F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦鈴鹿決勝 小出峻がポール・トゥ・フィニッシュで3連勝!! 三井優介は4戦連続表彰台を獲得

 2022年FIA-F4選手権第4戦の決勝が5月29日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、小出峻(HFDP RACING TEAM)が第3戦に続いてポール・トゥ・フィニッシュを決め、連勝記録を3に伸ばした。

 第4戦決勝は午前8時30分より11周で行われた。天候は晴れ。コースはドライ。スタート時の気温は24.7℃だ。

 スタートで予選2番手の岩澤優吾(BJ Racing F110)が勢いよく動き出し、1コーナーでポールシッター小出のインを狙って行ったが、小出は岩澤を巧みに押さえ込み、トップで2コーナーを立ち上がった。

 その後方でも予選3番手の西村和真(HFDP RACING TEAM)に予選4番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)が1コーナーで並びかけようとするが、西村はポジションを守り切った。しかし三井は2周目のスプーンカーブで西村のインに飛び込んで3位に浮上、5位を走行していた佐藤巧望(HELM MOTORSPORTS F110)も西村を抜いて三井に迫ってきた。

 三井は2位を走る岩澤との差を徐々に詰めていき、5周目の1コーナーでアウトから岩澤に挑みかかる。懸命に粘る岩澤だったが、S字コーナーの一つ目でついに三井が2位に浮上した。

 ところがこの5周目の130Rで女性ドライバーの辻本始温(ATEAM Buzz Racing)が他者と接触してクラッシュするアクシデントが発生。スピン状態に陥った辻本のクルマはイン側のタイヤバリアに突っ込んでしまった。なんとか自力でクルマを降りた辻本だったが、このアクシデントにより、レースはフルコースイエローが宣言され、7周目からセーフティーカーが導入された。

 それまでトップを独走し、後続に3秒以上のリードを築き上げていた小出のアドバンテージはこれによって失われてしまった。

 事故車両の回収には時間がかかり、セーフティーカーは10周終わりでようやくピットへ。レースは残り1周だけの超スプリントとなった。

 すかさず1コーナーで岩澤のインを狙う佐藤。押さえ込む岩澤。しかし岩澤はヘアピンでアウトに膨らんでしまい、その隙をついて佐藤が立ち上がりでラインをクロスさせて200Rで岩澤にインから並びかけ、スプーン手前で3位に浮上した。

 結局、小出峻は一度もトップを明け渡さぬまま11周を走りきり、第2戦富士からの連勝記録を3に伸ばした。

 ポイントリーダーの三井優介はこのレースを2位で終え、シリーズポイントを79に伸ばしたが、ランキング2位の小出との差は僅か4ポイントに縮まった。3位には三井と同じくルーキーの佐藤巧望が入り、第4戦にして初の表彰台とシリーズポイントを獲得している。

 インディペンデントカップは、序盤トップを快走していた齋藤真紀雄(CSマーケティングアキランドF110)を鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)が3周目にかわしてトップに立ち、今季3勝目を挙げている。

 次戦の舞台は富士スピードウェイ。2ヶ月以上のインターバルを経て8月6日に第5戦、7日に第8戦が行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO


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