CERUMO LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'43.412 | 1.585 | 0.025 | 158.848 |
16 | 21 | DTM | ブノワ・トレルイエ | Audi Sport Japan RS5 DTM Audi RS 5 DTM | 1'43.447 | 1.620 | 0.035 | 158.794 |
17 | 39 | 500 | 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD LC500 TOYOTA LEXUS LC500 | 1'43.583 | 1.756 | 0.136 | 158.586 |
18 | 00 | DTM | 小林 可夢偉 | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 1'43.667 | 1.840 | 0.084 | 158.457 |
19 | 11 | DTM | マルコ・ヴィットマン | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 1'43.707 | 1.880 | 0.040 | 158.396 |
20 | 64 | 500 | 牧野 任祐 | Modulo Epson NSX-GT Honda NSX-GT | 1'43.936 | 2.109 | 0.229 | 158.047 |
21 | 16 | 500 | 武藤 英紀 | MOTUL MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT | 1'44.637 | 2.810 | 0.701 | 156.988 |
22 | 4 | DTM | アレッサンドロ・ザナルディ | BMW M4 DTM BMW M4 DTM | 1'45.211 | 3.384 | 0.574 | 156.132 |
11月23日、スーパーGT×DTM交流戦のサポートレースとして組まれたGT3とJAF GT(GT300)マシンによる「auto sport Web スプリントカップ」の公式予選が、静岡県・富士スピードウェイ(1周4.563km)で行われ、#60吉本大樹/宮田莉朋(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)が、雨の残るコースコンシションのなかポールポジションを獲得した。
シリーズ戦とは異なるスプリントレースはシステムも独特だ。A,Bドライバーが10分ずつ予選アタックを行い、その合計タイムでレース1のグリットが決定する。明日のレース2はレース1の決勝結果でグリッドが決まる。その決勝は50分のレースを2人が交代で走り切るというものだ。
ドライバーA予選
セミウェットコンディションのなか、開始から5分経過したところで#360青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)がトップタイム(1分47秒826)をマークするが、路面コンディションの良くなる後半にタイムを伸ばすことができす、#60吉本(1分47秒604)、#25松井孝允(HOPPY 86 MC)(1分47秒376)がタイムを塗り替える。#25松井は最後まで積極的に攻め、最終的に1分47秒088までタイムを削り、2位#60吉本に0.516秒という大きなマージンを築いた。
ドライバーB予選
路面が乾きつつあるなか、4分経過したところで#25佐藤公哉が1分46秒047をマークし、これでポールは決まりかと思われたが、その直後に#60宮田が#25佐藤のタイムを何と1秒も上回る1分45秒029をタイム叩き出す。この直後に雨足がやや強くなり、以降のタイムアップは難しくなってしまった。#60は宮田の頑張りに加え、天候も味方につけ逆転のポールポジションを獲得。
2位は逆転を許した#25、3位には#52脇阪薫一/吉田広樹(埼玉トヨペットGBマークX MC)が入った。
逆転の立役者、宮田は「雨は苦手と思われていたので、これでアピールできました」と喜び、吉本は「難しいコンディションのなか、ダンロップタイヤが力を発揮してくれました。レースでは勝ちにこだわりたい」と力強く語った。
決勝レース1は、本日午前11時50分から、レース2は明日の午前11時35分から、ともに50分レースで行われる
Text:Shigeru KITAMICHI
SUPER GT x DTM特別交流戦 -RIJ- (2019/11/23) A&B Total Qualify Weather:Rainy Course:Wet
auto sports Web Sprint Cup 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Model | Tire | Adriver Bdriver | Total Time | Behind |
1 | 60 | 吉本 大樹 宮田 莉朋 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | 1'47.604 1'45.029 | 3'32.633 | - |
2 | 25 | 松井 孝允 佐藤 公哉 | HOPPY 86 MC TOYOTA 86 MC | YH | 1'47.088 1'46.047 | 3'33.135 | 0.502 |
3 | 52 | 脇阪 薫一 吉田 広樹 | 埼玉トヨペットGBマークX MC TOYOTA MARK X MC | BS | 1'48.731 1'46.248 | 3'34.979 | 2.346 |
4 | 48 | 飯田 太陽 田中 勝輝 | 植毛GO&FUN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'48.532 1'46.761 | 3'35.293 | 2.660 |
5 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'47.617 1'49.464 | 3'37.081 | 4.448 |
6 | 11 | 久保田 克昭 小高 一斗 | Planexスマカメマクラーレン720S McLaren 720S GT3 | YH | 1'49.194 1'47.961 | 3'37.155 | 4.522 |
7 | 244 | GoMax 土屋 武士 | MaxRacing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | 1'49.630 1'47.876 | 3'37.506 | 4.873 |
8 | 9 | ジョー・シンドウ 井上 恵一 | MP Racing GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'50.140 1'47.637 | 3'37.777 | 5.144 |
9 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | YH | 1'51.242 1'46.689 | 3'37.931 | 5.298 |
10 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | BS | 1'49.708 1'48.266 | 3'37.974 | 5.341 |
11 | 70 | 河野 駿佑 菅波 冬悟 | LMcorsa Ferrari 488 GT3 Ferrari 488 GT3 | YH | 1'50.462 1'47.974 | 3'38.436 | 5.803 |
12 | 37 | 武井 真司 笹原 右京 | BH AUCTION CORVETTE GT3 CHVROLET Corvette C7 GT3-R | YH | 2'33.367 1'47.741 | 4'21.108 | 48.475 |
SUPER GT x DTM特別交流戦 -RIJ- (2019/11/23) B Driver Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
auto sports Web Sprint Cup 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 60 | 宮田 莉朋 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | 1'45.029 | - | - | 156.403 |
2 | 25 | 佐藤 公哉 | HOPPY 86 MC TOYOTA 86 MC | YH | 1'46.047 | 1.018 | 1.018 | 154.901 |
3 | 52 | 吉田 広樹 | 埼玉トヨペットGBマークX MC TOYOTA MARK X MC | BS | 1'46.248 | 1.219 | 0.201 | 154.608 |
4 | 30 | 織戸 学 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | YH | 1'46.689 | 1.660 | 0.441 | 153.969 |
5 | 48 | 田中 勝輝 | 植毛GO&FUN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'46.761 | 1.732 | 0.072 | 153.865 |
6 | 9 | 井上 恵一 | MP Racing GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'47.637 | 2.608 | 0.876 | 152.613 |
7 | 37 | 笹原 右京 | BH AUCTION CORVETTE GT3 CHVROLET Corvette C7 GT3-R | YH | 1'47.741 | 2.712 | 0.104 | 152.466 |
8 | 244 | 土屋 武士 | MaxRacing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | 1'47.876 | 2.847 | 0.135 | 152.275 |
9 | 11 | 小高 一斗 | Planexスマカメマクラーレン720S McLaren 720S GT3 | YH | 1'47.961 | 2.932 | 0.085 | 152.155 |
10 | 70 | 菅波 冬悟 | LMcorsa Ferrari 488 GT3 Ferrari 488 GT3 | YH | 1'47.974 | 2.945 | 0.013 | 152.137 |
11 | 31 | 中山 友貴 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | BS | 1'48.266 | 3.237 | 0.292 | 151.726 |
12 | 360 | 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'49.464 | 4.435 | 1.198 | 150.066 |
SUPER GT x DTM特別交流戦 -RIJ- (2019/11/23) A Driver Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
auto sports Web Sprint Cup 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 25 | 松井 孝允 | HOPPY 86 MC TOYOTA 86 MC | YH | 1'47.088 | - | - | 153.395 |
2 | 60 | 吉本 大樹 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | DL | 1'47.604 | 0.516 | 0.516 | 152.660 |
3 | 360 | 青木 孝行 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'47.617 | 0.529 | 0.013 | 152.641 |
4 | 48 | 飯田 太陽 | 植毛GO&FUN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'48.532 | 1.444 | 0.915 | 151.354 |
5 | 52 | 脇阪 薫一 | 埼玉トヨペットGBマークX MC TOYOTA MARK X MC | BS | 1'48.731 | 1.643 | 0.199 | 151.077 |
6 | 11 | 久保田 克昭 | Planexスマカメマクラーレン720S McLaren 720S GT3 | YH | 1'49.194 | 2.106 | 0.463 | 150.437 |
7 | 244 | GoMax | MaxRacing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 | YH | 1'49.630 | 2.542 | 0.436 | 149.839 |
8 | 31 | 嵯峨 宏紀 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | BS | 1'49.708 | 2.620 | 0.078 | 149.732 |
9 | 9 | ジョー・シンドウ | MP Racing GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 | YH | 1'50.140 | 3.052 | 0.432 | 149.145 |
10 | 70 | 河野 駿佑 | LMcorsa Ferrari 488 GT3 Ferrari 488 GT3 | YH | 1'50.462 | 3.374 | 0.322 | 148.710 |
11 | 30 | 永井 宏明 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT TOYOTA PRIUS | YH | 1'51.242 | 4.154 | 0.780 | 147.667 |
12 | 37 | 武井 真司 | BH AUCTION CORVETTE GT3 CHVROLET Corvette C7 GT3-R | YH | 2'33.367 | 46.279 | 42.125 | 107.108 |
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、スーパーFJもてぎシリーズの最終戦となる第5戦が11月17日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催された。前回の第4戦では、鈴鹿からの遠征組を相手に悔しい思いをした3人。自身の足りないところを見つめ直し臨んだ今大会は、これまで戦ってきた集大成となるレースが期待された。

予選 11月17日(日)天候/晴れ コース状況/ドライ
今回のレースウィークは土曜日からトレーニング開始。30分2本という限られた時間の中でこれまでの課題の確認と予選シミュレーションを行った。今回の予選は8時からといつもより早い時間で行われ、路面温度も今シーズンで一番低いことからタイヤが発動しづらく、タイムが出るのも予選時間の終盤。坪松は、いかに早くタイヤを発動させてアタックしていくかを3人にアドバイスし送り出した。
岸本はラスト2周に狙いを定め、中盤まではタイヤにしっかり熱を入れることを意識しクルマの状態を上げていく。6周目には2分8秒台に入れていき、9周目には全てセクターベストで8秒098を記録。そのままラストアタックでセクター1、2を自己ベストで繋げると8秒018でタイムアップに成功する。
伊東は、前日のトレーニングでの課題を序盤に合わせ込みながら、ラスト5分で勝負できるよう最初からハイペースで周回しタイヤマネージメントしていく。7周目からアタックを始めて6秒台に入れるが、翌周はイエローフラッグが出ていたことからすぐ次に向けて切り替え、タイヤの状態も調整。9周目にセクター1~3まで全体ベストでクリアしていくとこの予選ファステストの6秒446を記録する。
岩澤は、これまでラスト1~2周で逆転を許しポールポジションを獲られてしまったという反省から、後半でフルアタックするように意識し周回を重ねていく。7周目に6秒台に入れて、続く8周目にセクター1でベストを記録しアタックしていくがイエローフラッグに阻まれてしまう。仕切りなおして、9周目に6秒958でタイムアップに成功、さらにラストアタックをかけていくと、6秒861でさらにコンマ1秒を短縮し自己ベストを更新した。
その結果、伊東が今シーズン5戦中3度目のポールポジションを獲得、岩澤が2番手、岸本が5番手から決勝を迎えることとなった。

決勝 11月17日(日)天候/晴れ コース状況/ドライ
予選終了からわずか2時間で決勝を迎えた。スタートではポールポジションの伊東がシフトミスで大きく後退し、岩澤は争いを制し3コーナーでトップに躍り出る。岸本は若干ストールさせてしまったことから1つ順位を落とすもすぐに取り戻してポジションアップを狙っていく。スタートで順位を落とした伊東は、意地を見せて5コーナーまでで3番手に上がると、翌周にもう一台を攻略し2番手にまで巻き返しを図る。
岩澤と伊東は2台でトップ争いを展開していき、4周目には90度コーナーで伊東がトップを奪取。しかし、その後も常にテールトゥノーズの攻防が続きコースの全てでバトルを繰り広げていく。岸本は4番手争いの集団の中で、3コーナーで4番手に上がるとその後も一進一退の展開。
トップ2台の差はコンマ1秒のまま7周目を迎えると、岩澤が5コーナーのインから伊東を攻略。再びトップを奪われた伊東も岩澤の後ろにピタリとついて追うが、ヘアピンで痛恨のシフトミス。これで勝負が決まり、最終戦は岩澤が制することとなった。
岸本も激しいバトルの中で順位を入れ替え合いながら6位でチェッカーを迎えた。
これでスーパーFJのもてぎシリーズは幕を閉じるが、岩澤が5戦3勝でシリーズチャンピオンを獲得。伊東もシリーズ2位でル・ボーセがシリーズ1-2を独占した。来月には鈴鹿サーキットで日本一決定戦が行われるが、今までとは違うライバルたちの中でどれだけ力を発揮できるかが期待される。

- チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
-
シリーズチャンピオンを争う伊東と岩澤はギリギリの攻防を見せてくれた。参加台数は少なかったがレースの内容はとてもエキサイティングなものだった。チームとして最後のもてぎシリーズ参戦となったが、3年連続でシリーズチャンピオンを獲れた事を誇らしく思う。
- Driver 岸本尚将(Naomasa Kishimoto)COMMENT
-
予選は狙い通りクルマの状態も持って行けたのですが、自分の走りの方で詰め切れませんでした。決勝は、バトルのしすぎで後半タイヤがきつかったので、もっと考えてレースをしていけば良かったです。日本一を戦う鈴鹿は高速コーナーが多くて、自分がやりがちなブレーキングで突っ込んで稼ごうとする走り方を変えていかないといけないと思っています。その辺りを改善してしっかりと臨みたいと思います。
- Driver 伊東黎明(Reimei Ito)COMMENT
-
予選ベストの周はタイヤも良い状態でいけて、全体的にまとめられました。せっかくポールを獲れていい流れを作れていたのに、自分のミスでチャンピオンを逃してしまいました。ですが、今回レースウィークを通して走りは良く、バトルの展開は自信があったのでリードできましたし、自分のペースが良いのは分かっていたので落ち着いていけました。日本一は、以前の鈴鹿テストも良い感触を得ているので、良い結果で締めくくれるように頑張りたいと思います。
- Driver 岩澤優吾(Yugo Iwasawa)COMMENT
-
予選でマシンの状態が良い時に決めきれないのが、自分の力の無さだと感じました。また、序盤のペースが悪く、伊東選手に追いつかれてしまう事になったので今後の課題だと思っています。良かった点は、いつも抜かれた時に気持ちが落ちたまま終わってしまうのですが、今回はまた盛り返せていけたので今シーズンやってきて少し強くなれた部分だと思っています。日本一は西の速いライバルたちに負けないよう東の代表として頑張りたいと思います。
Le Beausset Motorsports
スーパーFJもてぎシリーズ最終第5戦が11月17日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催された。
ここまで4大会を終えてル・ボーセモータースポーツの63号車岩澤が開幕2連勝、62号車伊東が第3戦優勝でそれぞれランキング1位2位の座にあり、獲得ポイント56対55と僅差、またランキング3位ZAP SPEEDの8号車新倉も42ポイントでタイトルの可能性を残している。
予選はこの3台がトップを奪い合う展開となったが最終的に伊東が0.4秒という大差でポールポジションを獲得、1ポイントを得て岩澤と並び、決勝で上位に来た方がチャンピオンに近づくという状況となった。
今年限りでのレース活動停止を発表したル・ボーセモータースポーツにとって、ホームであるツインリンクもてぎの最後のレースになる決勝のコースイン前に、タイトルを争う両名と61号車岸本を加えた3台のマシンをピット前に並べ、坪松代表以下スタッフが記念写真を撮り、午前10時35分に10周で行われる決勝のスタートを迎えた。
スタートでは1列目の2台の加速が鈍く、1コーナーから2コーナーにかけて新倉がトップに立ち岩澤2番手、伊東5番までドロップするが、その後岩澤がトップに立ち伊東も3位まで挽回してオープニングラップが終了。
2位に落ちた新倉はトップ岩澤を追い立てるが並ぶ所までは至らない。逆にペースを取り戻した伊東が2周目の5コーナーで新倉をオーバーテイク、ル・ボーセ勢の1-2体勢が出来上がり、3位新倉までのグループと4位~6位のグループに分かれていく。
この時点で勢いに勝る伊東は、3周目の90度コーナーで岩澤に仕掛けるとサイド・バイ・サイドでアンダーブリッジを抜けてビクトリーコーナー手前でオーバーテイク、トップに立つ。その後この2台は激しく攻防を繰り返しながら新倉を引き離し、レースはル・ボーセ勢の一騎討ちの様相を呈する。
レースが動いたのは7周目、ここまで何度も伊東に仕掛けていた岩澤が5コーナーでサイド・バイ・サイドに持ち込むと続く130Rで遂に伊東を仕留めてトップを奪還、そのまま突き放しにかかり、8周目のフィニッシュラインでは、伊東と1秒弱、3位新倉と2秒まで差を広げる。ここで伊東が踏ん張り9周目の前半部分で0.4秒差まで追い上げるも岩澤がそれ以上の接近を許さず、そのまま岩澤~伊東~新倉の順にフィニッシュ。ル・ボーセモータースポーツはホームでの最終戦を1-2フィニッシュで飾り、シリーズタイトルも岩澤のものとなった。
- ル・ボーセモータースポーツ 坪松代表 コメント
-
「チームメイトの2人がシリーズチャンピオンを争うという流れはチームにとってはうれしい展開だが、ドライバーにとってはシリアスな状況だった。そんなシリーズの中で岩澤はポイントの優位さに関係なく常にトップを狙って堂々とレースを戦った、その気持ちの強さが結果に結びついた。終盤までトップ争いの激しい攻防を行いながら、2台ともラップタイムが落ちず
3位を突き放す事が出来たのは、お互いがリスペクトしあって戦っていたからで、非常に良いレースだった。残るはスーパーFJ日本一決定戦(12月7-8日/鈴鹿サーキット)だけとなったが、最後までいいレースをしたいと思う」
Text: Junichi SEKINE
ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、スーパー耐久シリーズの第6戦(最終戦)が11月9日(土)~10日(日)に岡山国際サーキット(岡山県)において3時間レースとして開催された。8つのクラスに59台がエントリーする中、ST-3クラス(排気量2001~3500cc、後輪駆動)に、ル・ボーセモータースポーツのDENSO Le Beausset RC350は、嵯峨宏紀、小河諒、平川亮という体制で、今季3勝目を目標に臨んだ。
今回は山下健太がWEC(世界耐久選手権)参戦のために欠場となり、富士、オートポリスに続いて平川を起用した。Group1(ST-X、Z、TCR、1~3クラス)とGroup2(ST-4、5クラス)に区分して、それぞれに3時間の決勝レースを行う。
地元・ツインリンクもてぎで開催された第5戦では今季2勝目を挙げ、シリーズ3位でタイトル争いには残っているもののポイントリーダーとの差は19点。今回のレースでは優勝して21点を加算してライバルチームの結果待ちではあるが、逆転でのタイトル獲得の可能性は厳しい状況だった。それでもチームは諦めることなく、チーム最後のレースでの優勝を目指した。

予選 11月9日(土)天候/晴れ コース状況/ドライ
レクサスRC350は、最低車重が昨年より20kg増の1,410kgとなり、軽量なフェアレディZ(1,300kg)やマークX(1,390kg)に対しやや不利な条件。
しかもこれまでの成績により35kgのハンディウェイトを搭載しており、岡山のようなタイトなターンが連続しコース幅も狭いコンパクトなサーキットでは苦戦を強いられる。
9日(土)の公式予選。朝のうちは気温10℃を切るほど冷え込んだが、小春日和となって徐々に気温は上昇していった。午前中に30分間で行われたフリー走行では、小河が2番手となる1分40秒206をマーク。午後の公式予選に向けてセットアップは順調に進んでいた。そして迎えた公式予選。Aドライバーの嵯峨はベストタイムを刻んだ周で好タイムが狙えたが最終コーナーでの黄旗でアクセルを緩めざるを得ず、朝の小河のタイムを上回る1分40秒018までタイムアップするも4位。
続くBドライバー予選では小河が自身の朝のタイムを1秒以上短縮するスーパーラップ1分39秒052を刻み2位。ふたりのタイム合算でトップとコンマ1秒の僅差で2番手となった。
「朝と午後は路面温度も異なって、それをどうアジャストするかドライバー3人で意見を出し合いました。アタックは遅い車両に引っかかったのでベストではありませんでしたが、決勝では坪松監督に恩返しができるよう、チーム全員でいいレースをしたいです」と小河は、決勝に向けて気持ちを切り替えていた。

決勝 11月10日(日)天候/晴れ・曇り コース状況/ドライ
10日は午前中にGroup2のレースを終え、Group1の決勝は13時33分にスタートが切られた。スタートを担当したのは小河で、オープニングラップのアトウッドでアウト側から前車をかわしてトップへ。直後には重量で145kg軽い#14-Zが迫りくるも、小河は負けず劣らず41秒前半でのハイペースでラップを続け3番手#15-Z以降を引き離していき、その後も#14-Zとは延々とテール・トゥ・ノーズのバトルを展開しファンを沸かせた。どちらもタイヤ無交換作戦を採っており、タイヤをいたわりながらのハイペース。そして44周で小河はトップを守ったままピットインして嵯峨に交代。もちろんタイヤは無交換で作業は給油のみだった。
嵯峨は暫定5位でコースへ。ところがダブルヘアピンで左リヤのホイールが脱落し横を向いてストップ。ホイールをハブに固定するスタッドボルトが折れてしまっており、嵯峨はやむなくクルマを降りることとなった。車両回収から修理を試み最後まで完走を目指したいところだか、3時間のレースでは救済措置がなく、残念ながらレースへの復帰はかなわずリタイアとなった。

- チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
-
逆転チャンピオンを叶える為にも圧倒的な速さが必要だった。予選でベストポジションを獲得した事で勝負強い小河をスタートドライバーに選んだ。全てにおいて快調だったがドライバーを嵯峨に替えた直後にトラブルが出てしまい戦いを終えることになった。シーズン6戦2勝と勝ち星は少なくないが、今回を含めトップを走っていてトラブルから2戦失った事が大きかった。
- Driver 嵯峨宏紀(Koki Saga)COMMENT
-
前触れもなく突然ダブルヘアピンでタイヤが外れてしまいました。チーム最後のレースでこういう形になってしまったことは言葉になりません。今回も(小河)諒が頑張ってくれたので良かったと思いますし、今まで支えてくれたチームのみんな、そして応援してくださったスポンサーさんやファンの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。坪松監督にはありがとうと言いたいです。
- Driver 小河諒(Ryo Ogawa)COMMENT
-
今回もセッティングを担当するBドライバーとして起用してもらい、予選でも良いタイムを出せました。決勝でも145kg軽いZが有利だと予想していた中、トップを守って走れました。タイヤのことを考えずにプッシュすればもっと速く走れましたが、タイヤを守るペースギリギリで走りました。坪松監督には「良い走りだった」と褒めてもらいましたし、感謝の気持ちでいっぱいです。
- Driver 平川亮(Ryo Hirakawa)COMMENT
-
決勝レースでは何もせずに終わってしまい、残念な気持ちでいっぱいです。ル・ボーセのドライバーとして今年3回呼んでもらったことは光栄に思います。富士と今回、2回は決勝を走らないままリタイアになってしまいましたが、いろんなクルマに乗ることは良い経験としてプラスになりました。でもやはりチーム最後のレースなので乗りたかったですね。
Le Beausset Motorsports
第7戦のオートポリスラウンドの後、ひと月余りのインターバルを経て第8戦となるのは、最終戦もてぎラウンド。
チームはもてぎで2019シリーズの有終の美を飾るべく、ブレーキが肝となるツインリンクもてぎに合わせてブレーキ関係を整備し、万全のメンテナンスを施した。
November 2nd Qualifying Day
天候: 晴れ 路面状況: ドライ 気温: 19℃ 路面温度: 25℃ 入場者数: 20,500人
最終戦のグリッドを決める土曜日の朝は、雲ひとつない青空の広がる秋晴れとなった。
8時50分から行われた公式練習では、加納、山下両選手が交互に時間いっぱいを使って練習走行を行なったが、両選手ともにストップアンドゴーが特徴のツインリンクもてぎを攻めあぐね、タイムを出すことに腐心していた。
一方チームは、タイヤ選択を、公式テストの際に好調であったという情報から、フロントにミディアム、リアにミディアムハードという、これまでにないコンビネーションで公式練習に臨んでいた。しかし、コンディションが合わなかったためかタイヤの感触が非常に硬く、チームは予選、決勝にはこのタイヤの組み合わせでは走行できないという結論に達した。
午前中の練習走行の結果を踏まえて状況を打開すべく、チームはフロントにソフト、リアにミディアムのタイヤをチョイスして14時からの予選に臨んだ。Q1開始と同時に山下選手がコースに出て、慎重にチャンスを伺っていたが、4Lap目に1’48.160をマーク、Q2進出には及ばなかったが、望みうる最良のパフォーマンスで予選を終えることができた。
Arnage Racingの最終戦のグリッドは26番手となったが、チームは山下選手のナイスアタックで、タイヤのチョイスに問題がなかったことを確認することができた。
予選後、チームは何度もドライバー交替のシミュレーションを行い、最後のピットワークを抜かりなく行えるよう練習を重ねた。
November 3rd Race Day
天候: 曇り 路面状況: ドライ 気温: 20℃→19℃ 路面温度: 26℃→23℃ 入場者数: 35,500人
決勝の日を迎えたツインリンクもてぎは、薄曇りながらも、予選日同様秋の日差しが暖かく、絶好の観戦日和となった。最終決戦を見ようと詰め掛けた大勢の観客が見守る中、13時30分、栃木県警の白バイとパトカーによるパレードラップ、フォーメーションラップへと続き、いよいよ今シーズンのファイナルラウンドが幕を開けた。
前日の予選で調子の良かったソフト+ミディアムのコンビネーションタイヤで決勝に臨むことになったARNAGE AMG GT3は、山下選手のドライブで250km先のチェッカーを目指して最後の戦いをスタート。
ところが、山下選手はスタートラップの2コーナーでスピンした他のマシンを避けようとしてスピン、グラベルにはまってしまう。幸いオフィシャルの手でコースに戻ることができた山下選手は、気を取り直したか、1.5Lapほどの遅れを取り戻すかのように全力でレースを再開、何度も1分51秒台をマークする好調さを見せ、少しずつギャップを挽回していった。
しかし、ルーティンピットの迫る25Lap目、山下選手はV字コーナー付近で痛恨の単独スピンを喫する。グラベルに埋まって万事休すかと思われたが、再びオフィシャルのおかげでマシンがコースに戻され、山下選手はすぐさまピットに呼び戻された。
チームは当初、ピット作業を少しでも短縮するため、タイヤ交換を左側のみと予定していた。しかし、既に先頭車両に4Lapの差をつけられ、完走ポイント3を望めなくなったARNAGE AMG GT3は、何としても完走ポイント1を獲るため、手堅く4輪交換に作戦を変更。マシンにダメージがないことを確認したメカニックが、後半のスティントにステアリングを託された加納選手をコースに送り出した。
加納選手は、ほぼ単独でコースを周回できるチャンスに、苦手意識のあったもてぎの略を試み、何度かチャレンジを繰り返しながら、少しずつタイムを上げていった。
そしてラスト3Lap、1分52秒台前半の好タイムを連続でマークして、28番手でチェッカーを受けた。
Arnage Racingは、2度のスピンで勝負権を失ったものの、最後までレースを諦めなかった二人のドライバーの頑張りで無事に完走を果たして、シーズンを終えることができた。
<一年を振り返って>
チーム結成から7年目となる2019年は、これまで以上に生き残りの難しいシーズンとなりました。資金力のある強豪チームがひしめき合い、シード権争いがさらに激化する中、数少ないプライベーターチームの中でも最も力の弱いチームのサバイバル力が試されるシーズンでした。
Arnage Racingは、昨シーズンから引き続いてMercedes AMG GT3でシーズンに臨み、チーム結成当初から苦楽を共にしてきた加納選手に、若手の山下亮生選手、さらに第三ドライバーとしてルーキーの手塚祐弥選手を加えて、全戦完走を目標にシリーズを戦ってきました。Aシードでスタートしたシーズンでしたが、悪天候やアクシデントに泣かされたレースもあり、「トップと同一周回または1周遅れの完走」の3ポイントを獲得することは困難でした。しかし、1度もリタイアすることなく、全戦完走を以ってなんとか無事にシーズンを終了することができました。
今シーズンも毎戦薄氷を踏むようなレースばかりで、非常に苦しいシーズンでしたが、そんな中でも温かくチームを見守り応援してくださるスポンサーの皆様、ファンの皆様のおかげで、最終戦までシリーズを戦うことができました。
チーム一同感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
☆Arnage Racing SUPER GT2019年シリーズの戦績
Round 1 | 4/13~4/14 | 岡山国際サーキット | 22位完走 |
Round 2 | 5/3~5/4 | 富士スピードウェイ | 17位完走 |
Round 3 | 5/25~5/26 | 鈴鹿サーキット | 24位完走 |
Round 4 | 6/29~6/30 | チャーン・インターナショナル・サーキット | 20位完走 |
Round 5 | 8/3~8/4 | 富士スピードウェイ | 21位完走 |
Round 6 | 9/7~9/8 | スポーツランド菅生 | 12位完走 |
Round 7 | 9/21~9/22 | オートポリス | 16位完走 |
Round 8 | 11/2~11/3 | ツインリンクもてぎ | 28位完走 |
Arnage Racing 2019 SUPER GT Race report
ピレリスーパー耐久シリーズ最終第6戦は10日、岡山国際サーキットでグループ1(ST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-1、ST-2、ST-3クラス)の決勝を行い、ポールポジションからスタートしたST-Xクラスの星野敏/藤井誠暢/近藤翼組が優勝を飾った。ST-TCRクラスは太田侑弥/松本武士/篠原拓朗組が、ST-3クラスは手塚祐弥/大草りき/前嶋秀司組がチャンピオンを獲得した。
グループ1は午後1時30分、秋晴れの下ローリングラップが始まった。
序盤からレースをリードしたのはポールシッターST-Xクラス・星野敏/藤井誠暢/近藤翼組(D'station Vantage GT3)の藤井。予選5位から2位まで上がってきたジョー・シンドウ/柴田優作/影山正美/井上恵一組(MP Racing GT-R)の柴田との差を着実に開き始める。3位には浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗組(GTNET GT3 GT-R)の浜野が付ける。
藤井は2位以下を1分以上離し、43周でピットイン。ドライバーを星野敏に交代し、トップのままコースに復帰した。
星野敏もドライバーを浜野から交代し、2位に上がってきた星野一樹と遜色ないタイムでラップ。その後他車がコース上でストップ(詳細は後述)し、フルコースイエロー(FCY)からセーフティーカー(SC)のタイミングで給油だけ行った。
星野敏は64周を回って近藤に交代3位でコースに復帰。その後、上位2台のMP Racing GT-Rがドライバー交代、田中徹/田中哲也/佐藤公哉組(Max Racing RC-F GT3)が給油のためピットインするとトップに浮上した。
2位には佐藤敦/元嶋佑弥/山下亮生組(SATO-SS SPORTS AMG GT3)が上がってきたが、その差は30秒余り。徐々に迫られたもののタイム差は大きく、13秒のギャップでトップでゴール、開幕戦に続いて今季2勝目を飾った。2位はSATO-SS SPORTS AMG GT3が、3位にはすでにチャンピオンを決めているGTNET GT3 GT-Rが入った。
ST-Zクラスは、序盤から内田優大/山内英輝/高橋翼組(ENDLESS AMG GT4)の山内と飯田太陽/加藤寛規組(ケーズフロンティアSYNTIUM KTM)がテールトゥノーズの争いを繰り広げる。しかしFCYを利用して前に出たケーズフロンティアSYNTIUM KTMが優勝。2位には田中勝輝/川端伸太朗/安田裕信/木下圭介組(モノコレSUN'S TECHNO GINETTA)が入り、ENDLESS AMG GT4は3位でレースを終えた。
ST-TCRクラスは、序盤から予選2位・植松忠雄/中野信治/遠藤光博/大津弘樹組(Modulo CIVIC)の中野が逃げ一時は30秒以上のリードを築く。ポールシッターの太田侑弥/松本武士/篠原拓朗組(BRP★Audi Mie RS 3 LMS)は、太田~篠原とドライバーを繋ぎSCのタイミングで松本に交代。Modulo CIVICをかわしてトップに立つと、77周目にはModulo CIVICのタイヤがバースト。悠々と逃げ切りBRP★Audi Mie RS 3 LMSが優勝。同時にクラスチャンピオンも獲得した。2位にはポール・イップ/マシュー・ホーソン/ジム・カー・トゥ組(KCMG Annika CIVIC TCR)が、3位には堀主知ロバート/千代勝正/KIZUNA/リージョンウ組(WAIMARAMA KIZUNA Audi RS3 LMS)が入った。
ST-1クラスは2チームが出走。予選2位のLINGXIAO XU/ZHIQIANG ZHANG/HAN WANG組(Z-REX ADVICS R8 TRACY)は、スタート手順違反でドライビングスルーペナルティーを受けるなどペースも上がらす、ポールポジションからスタートした星野辰也/織戸学/濱賢⼆組(D'station Porsche)が7ラップちぎって余裕の優勝を飾った。
ST-2クラスは、有力チームにトラブルが続出。昨日ポールポジションでチャンピオンを決め、トップを快走していた大澤学/後藤比東至/井口卓人/石坂瑞基組(DAMD MOTUL ED WRX STI)がトラブルでピットイン。冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄組(新菱オート☆DIXCELエボⅩ)にもトラブルが発生していたため、優勝は成澤正人/遠藤浩二/朝日ターボ/岡崎善衛組(新菱オート☆NeoGlobe☆DXLエボⅩ)で今シーズン2勝目。2位にはDAMD MOTUL ED WRX STIが、3位には糸田川和亮/井下田馨/菊地悠/藤澤卓也組(ATJ Racing CIVIC HATCHBACK)が入った。
ST-3クラスは予選2位・嵯峨宏紀/小河諒/平川亮組(DENSO Le Beausset RC350)の嵯峨と同5位・山崎学/安宅光徳/伊橋勲組(HIRIX☆YAIMA☆Z34)の伊橋の息詰まるトップ争いでレースは進行。小河は44周を回ってピットインし嵯峨に交代。ところがピットアウトをした直後のホッブスコーナーで左リアタイヤが脱落してコース上にストップ。これでトップに浮上した伊橋だったが1コーナーでスローダウンした車両と接触してリタイア、トップ2チームが戦列を去った。このためFCYが導入されSCに切り替えられることとなるが、これがこのクラスを含めて他クラスの明暗を分けることとなる。
これでトップに立ったのが長島正明/小松一臣/古谷直広組(岡部⾃動⾞Z34)。2位に吉田広樹/脇阪薫一/服部尚貴組(埼⽟トヨペットGreen Brave GR SPORTマークX)、3位に手塚祐弥/大草りき/前嶋秀司組(TECHNO FIRST RC350)が続く。
岡部⾃動⾞Z34と埼⽟トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXなど各上位陣がドライバー交代を行うと、トップには堀田誠/阪口良平/堤優威組(ADVICS muta racing RC 350 TWS)が浮上。岡部⾃動⾞Z34は2位に落ち、3位埼⽟トヨペットGreen Brave GR SPORTマークX、4位TECHNO FIRST RC350となった。このままゴールするとチャンピオン争いは埼⽟トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXとTECHNO FIRST RC350が同ポイントで並び優勝回数でTECHNO FIRST RC350がチャンピオンはとなるため、Green Brave GR SPORTマークXが前の岡部⾃動⾞Z34を追う。
しかし上位4チームの順位は変わらず優勝はADVICS muta racing RC 350 TWS、2位は岡部⾃動⾞Z34、3位は埼⽟トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXとなり、4位に入ったTECHNO FIRST RC350がチャンピオンを決めることとなった。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA