F4日本一決定戦は8日、鈴鹿サーキットでファイナルレースを行い、ポールポジションからスタートした太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS)が一度もトップを譲ることなく10周・20分47秒927で優勝した。
日本一決勝は、前レースで赤旗中断があったため予定より28分遅れの回りも暗くなりつつある午後4時3分にフォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの太田格之進(高宮商事☆ミスト・KKZS)は「スタートしか考えていなかった。JAF-F4で初めてスタートが成功した」と本人も驚くスタートを決め、トップで1コーナーに進入。以下グリッド順通りに2位・大草りき(佐藤製作所★ミスト)、3位・佐藤蓮(MARUSAN★ミスト)、4位・三宅淳詞(佐藤製作所★ミスト★KK-ZS)、5位・早坂公希(CMS☆99☆Renault)と続き、6位には9番グリッドからジャンプアップした河野靖喜(RISING)が上がってきた。
3周目にはシケインで3位を走る佐藤が、大草のインに飛び込み前に出るが、大草も佐藤に食らいつき、4周目の1コーナーから2コーナーにかけて2台は併走。しかしS字の入口で佐藤が大草を抜き去りこの争いに決着を付けた。
この間トップを走る太田は盤石。4周目には2位に上がった佐藤との差を2秒とすると「終盤にセットアップを合わせていた」とさらに差を広げ、最終ラップにはこのレースのファステストラップをたたき出してこのまま優勝。日本一の栄冠を手にした。
2位には佐藤が、3位には大草が入った。4位には大きく遅れて三宅が、5位には早坂が、6位には小松響(Rn-sports・195・KK-ZS)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI