スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズは22日、鈴鹿サーキットで行われている鈴鹿クラブマンレース第3戦で、第4戦の決勝を行い、5位からスタートした居附明利(SAccess Racing Es)が、赤旗終了となる荒れたレースを制して今季2勝目を飾った。
第4戦は午後3時25分にフォーメーションラップが始まる。天候は晴れ。20台が参加して1周を回り、グリッドに付いた。
ポールポジションの岸本尚将(Tamayura athle ABBEY KKSII)のリードでレースは始まるが、スプーンでは3位スタートの卜部和久(MYST KK-SII)にかわされ2位に落ちる。トップは卜部、2位岸本。4位、5位スタートの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)と居附明利(SAccess Racing Es)もそれぞれ3位、4位にポジションアップ。2位スタートの小松響(Okabe Jidosha・Rn-sports・KK-SII)は5位に落ちた。
しかし、オープニングラップのダンロップ立ち上がりで最後尾スタートの大木一輝(M2 KK-SII)がコースアウトしたため、早くもセーフティーカー(SC)が導入される。
SCは3周終わりでピットイン。レースは4周目から再開された。
4周目の1コーナーでは2位を走る岸本が、岡本と居附に相次いでかわされ4位に落ちる。6位スタートの森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)も岸本をかわして4位まで上がってきた。
5周目の1コーナーでは3位の居附が前を走る岡本をかわして2位に、居附はさらにスプーンで卜部をもかわしてついにトップに浮上した。この周、岡本は森山にもかわされ4位に落ちた。
6周目の1コーナーでは3位に上がった森山が卜部をかわして2位に浮上。3位に落ちた卜部は続く7周目の1コーナーでコースアウトして大きく順位を落とすことなった。これで岡本が再び3位に復帰。
7周目、トップの居附と2位に上がった森山との差は0秒8。8周目にはその差は0秒7と徐々に森山が居附との差を詰め始める。3位は岡本、4位には岸本をかわしてきた小松が付ける。岸本はさらに16位スタートの清水啓伸(Drago CORSE)にもかわされ6位に落ちた。
しかし、9周目に入ったバックストレートでは8位争いをしていた松田大輝(K-TACK MYST KK-SII)と渡会太一(FTK レヴレーシングシグマ)が接触、これに高木悠帆(MYST KKSII)が巻き込まれこの3台が激しくクラッシュした。
これでSCが導入されるも、まもなく赤旗に切り替えられレースは中断した。
マシンはピットロード出口に並べられ、再開を待つが、レースは赤旗中断ももって終了されることとなった。このためクラッシュ前の8周でレースは終了。優勝は居附、2位森山、3位岡本、4位小松、5位清水、6位岸本という結果となった。レースは規定周回数の75%を走らなかったため、シリーズポイントは半分となる。
第5戦は6月19日、鈴鹿クラブマンレース第4戦にてフルコースで開催される。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum