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2022年5月

SUPER GT

第3戦鈴鹿決勝 奇跡の大逆転劇!! 大クラッシュから甦ったNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zが今季初優勝を達成

 2022オートバックス スーパーGT第3戦「たかのこのホテル 鈴鹿GT300kmレース」の決勝が5月29日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは予選3番手のNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が序盤トップに立ち、そのまま逃げ切って今季初優勝。GT300クラスもポールポジションのNo. 7 Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)が後続を寄せつけない圧巻の速さで同じく今季初優勝を達成した。

 第3戦決勝はスタート進行の前に行われたウォームアップ走行からいきなりの波乱に見舞われる。コースオープンから12分が経過したところでGT300クラスのNo. 20 シェイドレーシングGR86 GT(平中克幸/清水英志郎)が立体交差下でクラッシュしてしまったのだ。このため、ウォームアップ走行は残り8分を残して赤旗終了となった。

 ドライブしていた平中に怪我はなかったものの、20号車のダメージは大きく、到底スタートには間に合わない状態。加えてガードレールの破損を修復する必要もあったため、スタート進行と並行してコースマーシャルに夜懸命の作業が行われた。 

 この影響でレースはは当初の予定より10分遅れの午後2時40分にフォーメーション開始。気温32℃、路面温度は47℃と真夏を思わせる暑さの中、52周の白熱のバトルの火蓋が切って落とされた。

 GT500クラスはウォームアップ走行でも一番時計を叩き出した千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)がスタート直後の1コーナーで予選2番手のサッシャ・フェネストラズ(KeePer TOM'S GR Supra)をインから抜き去ると、同じ周の130R手前で国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)のインに飛び込み、あっという間にトップに躍り出た。

 フェネストラズもシケインで国本をアウトから仕留め、2位に浮上してコントロールラインに戻ってきた。

 2周目に入ると、予選5番手の松下信治(Astemo NSX-GT)が1コーナーでアウトから笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)を抜き去ると、シケインでもアウトから19号車を抜いて3位に浮上する。

 ところがその後方でベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)がいきなりトラブルに見舞われてスローダウン。逆バンクでストップしてしまった。これにより競技団は直ちにフルコースイエロー(FCY)を宣言。車両排除ののちトップが4周目に入ったところでFCYは解除となった。

 すかさず3号車の千代はペースを上げて後続を突き放しにかかり、5周目に2秒235、6周目には2秒768のリードを築くが、10周目に入ったところで今度は立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)がトラブルによりS字でストップ。さらにその後方ではGT300クラスの太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)がスピンアウトしてしまったため、再びFCYが宣言され、12周目からこの日最初のセーフティーカーが導入された。

 レースは15周目にリスタートとなり、規定周回数の3分の1となる17周を消化したあたりからピット作業を行うチームが出始める。2位を走行していた37号車も19周目にピットイン。フェネストラズから宮田莉朋に交代してコースに戻っていく。

 3位の17号車も20周目にピットイン。松下から塚越広大に交代。そしてトップの3号車も21周目に千代から高星明誠に交代した。この結果、17号車は37号車の前に出ることに成功、最後までコースに留まっていた関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が27周目にピットストップを行ったことで高星の駆る3号車が再びトップに立つ。この間に2位の17号車とは15秒以上の大差がついていた。

 その後も着実にリードを広げていく高星だったが、後方でタイヤに不安を抱えているのか、33周目、37周目とイレギュラーなピットイン、アウトを繰り返していた大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)がアウトラップとなる38周目のヘアピン手前でGT300の三宅淳詞(HACHI-ICHI GR Supra GT)に追突。2台揃ってコース脇にストップするアクシデントにより、この日3度目のFCYが宣言され、41周目に再びセーフティーカーが導入された。これにより3号車の築き上げたリードは再び失われてしまう。

 しかしこの日の3号車は速かった。

 44周目にレースがリスタートとなると、すかさず高星は後続を突き放しにかかり、この周だけで塚越広大(Astemo NSX-GT)に2秒815の差をつけると、46周目には4秒148、48周目には4秒512そして51周目には5.496秒差と後続を全く寄せ付けない走りで52周を走りきり、No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は第2戦富士でのクラッシュからわずか3週間後に初優勝を遂げるという、まさに奇跡の復活劇を演じてみせた。またこれにより日産とミシュランタイヤは2020年の第3戦、第6戦そして2021年の第3戦鈴鹿に続いて鈴鹿4連勝を達成した。

 2位にはNo. 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が入り、No.37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)は今季初ポイントを3位表彰台という形でものにした。

 GT300クラスはポールポジションの荒聖治(Studie BMW M4)がスタートからトップを快走。2位に新田守男(K-tunes RC F GT3)、藤波清斗(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が3位で新田を追い上げる展開に。予選5番手の坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)は3周目に織戸学(apr GR86 GT )を捉えて4位に上がってきたが、9周目にリヤタイヤのバーストに見舞われて後退を余儀なくされる。

 何度も新田に仕掛ける藤波だったが、新田も簡単にはポジションを譲らない。

 9周目に最初のFCYが宣言されると、ここで後続のチームが動く。

 11周目に片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)、川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)、佐藤公哉(HACHI-ICHI GR Supra GT)、井田太陽(植毛ケーズフロンティアGT-R)がピットイン。ドライバー交代時の給油時間を短縮するため、ここで最初の給油を行ったのだ。同時に4号車はタイヤ4本交換を行ったが、2台のスープラはタイヤ無交換作戦を採った。

 続いて13周目に松井孝允(HOPPY Schatz GR Supra)がピットイン。給油とタイヤ4本交換を行った。

 16周目には井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)、加藤寛規(muta Racing GR86 GT)、冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)、篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)がピットイン。この4台はドライバー交代を伴うルーティンの作業だ。61号車はタイヤ4本交換を行った。

 FCY時に最初のピット作業を行った52号車、244号車、そしてタイヤバーストで予定外のピットインを強いられた87号車も16周目にドライバー交代を行なった。

 上位陣では新田守男(K-tunes RC F GT3)が19周目、トップの荒聖治(Studie BMW M4)が20周目、そして藤波清斗(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が23周目、織戸学(apr GR86 GT )が25周目にピットイン。

 この結果、トップは近藤翼(Studie BMW M4)で変わらないものの、2位には吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が浮上、平木玲次(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)が3位、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が4位、そして三宅淳詞(HACHI-ICHI GR Supra GT)が5位に浮上することになる。

 しかし34周目に入ったところで244号車にGT500が追突するアクシデントが発生。これで244号車はレースから脱落してしまう。

 さらに40周目には吉田がシケインをオーバーシュート。これにより52号車は5位に後退してしまう。

 これで2位に浮上した平木玲次(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)をジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)は激しく攻め立てるが、開きは最後までオリベイラを押さえ続けた。

 この間にトップの近藤は着実にリードを広げ、No. 7 BMW Team Studie × CSL(荒聖治/近藤翼)が2位に9秒612差をつけて今季初勝利を挙げた。

 2位はNo. 5 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(冨林勇佑/平木玲次)、そしてポイントリーダーのNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3位表彰台を得る結果となった。

 次戦の舞台は今季2度目の富士スピードウェイ。8月7日に第4戦決勝が450kmで行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦鈴鹿決勝結果

■GT500クラス

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/29) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
13千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI12521:55'50.895--
217塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS6521:55'55.444 4.549 4.549
337サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS521:55'55.727 4.832 0.283
439関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS6521:55'55.775 4.880 0.048
519国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH7521:55'59.252 8.357 3.477
624佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH3521:56'01.32410.429 2.072
78野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS22521:56'01.36710.472 0.043
814大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS46521:56'04.17313.278 2.806
9100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS36521:56'05.19914.304 1.026
10*36坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS25521:56'06.25715.362 1.058
1164伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL521:56'08.65917.764 2.402
12*23松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI30521:57'25.1171'34.2221'16.458
13*16笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL1371:21'42.44115Laps15Laps
---- 以上規定周回数(70% - 36Laps)完走 ----
-38立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS161021'29.11242Laps27Laps
-12平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS1912'01.28551Laps9Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 3 千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z) 1'48.055 (2/21) 193.47 km/h
  • CarNo. 36(ジュリアーノ・アレジ)は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.5b(黄旗区間の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 23(松田次生)は。SpR.13-1.b(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 16(大湯都史樹)は、SpR.付則-4(FCY中の追突)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、クラッシュのため未消化。
  • CarNo. 23(松田次生)は、SpR.付則-4.2.1(FCY中の追い越し)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

■GT300クラス

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/29) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
17荒 聖治
近藤 翼
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI491:57'34.344--
25冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH491:57'43.956 9.612 9.612
356藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH66491:57'44.227 9.883 0.271
452吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS3491:57'49.44815.104 5.221
588小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH9491:57'56.86022.516 7.412
634柳田 真孝
井出 有冶
BUSOU raffinee GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
BUSOU Drago CORSE
DL23481:55'53.5591Lap 1Lap
796新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL8481:55'54.0481Lap 0.489
830永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH481:55'55.0851Lap 1.037
960吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL481:55'55.6021Lap 0.517
1055武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS481:55'55.6731Lap 0.071
114谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH12481:55'55.7211Lap 0.048
1261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL29481:55'56.5881Lap 0.867
1365蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS33481:56'05.5601Lap 8.972
142加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS5481:56'06.0381Lap 0.478
1510富田 竜一郎
大草 りき
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL45481:56'26.3521Lap 20.314
16*87松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH9481:57'35.4741Lap 1'09.122
17*9木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH24481:57'44.6491Lap 9.175
186片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH18481:57'53.2421Lap 8.593
19*360青木 孝行
柴田 優作
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH2471:56'02.5992Laps1Lap
2050山下 亮生
阪口 良平
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH471:56'21.4532Laps18.854
2148井田 太陽
平木 湧也
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH471:57'17.7852Laps56.332
22244佐藤 公哉
三宅 淳詞
HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH351:22'40.26614Laps12Laps
2331嵯峨 宏紀
中山 友貴
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS341:21'56.76115Laps1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 34Laps)完走 ----
-11安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL15331:18'38.73116Laps1Lap
-*25松井 孝允
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2257'02.01127Laps11Laps
-18小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH45819'26.72841Laps14Laps
-20平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL-D.N.S--
  • Fastest Lap: CarNo. 87 坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3) 2'00.677 (28/33) 173.23 km/h
  • CarNo. 9(木村武史)は、SpR.付則-4 2.②(FCY中の減速違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 87(坂口夏月)は、SpR.付則-3 16.(SC中のピットイン)により、ペナルティーストップ60秒を科した。
  • CarNo. 360(柴田優作)は、SpR.26-11.(ピットレーンの速度制限)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 25は、SpR.27-1.1(ピット作業違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、未消化のため競技結果に40秒を加算した。
  • CarNo. 10(富田竜一郎)は、SpR.13-1.a./SpR.付則-7.3.4.1(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦鈴鹿決勝 小出峻がポール・トゥ・フィニッシュで3連勝!! 三井優介は4戦連続表彰台を獲得

 2022年FIA-F4選手権第4戦の決勝が5月29日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、小出峻(HFDP RACING TEAM)が第3戦に続いてポール・トゥ・フィニッシュを決め、連勝記録を3に伸ばした。

 第4戦決勝は午前8時30分より11周で行われた。天候は晴れ。コースはドライ。スタート時の気温は24.7℃だ。

 スタートで予選2番手の岩澤優吾(BJ Racing F110)が勢いよく動き出し、1コーナーでポールシッター小出のインを狙って行ったが、小出は岩澤を巧みに押さえ込み、トップで2コーナーを立ち上がった。

 その後方でも予選3番手の西村和真(HFDP RACING TEAM)に予選4番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)が1コーナーで並びかけようとするが、西村はポジションを守り切った。しかし三井は2周目のスプーンカーブで西村のインに飛び込んで3位に浮上、5位を走行していた佐藤巧望(HELM MOTORSPORTS F110)も西村を抜いて三井に迫ってきた。

 三井は2位を走る岩澤との差を徐々に詰めていき、5周目の1コーナーでアウトから岩澤に挑みかかる。懸命に粘る岩澤だったが、S字コーナーの一つ目でついに三井が2位に浮上した。

 ところがこの5周目の130Rで女性ドライバーの辻本始温(ATEAM Buzz Racing)が他者と接触してクラッシュするアクシデントが発生。スピン状態に陥った辻本のクルマはイン側のタイヤバリアに突っ込んでしまった。なんとか自力でクルマを降りた辻本だったが、このアクシデントにより、レースはフルコースイエローが宣言され、7周目からセーフティーカーが導入された。

 それまでトップを独走し、後続に3秒以上のリードを築き上げていた小出のアドバンテージはこれによって失われてしまった。

 事故車両の回収には時間がかかり、セーフティーカーは10周終わりでようやくピットへ。レースは残り1周だけの超スプリントとなった。

 すかさず1コーナーで岩澤のインを狙う佐藤。押さえ込む岩澤。しかし岩澤はヘアピンでアウトに膨らんでしまい、その隙をついて佐藤が立ち上がりでラインをクロスさせて200Rで岩澤にインから並びかけ、スプーン手前で3位に浮上した。

 結局、小出峻は一度もトップを明け渡さぬまま11周を走りきり、第2戦富士からの連勝記録を3に伸ばした。

 ポイントリーダーの三井優介はこのレースを2位で終え、シリーズポイントを79に伸ばしたが、ランキング2位の小出との差は僅か4ポイントに縮まった。3位には三井と同じくルーキーの佐藤巧望が入り、第4戦にして初の表彰台とシリーズポイントを獲得している。

 インディペンデントカップは、序盤トップを快走していた齋藤真紀雄(CSマーケティングアキランドF110)を鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)が3周目にかわしてトップに立ち、今季3勝目を挙げている。

 次戦の舞台は富士スピードウェイ。2ヶ月以上のインターバルを経て8月6日に第5戦、7日に第8戦が行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦鈴鹿決勝結果

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/29) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
15小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1131'33.251--
27三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1131'34.489 1.238 1.238
361佐藤 巧望HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1131'36.173 2.922 1.684
497岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1131'36.581 3.330 0.408
56西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1131'36.821 3.570 0.240
680伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1131'37.120 3.869 0.299
737中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1131'37.455 4.204 0.335
836小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1131'37.674 4.423 0.219
938平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1131'37.789 4.538 0.115
1016大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1131'38.305 5.054 0.516
1113藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
1131'38.935 5.684 0.630
1214新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1131'39.610 6.359 0.675
1341奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
1131'40.069 6.818 0.459
1429上野 大哲SACCESS RACING
SACCESS RACING
1131'40.750 7.499 0.681
1535荒川 鱗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1131'42.169 8.918 1.419
1639地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
1131'42.325 9.074 0.156
1768柴田 隆之介TEAM RCOM with BISKA
TEAM RCOM
1131'42.452 9.201 0.127
1862堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1131'42.561 9.310 0.109
1981卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1131'43.153 9.902 0.592
2063IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1131'43.81710.566 0.664
2150三島 優輝B-MAX RACING TEAM
B-MAX RACING TEAM
1131'43.98510.734 0.168
2247藤原 優汰BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1131'44.17210.921 0.187
2331奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1131'44.37711.126 0.205
2496IC2齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
1131'45.50712.256 1.130
2530IC3DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1131'46.68413.433 1.177
2686IC4大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1131'48.86815.617 2.184
2724IC5碓井 ツヨシC.O.B-KART
TSUYOSHI USUI
1131'50.95817.707 2.090
2827IC6SYUJIRSS F110
RSS
1131'52.96719.716 2.009
2955IC7KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1131'53.37920.128 0.412
3018IC8堀田 誠ムータレーシング
AKILAND RACING
1131'56.76723.516 3.388
3171IC9大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
1131'58.16424.913 1.397
3233IC10慶原 克律ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1131'59.53026.279 1.366
3323IC11YUGOS2R Racing
N-SPEED
1131'59.70926.458 0.179
34*87下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1132'27.32154.07027.612
35*99IC12近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
1132'28.37755.126 1.056
36*3IC13佐藤 セルゲイビッチ夫婦の学校フィールドF4
フィールドモータースポーツ
1132'29.15355.902 0.776
3711IC14中島 功Rn.SHINSEI.F110
Rn-sports
1029'36.6941Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
-77宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
511'00.5766Laps5Laps
-32辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
48'59.0127Laps1Lap
-19伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
25'09.2429Laps2Laps
-44IC-今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
-D.N.S--
  • Fastest Lap: CarNo. 5 小出峻(HFDP RACING TEAM) 2'09.429 (4/11) 161.519 km/h
  • CarNo. 87は、FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項第2.10.11(SC中の危険行為)により、競技結果に40秒を加算した。
  • CarNo. 99は、FIA-F4選手権統一規則第30条7.(反則スタート)により、競技結果に40秒を加算した。
  • CarNo. 3は、FIA-F4選手権統一規則第15条1.1)(危険なドライブ行為)により、競技結果に40秒を加算した。

SUPER GT

第3戦鈴鹿ポールシッターのコメント 国本雄資「まるでフォーミュラカーのような感覚でクルマを動かせた」

GT500クラスポールポジション No. 19 WedsSport ADVAN GR Supra

阪口晴南(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

 「チームが苦手としている鈴鹿では厳しい戦いになるなと予想していましたが、フリー走行では苦戦していて、案の定そうなっていました。でも予選に向けて、チームがセッティング変更などをいろいろやってくれたので、僕が担当したQ1ではタイヤのグリップ感とか、攻められるフィーリングがステアリングに伝わってきました。正直満足のいくアタックはしきれなかったんですけど、いいパフォーマンスを出せて、Q1を通過することができました。本当にチームの皆さんに感謝したいなと思います」

 「(国本のアタックを見て)クルマとタイヤのマッチングがうまくいったとはいえ、ポール争いに加われるとか、コースレコードを出せるなんて考えてもいなかったので、僕たちも驚いています。セクター1、セクター2のタイムを見て、あれ? これひょっとして? と思っていたら、本当にとんでもないタイムを国本さんが出してきたので、国本さん本当にキレてたんだなと思って。本当に感謝したいですし、自分がQ1を担当して、Q2を走った人にポールを取ってもらう、という経験も初めてなので、こんなに嬉しいんだ? と思いました。本当に気持ちよかったです」

国本雄資(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

 「自分が走っている時のクルマのフィーリングがすごく良かったです。まるでGTじゃ無くてフォーミュラカーのような感覚でクルマを動かせたし、本当に手足のように動かせたので、これはいいアタックになったな、という雰囲気はありました」

 「(明日の決勝に向けての意気込みを)一番前からのスタートになるので、まずは自分たちの持ってる速さを見せつけたい。今回持ち込んだタイヤはテストで走り込んでいるものなので、実績もあります。暑いレースになると思いますけど、いいスタートをして、いい走りをして、このままの順位で優勝できるように頑張りたいです」

GT300クラスポールポジション No. 7 Studie BMW M4

荒聖治(BMW Team Studie × CSL)

 「第3戦になって、BMW M4とミシュランタイヤのコンビネーションがすごく良くなりました。とてもいいバランスで、気持ちよく走ることができました。本当にね、楽しく走れて嬉しかったです」

 「(近藤選手のアタックについて)素晴らしかったです。クルマのポテンシャルも出し切ってましたし。こういう同じ日にポルシェカレラカップとスーパーGTのグリップ感の違いを経験して、切り替えが難しいと思いますけど、そんな中でもしっかり切り替えて、それぞれのパフォーマンスを引き出している点で、本当に素晴らしいドライバーだなと思います」

 「(決勝に向けての意気込みを)うちのチームとしては、今日明日の路面温度、気温に合わせた準備をして来ています。なので明日のレースでもいいパフォーマンスが出ればいいなと思います。今シーズンはまだ完走できていないので、なんとか走り切っていいリザルトで終わりたいです」

近藤翼(BMW Team Studie × CSL)

「練習走行ではユーズドタイヤでのロングランを中心にやらせてもらったので、ニュータイヤでのアタックはQ2が初めてでした。どのぐらいグリップするのかな? とか、荒選手にフィーリングを聞いたら、とてもいいよ、ということでしたが、実際に走ってみたら非常に感触が良くて、気持ちいいラップが刻めました」

 「(PCCJとのダブルエントリーで慌ただしい週末になっているが)疲れはありませんね。ポルシェもGTも大丈夫なんですが、行き来がタイトなので、そこでチームに迷惑かけちゃってるかもしれませんが、僕は楽しくやらせてもらってるんで、ありがたいです。ポルシェもGTもポールポジションが取れてよかったです」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦鈴鹿公式予選 No. 19 WedsSport ADVAN GR Supraがコースレコード更新で2戦連続ポールを獲得!! 

2022オートバックス スーパーGT第3戦「たかのこのホテル 鈴鹿GT300kmレース」の公式予選が5月28日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは第2戦富士に続いてNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)、GT300クラスはNo.  7 Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)が今季初のポールポジションを獲得した。

 公式予選は午後2時55分よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ、コースはドライ。Q1開始時の気温は27.6℃、路面温度は38℃と今季一番の暑さだ。

予選Q1  GT500はCRAFTSPORTS MOTUL Zが復活のコースレコード!

 GT500クラスはエンジントラブルにより公式練習中にストップしたZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)の修復が間に合わず、予選出走を断念することに。その結果、残り14台でQ2進出をかけた戦いを行うことになった。

 コース全長の長い鈴鹿、そして路面温度の上昇もあり、アウトラップ、1週のウォームアップ走行に続いて3周目からアタックに入るドライバーが相次ぐ。まずは福住仁嶺(ARTA NSX-GT)が1分45秒388を記録した。

 続いてアタックに入ったのは第2戦富士で2度目の赤旗原因となる大クラッシュに見舞われたNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zだ。

修理というより一から作り直したに等しい状態で鈴鹿に持ち込まれた3号車は、朝の公式練習がシェイクダウンというまさにぶっつけ本番の状態。それでもアタックを担当した千代勝正はコースの各所で激しい火花を散らし、コーナーの飛び込みでは路面に擦り付けられたフロアから白煙が巻き起こる、まさに鬼気迫る走りで見るものを圧倒、1分44秒230を叩き出し、2019年に野尻智紀がマークした1分44秒319のコースレコードをコンマ1近く上回ってみせた。1分44秒821で2位通過を果たした関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)にもコンマ6秒近い大差をつけている。

 3番手にはサッシャ・フェネストラズ(KeePer TOM'S GR Supra)、4番手には塚越広大(Astemo NSX-GT)が続き、以下坪井翔(au TOM'S GR Supra)、阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)、平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)、笹原右京(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)までの8台がQ2へ進出。

 なんと公式練習トップの松田次生(MOTUL AUTECH Z)は1分45秒360にとどまり12番手でQ1敗退。最初にアタックした福住も13番手に終わった。

 このほか開幕戦優勝の山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)、伊沢拓也(Modulo NSX-GT)、そして山本尚貴(STANLEY NSX-GT)がここで予選を終えている。

 GT300クラスは、Aグループで多くのドライバーが3周目にアタックを行う中、荒聖治(Studie BMW M4)が4周目に1分57秒179を叩き出してトップ通過を果たす。2番手は3周目にアタックした高木真一(K-tunes RC F GT3)で1分57秒297、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が1分57秒337で3番手。以下坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)、ケイ・コッツォリーノ(PACIFIC hololive NAC Ferrari)、石川京侍(GAINER TANAX GT-R)、阪口良平(Arnage MC86)、吉本大樹(Syntium LMcorsa GR Supra GT)までがQ2進出。

 惜しくも9番手でQ1敗退となった川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)のタイムは1分58秒059。8番手の吉本は1分58秒002と、わずか0.057秒差だった。

 Bグループは開幕から2戦連続ポールと好調な井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が3周目に1分57秒140を記録してトップ。2番手には1分57秒440で柴田優作(RUNUP RIVAUX GT-R)が続く。

 佐藤公哉(HACHI-ICHI GR Supra GT)は3周目に1分57秒523と3番手に相当するタイムを記録したが、走路外走行との判定を下されてタイム抹消となり、惜しくもQ1敗退となる。

 代わって4周目に1分57秒604を記録した冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)が3番手に。以下富田竜一郎(TANAX GAINER GT-R)、元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)、織戸学(apr GR86 GT )そして堤優威(muta Racing GR86 GT)がQ2へ。

 1分58秒250を3周目に記録した蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)も244号車のタイム抹消で8番手に繰り上がり、Q2進出を果たした。

予選Q2  国本雄資がキャリア初ポール! GT300トップのNo. 10 TANAX GAINER GT-Rにはまさかの失格裁定が

 Q2開始時の気温は27.2℃。予選開始時よりやや下がった。同様に路面温度も下がってきたためか、GT500クラスは3周目にアタックするドライバーと4周目にアタックするドライバーが半々という状況となる。

 まずはQ1トップのNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Zがグランドスタンドの観客の大きな拍手とともにピットを離れ、高星明誠が3周目にアタックを敢行。1分44秒425と、千代のコンマ1秒落ちという好タイムをマークする。

 続いて4周目にタイムアタックを行った中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)は1分44秒925、松下信治(Astemo NSX-GT)は1分44秒653と高星に及ばない。宮田莉朋(KeePer TOM'S GR Supra)も4周目にアタックを行ったが、シケインの飛び込みで頑張りすぎてタイムを失い、1分44秒500。

 大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)は高星と同じく3周目にアタックを行ったが、1分44秒457とコンマ03及ばなかった。

 このまま3号車がポールポジションで予選は終わるかに思われたが、チェッカー直前に国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)がなんと1分44秒112と、千夜の記録した新コースレコードをさらにコンマ2秒縮める驚愕のタイムを叩き出してトップに躍り出た。

 さらに宮田も4周目に続いて5周目もアタックを継続しており、シケインを含むセクター4で全体ベストを記録する走りで1分44秒269とこれまたちよを上回るタイムを記録、2番手に飛び込んできた。

 これにより、GT500クラスはNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が第2戦富士に続いて2戦連続でポールポジションを獲得。2番手にNo. 37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)が続き、トヨタGRスープラがフロントローを独占するという結果に。

 惜しくもポール獲得はならなかったが、No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は予選3番手という好位置からのスタートで決勝に臨むことになった。

 GT300クラスは大半のドライバーが3周目のアタックを選択。まずは篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が1分58秒032を記録すると、続いて青木孝行(RUNUP RIVAUX GT-R)が1分57秒680。

 永井宏明(apr GR86 GT )も区間全体ベストをセクター1、セクター2で記録する速さをみせて1分57秒521をマークするが、藤波清斗(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)は1分57秒480と、永井のタイムを上回ってきた。新田守男(K-tunes RC F GT3)も1分57秒415。ここまでは1分57秒台前半の攻防が続くが、大草りき(TANAX GAINER GT-R)が1分56秒552と、この日初の56秒台を記録してトップに躍り出る。

 続いて4周目にアタックを行った近藤翼(Studie BMW M4)も1分56秒743で2番手につけた。

 一方Q1トップ通過で開幕3連続ポールの期待がかかるNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORTは、山内英輝がセクター1で全体ベスト、セクター2で自己ベストを更新するが、セクター3に入ったところで突如ペースダウン、そのままピットに戻って予選を終えてしまった。

 この結果、GT300クラスはNo. 10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)がポールポジションを獲得したかに思われたが、10号車は予選後の車検で最低地上高不足を指摘されて失格というまさかの結果に。

 代わってNo. 7 Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)がポールポジションを獲得した。ニュルブルクリンク24時間レース参戦のために今大会を欠場したアウグスト・ファルフスの抜けた穴を、近藤翼が見事に補った格好だ。

 予選2番手はNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)、No. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3番手という結果となった。

 第3戦決勝は29日の午後2時30分より52周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦鈴鹿決勝 ポールポジションの小出峻が2連勝を達成!!

2022年FIA-F4選手権第3戦の決勝が5月28日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、小出峻(HFDP RACING TEAM)がポール・トゥ・フィニッシュを決めて今季2連勝を達成した。

第3戦決勝は午後2時より11周で行われた。天候は晴れ。コースはドライだ。フォーメーションラップ開始時には卜部和久(BJ Racing F110)がグリッド上でエンジンストールしてしまい、オフィシャルの手でピットに押し戻されたが、卜部はそのままピットスタートでレースに加わることになった。

スタートでホールショットを奪ったのは小出。予選2番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)に予選3番手の西村和真(HFDP RACING TEAM)が1コーナーで並びかけようとするが、三井はポジションを守り切った。逆に西村はその隙に荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)に3位を奪われてしまい、4位に後退してしまう。

 トップ2台は0秒487の僅差でコントロールラインに戻って来た。3位争いはそこから少し離れた格好だ。

 しかしその後方でインディペンデントカップの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が130Rでクラッシュしてしまい、レースは3周目からセーフティーカー(SC)が導入されることに。

車両排除ののち、SCは4周終わりでピットイン、5周目からレースはリスタートする。トップの小出はここから一気に後続を突き放しにかかり、5周終わりで1秒206、6周終わりでは1秒448のリードを築く。だがそこからは三井も小出と同等のペースで走り始めたため、トップ争いは膠着状態に陥る。

 その後方では岩澤優吾(BJ Racing F110)と佐藤巧望(HELM MOTORSPORTS F110)の5位争い、大滝拓也(Media Do影山Racing F110)と中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)の7位争いが激しく展開されるが、いずれも決め手を欠いたまま、レースは終盤に。

 ところが15位を走っていた平安山良馬(TGR-DC RSフィールドF4)が8周目のシケイン進入でオーバーランからコースに戻ろうとしてスピン、グラベルに捕まってストップするアクシデントが発生したため、10周目に再びセーフティーカーが導入されてレースはそのまま終了となってしまった。

 これで小出峻は第2戦富士に続いて2連勝を達成。2位の三井優介も開幕戦の優勝から3戦連続で表彰台を獲得した。3位の荒川鱗は今季初の表彰台だ。

 インディペンデントカップは齋藤真紀雄(CSマーケティングアキランドF110)が鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)とのトップ争いを制し、今季初勝利をモノにしている。

 第4戦決勝は明日の朝8時30分より11周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

■GT500クラス

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
119国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH7R1'44.112--200.795
237宮田 莉朋KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BSR1'44.269 0.157 0.157200.493
33高星 明誠CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI121'44.425 0.313 0.156200.193
416大湯 都史樹Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL11'44.457 0.345 0.032200.132
517松下 信治Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS61'44.653 0.541 0.196199.757
639中山 雄一DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS61'44.925 0.813 0.272199.239
712ベルトラン・バゲットカルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS191'45.662 1.550 0.737197.850
836ジュリアーノ・アレジau TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS251'46.137 2.025 0.475196.964
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'44.319)を更新しました。

■GT300クラス

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
17近藤 翼Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI1'56.743--179.070
296新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL81'57.415 0.672 0.672178.045
356藤波 清斗リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH661'57.480 0.737 0.065177.947
430永井 宏明apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'57.521 0.778 0.041177.885
587松浦 孝亮Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'57.595 0.852 0.074177.773
65平木 玲次マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'57.639 0.896 0.044177.706
7360青木 孝行RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH21'57.680 0.937 0.041177.644
811安田 裕信GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL151'57.778 1.035 0.098177.497
988小暮 卓史Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'57.816 1.073 0.038177.439
1065篠原 拓朗LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS331'58.032 1.289 0.216177.115
1160河野 駿佑Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'58.608 1.865 0.576176.255
122加藤 寛規muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS51'59.131 2.388 0.523175.481
1350山下 亮生Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH2'00.771 4.028 1.640173.098
149木村 武史PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH242'01.195 4.452 0.424172.492
1561山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL292'05.374 8.631 4.179166.743
-*10大草 りきTANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL45失格---
  • CarNo. 10は、ブルテンNo.25-TII(再車検不合格/最低地上高違反)により失格とした。

SUPER GT

第3戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

■GT500クラス

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
13千代 勝正CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI12R1'44.230--200.568
239関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS61'44.821 0.591 0.591199.437
337サッシャ・フェネストラズKeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS1'44.841 0.611 0.020199.399
417塚越 広大Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS61'44.891 0.661 0.050199.304
536坪井 翔au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS251'44.909 0.679 0.018199.270
619阪口 晴南WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH71'44.960 0.730 0.051199.173
712平峰 一貴カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS191'45.140 0.910 0.180198.832
816笹原 右京Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL11'45.199 0.969 0.059198.721
---- 以上Q2進出 ----
914山下 健太ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS461'45.219 0.989 0.020198.683
1024平手 晃平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH31'45.233 1.003 0.014198.656
1164伊沢 拓也Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'45.293 1.063 0.060198.543
1223松田 次生MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI301'45.360 1.130 0.067198.417
138福住 仁嶺ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS221'45.388 1.158 0.028198.364
14100山本 尚貴STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS361'45.640 1.410 0.252197.891
-38石浦 宏明ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS16D.N.S---
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'44.319)を更新しました。

■GT300クラス(Aグループ)

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
17荒 聖治Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI1'57.179--178.404
296高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL81'57.297 0.118 0.118178.225
356ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH661'57.337 0.158 0.040178.164
487坂口 夏月Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'57.632 0.453 0.295177.717
59ケイ・コッツォリーノPACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH241'57.670 0.491 0.038177.660
611石川 京侍GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL151'57.778 0.599 0.108177.497
750阪口 良平Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'57.980 0.801 0.202177.193
860吉本 大樹Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'58.002 0.823 0.022177.160
---- 以上Q2進出 ----
952川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS31'58.046 0.867 0.044177.094
1020清水 英志郎シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'58.113 0.934 0.067176.993
1134井出 有冶BUSOU raffinee GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
BUSOU Drago CORSE
DL231'58.348 1.169 0.235176.642
1218小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH451'58.534 1.355 0.186176.365
1331嵯峨 宏紀apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS1'59.824 2.645 1.290174.466
1448井田 太陽植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH2'01.255 4.076 1.431172.407

■GT300クラス(Bグループ)

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
161井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL291'57.140--178.463
2360柴田 優作RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH21'57.449 0.309 0.309177.994
35冨林 勇佑マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'57.604 0.464 0.155177.759
410富田 竜一郎TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL451'57.611 0.471 0.007177.749
588元嶋 佑弥Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'57.625 0.485 0.014177.728
630織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'57.650 0.510 0.025177.690
72堤 優威muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS51'57.699 0.559 0.049177.616
865蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS331'58.250 1.110 0.551176.788
---- 以上Q2進出 ----
955武藤 英紀ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS1'58.302 1.162 0.052176.710
106ロベルト・メルヒ・ムンタンTeam LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH181'58.701 1.561 0.399176.116
1125野中 誠太HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'58.733 1.593 0.032176.069
124片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH121'58.807 1.667 0.074175.959
13244佐藤 公哉HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH1'59.165 2.025 0.358175.431

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦鈴鹿決勝結果

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
15小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1128'49.052--
27三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1128'49.181 0.129 0.129
335荒川 鱗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1128'49.598 0.546 0.417
46西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1128'50.834 1.782 1.236
597岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1128'51.237 2.185 0.403
661佐藤 巧望HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1128'52.006 2.954 0.769
716大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
1128'52.894 3.842 0.888
837中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1128'53.916 4.864 1.022
950三島 優輝B-MAX RACING TEAM
B-MAX RACING TEAM
1128'54.218 5.166 0.302
1080伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
1128'55.476 6.424 1.258
1177宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
1128'56.198 7.146 0.722
1229上野 大哲SACCESS RACING
SACCESS RACING
1128'56.821 7.769 0.623
1341奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
1128'58.734 9.682 1.913
1414新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
1128'59.95310.901 1.219
1536小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1129'00.96911.917 1.016
1662堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1129'02.12813.076 1.159
1796IC1齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
1129'03.32914.277 1.201
1863IC2鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1129'04.03814.986 0.709
1968柴田 隆之介TEAM RCOM with BISKA
TEAM RCOM
1129'05.64316.591 1.605
2031奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1129'08.78619.734 3.143
2119伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
1129'09.44720.395 0.661
2287下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1129'10.08821.036 0.641
2347藤原 優汰BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1129'10.70521.653 0.617
2430IC3DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1129'12.18923.137 1.484
2581卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1129'12.57823.526 0.389
2632辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1129'13.38724.335 0.809
2718IC4堀田 誠ムータレーシング
AKILAND RACING
1129'14.79325.741 1.406
2871IC5大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
1129'16.37027.318 1.577
293IC6佐藤 セルゲイビッチ夫婦の学校フィールドF4
フィールドモータースポーツ
1129'17.58328.531 1.213
3099IC7近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
1129'18.58729.535 1.004
3111IC8中島 功Rn.SHINSEI.F110
Rn-sports
1129'19.36830.316 0.781
3224IC9碓井 ツヨシC.O.B-KART
TSUYOSHI USUI
1129'20.58231.530 1.214
3386IC10大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
1129'21.14232.090 0.560
3455IC11KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1129'22.60633.554 1.464
35*13藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
1129'23.44734.395 0.841
3627IC12SYUJIRSS F110
RSS
1129'24.73535.683 1.288
3723IC13YUGOS2R Racing
N-SPEED
1129'26.29337.241 1.558
3833IC14慶原 克律ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1129'26.63337.581 0.340
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
-38平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
717'55.9264Laps4Laps
-39地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
411'23.4887Laps3Laps
-44IC-今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
0-11Laps4Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 5 小出峻(HFDP RACING TEAM) 2'08.916 (5/11) 162.161 km/h
  • CarNo. 13は、FIA-F4選手権統一規則第26条9.(ピットレーン速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER GT

第3戦鈴鹿公式練習 トップタイムはNo. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ) 鈴鹿4連勝に向けて好発進!!

 2022オートバックス スーパーGT第3戦「たかのこのホテル 鈴鹿GT300kmレース」の公式練習が5月28日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、No. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が1分45秒097でトップタイム。GT300クラスはNo. 88 Weibo Primezランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が1分57秒609でトップだった。

 先に行われたFIA-F4の公式予選で赤旗中断が相次いだ影響で、当初午前9時25分から行われる予定だったスーパーGTの公式練習は、予定より5分遅れの午前9時30分にコースオープンとなった。

 第2戦富士で大きなクラッシュに見舞われたNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)もモノコック交換などの大掛かりな修理を経て、無事鈴鹿大会に参加することとなった。一方で、最初の赤旗原因となるクラッシュを引き起こしたNo. 22 アールキューズAMG GT3(和田久/城内政樹)はウクライナ情勢などの影響もあってパーツの調達が間に合わず、残念ながら今大会を欠場することになった。

 GT500クラスはまず阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)、牧野任祐(STANLEY NSX-GT)、福住仁嶺(ARTA NSX-GT)らの若手がコースイン、少し遅れて松下信治(Astemo NSX-GT)も走行を開始する。

 ここで阪口が走行4周目に1分48秒711を記録。これを松下が上回り、1分47秒273でトップに立つ。福住も1分47秒309を5周目にマークして2番手につける。4台は10分余りを走って再びピットへ。残りの11台が入れ替わるようにコースに出て行った。

 すると平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が自身の4周目に1分45秒499を叩き出す。この時点で残り時間は1時間31分だ。続いて平峰一貴(カルソニックIMPUL Z)が1分46秒811を記録、そしてその直後にロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)が自身の5周目に1分45秒477をマークしてトップに立った。第2戦の大クラッシュから復活してきた3号車を駆る千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)も1分46秒150を出して3番手につける。鈴鹿大会でも新型Z勢は好調のようだ。

 しかし他のメーカーも黙ってはいない。残り1時間13分で塚越広大(Astemo NSX-GT)が1分46秒040を記録して3番手に食い込んできた。坪井翔(au TOM'S GR Supra)も1分46秒151と3号車の1000分の1秒後ろにつけてきた。

 その後は各車1分50秒台から1分55秒台のペースで周回を重ね、決勝を想定したロングランに入り、残り10分の専有走行に入るまで大きなタイム更新は見られなくなった。

 そして午前11時05分より行われたGT500クラスの専有走行では、ここまでトップの23号車をドライブする松田次生がクインタレッリのタイムを上回る1分45秒097を叩き出した。

 続いて塚越広大(Astemo NSX-GT)が1分45秒222を記録、2番手に浮上するが、その直後に西ストレートで立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)がストップするアクシデントが発生したため、ポストからは赤旗が提示され、公式練習はそのまま終了となった。

 その結果、No. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がそのままトップで公式練習を終了。2番手にはNo. 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が続き、No. 24 リアライズコーポレーションADVAN GT-R(佐々木大樹/平手晃平)が3番手という結果となった。

 前回優勝のNo. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)は7番手だ。

 GT300クラスは、混走開始から30分余りのところで元嶋佑弥(Weibo Primezランボルギーニ GT3)1分57秒609をマークしてトップに立つ。混走残り16分で井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分57秒820を記録して2番手につける。3番手は1分57秒947を記録したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)だ。

 結局GT300クラスは専有走行に入っても上位6台のタイムを上回るチームは現れなかったため、そのままNo. 88 Weibo Primezランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップ、No. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が2番手、そしてNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3番手で公式練習は終了した。

 スーパーGT第3戦の公式予選は、このあと午後2時45分よりノックアウト方式で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第3戦鈴鹿公式練習結果

■GT500クラス

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
123松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI301'45.097--198.913
217塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS61'45.222 0.125 0.125198.677
324佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH31'45.499 0.402 0.277198.155
43千代 勝正
高星 明誠
CRAFTSPORTS MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI121'46.150 1.053 0.651196.940
536坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS251'46.151 1.054 0.001196.938
637サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer TOM'S
BS1'46.233 1.136 0.082196.786
78野尻 智紀
福住 仁嶺
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS221'46.432 1.335 0.199196.418
816笹原 右京
大湯 都史樹
Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT
Honda NSX-GT
TEAM Red Bull MUGEN
DL11'46.513 1.416 0.081196.269
964伊沢 拓也
大津 弘樹
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'46.717 1.620 0.204195.894
1019国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH71'46.804 1.707 0.087195.734
1112平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
カルソニックIMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS191'46.811 1.714 0.007195.721
1239関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS61'46.892 1.795 0.081195.573
1338立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS161'47.078 1.981 0.186195.233
14100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS361'47.333 2.236 0.255194.770
1514大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS461'47.728 2.631 0.395194.055

■GT300クラス

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Round 3 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
188小暮 卓史
元嶋 佑弥
Weibo Primezランボルギーニ GT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'57.609--177.752
261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL291'57.820 0.211 0.211177.433
356藤波 清斗
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH661'57.947 0.338 0.127177.242
420平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL1'57.975 0.366 0.028177.200
57荒 聖治
近藤 翼
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW Team Studie × CSL
MI1'58.068 0.459 0.093177.061
655武藤 英紀
木村 偉織
ARTA NSX GT3
Honda NSX GT3
ARTA
BS1'58.074 0.465 0.006177.052
787松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH91'58.081 0.472 0.007177.041
84谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH121'58.184 0.575 0.103176.887
9244佐藤 公哉
三宅 淳詞
HACHI-ICHI GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
Max Racing
YH1'58.326 0.717 0.142176.675
1052吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS31'58.347 0.738 0.021176.643
1130永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'58.383 0.774 0.036176.590
1296新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL81'58.505 0.896 0.122176.408
1318小林 崇志
太田 格之進
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH451'58.623 1.014 0.118176.232
149木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
PACIFIC hololive NAC Ferrari
Ferrari 488 GT3
PACIFIC CARGUY Racing
YH241'58.760 1.151 0.137176.029
1565蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS331'58.948 1.339 0.188175.751
1611安田 裕信
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL151'58.997 1.388 0.049175.678
17360青木 孝行
柴田 優作
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH21'59.050 1.441 0.053175.600
1810富田 竜一郎
大草 りき
TANAX GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL451'59.055 1.446 0.005175.593
1950山下 亮生
阪口 良平
Arnage MC86
TOYOTA 86 MC
Arnage Racing
YH1'59.178 1.569 0.123175.412
2034柳田 真孝
井出 有冶
BUSOU raffinee GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
BUSOU Drago CORSE
DL231'59.463 1.854 0.285174.993
2160吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'59.524 1.915 0.061174.904
225冨林 勇佑
平木 玲次
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'59.728 2.119 0.204174.606
236片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
Team LeMans Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH181'59.888 2.279 0.160174.373
242加藤 寛規
堤 優威
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS52'00.145 2.536 0.257174.000
2525松井 孝允
野中 誠太
HOPPY Schatz GR Supra
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2'00.467 2.858 0.322173.535
2631嵯峨 宏紀
中山 友貴
apr GR SPORT PRIUS GT
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV
apr
BS2'00.932 3.323 0.465172.867
2748井田 太陽
平木 湧也
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH2'01.813 4.204 0.881171.617

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦、第4戦鈴鹿公式予選 A組の小出峻が連続ポール 赤旗3回と大荒れのB組は三井優介がトップタイム

 2022年FIA-F4選手権第3戦、第4戦の公式予選が5月28日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、第3戦、第4戦ともに小出峻(HFDP RACING TEAM)がポールポジションを獲得した。

 開幕戦富士の40台に続いて鈴鹿大会ではなんと42台がエントリー。このうち1台が出走を取り消したため、公式予選は41台をAとB二つのグループに分かれて各20分間で行われることになった。富士大会同様に最速タイムを出したドライバーのいる組が奇数グリッド、もう一方の組が偶数グリットにつく。

 グループAの走行は午前8時10分より午前8時30分まで。天候は晴れ。路面はドライ。開始時の気温は22℃という申し分のないコンディションだ。

 まずは小出峻(HFDP RACING TEAM)計測2周目に2分08秒334を記録してトップに立つ。小出は計測3周目にも2分08秒090とタイムをさらに縮めて残り時間5分を残してピットイン、早々と走行を切り上げた。

 続いて西村和真(HFDP RACING TEAM)が計測2周目に2分08秒371で2番手につけると、3周目には2分08秒201にタイムアップ。しかし小出には今一歩及ばなかった。

 3番手には佐藤巧望(HELM MOTORSPORTS F110)、大滝拓也(Media Do影山Racing F110)が4番手につけるが、どのドライバーも時間いっぱいまで走ることはせず、早々と走行を切り上げた。

 インディペンデントカップは鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)が2分09秒407でトップ。総合でも10番手とまずまずの位置につけた。

 こうして大きなアクシデントもなく順調に予定を消化したA組とは対照的に、3回の赤旗中断という荒れた展開となったのが、午前8時40分にコースオープンとなったB組の予選だ。

 まずは各ドライバーがアウトラップ、ウォームアップと順調に消化していざタイムアタックに入ろうとした3周目にインディペンデントカップの大山正芳(ダイワN通商アキランドF110)がデグナーでコースを飛び出し、最初の赤旗が提示される。大山は自力でコースに復帰したものの、これで他のドライバーたちはタイヤの一番美味しいところを使えない状況となってしまった。

 走行は8時55分に残り時間13分とされて一旦は再開したが、今度はアウトラップの最終コーナーで奥住慈英(ATEAM Buzz Racing)がコースを飛び出し、タイヤバリアに突っ込んでしまったため、すぐに2回目の赤旗が提示される。奥住は自力でクルマを降りたが、31号車のダメージは大きく、走行を再開できる状態ではなかった。

 31号車の回収ののち、9時04分より残り10分で走行が再開されると、開幕戦優勝の三井優介(HFDP RACING TEAM)がアウトラップに続いて計測2周目に慌ただしくアタックに入り、2分08秒808でトップに立つ。ところが三井が2回目のアタックに入ったその後方で、同じく計測2周目に2分09秒449で4番手につけていた三島優輝(B-MAX RACING TEAM)が立体交差下でスピン。クルマは真横を向いたままコースを塞ぐ形でストップしてしまったため、この日3回目の赤旗が出され、B組の予選はこのまま終了してしまった。

 これにより、ベストタイム2分08秒090、セカンドベストでも2分08秒334をマークした小出が第3戦、第4戦ともにポールポジションを獲得。三井が第3戦の予選2番手を獲得した。また第4戦はセカンドベストでB組トップの2分09秒169を出していた岩澤優吾(BJ Racing F110)が獲得している。予選3番手は第3戦、第4戦ともに西村だった。

 第3戦決勝はこのあと午後1時50分より11周または30分間で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦鈴鹿公式予選結果

■B組

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Group A Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
15小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.334--162.897
26西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.371 0.037 0.037162.850
361佐藤 巧望HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'08.706 0.372 0.335162.427
436小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'08.864 0.530 0.158162.227
580伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
2'08.872 0.538 0.008162.217
616大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
2'09.024 0.690 0.152162.026
777宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
2'09.043 0.709 0.019162.002
814新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
2'09.174 0.840 0.131161.838
941奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
2'09.286 0.952 0.112161.697
1039地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
2'09.640 1.306 0.354161.257
1163IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'09.686 1.352 0.046161.199
1219伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
2'10.048 1.714 0.362160.750
1347藤原 優汰BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'10.471 2.137 0.423160.229
143IC2佐藤 セルゲイビッチ夫婦の学校フィールドF4
フィールドモータースポーツ
2'10.886 2.552 0.415159.721
1530IC3DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'10.988 2.654 0.102159.596
1699IC4近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
2'11.436 3.102 0.448159.052
1744IC5今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'11.725 3.391 0.289158.703
1824IC6碓井 ツヨシC.O.B-KART
TSUYOSHI USUI
2'12.284 3.950 0.559158.033
1927IC7SYUJIRSS F110
RSS
2'12.881 4.547 0.597157.323
2023IC8YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'15.166 6.832 2.285154.663
---- 以上基準タイム(110% - 2'21.317)予選通過 ----

■B組

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Group B Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
197岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'09.169--161.844
27三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'09.361 0.192 0.192161.605
338平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.641 0.472 0.280161.256
437中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.651 0.482 0.010161.242
529上野 大哲SACCESS RACING
SACCESS RACING
2'09.782 0.613 0.131161.079
613藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
2'09.799 0.630 0.017161.058
762堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'10.021 0.852 0.222160.784
896IC1齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
2'10.645 1.476 0.624160.015
987下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
2'11.224 2.055 0.579159.309
1068柴田 隆之介TEAM RCOM with BISKA
TEAM RCOM
2'11.505 2.336 0.281158.969
1150三島 優輝B-MAX RACING TEAM
B-MAX RACING TEAM
2'11.955 2.786 0.450158.427
1281卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'12.647 3.478 0.692157.600
1335荒川 鱗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'13.033 3.864 0.386157.143
1486IC2大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
2'13.199 4.030 0.166156.947
1518IC3堀田 誠ムータレーシング
AKILAND RACING
2'13.678 4.509 0.479156.385
16*11IC4中島 功Rn.SHINSEI.F110
Rn-sports
2'16.023 6.854 2.345153.689
---- 以上基準タイム(110% - 2'22.329)予選通過 ----
-33IC-慶原 克律ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'29.23520.06613.212140.082
-32辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'36.59127.422 7.356133.502
-55IC-KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
2'37.97628.807 1.385132.331
-31奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
no time---
-71IC-大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
no time---
  • CarNo. 11は、FIA-F4選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、当該タイムを抹消した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第3戦鈴鹿公式予選結果

■A組

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Group A Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
15小出 峻HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.090--163.207
26西村 和真HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.201 0.111 0.111163.066
361佐藤 巧望HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'08.394 0.304 0.193162.821
416大滝 拓也Media Do影山Racing F110
Media Do Kageyama Racing
2'08.765 0.675 0.371162.353
580伊東 黎明OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTOR SPORTS
2'08.781 0.691 0.016162.331
636小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'08.832 0.742 0.051162.267
777宮下 源都WARMTECH Skill Speed
SKILL SPEED
2'08.918 0.828 0.086162.159
841奥本 隼士Racing TEAM HERO'S
TEAM HERO'S
2'09.082 0.992 0.164161.953
914新原 光太郎ZAP SPEED F110
ZAP SPEED
2'09.146 1.056 0.064161.874
1063IC1鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'09.407 1.317 0.261161.546
1139地頭所 光SACCESS RACING
SACCESS RACING
2'09.455 1.365 0.048161.486
1219伊藤 慎之典KRac Motorsports F110
KRac Motorsports
2'09.913 1.823 0.458160.917
1347藤原 優汰BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'10.167 2.077 0.254160.603
143IC2佐藤 セルゲイビッチ夫婦の学校フィールドF4
フィールドモータースポーツ
2'10.625 2.535 0.458160.040
1530IC3DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'10.633 2.543 0.008160.030
1699IC4近藤 善嗣AdvaNceD IoTくじらRn
Rn-sports
2'11.062 2.972 0.429159.506
1744IC5今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'11.586 3.496 0.524158.871
1824IC6碓井 ツヨシC.O.B-KART
TSUYOSHI USUI
2'12.050 3.960 0.464158.313
1927IC7SYUJIRSS F110
RSS
2'12.559 4.469 0.509157.705
2023IC8YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'14.983 6.893 2.424154.873
---- 以上基準タイム(110% - 2'21.051)予選通過 ----

■B組

たかのこのホテルSUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2022/05/28) Group B Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
17三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
2'08.808--162.297
235荒川 鱗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
2'09.043 0.235 0.235162.002
397岩澤 優吾BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'09.081 0.273 0.038161.955
437中村 仁TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.149 0.341 0.068161.869
550三島 優輝B-MAX RACING TEAM
B-MAX RACING TEAM
2'09.449 0.641 0.300161.494
629上野 大哲SACCESS RACING
SACCESS RACING
2'09.551 0.743 0.102161.368
7*38平安山 良馬TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
2'09.552 0.744 0.001161.367
881卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
2'09.580 0.772 0.028161.330
913藤原 大輝Hitotsuyama MDF
Hitotsuyama Racing
2'09.632 0.824 0.052161.266
1062堀尾 風允HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
2'09.837 1.029 0.205161.012
1196IC1齋藤 真紀雄CSマーケティングアキランドF110
AKILAND RACING
2'10.157 1.349 0.320160.615
1268柴田 隆之介TEAM RCOM with BISKA
TEAM RCOM
2'10.224 1.416 0.067160.534
1387下野 璃央Dr.Dry F110
ZAP SPEED
2'10.308 1.500 0.084160.429
1432辻本 始温ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'11.214 2.406 0.906159.321
15*18IC2堀田 誠ムータレーシング
AKILAND RACING
2'11.723 2.915 0.509158.706
1671IC3大山 正芳ダイワN通商アキランドF110
AKILAND RACING
2'12.192 3.384 0.469158.143
1731奥住 慈英ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'12.565 3.757 0.373157.698
1811IC4中島 功Rn.SHINSEI.F110
Rn-sports
2'12.650 3.842 0.085157.597
1986IC5大阪 八郎Dr.Dry F110
ZAP SPEED
2'12.700 3.892 0.050157.537
2055IC6KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
2'13.183 4.375 0.483156.966
---- 以上基準タイム(110% - 2'21.875)予選通過 ----
-33IC-慶原 克律ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
2'22.92614.118 9.743146.266
  • CarNo. 18は、FIA-F4選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、当該タイムを抹消した。
  • CarNo. 38は、FIA-F4選手権統一規則第26条9.(ピットレーン速度)違反により、2グリッド降格とする。

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス決勝後のコメント 宮田莉朋「クルマのパフォーマンスに改善点はあるが、予選でトップ争いはできている」

(1周目で平川選手に抜かれた時の状況について)

 「平川選手には第2ヘアピンで抜かれました。彼がOTSを使っていて、僕はちょうどあの時に『後ろでクラッシュしてる。セーフティーカーが入るぞ』と無線で言われていました。そこでちょっと僕が判断をミスったなという感じですね。」

(野尻選手とのバトルについて)

 「野尻選手がOTSを使っていないのがわかっていたので、最終コーナーから加速して1コーナーで抜こうと考えていました。ちょっとそこでは距離的にダメでしたし、ダウンフォースが抜けたりもしていました。第2スティントはタイヤのグリップがあると思っていたら、全くなかったので、それも想定外でした。その辺りも勝負の駆け引きというか、引き際を見極めるのをまずったなと」

(SUGOに向けての抱負を)

 「SUGOはオートポリスと似たレイアウトだと思うので、クルマのパフォーマンスについても、まだ改善は必要だと感じてはいますが、予選は結果的に2番手でしたし、いつものようにトップ争いができているのは間違いありません。あとは決勝に向けてパフォーマンスを上げたいです。今回は第1スティントを引っ張ったドライバーが上位に来ましたが、SUGOは周回遅れが出ることがあるので、それに引っかからずに第1スティントを引っ張れるように。第2スティントに向けて正しい判断をしっかりできるようにしたいなと思います」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

筑波・富士S-FJ選手権

第3戦決勝 スタート直後にマルチクラッシュ発生で赤旗中断も動ぜず、田上蒼竜、2位以下を寄せ付けずにポール・ツー・ウインの完勝

優勝は田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第3戦決勝が5月22日(日)に筑波サーキットで開催され、前戦第2戦からわずか2週間のインターバルで行われたレースはポールポジションからスタートした田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)がスタートでトップに立つと終盤の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)からのプレッシャーに動じることなく完勝。2連勝を飾った。

 決勝のコースインは午後3時。天候は晴れたり曇ったりで、ドライコンディションでレース開始時刻を迎えて、レギュラーとも言える18台に鈴鹿から遠征の夕田大助(LAPS KKS)を加えた19台がグリッドに並ぶ。その中で予選13番手の草野裕也(TRF.CSI KK-SII ED)は予選終了間際にダンロップコーナー手前でコース脇にストップ。エンジンがいきなり止まってしまったとの事で、パドックに戻されてから各部をチェックするもインターバルの間には原因が特定できずに時間切れ。エンジンは再始動できたので、再発の不安を抱えつつ所定のグリッドについた。

1回目のスタートシーン

 レッドライトが消えてポールシッターの田上は無難にスタートするもフロントロウに並ぶ安田はまたしてもスタートをミス。セカンドロウから発進の稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)、白崎稜(ZAPスタッフリソースED)のZAP SPEED勢に前に出られて4位にドロップする。

クラッシュした戸谷友規(Deep-R・10V・ED)

 しかし第1ヘアピンの後方集団の中でアクシデントが発生。4台がクラッシュしてストップ。ただちに赤旗が提示されてレースは中断となる。

 クラッシュしたのは、戸谷友規(DEEP-R・10V・ED)、中澤凌(ZAP NAKs 10VED)の両ルーキーにマスターズクラスの竹沢茂(スーパーウインズ☆KKS☆ED)と本間隆史(MAT RPイマージュ10V)で、聞き込んだ情報を総合すると、第1ヘアピンに並んで進入した竹沢と戸谷のさらにイン側から本間が入って行って、本間と竹沢がまず接触。弾かれた竹沢と後方の戸谷が当り、戸谷はスピンしてアウト側のスポンジバリアにリヤから刺さり、竹沢はフロントサスを破損。さらに本間のイン側に中澤が巻き込まれたもようだ。

 スタート直後の赤旗中断ということでレースは5分前のスタート進行からやり直し。クラッシュした4台を除いてスタート時点のグリッド位置でレースを再開する。14番手の秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)の後方15番手戸谷、16番手中澤、17番手本間、19番手竹沢のグリッドは空席となり、18番手スタートの澤井良太朗(オートルックカワモト電工10V)がポツンと間を空けてグリッドに着く。この澤井は結果的にスタート失敗で後方に出遅れたことで難を逃れた。

2回目のスタートシーン

 3周減算の15周で行われるやりなおしの決勝は午後3時35分にフォーメーションラップ開始。

 2度目のスタートでは安田が今度こそミスなくスタートを決めて、田上の後ろについて第1コーナーをクリア。稲葉~白崎~武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)~岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)とここまでグリッド通りの順位で続き、後方では8番手スタートの下村剛司(SウインズKENS2ED)が7番手スタートの本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)の前に出て1周目を終了。

 2周目の第1コーナーで稲葉がアウトから安田に仕掛けるがここは安田がしのぎ切る。この攻防はトップを走る田上に利し、2周目のコントロールライン上で1.597秒のリードを築く。安田と稲葉は0.232秒差、そこから白崎は0.303秒、武者は0.393秒とほぼ等間隔で連なる。この中で勢いがあったのが武者で、続く3周目の第2ヘアピンで白崎のインを差すとオーバーテイク、4位に上がる。

 3周目、田上は安田とのギャップをさらに広げて1.843秒差。安田~稲葉は相変わらず0.295秒差だが武者と白崎の2台は0.146秒差とテール・ツー・ノーズ状態のまま稲葉に引き離され1.168秒差、逆に後方からは岩本が0.314秒差まで接近する。このままではトップグループを逃してしまうという事で白崎は武者を攻め立てて、4周目の第1ヘアピンでアウトから並びかけてS字を並走、第1ヘアピンでインから前に出て4位の座を奪い返す。

 4周目に入り安田は防戦から攻勢に転じて58秒889とここまでのファステストラップを更新、5周目6周目も田上を上回るペースで周回して、6周目で1.366秒差。ここで田上もペースを上げたか7周目に58秒888のファステストラップを出すが直後に安田が58秒779でこれを塗り替える。これでギャップは1.257秒。稲葉はこのペースについていけないのか安田に離され1.286秒差、白崎も武者との攻防の間に稲葉を逃がしてしまい1.967秒まで差が広がる。

 8周目1.269秒、9周目1.239秒と一進一退の神経戦を見せていた田上と安田だが、10周目に安田が58秒623のファステストラップをマークし0.978秒差と間合いを詰め始める。後方では稲葉~白崎~武者~岩本と変化がないが、7位下村の背後に本田が接近、ゆさぶりをかけ始める。これに動揺したか、すでにリヤタイヤのグリップが無くなりかけていたという下村は11周目の第2ヘアピンで痛恨のスピン。一気に15位まで順位を落としてしまう、これで本田7位。

 安田はさらに田上との差を削り取り11周目0.871秒、13周目0.688秒と迫るが田上もそれ以上の接近は許さず残り周回を走り切りトップでチェッカードフラッグの下を通過。

 昨年秋のデビュー以来、速さはあるがたまのミスや焦りからペナルティを貰うこともあった田上だが、2週間前の第2戦と同じく落ち着いたレース運びで、一回り成長した姿を見せての連続優勝を飾った。2位安田は0.885秒差の2位。惜しい結果だが、1回目のスタートでのミスが赤旗で帳消しになり、第3戦にしてZAP SPEED勢の牙城を崩して表彰台を勝ち取った。これで復活を遂げるか? シリーズはまだ5戦を残し、巻き返すには十分だ。3位は稲葉、安田からは2.219秒引き離されたが昨年のレースデビュー以来の4戦連続表彰台となった。次戦は富士スピードウェイ、昨年11月に衝撃的とも言えるデビューウインを飾ったコースだ。

決勝2位は安田航(Fガレージ&Sウィンズ)

決勝3位は稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

決勝4位は白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

決勝5位は武者利仁(ゼンカイレーシング遊戯闘速ED)

決勝6位は岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 マスターズクラスは1回目のスタートで2台が消えたため残り2台で争われ、夕田が総合11位で優勝、秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)が総合13位でクラス2位となった。

■決勝後のコメント

優勝 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)

優勝した田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 「(スタートで前に出て危なげない勝利だった?)後ろの方がペースが速そうだったのと、展開に助けられた部分もある。なので速さの面で課題がある。スタートは2回とも「可もなく不可もなく」という感じだった。どちらかと言えば1回目の方が後ろのチームメイトがガツガツ来ていて自分としては怖かった。2回目も最初は(後ろで)やり合ってくれていたが、その後だんだん迫って来たので、完璧(な展開)じゃない。そこに課題が残っているので、じっくり反省して次につなげたい。次は久々の富士なので、ダンロップタイヤに慣れて(富士に合わせた)クルマ作りながら次も優勝めざして頑張る」

2位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

決勝2位の安田航(Fガレージ&Sウィンズ)

 「(終盤は田上選手を追い上げていたが?)元々1~2周目が課題で、ペースも上がらなかった。スタートこそ2回目はまずまずだったが、稲葉選手が後ろから来ていて抜かれてしまうと田上選手に挑む権利が無くなってしまうと思って、とりあえず稲葉選手を押さえることに専念していた。そうしたら田上選手が離れてしまったので、あの差が痛かった。(終盤までラップタイムがよかった?)田上選手も自分も(タイヤが)ズルズルだったが、その中でも動きとしてはよくてファステストラップを取れたのでよかった。(これで優勝を狙えるようになりそう?)開幕戦ですごい苦戦して、それからファーストガレージの酒井会長はじめとしたチームの皆さんがいろいろアドバイスとかセッティング変更とかやってくれて、今年は岩本選手もいて2台体制なので話し合って、去年とは全然違う感じでできていて、やっとクルマも速くなって来たので、まだここからチャンピオン狙えると思う」

3位 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)

決勝3位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 「2回目のスタートは失敗だった。追いつけるだろうと思っていたのだが、安田選手が速かったので、どんどん離れていく感じだった。自分のペースも上がらなかったのと、ドライビングの修正はできたのだが、(コーナーで)突っ込み過ぎていたのを そうならないように意識していた。ただ逆に突っ込まないせいで、感じ取らなければいけない荷重(変化)を感じられなかったりして、良いところが探り切れなかったのが敗因だと思う。(つぎはゲンがいい富士だが?)地元なので絶対勝ちます!」

4位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

決勝4位の白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 「(武者選手との攻防は?)第2ヘアピンで抜かれたのだが、どこで抜き返そうかと考えて、第1コーナーではインを閉めてくるだろうから、アウトから抜きにかかってそのまま第1ヘアピンで(4位を)取り戻した。ただ、スタート直後のペースが悪かった。(自分の方に速さがあるからじっくりいけた?)その辺りは余裕があったのでよかったのだが、スタートをミスしてしまった・・。1回目は良かったのだが赤旗で、2回目のスタートは(タイヤを)空転させてしまった」

5位 71号車・武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)

決勝5位の武者利仁(ゼンカイレーシング遊戯闘速ED)

 「第2ヘアピンで白崎選手のインを差して前に出たが、バックストレートから最終コーナーと後ろにつかれて、第1コーナーでアウトからまくられてしまった。(ストレートスピードに差があった?)そうかもしれないし、第2ヘアピンの自分の走り方もよくなかったかもしれない」

6位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

決勝6位の岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 「また6位だ。(ペースが上がらなかった?)ちょっとだがクルマの調子も悪い。エンジン関係が予選からちょっと・・。もちろんドライバーにも問題がある。修正点とか見直していく」

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第4戦/第5戦は6月25日(土)、26日(日)と連戦が富士スピードウェイで開催される。今年のスーパーFJ日本一決定戦は富士で開催されるがその前のシリーズ戦はこの2レースだけである。それだけに日本一を目指すエントラントには貴重な機会になる。

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第3戦筑波決勝結果

SCCN MAY RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2022/05/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 3 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
113田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
1514'48.981--
253安田 航Fガレージ&Sウィンズ
MYST KK-S2
1514'49.866 0.885 0.885
314稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1514'52.085 3.104 2.219
426白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
1514'54.302 5.321 2.217
571武者 利仁ゼンカイレーシング遊戯闘速ED
MYST KK-S2
1514'55.964 6.983 1.662
652岩本 瞬ファーストガレージ小倉学園S2
MYST KK-S2
1514'58.015 9.034 2.051
77本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
1515'01.71712.736 3.702
891山下 友基ELEVレーシングHFR 10V
TOKYO R&D RD10V
1515'05.15816.177 3.441
931宇高 希TAKE FIRST 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1515'05.48516.504 0.327
1027草野 裕也TRF.CSI KK-SII ED
MYST KK-S2
1515'06.94517.964 1.460
110M1夕田 大助LAPS KKS
MYST KK-S2
1515'08.70119.720 1.756
1222内藤 大輝RCIT RaiseUP MT
MYST KK-S2
1515'09.41220.431 0.711
133M2秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
1515'10.07121.090 0.659
141澤井 良太朗オートルックカワモト電工10V
TOKYO R&D RD10V
1515'11.41322.432 1.342
1573下村 剛司SウィンズKENS2 ED
MYST KK-S2
1515'20.85631.875 9.443
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ----
-66戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
- D.N.S--
-79中澤 凌ZAP NAKs 10V ED
TOKYO R&D RD10V
-D.N.S--
-16M-竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
-D.N.S--
-*46M-本間 隆史MAT RPイマージュ10V
TOKYO R&D RD10V
- 失格--
  • Fastest Lap: CarNo. 53 安田航(Fガレージ&Sウィンズ) 58.623 (10/15) 125.582 km/h
  • CarNo. 46は、筑波サーキット一般競技規則第20条6.違反(他者への接触)により、失格とした。
  • 赤旗中断により3周減算の15周レースとした。

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス決勝後のコメント 野尻智紀「トップを走っていながらも、劣勢であることがわかった」

(今日のレースの印象を)

 「最初から最後まで苦しいレースでした。トップを走っていながらも、劣勢であることはわかりましたし。特に平川選手がスタートからあれだけ順位を上げてきたというところを見ると、今日は劣勢だし、厳しいなと思いました」

 「僕は一杯一杯で走っていたんですけど、ギャップがあれ以上離れる気配がありませんでした。牧野選手がピットに入ったあとのペースを見て、僕もうかうかしていられないなと感じました。その時点で、多分優勝はないだろうな、という感覚ではいました。プッシュはしていたんですけど、なかなかペースを上げ切れなくて、タイヤを替えたにも関わらず、平川選手よりいいペースで走れなかったので、僕はそのタイミングで負けたと感じました。その後もプッシュはしていたんですけど、さらにペースを落とすことになりました。その辺がすごく難しかったです」

 「本当はもっと前に行きたかったんですけど、今日の状態ではあれが限界だったのかなと思います。ピットを早めにしていなければ宮田選手にも前にいかれていたはずです。早くピットに入ったから宮田選手を押さえて4位に入れたと思うので、戦略は今の状況ではベストだったと思います」

(気温の上昇は影響したか)

 「気温が上がったから、ということではないと思います。昨日の予選の時点でこういう結末がある程度予想できていたくらいです。ポールは取りましたけど、クルマの動きは満足できるものではありませんでした。残念ながら懸念していた通りになってしまったな、という印象です」

(SCが2回入ったことで戦略に影響はあったか?)

 「SCの影響はありません。元々はレースの半分のところで入る計画を立てていましたが、僕自身は牧野選手のペースを見てピットインを早めました。思いのほかペースが上がりませんでしたし、トラックポジションを重視というのがスーパーフォーミュラでは大事というところもあるので、周りのペースが良かった結果、ピットに入ったことでオーバーカットされてしまった感じです」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス決勝後のコメント 三宅淳詞「あのまま抜いて行きたかったが、やはり一筋縄ではいかないなと乗っていて感じた」

(今日のレースを振り返ってください)

 「3列目ということで、すごく良い位置からスタートできました。ミスはなかったんですけど、タイヤがうまく暖まらなくてペースが上がらず順位を落としてしまいましたが、ここはタイヤの摩耗が厳しいサーキットで、レースが始まると僕のマシンは周りと比べてペースが良かったので、予定していた作戦を変えて、ファーストスティントをロングランにしました。引っ張ってる時はペースは良くてもタイヤはしんどかったんですけど、エンジニアさんとか、チームアドバイザーの伊沢(拓也)さんがいろんな情報を与えてくださったおかげでこの順位が取れたのかなと思います」

(2セット目は相当なハイペースだったが)

 「本当はあのまま(フェネストラズを)抜いて行きたかったんですけど、やはり飛ばしすぎて後半タイヤが厳しくなっちゃいました。『安全に』という無線もありましたので、そこからはミスしないように集中して走りました。サッシャ選手もそこからタイムを上げてきたので、余力を残してるな、と客観的に思いました。一筋縄ではいかないな、というのは乗っていて感じました」

(デビュー4戦目での表彰台獲得となったが)

 「思った以上に早かったです。表彰台が取れるというのはチーム力があるということだと思うので、次すぐにSUGOですけど、落ち着いてもっと良い順位を目指して頑張りたいです」

 「岡田(秀樹)さんとか、伊沢さんがドライバー目線で的確なアドバイスをくださるのが大きいな、と感じています」

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO

筑波・富士S-FJ選手権

第3戦公式予選 田上蒼竜が2戦連続のポールポジション

ポールポジションは田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第3戦公式予選が5月22日(日)に筑波サーキットで開催され、田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)が安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)との争いを制して前戦に続いてポールポジションを獲得した。

 前夜から朝にかけて降った雨の跡が路面の一部にあるものの、ほぼドライコンディションの予選は午前9時45分開始。ポイントランキング首位の田上を先頭に19台全車がスリックタイヤでコースインして20分間の予選が開始。

予選2位は安田航(Fガレージ&Sウィンズ)

予選3位は稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

予選4位は白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

予選5位は武者利仁(ゼンカイレーシング遊戯闘速ED)

予選6位は岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 各車慎重にタイヤをウオームアップすると、まずは3分経過時点で武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)が1分を切って59秒206でトップに立ち、前戦3位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)が59秒342と0.136秒差の2番手につける。3番手59秒640で内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)。

 稲葉は次の周回で58秒972と早くも58秒台にタイムを入れトップに立ち、武者も58秒台に入るが0.004秒及ばず2番手へ後退。その後ろには安田59秒130、田上59秒199と続く。

 5分を経過し安田が58秒681でトップに浮上、前日3回あった練習走行の機会のうち2回目をスキップして第1ヘアピンからライバルの走りを観察していた安田だが、何か得るものがあったか。稲葉、武者は2番手3番手へ後退。しかし田上も58秒563とベストタイムを更新して安田を追い落とす。以下武者~稲葉と続き5番手に下村剛司(SウインズKENS2ED)、6番手本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)が浮上してくる。この本田は金曜日の走行でエンジンブローがあったとの事で土曜日の練習走行は積み替えたエンジンの慣らしで1本走ったのみ。ようやく調子が出て来たようだ。

 7分30秒、2戦連続で表彰台を独占したZAP SPEED勢の一角を占める白崎稜(ZAPスタッフリソースED)が58秒734で4番手へ上がり武者と稲葉の間に割って入る。

 8分15秒、安田が58秒342を出してトップに立つと次の周回で58秒252とさらにタイムを詰める。しかし田上も負けじと58秒167を叩き出して予選は後半戦へ。田上~安田~武者~白崎~稲葉の順で、一時順位を落としていた本田が58秒774で再び6番手。ここで武者、田上、本田はピットイン。他にも多くの選手がいったんピットインする。タイヤを温存して終盤に賭ける作戦か。

 ここからしばらく上位は動きを見せず、目だった動きは山下友基(ELEVレーシングHRF 10v)が59秒を切って58秒917で9番手へ浮上、さらに毎レース上位で予選を通過しているが今回は不調だと語っていた岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)が8番手タイムの58秒843を出すと、続けて58秒795で7番手、58秒737で6番手と着実に順位を上げていく。

 16分が経過し残り4分、再びタイムを出しはじめたのが稲葉で、58秒527で4番手、さらに58秒395とタイムを削って3番手へ浮上。武者は4番手、白崎5番手へ後退。

 田上、安田も周回を続けているが更新はならず残り時間1分を切り、白崎58秒431で武者を上回り4番手。武者は後半タイムが伸びず順位を落とした格好だ。

 ここで20分間の予選は終了。田上と安田の一騎討となったポールポジション争いは共に中盤に出したタイムで田上に軍配があがり、安田は0.085秒差で前戦と同じく2番手、以下稲葉、白崎とZAP SPEED勢がセカンドロウに並び、武者、岩本と続いた。

 4台が出場のマスターズクラスは鈴鹿から遠征して来た夕田大助(LAPS KKS)が全体12番手の59秒022でトップ、ここ2年ほど筑波シリーズのマスターズクラスでは予選トップを占めていた秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)がチェッカー後の計測で59秒154まで迫るも全体14番手で2位、以下全体17番手本間隆史(MAT RPイマージュ10V)、同19番手竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)という順になった。

■予選後のコメント

ポールポジション 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)58秒167

ポールポジションの田上蒼竜(AsカンパニーZAP ED)

 「トップタイムは出たが後半(走りを)まとめられなかったこともあって、その周しかタイムが出せなかったのでもうちょっと予選をうまくなりたい。(予選後武者選手と話していたのは?)1コーナーの走りが決まった周回で、第1ヘアピンへのアプローチでつかえてしまったので。ただそうした位置取りも含めて予選をうまく進めていかないといけないので、次戦以降頑張りたい。決勝はスタートでたぶん安田選手が追い上げてくると思うので、そこを気を付けながら前回と同じような(落ち着いた)レースをしたい。(前回初優勝したことで気持ちは変わった?)前回はまずポールポジション取れた時点でほっとしてしまった感じだったが、今は次(決勝)の事を考えられるようになったので、自信もついたし安定できていると思う」

2位 53号車・安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)58秒252 トップと0.085秒差

予選2位の安田航(Fガレージ&Sウィンズ)

 「前回ほど僅差ではないが、結構いっぱいいっぱい(のタイム)だった。(後半タイムが伸びなかった?)何回もアタックしなおしたのだが、似たようなタイムしか出なくて厳しかった。それでも昨日の練習の調子から考えていた通りのタイムは出た。ただ田上選手は昨日から速かったので、決勝はもうちょっと頑張らないと勝てない」

3位 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)58秒395 トップと0.228秒差

予選3位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 「(中盤からタイムが上がった?)僕の乗り方だと、リヤタイヤの内圧が上がりがちなので、一度内圧を下げに(ピットへ)戻ってから、そこからアタックというところでタイムが出た感じなので、まだまだ乗り方に問題があると思う。決勝は後ろのドライバーも遅くないので、気を引き締めていく。前2台が独走、みたいな展開は避けたいので、早めに仕掛けたい」

4位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)58秒431 トップと0.264秒差

予選4位の白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 「最初の方はタイムが出てなかった。身体的にも調子悪いのかもしれないが、走れていない。速い感覚もなくて、最後の最後でベストラップは出ているが、これはなんとかしないといけない。車両は問題ないが、自分の感覚で今日の路面と昨日の路面(の違い)で、何か自分で(走りを)変えてしまっているのかもしれない。データを見て決勝で修正する」

5位 71号車・武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)58秒507 トップと0.340秒差

予選5位の武者利仁(ゼンカイレーシング遊戯闘速ED)

 「(中盤からタイムが伸びなかった?)走り方とかアジャストできていなかった。決勝に向けてはロガーのデータとオンボードの画面を見て、見直そうと思う」

6位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)58秒737 トップと0.570秒差 

予選6位の岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

 「(終盤にタイムが上がって来た?)調子悪いです。思ったタイムに届いていない。最低でも(58秒)前半は出したかったが、全然ダメだ。(セッティング?)全体的にマシンが調子悪い気がするが、もちろん自分の問題もある」

 決勝は15時10分スタート予定。前回優勝して一皮むけた感のある田上がスタートから抜け出すか。前戦でも田上と並んでフロントロウから発進しつつ痛恨のスタートミスで順位を失った安田が今度こそスタートを決めるか、注目だ。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazhiro SEKINE
Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第3戦筑波公式予選結果

SCCN MAY RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2022/05/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 3 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
113田上 蒼竜AsカンパニーZAP ED
TOKYO R&D RD10V
0'58.167--126.567
2*53安田 航Fガレージ&Sウィンズ
MYST KK-S2
0'58.252 0.085 0.085126.382
314稲葉 摩人ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
0'58.395 0.228 0.143126.072
426白崎 稜ZAPスタッフリソースED
TOKYO R&D RD10V
0'58.431 0.264 0.036125.995
571武者 利仁ゼンカイレーシング遊戯闘速ED
MYST KK-S2
0'58.507 0.340 0.076125.831
652岩本 瞬ファーストガレージ小倉学園S2
MYST KK-S2
0'58.737 0.570 0.230125.338
77本田 千啓オートルック☆モダン☆10V
TOKYO R&D RD10V
0'58.774 0.607 0.037125.259
873下村 剛司SウィンズKENS2 ED
MYST KK-S2
0'58.836 0.669 0.062125.127
931宇高 希TAKE FIRST 10V ED
TOKYO R&D RD10V
0'58.903 0.736 0.067124.985
1091山下 友基ELEVレーシングHFR 10V
TOKYO R&D RD10V
0'58.917 0.750 0.014124.955
1122内藤 大輝RCIT RaiseUP MT
MYST KK-S2
0'58.932 0.765 0.015124.924
120M1夕田 大助LAPS KKS
MYST KK-S2
0'59.022 0.855 0.090124.733
1327草野 裕也TRF.CSI KK-SII ED
MYST KK-S2
0'59.073 0.906 0.051124.625
14*3M2秋山 健也スーパーウインズKKS・ED
MYST KK-S
0'59.154 0.987 0.081124.455
1566戸谷 友規Deep-R・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
0'59.177 1.010 0.023124.406
1679中澤 凌ZAP NAKs 10V ED
TOKYO R&D RD10V
0'59.231 1.064 0.054124.293
1746M3本間 隆史MAT RPイマージュ10V
TOKYO R&D RD10V
0'59.465 1.298 0.234123.804
181澤井 良太朗オートルックカワモト電工10V
TOKYO R&D RD10V
0'59.479 1.312 0.014123.775
19*16M4竹沢 茂スーパーウィンズ☆KKS☆ED
MYST KK-S
1'00.447 2.280 0.968121.793
---- 以上基準タイム(130% - 1'15.752)予選通過 ----
  • CarNo. 53, 3, 16は、筑波サーキット一般競技規則第17条1.違反(ダブルチェッカー)により、訓戒とした。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第4戦鈴鹿決勝 上位入賞ドライバー等のコメント 優勝・居附明利「森山選手との勝負は楽しかった」

優勝 居附明利(SAccess Racing Es)
 「5番手スタートから4番手に上がれたのが大きかったです。その後SCが入りましたが、4番手からリスタートすることができたので、SC明けの2周目で3番手に上がれました。そこからのペースも良くて、岡本選手に付いていきながら、パスして2位に上がりました。トップの卜部選手はストレートで抜きました。そこからは森山選手が来ないようにがんばって引き離したんですが、2番手に上がってきて、どちらかがミスるかの勝負になりました。けっこう楽しめました。12周走りたかったですね」
2位 森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)
 「悔しいです。ペースも居附選手と一緒で、タイヤもたれる傾向も無く、動きを見ていたら向こうの方がちょっとたれだして、SCで詰まったのでいけると思いました。まさかあんなクラッシュが起きているとは思わなくて、ドライバーたちが無事で良かったです。最初の方はみんな意地でブロックしていたので、無事に完走できるように走りました。居附選手や岡本選手よりは激しく行かなかったのが、この結果に出たんだと思います。一番の敵の居附選手が1位なのでこれからますます熱い戦いになると思います」
3位 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
 「スリップに付ければ行けていたので、リスタートしていたらワンチャンあったかも知れません。ただ、単独のペースが全然速くないので、話にならないです。原因も分からないので、今後も苦しくなると思います。急激に遅くなっているので、レースの組み立てとかで、ごまかしてやっていくしかないです」
9位 渡会太一(FTK レヴレーシングシグマ)/赤旗原因
 「体は大丈夫です。(スプーンを)集団で立ち上がってきて、ぼくはその一番後ろにいました。前の選手を抜こうと思ってアウトに振ったときに、その選手もアウト側に振ってきて絡んでしまいました。そこから玉突きみたいな感じになりました。大きなクラッシュでしたが、重大なけがの人がいなかったので良かったです」
Text: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第3戦鈴鹿決勝 上位入賞ドライバーのコメント 優勝・森山冬星「こういうレースで勝ってもうれしくない」

優勝 森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)
 「ロングランがきつかったので勝てたのは運もあると思います。1回目のSCはありがたかったんですが、こういうレースで勝ってもうれしくないです。リスタートも前にいたから決められたので、そこは自信につなげたいと思います。SCのいい練習になりました。次は6番手スタートですが、いいレースを作って勝ちます」
2位 居附明利(SAccess Racing Es)
 「納得いかない部分も多いんですが、これもレースなのでしょうがないと割り切るしかないです。スタートは決まって2番手で安全な位置は取れたんですが、前が離れてしまったのが今回の敗因だと思います。SCが入るのは予想していなかったので、最後に追いついて逆転を目指したかったんですが、それができずに終わってしまいました」
3位 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
 「いろんなチームにセットを教えてもらってガラッと変え、昨日よりは前進しました。コーナーが曲がれてない感じでしたが、ストレートがきつくて仕掛けるまでにいけませんでした。スリップ付いても追い越せなくてしんどかったです。自分から仕掛ける場面は1回もなかったんですが、前がどんどん崩れていきました。ポイント的には悪くないので、次のレースは蹴り出しで前を抜けるようにしたいです」
4位 卜部和久(MYST KK-SII)
 「まわりに接触が多かったんですが、うまく避けられて順位アップできました。岡本選手を抜けるかと思ったんですが、ブロックがうまかったです。次のレースの対策はできそうなので、しっかりと表彰台に乗れるようにがんばります」
5位 小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)
 「スタートの蹴り出しは可も無く不可も無く、4番手スタートの4位だったんで、そこまでは普通でした。そこからミスがあるわけでもないのにペースが上がらず、1台1台抜かれてしまいました。7番手のときにSCが出て、再スタートも良くなく61号車に並ばれて接触してしまいました。アームとかも曲がってペースが上げられませんでした。またSCが出て、長く続いたので助かりました」
6位 岸本尚将(Tamayura athle ABBEY KKSII)/第4戦ポールポジション
 「16番スタートからで、新品タイヤを入れてとにかく前に行こうという作戦でした。スタートは普通でしたが、新品タイヤの一発を生かして2~3台抜きました。2回のリスタートもうまく決めることができました。最後、シケインで抜かれたのが良かったです(笑)」
Text: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス決勝記者会見 平川亮「常に優勝を狙ってレースしているが、今日は予想以上で驚いてる」

第4戦優勝 平川亮(carenex TEAM IMPUL)

優勝は平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)

 「常に優勝を狙ってレースをしていますが、今日に関しては予想より良かったので自分自身驚いています。一番はやっぱり良いスタートを切れたこと。1周目を狙っていたので、うまく決まって良かったです。いつもタイヤ交換をやってるメカニックの人が今回腰痛でだめになってしまって、ピット作業に不安がありましたが、夜通しと朝から練習していただいたので、タイヤ交換もうまく決まりました。チームワークでできた優勝かなと思っています」

「まだ中盤戦ですけど、流れを取り戻せた感触があるので、次のSUGOも優勝を狙って、予選から頑張りたいと思います」

第4戦決勝2位 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

決勝2位はサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)

 「ここにくることができて嬉しいです。今シーズンは前半戦だけで2回も表彰台に上がることができて嬉しいです。リョウと同じく、僕もピットストップを遅らせる作戦を取りました。前半はずっとタイヤをセーブしながら走りました。ピットストップしたらどうなるか、という不安がありましたが、できるだけうまくタイヤをマネジメントしようと思っていました。オートポリスはタイヤのでグラデーションが酷くて、タイヤを守ることがキーポイントだと思ったので、そこに集中しました。良い結果に終わって非常に嬉しいです。僕自身だけでなくチームにとっても。昨年は本当に厳しいシーズンでしたが、今シーズンはもう2回も表彰台に上がれました。次も引き続き頑張ります」

第4戦決勝3位 三宅淳詞(TEAM GOH)

決勝3位は三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)

 「スタートで順位を落としてしまったんですけど、フリー走行でロングランのペースが良いことがわかっていたので、結構引っ張る作戦を取りました。皆さんと同じように結構タイヤが厳しい状況ではありましたが、チームのエンジニアさんやアドバイザーの伊沢さんから周りのドライバーの状況などの的確なアドバイスをもらえて、うまくタイヤマネジメントができました。本当にチームの皆さんと力を合わせて勝ち取りました。3位になれて本当に嬉しいです」

優勝チーム監督 星野一義(carenex TEAM IMPUL)

決勝記者会見: 星野一義監督(carenex TEAM IMPUL)

 「正直ね、昨日の予選は納得していなくて、ちょっと寝つきが悪かったんですけど、ドライバーには自分の体は自分で守ってくれ。クルマはこっちでどうとでもするから、思い切り戦ってくれと言いました。始まってからは本当に絵に描いたようにうまくいくんでね。ピットの判断も素晴らしかった。タイヤ交換をどうするかとか、周りのドライバーを見て計算して、何台もパソコン打ちながら、ドライバーには負担をかけないように、ベストを尽くした。途中からマッチのところの4号車がタイヤを替えて上がってくるからとか。ほんとすごいよね。ドライバーにもたまげたね。ピットワークも一人臨時で増やしたから8秒台入っちゃって、ドライバーにはごめんねって言わないといけないけどね」

「鈴鹿の走りも結果的に7番手ですけど、あの年齢は全盛期の頃だから、無理して絡まないようにしてる。それが見えてるから、1台1台的確にかわしていける。若いと無理しちゃうからね。(平川は)今はナンバーワンだと思うね。今日は褒めてあげたい」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第4戦鈴鹿決勝 赤旗終了の荒れたレースを制した居附明利が今季2勝目を飾る

優勝は居附明利(SAccess Racing Es)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズは22日、鈴鹿サーキットで行われている鈴鹿クラブマンレース第3戦で、第4戦の決勝を行い、5位からスタートした居附明利(SAccess Racing Es)が、赤旗終了となる荒れたレースを制して今季2勝目を飾った。

決勝がスタートした

 第4戦は午後3時25分にフォーメーションラップが始まる。天候は晴れ。20台が参加して1周を回り、グリッドに付いた。

 ポールポジションの岸本尚将(Tamayura athle ABBEY KKSII)のリードでレースは始まるが、スプーンでは3位スタートの卜部和久(MYST KK-SII)にかわされ2位に落ちる。トップは卜部、2位岸本。4位、5位スタートの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)と居附明利(SAccess Racing Es)もそれぞれ3位、4位にポジションアップ。2位スタートの小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)は5位に落ちた。

 しかし、オープニングラップのダンロップ立ち上がりで最後尾スタートの大木一輝(M2 KK-SII)がコースアウトしたため、早くもセーフティーカー(SC)が導入される。

 SCは3周終わりでピットイン。レースは4周目から再開された。

 4周目の1コーナーでは2位を走る岸本が、岡本と居附に相次いでかわされ4位に落ちる。6位スタートの森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)も岸本をかわして4位まで上がってきた。

 5周目の1コーナーでは3位の居附が前を走る岡本をかわして2位に、居附はさらにスプーンで卜部をもかわしてついにトップに浮上した。この周、岡本は森山にもかわされ4位に落ちた。

 6周目の1コーナーでは3位に上がった森山が卜部をかわして2位に浮上。3位に落ちた卜部は続く7周目の1コーナーでコースアウトして大きく順位を落とすことなった。これで岡本が再び3位に復帰。

 7周目、トップの居附と2位に上がった森山との差は0秒8。8周目にはその差は0秒7と徐々に森山が居附との差を詰め始める。3位は岡本、4位には岸本をかわしてきた小松が付ける。岸本はさらに16位スタートの清水啓伸(Drago CORSE)にもかわされ6位に落ちた。

 しかし、9周目に入ったバックストレートでは8位争いをしていた松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)と渡会太一(FTK レヴレーシングシグマ)が接触、これに高木悠帆(MYST KKSII)が巻き込まれこの3台が激しくクラッシュした。

 これでSCが導入されるも、まもなく赤旗に切り替えられレースは中断した。

 マシンはピットロード出口に並べられ、再開を待つが、レースは赤旗中断ももって終了されることとなった。このためクラッシュ前の8周でレースは終了。優勝は居附、2位森山、3位岡本、4位小松、5位清水、6位岸本という結果となった。レースは規定周回数の75%を走らなかったため、シリーズポイントは半分となる。

 第5戦は6月19日、鈴鹿クラブマンレース第4戦にてフルコースで開催される。

決勝2位は森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)

決勝3位は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)

決勝4位は小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)

決勝5位は清水啓伸(Drago CORSE)

決勝6位は岸本尚将(Tamayura athle ABBEY KKSII)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス決勝 圧巻の大逆転劇!! 予選8番手スタートの平川亮が今季2勝目を達成 ルーキー三宅淳詞も殊勲の初表彰台を獲得

優勝は平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の決勝が5月22日、大分県日田市のオートポリスで行われ、予選8番手からスタートした平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が見事な追い上げとピット戦略でトップに立ち、開幕戦富士以来の今季2勝目を挙げた。

(天候:晴れ コース:ドライ)

42周の決勝がスタートした

レースは途中セーフティーカーが導入された

 第4戦決勝は午後2時30分より42周で行われた。スタート時の気温は24℃、路面温度は44℃まで上昇した。

 スタートでトップに立ったのはポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)。2番手に牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が続き、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が3番手。後方からスタートを決めた笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が1コーナーで宮田に並びかけるが、宮田はポジションを守り切って2コーナーを立ち上がる。

 ところが3コーナーで山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)と松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)がコースをはみ出し、さらに最後尾スタートの大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がバリアに突っ込むクラッシュが発生。これにより早くも2周目からセーフティーカーが導入されることになった。

 するとその直後、8番手スタートから着実に順位を上げてきていた平川が第2ヘアピンで宮田をも捉え、一気に3位までジャンプアップしてコントロールラインに戻ってきた。

 大湯の65号車を排除した後、セーフティーカーは3周終わりでピットイン。4周目からレースは再開された。

 するとすかさず平川が5周目の1コーナーで牧野をアウトから抜いて2位に浮上する。

 しかしその直後、今度は小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)が2コーナーで坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)に追突されてコースアウトするアクシデントが発生。バリアに跳ね返された7号車はコースの真ん中にストップしてしまった。このため6周目から再びSCが導入されることとなった。

 坪井は6周終わりでピットイン、ノーズを交換してレースに復帰したが、このアクシデントを引き起こしたとしてドライビングスルーペナルティを課せられることになった。

 小林の7号車をコース外に排除したのち、セーフティーカーは9周終わりでピットイン。10周目からレースは再開になる。トップの野尻が10周目の第1セーフティーカーラインを超えたところからタイヤ交換義務が有効になるというタイミングだ。

 早速10周終わりで牧野、笹原、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、山本がピットイン。

 11周目に入ったところで今度は大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)と関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が接触。大嶋は左リヤタイヤのパンクに見舞われて第1ヘアピンでコースアウトしてしまい、関口はこの周でピットに入り、フロントウィングを交換することになる。この他、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)がこの周でタイヤ交換を行ったが、山下は左リヤのインパクトレンチが抜けず、タイムをロスしてしまった。大嶋もピットインしたが、パンクしているためリヤのジャッキアップに手間取ってしまう。

 トップの野尻は当初レース半ばでのタイヤ交換を想定していたが、10周目にタイヤ交換を済ませた牧野のペースが良いことを見てピットインのタイミングを繰り上げ、15周終わりでタイヤ交換を行う。チーム無限は7秒2の作業時間で交換を済ませ、野尻を牧野の前でコースに送り出した。

 これでトップに繰り上がった平川は猛ダッシュ。17周終わりで野尻との差を31秒836とすると、18周目には32秒756、19周目には32秒836と徐々にリードを広げて20周終わりでピットインした。実はこの日、チームインパルはピットクルーの一人がぎっくり腰を患ったために急遽他のメンバーが作業に加わっており、ピット作業に不安を残す状態であったが、それでも8秒5でタイヤ交換を終え、平川を野尻の前で送り出すことに成功した。

 猛然と差を詰めてくる野尻を平川は最後まで押さえ切って21周目を走り切る。この時点で野尻との差は2秒054だ。逆に野尻の背後には18周目にタイヤ交換を済ませた宮田が迫ってきた。

 23周終わった時点のトップはサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)。2位に三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)が3位で続くが、この3人はタイヤ交換を終盤まで引っ張る作戦を採っていた。

 この時点で平川は4位につけていた。野尻との差は5秒147に開いた。野尻の後方からは宮田がオーバーテイクシステムを使って猛然と迫ってきたが、あとちょっとのところで野尻を捉えきれない。オーバーテイクボタンを押したまま走り続ける宮田。25周目の1コーナーではあわや追突という場面もあったが、宮田は限界ギリギリのブレーキングで衝突を回避した。この間に平川のリードは6秒317に開いた。あとはフェネストラズが何周目にタイヤ交換に入るか。そしてその時の平川との位置関係がどうなるかがレースの焦点となる。

 26周終わってフェネストラズと平川の差は25秒308。27周目にはその差は24秒302にまで縮まる。これを見てフェネストラズは28周終わりでフェネストラズはピットインするが、左フロントの交換に手間取り、9秒3の作業時間を要してしまう。その結果フェネストラズは平川と野尻の間でコースに戻ることになった。

 野尻はオーバーテイクシステムを使ってフェネストラズを追うが、逆にフェネストラズは野尻を引き離して29周目を完了した。野尻は1秒972後方だ。

 これでトップは三宅に代わる。30周終了時点での平川との差は20秒151、フェネストラズとの差は27秒660、野尻とは31秒355の差だ。

 三宅の後ろを走っていた佐藤は31周目に平川に追いつかれてしまうが、TEAM GOHこの周終わりで佐藤をピットインさせる判断を下す。これで平川が2位に浮上。三宅との差は20秒908だ。すると三宅は32周目にピットイン。8秒3の作業時間で野尻の前にピットアウトした。

 ここから三宅はトップ2台を上回るハイペースで周回を重ねていく。34周目には自己ベストを更新する1分29秒054を記録してフェネストラズとの差は6秒112とすると、35周目にはこの日のファステストラップとなる1分28秒747を叩き出した。2位との差は4秒790だ。その後も三宅は1分29秒台を連発、37周目にはフェネストラズとの差を2秒140まで詰めてきた。4位の野尻は11秒717後方だ。

 しかしここからフェネストラズが意地を見せる。38周目に1分29秒896をマークして三宅との差を2秒769とすると、39周目にも1分29秒814を記録して3秒217とさらに広げてきた。

 一方、3位の三宅はこの辺りからタイヤ性能のピークを超えてしまったようで、40周目には1分31秒721にペースダウン。その後も徐々にペースを落としていった。

 こうした中、トップの平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)は2位に3秒462の差をつけてファイナルラップに入り、そのまま逃げ切って開幕戦富士以来の今季2勝目を挙げた。

 2位はサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)。
そしてルーキーの三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)がSFデビュー4戦目にして殊勲の初表彰台を獲得した。

 これにより平川はドライバーズポイントを60に伸ばした。ポイントリーダーの野尻は4位に終わったため64ポイントと、その差は一気に詰まった。

 次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。6月19日決勝だ。

決勝2位はサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)

決勝3位は三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第4戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2022/05/22) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 4 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
139居附 明利SAccess Racing Es
MYST KK-S2
821'17.600--
256森山 冬星DIXCEL/ROYAL/MYSY
MYST KK-S2
821'18.374 0.774 0.774
38岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
821'22.422 4.822 4.048
415小松 響Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII
MYST KK-S2
821'26.471 8.871 4.049
534清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
821'26.574 8.974 0.103
651岸本 尚将Tamayura athle ABBEY KKSII
MYST KK-S2
821'27.293 9.693 0.719
755板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
821'27.449 9.849 0.156
819松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
821'27.73310.133 0.284
97渡会 太一FTK レヴレーシングシグマ
MYST KK-S2
821'28.33010.730 0.597
1061高木 悠帆MYST KKSII
MYST KK-S2
821'29.69812.098 1.368
1112小川 涼介M2 KK-SII
MYST KK-S2
821'30.11612.516 0.418
121元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
821'31.40913.809 1.293
1387卜部 和久MYST KK-SII
MYST KK-S2
821'31.69414.094 0.285
1479三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
821'31.95414.354 0.260
159上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
821'36.62519.025 4.671
1621太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
821'40.62423.024 3.999
1757東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
821'45.02827.428 4.404
1898天谷 伶奈スキルスピードKKSII
MYST KK-S2
822'01.18643.58616.158
1910谷川 文啓LOVCA F.Tworks Noel Racing
MYST KK-S2
822'16.95759.35715.771
---- 以上規定周回数(90% - 7Laps)完走 ----
-20大木 一輝M2 KK-SII
MYST KK-S2
312'38.5135Laps5Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 39 居附明利(SAccess Racing Es) 2'14.409 (6/8) 155.534 km/h
  • 鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第70条6により赤旗終了とした。

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス決勝結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2022/05/22) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 4 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
120平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
421:11'58.025--
24サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
421:12'00.335 2.310 2.310
355三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
421:12'10.53312.50810.198
41野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
421:12'19.84621.821 9.313
537宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
421:12'20.41622.391 0.570
65牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
421:12'30.59432.56910.178
715笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
421:12'31.59633.571 1.002
839阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
421:12'32.67234.647 1.076
96大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
421:12'33.60235.577 0.930
1050松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF19
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
421:12'34.43536.410 0.833
1118国本 雄資Kids com KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
421:12'37.74339.718 3.308
123山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
421:12'44.38546.360 6.642
13*38坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
421:12'56.95658.93112.571
1464山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
411:12'06.5871Lap 1Lap
1514大嶋 和也docomo business ROOKIE SF19
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
411:12'46.2161Lap 39.629
16*19関口 雄飛carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
411:13'08.9321Lap 22.716
1753佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
401:09'32.3592Laps1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 37Laps)完走 ----
-36ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
361:12'53.2296Laps4Laps
-*7小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
49'07.61438Laps32Laps
-65大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
0-42Laps4Laps
-*12福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda M-TEC HR-417E
-失格--
  • Fastest Lap: CarNo. 55 三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19) 1'28.747 (35/42) 189.600 km/h
  • CarNo. 38, 7, 19は、2022全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.1)(他車への接触)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 12は、2022全日本選手権大会特別規則第11条3.(タイヤ交換義務)違反により、失格とした。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第3戦鈴鹿決勝 2度のSCが出る荒れたレースを制した森山冬星がポールトゥウィン

優勝は森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズは22日、鈴鹿サーキットで行われている鈴鹿クラブマンレース第3戦で、第3戦の決勝を行い、2度のセーフティーカー(SC)が出る荒れたレースを制した森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)がポールトゥウィンで優勝した。

 決勝は午前11時15分にフォーメーションラップが始まった。天候は晴れ、初夏らしい汗ばむほどの陽気の中、20台が参加して1周を回りグリッドに付いた。

 好スタートを切ったのはポールシッターの森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)で、2位以下は予選順位通りに居附明利(SAccess Racing Es)、大木一輝(M2 KK-SII)、小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)、清水啓伸(Drago CORSE)が続く。6位には予選7位から岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が上がる。

 2周目には大木が居附をパスして2位に上がるが、スプーンでは再び居附が前に出て2位に復帰。この周、谷川文啓(LOVCA F.Tworks Noel Racing)が逆バンクでコースアウトしたため、SCが導入されることとなった。

 SCは5周を回ってピットイン。6周目からレースは再開される。トップの森山はリスタートを決め、2位の居附を離してストレートに戻ってきた。3位には大木が続いていたが、この大木と渡会太一(FTK レヴレーシングシグマ)がスプーンで接触して止まったため、再びSCが導入されることとなった。

 SCは9周を回ってピットイン。レースはファイナルラップでの争いとなった。ここでも森山は素晴らしいリスターを決めトップを死守。2位の居附を引き離し、10周を回り優勝を飾った。

 2位には居附が、3位には清水が、4位には岡本が、5位には卜部和久(MYST KK-SII)が入った。6位にはファイナルラップのシケインで岸本尚将(Tamayura athle ABBEY KKSII)を攻略した小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)が入った。

 しかしレース後、3位の清水はSC中の追い越し違反で30秒が加算され16位に後退。岡本以下が繰り上がり、3位に岡本、4位に卜部、5位に小松、6位に岸本という結果になった。

 第4戦はこの結果をもって、上位6位までがリバースグリッドとなる。ポールポジションは岸本、2位に小松、3位に卜部、4位に岡本、5位に居附、優勝した森山は6位からスタートとなる。

 第4戦は午後3時25分よりこのレースより2周多い、12周で行われる。

10周の決勝がスタートした

決勝2位は居附明利(SAccess Racing Es)

決勝3位は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)

決勝4位は卜部和久(MYST KK-SII)

決勝5位は小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)

決勝6位は岸本尚将(Tamayura athle ABBEY KKSII)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス 新型コロナウィルス感染症対策に新たな局面 JRPが出口戦略に着手

ピットウォーク

 5月21-22日に大分県日田市のオートポリスで行われている、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦では、新型コロナウィルス感染症への対応に関する出口戦略の一環として、暫定表彰式や公式記者会見における、プレゼンターや参加ドライバーのマスク着用義務を撤廃する試みがなされた。

 これから夏に向けて熱中症対策が求められること、それに対する厚生労働省の指導内容なども鑑み、こうしたノーマスクでの対応をこれからも続けていくという。

 また、21日の公式予選終了後には家族連れのファンを対象としたキッズウォークも3年ぶりに復活。まだ選手と直接触れ合うことはできないものの、多くの子供たちが参加して、最新のフォーミュラカーやスーパーバイクを間近に見て楽しむ姿をピットレーンで各所で見ることができた。

 JRPでは今後も社会情勢を見ながら、レース業界全体で出口戦略に取り組んでいくとしている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスJRPサタデーミーティング 2022シーズンの全マシンをバーチャルで再現! 「グランツーリスモ7 リバリーデザインコンテスト」を開催

 日本レースプロモーション(JRP)は、5月21日に大分県日田市のオートポリスで行われたJRPサタデーミーティングの中で、人気のゲームソフト「グランツーリスモ7」と連携した「グランツーリスモ7 リバリーデザインコンテスト」の開催を発表した。

 これは2022シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦う全12チーム21台のマシンと、CN開発テストで使用される通称「赤寅」「白寅」の2台のリバリー(カラーリング)を一般のプレイヤーから募集するもので、参戦チームとJRPにて作品を審査し、公認リバリー全23点を選出。スーパーフォーミュラ公式サイトで公表するとともに、今後の公式バーチャルレースや各種プロモーション施策で使用していく。

 公認リバリーを作成したプレイヤーには応募したチームのファングッズ(直筆サイン入りドライバーズカード及びチームフラッグ)が賞典として贈呈される。

 応募期間は5月24日(火)〜6月5日(日)まで。

 ゲーム内で「ショーケース」に全体公開した後、そのURLをグランツーリスモ・ドットコム内の「GTマイページ」から自身のTwitterアカウントで指定のハッシュタグを添えて投稿することで応募できる。

 詳細は公式サイトを参照のこと。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第3戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2022/05/22) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
156森山 冬星DIXCEL/ROYAL/MYSY
MYST KK-S2
1030'33.775--
239居附 明利SAccess Racing Es
MYST KK-S2
1030'34.445 0.670 0.670
38岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1030'35.993 2.218 1.548
487卜部 和久MYST KK-SII
MYST KK-S2
1030'36.736 2.961 0.743
515小松 響Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII
MYST KK-S2
1030'38.936 5.161 2.200
651岸本 尚将Tamayura athle ABBEY KKSII
MYST KK-S2
1030'39.077 5.302 0.141
719松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
1030'39.352 5.577 0.275
855板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1030'39.935 6.160 0.583
912小川 涼介M2 KK-SII
MYST KK-S2
1030'41.369 7.594 1.434
1079三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
1030'41.486 7.711 0.117
111元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
1030'42.119 8.344 0.633
129上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1030'43.284 9.509 1.165
1357東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
1030'44.05010.275 0.766
1421太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1030'44.69510.920 0.645
1598天谷 伶奈スキルスピードKKSII
MYST KK-S2
1030'51.34417.569 6.649
16*34清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
1031'05.55131.77614.207
17*61高木 悠帆MYST KKSII
MYST KK-S2
1031'17.49543.72011.944
1810谷川 文啓LOVCA F.Tworks Noel Racing
MYST KK-S2
930'51.4861Lap 1Lap
---- 以上規定周回数完走 ----
-20大木 一輝M2 KK-SII
MYST KK-S2
514'34.4215Laps4Laps
-7渡会 太一FTK レヴレーシングシグマ
MYST KK-S2
514'34.9025Laps 0.481
  • Fastest Lap: CarNo. 56 2'15.161 (2/10) 154.669 km/h
  • CarNo. 34, 61は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第58条1(SC中の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスJRPサタデーミーティング 過去の名勝負を公式Youtubeで配信 第1弾は「1978年鈴鹿グレート20ドライバーズF2」!!

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 優勝した星野一義

 5月21日に大分県日田市のオートポリスにて行われた、日本レースプロモーション(JRP)主催のサタデーミーティングでは、SUPER FORMULA NEXT50の取り組みの一つとして、「JAPAN TOP FORMULA ARCHIVES」と題し、1973年以降の国内トップフォーミュラのアーカイブ映像を、公式Youtubeチャンネルにて順次配信していくことが発表された。

 第1弾は「1978年鈴鹿グレート20ドライバーズF2」で6月1日(水)午後8時より配信予定。以降、7月6日に「1996年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦鈴鹿サーキット」、8月3日に「1987年鈴鹿全日本BIG2&4レース F3000」、9月7日に「1996年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第10戦富士スピードウェイ」、10月5日に「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第10戦鈴鹿サーキット」と、全5レースの配信が予定されている。

 これらは当時のテレビ中継の映像をCBCテレビやフジテレビの協力を得てデジタルリマスターしたもので、Youtubeのプレミア公開機能を通じて配信される。公開時のみどなたでもチャットに参加しながら楽しむことができ、プレミア公開後は月額490円の「SF LIVE」会員のみがいつでも視聴できるとのこと。

 第一回配信には当時ドライバーとして参加した星野一義、中嶋悟量監督もチャットに参加することが検討されており、今後の配信予定についてはチャットを通じてファンに希望を募っていくとのことだ。

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: ヘアピンに進入するトップグループ

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: ヘアピンに進入するマシン

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 決勝2位の中嶋悟

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 決勝3位の長谷見昌弘

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 決勝4位のP.ガイヤール

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 決勝5位の高橋国光

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 決勝7位の桑島正美

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 決勝12位の三橋久善

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 決勝13位の佐藤文康

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: ルネ・アルヌーはリタイア

1978年全日本F2鈴鹿グレート20レース: 和田孝夫はリタイア

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスJRPサタデーミーティング 次戦SUGO大会で2023仕様のスケッチを公開か

次期開発車両「白虎」

 全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する、日本レースプロモーション(JRP)が5月21日、第4戦の行われている大分県日田市のオートポリスで定例のサタデーミーティングを開催。第3回カーボンニュートラル開発テストの実施報告や、公式Youtubeでのレースアーカイブの配信、「グランツーリスモ7 リバリーデザインコンテスト」の概要などを発表した。

 開幕戦富士から続いているCN開発テストは、今回も二日間で全4セッション、計8時間の走行を行い、カーボンニュートラル・フューエルを使ったエンジンテストや、構造・コンパウンドの異なる複数の開発タイヤをテストした。またBcomp社が提供する麻などの天然素材を活用したバイオコンポジット素材をエンジンカバーやサイドポンツーンに採用し、熱、水、強度に対する実証テストを行った。

 テスト車を走らせたのは今回も石浦宏明と塚越広大の2人。上記3項目に加え、追従走行により追い越しやバトルを生み出すために必要なダウンフォース量の検証を行った。

 オートポリスは高地にあり、またタイヤへの負荷の高いコースとしても知られており、ターボへの負荷や空力への影響、タイヤのピックアップの問題など、富士や鈴鹿では得られない貴重なデータが収集できたとのこと。来シーズンから使用される車両のコンセプトも大筋で決まりつつあるようだ。

 また排気管の出し方などを工夫して、V8エンジンに近い音色の排気音を再現できないか、との検証を次回のSUGOテストで実施したいとのことだ。

 JRPは次回のSUGO大会あたりで来年モデルのスケッチを公開したいと考えており、年内にはファンに向けて実車のプロトタイプを公開したいとしている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスフリー走行2回目 大湯都史樹がトップタイム

フリー走行2回目: 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦のフリー走行2回目が5月22日、大分県日田市のオートポリスで行われ、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)がトップタイムを記録した。

 フリー走行2回目は午前10時15分より30分間で行われた。走行開始時の気温は17℃、路面温度は31℃まで上昇してきた。

 コースオープンと同時にルーキーの佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)と三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)が揃ってピットレーンでストールというハプニングがあったものの、二人はすぐにエンジンを再始動。他の19人とともにコースに出ていった。

 しかしフリー走行は開始3分で赤旗中断となってしまう。ジェットコースターストレートの先で坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)がストップしたためだ。

 坪井は前輪のスクラブを行っていたようだが、突然のパワーダウンにより、自分からコース外に出てストップした模様。原因はエンジンを制御するECUの問題と思われる、とのことだが、詳細は調査中だ。

 車両回収ののち、フリー走行は10時25分に再開され、その後は大きなトラブルもなく終了した。

 ここでトップタイムを記録したのは予選18番手の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)だ。5周目に1分28秒735を記録してトップに立ち、一旦ピットへ。その後は1分29秒421、1分30秒050を記録して走行を切り上げた。

 2番手にはサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)、3番手には山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)とKONDO RACING勢が続き、第3戦優勝の松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)が4番手につけた。

 ポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)は12番手。走り出しから4周続けてピットイン、アウトを繰り返したが、その後は1分30秒台のコンスタントなペースで周回を重ねている。

 序盤トラブルに見舞われた坪井はその後も走行に参加せず、唯一ノータイムでフリー走行を終えている。決勝への影響が懸念されるところだ。

 第4戦決勝はこのあと午後2時30分より42周で行われる。

フリー走行2回目: サッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)

フリー走行2回目: 山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスフリー走行2回目結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2022/05/22) Free Practice 2 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 4 オートポリス 4.674km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
165大湯 都史樹TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'28.735--189.625
24サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'29.057 0.322 0.322188.940
33山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'29.137 0.402 0.080188.770
450松下 信治BYOUBUGAURA B-MAX SF19
B-MAX Racing Team
Honda M-TEC HR-417E
1'29.472 0.737 0.335188.063
57小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'29.571 0.836 0.099187.855
653佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'29.799 1.064 0.228187.378
720平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'29.804 1.069 0.005187.368
815笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'29.817 1.082 0.013187.341
937宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'29.958 1.223 0.141187.047
1019関口 雄飛carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'29.993 1.258 0.035186.975
116大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'30.004 1.269 0.011186.952
121野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'30.017 1.282 0.013186.925
1339阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'30.172 1.437 0.155186.603
145牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'30.240 1.505 0.068186.463
1555三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'30.443 1.708 0.203186.044
1664山本 尚貴TCS NAKAJIMA RACING SF19
TCS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'30.502 1.767 0.059185.923
1718国本 雄資Kids com KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'30.649 1.914 0.147185.621
1814大嶋 和也docomo business ROOKIE SF19
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'30.762 2.027 0.113185.390
1912福住 仁嶺ThreeBond Drago CORSE SF19
ThreeBond Drago CORSE
Honda M-TEC HR-417E
1'31.070 2.335 0.308184.763
2036ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'31.094 2.359 0.024184.715
-38坪井 翔P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
no time---

SUPER FORMULA LIGHTS

第9戦オートポリス決勝会見 木村偉織「アウトから並ばれても、ブレーキングだけは頑張ろうと思った」

第9戦優勝 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「昨日のレースではスタートでフライングしてしまったので、それを反省して今回のレースに臨みました。スタートでは守りに入りすぎたのか、いい加速ができずに太田選手に並ばれてしまいました。1コーナーでアウトから並ばれてもブレーキングだけは頑張ろうと思い、ブレーキングに集中して1コーナーに入りました。そのあとはミスしないことだけを意識して走りました」

 「僕は予選で使っただけの、レースしていないタイヤで挑んだので、ペースがいいのは分かっていました。そのいい状態で自分がどれだけ限界に近い走りを続けられるかを意識しました」

 「レース中のペースにおいては、自信がある部分を伸ばせたと思います。ただスタートは、手応えもありましたがまだ足りてない部分もあったので、次のSUGOに向けてブラッシュアップしていきたいです」

 「SUGOはF4で走った経験がありますが、非常にチャレンジングで独特なレイアウトなので、好きなコースです。そこをライツで走るのが楽しみです」

第9戦決勝2位 太田格之進(TODA RACING)

決勝記者会見: 太田格之進(TODA RACING)

 「昨日の二つのレースではスタートがあまりうまくいかなくて、色々試行錯誤というか、データを確認して今日のレースのスタートに臨みました。その結果今週末の3レースの中では一番いいスタートができたんじゃないかと思います。あわよくばスタートでポジションを得る、というのを目標にしていたんですけど、抜くまではいきませんでした。もう少しリスクをとっていけば1コーナーで横に並んでいって、チャンスがあるかとも思ったんですけど、そこはちょっと抑えて、完走を第一と考えて走りました」

 「僕は木村選手と違って1レース使ったタイヤで臨んだので、そこで前に出ていても、タイヤの差やB-MAXの今週の速さを考えたら、ちょっと厳しいかなとも思っていました。ですので無理をせずにポジションを守ることを第一優先で走りました」

 「後半はタイヤがきつかったし、前がどんどん離れていく中で野中選手に詰められましたが、僕らは第1セクターが速いことが分かっていたので、ミスをせずに走ろうと思いました。集中して走ったのでミスは一切してないと思います。それでポイントを獲得できたのは良かったです」

 「今週末はダブルポールを獲得でき、鈴鹿から6戦連続で表彰台を獲得して、2位との差を広げられました。次のSUGOでも予選に集中し、そこでポールを取ってしまえば結果は自ずとついてくると思うので、そこにフォーカスした準備をチームと相談しながらやっていければと思います。」

第9戦決勝3位 野中誠太(TOM'S)

決勝記者会見: 野中誠太(TOM\'S)

 「第1レースと同じスタート順位で、後ろのドライバーも同じ顔ぶれだったので、他のドライバーの動きも予測できていました。そこに関しては自信を持って1周目を走ることができました。タイヤも僕の方が太田選手より新しかったので、チャンスがあると思っていたんですが、太田選手は大きなミスもせず、セクター3でついていくことができず、抜けない状況が続きました。後ろの菅波選手も速かったですし、下手に太田選手に近づきすぎてフロントタイヤを傷めてしまうと菅波選手に迫られてしまうことが予想できました。そこでポイントポイントを押さえて周回を重ねた感じです」

 「マシンのフィーリング的には昨日以上のパフォーマンスを発揮できていたと思うし、いい方向にいっていましたが、なかなか抜くことはできませんでした。それでも富士、鈴鹿以上にチーム一丸となって、いい形を作っていくことができたと思うので、ここからが本当の勝負なのかなと思っています」

 「3戦連続で表彰台に上がったのは初めてなので、僕自身のパフォーマンスも安定してきていますし、クルマもかなりいい状態で仕上がってきているので、B-MAX、戸田レーシングに離されないように、しっかり準備をして、最初のレースから高いレベルで走れるようにしたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第9戦オートポリス決勝 木村伊織が独走で今季2勝目を獲得

優勝は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第9戦の決勝が5月22日、大分県日田市のオートポリスで行われ、ポールポジションの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が独走で今季2勝目を挙げた。

 第9戦決勝は午前8時20分より21周で行われた。この日の天候は晴れ。路面はドライ。スタート時の気温は17℃、路面温度22℃という絶好のコンディションだ。

 スタートでは2番手スタートの太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が好ダッシュを見せ、1コーナーでポールシッターの木村にアウトから並びかけたが、木村はこれを退けてポジションを守り切った。3番手には野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)、4番手には菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が続く。

 木村は予選のみで使用したタイヤをこのレースに投入、最初の2周で太田を2秒309引き離すと、4周目にはこのレースのファステストラップとなる1分38秒736をマークするなど、終始太田を上回るハイペースで着実にリードを広げていく。

 その後方では菅波、平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)、小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が接近戦を展開していたが、そこから徐々に菅波が抜け出し、3位の野中に接近していく。

 その後も木村は5周目に4秒440、10周目には8秒772、15周目には12秒136とどんどんリードを広げていき、最後は太田に16秒571の大差をつけて21周を走り切り、昨日の第7戦に続いて今季通算2勝目を挙げた。

 太田は1レースを戦ったタイヤでスタートしたこともあり、終始苦しい走りを強いられ、レース中盤からは野中と菅波に迫られたが、セクター1での速さを活かして最後までポジションを守り切り、このレースを2位フィニッシュ。鈴鹿大会から6戦連続で表彰台を獲得。ドライバーズポイントを65に伸ばして次戦SUGO大会に臨む。3位の野中も今週末は全てのレースで表彰台を獲得し、このレースでノーポイントに終わった小高とのポイント差を7に縮めた。

 次戦の舞台はスポーツランドSUGO。6月18、19日に第10戦、第11戦そして第12戦を行う。

21周の決勝がスタートした

決勝2位は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

決勝3位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第9戦オートポリス決勝結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2022/05/22) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 9 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
11木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2134'47.773--
22太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
2135'04.34416.57116.571
335野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2135'05.18717.414 0.843
450菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2135'06.04818.275 0.861
538平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2135'07.76719.994 1.719
637小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2135'08.48020.707 0.713
736古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2135'20.22432.45111.744
863平木 玲次HELM MOTORSPORTS 320
HELM MOTORSPORTS
TOMEI TB14F3 2020
2135'20.68932.916 0.465
910川合 孝汰Rn-sports 320
ルーニースポーツ
SPIESS A41
2135'21.79034.017 1.101
1062平木 湧也HELM MOTORSPORTS 320
HELM MOTORSPORTS
TOMEI TB14F3 2020
2135'33.86046.08712.070
114M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2135'49.4591'01.68615.599
12*30M2DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2136'17.1361'29.36327.677
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 1 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'38.736 (4/21) 170.418 km/h
  • CarNo. 30は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10.違反(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第8戦決勝会見 太田格之進「2回当てられて焦ったが、今回はギヤボックスが頑張ってくれた」

第8戦優勝 太田格之進(TODA RACING)

決勝記者会見: 優勝した太田格之進(TODA RACING)

 「優勝できてホッとしています。第7戦のスタートで抜かれてしまったので、とにかくスタートで抜かれないようにと。第3レースのグリッドも決まっているので、今回に関しては耐えるというか、多少並ばれても守り切ろうと決めてスタートしました。スタートは決まったんですが、後ろのクルマが速くて、第7戦のような展開になりかけてしまいましたが、その時の経験も踏まえて、なんとか守り切ることができました。そこからはもう前だけを見て走りました。SCが入って一度つけた差がなくなりましたが、SC明けからとにかく逃げました」

 「(スタートで接触があったと思うが、ダメージはなかったか)僕はどこに当たったかわかりませんでした。ただ1コーナーの立ち上がりと2コーナーの進入で2回当たりました。開幕戦でも後ろから追突される形でギヤボックスを損傷したことがあったので、すごく焦りましたが、今回はギヤボックスが頑張ってくれたのか、壊れずに走り続けることができて良かったです」

 「このコースの第3セクターはダウンフォースが抜けやすいコーナーが連続するので、木村選手が狙っているのは分かっていましたし、ストレートスピードは後ろの方が速いことも分かっていたので、できるだけ早いうちに仕掛けて、第3セクターでギャップを広げておけば、安全も高まると思いました。作戦通りにいきました」

 「(ポイント差を広げた形で第9戦に臨む格好になったが)とりあえず今日2位、1位とポイントを獲得できたので、明日もしっかりポイントを取りたいです。2番手からのスタートで、僕が抜きにいかないといけない立場なので、しっかり攻めて前に出られるように頑張ります」

第8戦決勝2位 古谷悠河(TOM'S)

決勝記者会見: 2位の古谷悠河(TOM\'S)

 「スタートは良くなくて結構遅れちゃったんですけど、なんとかポジションをキープできました。2コーナーを抜けたところで何台かがクラッシュしていましたが、なんとかアクシデントをすり抜けることができて3番手に上がれました。結果はペナルティが出て2番手に上がりましたが、自分としては不満です」

 「序盤で近づいてって、このまま行きたいと思っていましたが、近づくにつれてダウンフォースが抜けてしまい、走らせるのに苦労しました」

 「(第9戦ではもう一つ上を狙いたいところかと思うが)次は8位からのスタートなので厳しいかと思いますが、今回みたいになことが起きるかもしれないし、自分のペースさえ良ければ抜けるかもしれません」

第7戦決勝3位 野中誠太(TOM'S)

決勝記者会見: 3位の野中誠太(TOM\'S)

 「7番手からのスタートで、またこの場にいるということがすごく自分にとっては良かったという見方をしています。7番手ということでクルマも走りも色々と大幅に変えている点があったので新たな収穫もありましたし、明日に向けていい準備ができそうだなと思っています」

 「前の選手とはタイヤの状況も違っていたかと思いますが、ペース的に苦しかったというのも正直なところです。そこらへんのデータを見直して、明日はトップ2に近づいて、プレッシャーをかけられるようにしたいです」

 「(HFDPの二人に対抗する手がかりは見つかったか)セクター3で差があるように感じているので、そこを改善するために今回のレースでもデータを収集していました。予選のデータもありますし、トムス4台で改善していって、まとまった形を明日のレースで見せていきたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第3戦鈴鹿公式予選 上位ドライバーのコメント PP・森山冬星「今の状態だと勝てる」

ポールポジション 森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)
 「練習から一発が出るのは分かっていたので、ポールは狙っていて、しっかり取れたのでひとまずは安心です。決勝はロングランで、今の状態だと勝てるのは分かっているので、あとは自分次第です。サクセス(居附選手のチーム)のタイヤの持ちがいいのと、岡本選手とかも上がってくるのでそことの勝負になると思います」
2位 居附明利(SAccess Racing Es)
 「最初、タイヤを4周くらい(2分)16秒~17秒で暖めて燃料が軽くなってからアタックしました。5周目からのアタックはまとめきれずに終わってしまいました。そこから3周目のアタックが一番いい感じでしたが、ヘアピンの立ち上がりでつまずいてしまいました。あしたのスタートは落ち着いて決めて、序盤から1位に出てそのまま逃げ切りたいです」
3位 大木一輝(M2 KK-SII)
 「ピットを出るタイミングと位置取りを焦ってしまい、うまくいかなかったのは悔しいです。自分のやるべき走りはできましたし、スリップの使い方によっては(2分)13秒台も狙えました。13秒台を出すつもりだったので60点くらいです。ポールの森山選手は一発はあるイメージですが、決勝は苦しんでいるので、少し離されても焦らずに最後にトップに出られるようにしたいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第8戦オートポリス決勝 後続の混乱をよそに太田格之進が独走で今季2勝目を挙げる

優勝は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

 2022年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第8戦の決勝が5月21日、大分県日田市のオートポリスで行われ、太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)がポール・トゥ・フィニッシュで今季2勝目を挙げた。

14周の決勝がスタートした

 第8戦決勝は午後4時15分より14周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。スタート時の路面温度は28℃まで上昇している。

 スタートでトップに立ったのはポールの太田。予選2番手の菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)、予選3番手の木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)と続く。

 しかし1コーナーの立ち上がりと2コーナー進入で菅波は太田に接触。これによりフロントウィングにダメージを負ってスローダウン、そのままピットインを余儀なくされる。

レースは途中セーフティーカーが導入された

 続いて3コーナーの飛び込みでは、木村のインをついた平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)がコースを飛び出したほか、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)と競り合った小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)がスピンしてしまうアクシデントが発生。小高は最後尾でレースに復帰したが、平良はこの場でリタイヤとなり、この影響で2周目からセーフティーカーが導入された。

 これにより古谷が3位に浮上し、4位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が続くこととなる。

 車両回収が終わり、レースは4周目にリスタート。そこからトップの太田は着実に後続を引き離し、6周終了時点で2位の木村に2秒101、8周終了時点では2秒942、10周終了時点では3秒420の差をつける。

 木村も13周目に自己ベストとなる1分39秒308を記録して追い上げを図るが、いま一歩及ばず。太田は木村に2秒036の差をつけてチェッカーを受け、第5戦鈴鹿に続いて今季2勝目を挙げた。

 さらに木村に対してはレース終了後に反則スタートという裁定が下され、30秒加算のペナルティを受けることに。これにより木村は8位に降着となり、3番目にフィニッシュした古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が今季最高の2位を獲得。3位には第7戦に続いて野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が入った。

 序盤のアクシデントにより大きく順位を落とした小高も懸命の追い上げを見せ、最後は6位でフィニッシュし、なんとか1ポイントをもぎ取った。

 第9戦決勝は明日の朝8時20分より、今週末最長の21周で行われる。

決勝2位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

決勝3位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス予選会見 野尻智紀「チームの頑張りを結果という形で表すことができたのが非常に嬉しい」

第4戦ポールポジション 野尻智紀(TEAM MUGEN)

 「(テレビのインタビューではクルマが自分の手足のように動くと言っていたが)ただの幻想でした。手足のようには全く動かず、朝走り出したらひどいアンダーステアに悩まされました。そこからすごく良いアジャストをチームがしてくれたので、予選までの短い時間の中でパフォーマンスアップができたと思います。チームの頑張りを結果という形で表すことができたのが非常に嬉しいです」

 「タイヤのウォームアップを何周やるかは、予め3パターンを想定してチームに伝えてあり、Q1を走ってからどうするか決めようと思っていました。過去にやったようなフロントをスクラブしてピットに入り、リヤを交換して出ていく、というパターンと、アウトラップに続いてアタックに入るやり方と、今回僕が採用した、アウトラップ、ウォームアップ、アタックという方法です。Q1を走った段階で、僕のクルマはそれほどタイヤの暖まりが良くなさそうだなと。グリップを引き出すまでに1周では足りないなと感じたので、Q1から変えずにいきました」

第4戦予選2位 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

「フリー走行から調子があまり良くなくて、7番手タイムでしたが、そんな中でもコンマ1秒タイムを上げれば3番以内に入れそうでしたし、予選も僅差の戦いになると思って臨みました。Q1では第2ヘアピンで飛び出すミスをしてしまいました。そのミスもあって、Q2ではクルマのアジャストをしつつ、アタックの方法を変えてみました。今まで計測1周目でアタックしたことはなかったんですが、それで2番グリッドを確保し、トヨタエンジンユーザーの中でトップだったのは良かったと思いますが、トップには届かなかったので、明日に向けて頭を切り替えて準備したいと思います」

 「(アタック方法を変えた経緯は)鈴鹿でトップ2が計測1周目にアタックしてタイムを出していたし、2年前に僕が中嶋一貴選手の代役で出た時も野尻選手が計測1周目にトップタイムを出していました。その頃からアウト、インでブレーキに熱を入れる、という流行りができていたので、それを考慮しました。路面温度や気温が暖かかったし、Q1を走った感触でもタイヤの暖まりが早いような気がしました。セクター2、セクター3でタイヤ性能のピークを引き出せたらいいな、とも思いました。Q2は12台が走るので、失敗したら12番手の終わってしまうリスクもありましたが、守るよりは攻めよう、と心に決めてベストを尽くそうと思いました」

第4戦予選3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「非常に悔しい予選になってしまいました。そもそも朝の公式練習でクラッシュしてしまいました。幸いダメージは大きくなくて、そこからメカニックの皆さんがクルマを完璧に仕上げてくれました。おかげでQ1をトップで通過できたので、絶対にポールを取ってやろうと思ってQ2に臨みました。しかし路面変化に合わせきれなかったし、 Q2に向けてのクルマのアジャストもうまくいかなかったので、自分の力不足だったと思います」

 「(Q1とQ2で路面の感触はかなり変わっていたのか)そうですね。路面温度が上がるだろうと思っていたので、ピットアウトしてすぐプッシュする、というのは予選が始まる前から決めていました。Q1の走り出しはユーズドタイヤでいって、コンディションを確認してからニュータイヤに交換してアタックしましたが、Q2も同様の作戦でいきました。Q2に向けて路面がいい方に変化すると思っていたら、悪い方に行ってしまっていました。Q2ではどオーバーになってしまっていました」

Text:Kazuhisa SUEHIRO

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第3戦鈴鹿公式予選 ペナルティー続出 ベストタイムを抹消されるも森山冬星がポールポジション

ポールポジションは森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)

 スーパーFJ(S-FJ)地方選手権鈴鹿シリーズは21日、鈴鹿クラブマンレース第3戦で第3戦の公式予選を行い、森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)がポールポジションを獲得した。

 予選日の鈴鹿はにび色の雲が覆う雨模様の一日となった。ときおり小雨が落ちるが、コースを濡らすまでには至らず、各カテゴリーの予選はドライコンディションで行われた。前プログラムで赤旗が提示されたため、S-FJの予選は予定より3分遅れの午後4時3分より20分間で始まった。

 4周目には大木一輝(M2 KK-SII)が2分14秒577を出し、まずはトップに立つ。2位以下には1秒以上遅れて小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)、板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)らが付ける。

 4周目には、一気にタイムを縮めた森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)が2分13秒925でトップに浮上。大木が2位に下がり、3位には清水啓伸(Drago CORSE)が上がってきた。

 5周目には入念にタイヤを暖めてきた居附明利(SAccess Racing Es)が2分13秒275で2位に割って入る。居附はさらにアタックを続けるが、ミスがあり森山のタイムを上回ることができず。

 結局、ただ一人13秒台を出した森山がトップに立った。2位は居附。3位には4位まで落ちていた大木が、清水のタイムを上回り3位を奪取。4位には清水が、小松は5位で予選を終えた。

 ポールポジションの最右翼と思われていた岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)はペースが上がらず、6位まで浮上するのがやっとだった。

 しかしこの後、黄旗区間通過や走路外走行なのでベストタイムを抹消される選手が続出した。

 トップタイムの森山もベストタイムを削除されたが、速いタイムをそろえていたため、トップは譲らずポールポジションを獲得した。2位居附、3位大木は変わらず。ベストタイムを抹消された清水は5位まで後退。代わって4位には小松が上がった。岡本もベストタイムを抹消されたため7位に降格。6位には高木悠帆(MYST KKSII)が繰り上がった。

 第3戦決勝は明日22日、午前11時15分より10周で行われる。

予選2位は居附明利(SAccess Racing Es)

予選3位は大木一輝(M2 KK-SII)

予選4位は小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)

予選5位は清水啓伸(Drago CORSE)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

第4戦オートポリス公式予選 ランキングトップの野尻智紀が3戦連続でポールポジションを獲得

ポールポジションは野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の決勝が5月21日、大分県日田市のオートポリスで行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が第2戦富士以来、3戦連続でポールポジションを獲得して見せた。

 公式予選は午後2時50分よりノックアウト方式で行われた。朝の公式練習で上空を覆い尽くしていた雲は途切れ、青空が顔を覗かせた。それに伴い予選Q1開始時点の気温は21℃、路面温度は33℃まで上昇した。

予選Q1

 予選Q1はAグループ11台、Bグループ10台に分かれて行われ、それぞれの上位6台がQ2進出の権利を得る。

 Aグループの走行では、各車1周のコース確認ののち、残り6分を切ったところで再びコースに出て行ったが、ここで牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が計測1周目からアタックを敢行、1分24秒418をいきなり叩き出してトップに躍り出る。

 これに対し笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)はウォームアップ2週ののちに1分24秒691をマークして2番手。サッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)も笹原と同様の作戦を取って1分24秒886で3番手。4番手の平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)は計測2周目に1分25秒159を記録と、各車異なる作戦でタイムアタックを行った。

 5番手の三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、6番手の国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)も計測3周目で自己ベストをマークして Q2進出を果たしたが、牧野と同様計測1周目にアタックを行った坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)は惜しくも7番手に終わり、ここで予選を終えることに。

 このほか大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)そして山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)もここで脱落となってしまった。

 一方、Bグループにはフリー走行で赤旗中断の原因となるクラッシュを喫した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が出走。エンジン交換を伴う大掛かりな修復作業を要したものの、TCS NAKAJIMA RACINGのスタッフはなんとか65号車をコースに送り出したが、大湯の健闘及ばず、1分26秒297でQ1敗退となった。第3戦で念願の初優勝を達成した松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)はギリギリまでコースインを遅らせる作戦が裏目に出たか、計測1周目で1分27秒950とまさかの最後尾で予選を終えることになった。

 なお、大湯はエンジン交換を行なったため、シリーズ統一規則第24条2.4に基づき、決勝では10グリッド降格となることが決まっている。

 一方、トップタイムをマークしたのは昨年王者の野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)だ。野尻はアウトラップに続いてウォームアップ走行を1周行ってkらタイムアタックに入り、1分24秒724を叩き出した。

 2番手の阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、3番手の山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)も同様にアウトラップに続いてウォームアップ1周を経てアタックを行い、それぞれ1分25秒038、1分25秒085をマークした。

 Aグループをトップで通過した牧野のチームメイト、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)は牧野と同じく計測1周目でのアタックを敢行、セクター1、セクター2と好タイムを連発したものの、最終コーナーでリヤタイヤをダートに落としてしまい、1分25秒106。それでも大津は4番手でQ2進出を果たしている。

 Bグループではこのほか宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)がQ2に進出。小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)のベテラン勢が敗退を喫している。

予選2位は宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM\'S SF19)

予選3位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)

予選Q2

 予選Q2は午後3時25分より7分間の走行。

 まずは宮田がコースを1周してブレーキに熱を入れ、一旦ピットイン。そこから再びピットアウトして計測1周目にアタック、という作戦で1分24秒798を記録する。牧野はQ1と同様の作戦でユーズドタイヤで1周してからニュータイヤに履き替え、計測1周目にアタックに入ったが、オーバーステアに苦しんだこともあり、タイムは1分24秒803に留まった。

 これに対し、野尻はQ1同様にアウトラップ、ウォームアップ走行、そして計測2周目にアタックという作戦で1分24秒529を叩き出した。

 この結果、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)は第2戦富士以来3戦連続、自身通算10度目のポールポジションを獲得。宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が予選2番手。牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が3番手という結果となった。

 このほか開幕戦ポールの笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)も野尻と同様の作戦で1分24秒901を記録して4番手。ルーキーの三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)は1分24秒964で予選5番手から明日の決勝に臨む。

 第4戦決勝は明日の午後2時30分より42周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第8戦オートポリス決勝結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2022/05/21) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 8 オートポリス 4.674km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
12太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1426'58.774--
236古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1427'03.649 4.875 4.875
335野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1427'07.736 8.962 4.087
463平木 玲次HELM MOTORSPORTS 320
HELM MOTORSPORTS
TOMEI TB14F3 2020
1427'19.65020.87611.914
562平木 湧也HELM MOTORSPORTS 320
HELM MOTORSPORTS
TOMEI TB14F3 2020
1427'28.29529.521 8.645
637小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1427'28.85730.083 0.562
730M1DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1427'34.31035.536 5.453
8*1木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1428'00.8111'02.03726.501
9*4M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1428'16.4121'17.63815.601
10*50菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1327'52.3861Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
-10川合 孝汰Rn-sports 320
ルーニースポーツ
SPIESS A41
39'03.13111Laps10Laps
-*38平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
0-14Laps3Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 2 太田格之進(HFDP WITH TODA RACING) 1'38.918 (8/14) 179.105 km/h
  • CarNo. 4はFIA国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章第5条(ピット出口のホワイトラインカット)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 1, 38, 4は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(反則スタート)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 50, 1は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則(他車への接触)により、30秒加算のペナルティーを科した。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第3戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第3戦 -RIJ- (2022/05/21) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2022 S-FJ鈴鹿シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
1*56森山 冬星DIXCEL/ROYAL/MYSY
MYST KK-S2
2'14.016--155.990
239居附 明利SAccess Racing Es
MYST KK-S2
2'14.246 0.230 0.230155.723
320大木 一輝M2 KK-SII
MYST KK-S2
2'14.283 0.267 0.037155.680
415小松 響Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII
MYST KK-S2
2'14.681 0.665 0.398155.220
5*34清水 啓伸Drago CORSE
MYST KK-S2
2'14.697 0.681 0.016155.202
661高木 悠帆MYST KKSII
MYST KK-S2
2'14.939 0.923 0.242154.923
7*8岡本 大地FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'14.960 0.944 0.021154.899
887卜部 和久MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'15.140 1.124 0.180154.693
97渡会 太一FTK レヴレーシングシグマ
MYST KK-S2
2'15.381 1.365 0.241154.418
1019松田 大輝K-TACK MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'15.406 1.390 0.025154.389
1155板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'15.698 1.682 0.292154.057
1257東 慎之介セルモグループORM/MYST
MYST KK-S2
2'16.008 1.992 0.310153.706
131元山 泰成Ecotech Racing
MYST KK-S2
2'16.022 2.006 0.014153.690
1412小川 涼介M2 KK-SII
MYST KK-S2
2'16.038 2.022 0.016153.672
1579三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
2'16.243 2.227 0.205153.441
16*51岸本 尚将Tamayura athle ABBEY KKSII
MYST KK-S2
2'16.314 2.298 0.071153.361
1721太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
2'16.681 2.665 0.367152.949
189上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'17.183 3.167 0.502152.389
19*10谷川 文啓LOVCA F.Tworks Noel Racing
MYST KK-S2
2'19.578 5.562 2.395149.774
2098天谷 伶奈スキルスピードKKSII
MYST KK-S2
2'19.803 5.787 0.225149.533
---- 以上基準タイム(130% - 2'54.436)予選通過 ----
  • CarNo. 10は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第64条1②(ピットレーン速度)違反により、2グリッド降格とする。
  • CarNo. 8は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第58条1(黄旗中のベストタイム)により当該ラップタイムを削除した。
  • CarNo. 34, 51, 56は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条4(ドライバーの遵守事項)違反により、当該ラップタイムを削除した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第7戦オートポリス決勝会見 木村偉織「あそこでしかチャンスはないと思い、絶対に引かないという気持ちで走った」

第7戦優勝 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 優勝した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「予選2番手からのスタートでした。オートポリスは抜き難いコースと言われていたので、スタートしかチャンスはないと思って、スタートに集中していました。その甲斐もあって横に並ぶことができ、1コーナーで抜き切ることはできませんでしたが、立ち上がりをうまく決めて3コーナーでトップに立ちました。レースペースがいいのはわかっていたので、ファステストラップ獲得に向けて淡々と走っていました」

 「(予選では悔しそうだったが)公式練習から調子が良かったんですけど、予選で気温が下がったことに対する合わせ込みが足りなかったのが原因かなと思います。クルマはすごく良かったので、詰めが甘かったのが原因です」

 「(スタートでアウトから並びかけて行ったが、あそこでいくんだ、という強い気持ちがあったのか)そうですね。あそこでしかチャンスはないと思い、絶対に引かないという気持ちで走りました」

 「(終盤はタイヤの温存などは考えずにフルにプッシュしたのか)そうですね。特に温存とかは考えてなく、最後までフルプッシュし切ることが大事かなと思っていたので、自分の走りだけに集中しました。」

 「(7戦目での初優勝ということについてはどう思うか)もうちょっと早く勝ちたかった、というのが正直な気持ちですけど、今までの7レースは全部経験として自分の中に積み上げています。ライツでチャンピオンを取るのが目標ですけど、そこがゴールじゃないとも思っているので、今後につなげるための良い経験を積ませていただいているという風に思っています。次のレースもスタートが大切だと思うので、集中してがんばります」

第7戦決勝2位 太田格之進(TODA RACING)

決勝記者会見: 2位の太田格之進(TODA RACING)

 「スタートでミスをした感じはなく、ある程度決まって、『行けたかな?』と思ったんですが、それ以上に木村選手のスタートが良かったです。もちろんランキングが2位ということもありますし、明日の第9戦のグリッドがここで決まるということもあるので、正直ぼくの中ではあまり無理せずにいこうかなという風に思って居ました。木村選手はアグレッシブなドライバーですし、『来るだろうな?』というのはわかっていました。ある程度は粘りはしましたが、無理はせずに、このレースで着実にランキングトップに立つことを目指していました。そういう意味ではぶつからずにゴールできたのは良かったと思っています。勝つことも大事ですけど、取りこぼしのないように走ることも大事だと思っているので」

 「(終盤は何があったのか)前半のペースは悪くなくて、木村選手を追い詰めて、ミスを誘おうかと思って攻めていたんですが、ダウンフォースが抜ける状況で攻めたことで、タイヤの摩耗がありました。3レースで2セットしか使えないということもあるので、後半はタイヤを温存しながら、次のレースに向けて準備していた、というところです」

 「(第8戦はまたポールからのスタートになるが)そうですね、やっぱり1回は勝ちたいので。ダブルポールを取れて予選までは良い流れで来れたので、決勝もスタートさえ決めれば逃げ切れると思います。なのでスタートに集中して。第9戦のグリッドも決まったので、次はアグレッシブに行ってもいいのかなと」

第7戦決勝3位 野中誠太(TOM'S)

決勝記者会見: 3位の野中誠太(TOM\'S)

 「練習からそれほど悪くないスタートができていたので、自信を持ってスタートしましたが、それほど良いスタートでもありませんでした。トップ5が接近した戦いをする中で、3コーナーでは平良選手に並ばれましたが、同じトムスという意味でも絶対負けられないバトルだったので、アグレッシブに攻めて行った結果、3位に上がれました。その時点でトップ2台とはかなり離れてしまったが、プッシュして行って現状どのくらいの差があるのかが、このレースでわかったという意味では収穫の大きいレースでした」

 「(第8戦に向けて)今週末トムス勢はHFDP勢と差があって厳しい状況の中で、予選までに少しずつ差を詰めてきていますが、まだまだ足りない部分が多々あります。今のレースのロングランに関してはそれほどネガティブになる必要はないと感じたので、もう少しアレンジしてプレッシャーをかけられるように、集中していきたいと思います」

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

第4戦オートポリスノックアウトQ2結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2022/05/21) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Round 4 オートポリス 4.674km

PosDriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
11野尻 智紀TEAM MUGEN MOTUL SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'24.529--199.061
237宮田 莉朋Kuo VANTELIN TOM'S SF19
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'24.798 0.269 0.269198.429
35牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'24.803 0.274 0.005198.418
415笹原 右京TEAM MUGEN BINGO SF19
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'24.901 0.372 0.098198.188
555三宅 淳詞TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'24.964 0.435 0.063198.042
64サッシャ・フェネストラズREALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'24.966 0.437 0.002198.037
73山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF19
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'24.987 0.458 0.021197.988
820平川 亮carenex TEAM IMPUL SF19
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'25.350 0.821 0.363197.146
918国本 雄資Kids com KCMG Elyse SF19
KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'25.368 0.839 0.018197.104
106大津 弘樹DOCOMO DANDELION M6Y SF19
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'25.408 0.879 0.040197.012
1139阪口 晴南P.MU/CERUMO・INGING SF19
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'25.422 0.893 0.014196.980
1253佐藤 蓮Red Bull TEAM GOH G01 SF19
TEAM GOH
Honda M-TEC HR-417E
1'25.429 0.900 0.007196.964

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