SUPER FORMULA

第4戦オートポリス公式予選 ランキングトップの野尻智紀が3戦連続でポールポジションを獲得

ポールポジションは野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の決勝が5月21日、大分県日田市のオートポリスで行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が第2戦富士以来、3戦連続でポールポジションを獲得して見せた。

 公式予選は午後2時50分よりノックアウト方式で行われた。朝の公式練習で上空を覆い尽くしていた雲は途切れ、青空が顔を覗かせた。それに伴い予選Q1開始時点の気温は21℃、路面温度は33℃まで上昇した。

予選Q1

 予選Q1はAグループ11台、Bグループ10台に分かれて行われ、それぞれの上位6台がQ2進出の権利を得る。

 Aグループの走行では、各車1周のコース確認ののち、残り6分を切ったところで再びコースに出て行ったが、ここで牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が計測1周目からアタックを敢行、1分24秒418をいきなり叩き出してトップに躍り出る。

 これに対し笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)はウォームアップ2週ののちに1分24秒691をマークして2番手。サッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)も笹原と同様の作戦を取って1分24秒886で3番手。4番手の平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)は計測2周目に1分25秒159を記録と、各車異なる作戦でタイムアタックを行った。

 5番手の三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、6番手の国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)も計測3周目で自己ベストをマークして Q2進出を果たしたが、牧野と同様計測1周目にアタックを行った坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)は惜しくも7番手に終わり、ここで予選を終えることに。

 このほか大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)そして山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)もここで脱落となってしまった。

 一方、Bグループにはフリー走行で赤旗中断の原因となるクラッシュを喫した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が出走。エンジン交換を伴う大掛かりな修復作業を要したものの、TCS NAKAJIMA RACINGのスタッフはなんとか65号車をコースに送り出したが、大湯の健闘及ばず、1分26秒297でQ1敗退となった。第3戦で念願の初優勝を達成した松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)はギリギリまでコースインを遅らせる作戦が裏目に出たか、計測1周目で1分27秒950とまさかの最後尾で予選を終えることになった。

 なお、大湯はエンジン交換を行なったため、シリーズ統一規則第24条2.4に基づき、決勝では10グリッド降格となることが決まっている。

 一方、トップタイムをマークしたのは昨年王者の野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)だ。野尻はアウトラップに続いてウォームアップ走行を1周行ってkらタイムアタックに入り、1分24秒724を叩き出した。

 2番手の阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、3番手の山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)も同様にアウトラップに続いてウォームアップ1周を経てアタックを行い、それぞれ1分25秒038、1分25秒085をマークした。

 Aグループをトップで通過した牧野のチームメイト、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)は牧野と同じく計測1周目でのアタックを敢行、セクター1、セクター2と好タイムを連発したものの、最終コーナーでリヤタイヤをダートに落としてしまい、1分25秒106。それでも大津は4番手でQ2進出を果たしている。

 Bグループではこのほか宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)がQ2に進出。小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)のベテラン勢が敗退を喫している。

予選2位は宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM\'S SF19)

予選3位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)

予選Q2

 予選Q2は午後3時25分より7分間の走行。

 まずは宮田がコースを1周してブレーキに熱を入れ、一旦ピットイン。そこから再びピットアウトして計測1周目にアタック、という作戦で1分24秒798を記録する。牧野はQ1と同様の作戦でユーズドタイヤで1周してからニュータイヤに履き替え、計測1周目にアタックに入ったが、オーバーステアに苦しんだこともあり、タイムは1分24秒803に留まった。

 これに対し、野尻はQ1同様にアウトラップ、ウォームアップ走行、そして計測2周目にアタックという作戦で1分24秒529を叩き出した。

 この結果、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)は第2戦富士以来3戦連続、自身通算10度目のポールポジションを獲得。宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が予選2番手。牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が3番手という結果となった。

 このほか開幕戦ポールの笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)も野尻と同様の作戦で1分24秒901を記録して4番手。ルーキーの三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)は1分24秒964で予選5番手から明日の決勝に臨む。

 第4戦決勝は明日の午後2時30分より42周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース