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2011年5月

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO Audi R8 LMS、デビューレースを総合優勝で飾る (Hitotsuyama Racing)

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 Hitotsuyama Racing は、5 月29 日、1Day 開催によって行われたスーパー耐久開幕戦をポール・トゥ・ウィンという最高の形で飾ることができました。

 午前中、小雨の中行われた予選ではAドライバー藤井誠暢、Bドライバー都筑晶裕ともにトップタイムをマーク、Audi R8 LMS は2位の#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE に約3.5 秒の差をつけ圧倒的な速さを示しました。

 また、予選順位には反映されないもののC ドライバー予選でもマイケル・キムがしっかりとトップタイムをマークし、盤石の態勢で午後の決勝に挑むこととなりました。

 小雨が降り続く中、1周のセーフティーカーランを終え、13 時39 分に3時間レースがスタート。Audi R8 LMS は藤井誠暢のドライブによりトップで1コーナーに進入。その後も2位以降との差を広げていくものと想定していました。

 しかし、午前中の予選で都筑が訴えていた「路面が乾き始めるとリヤのグリップが落ちてしまう」症状が発生。差を広げるどころか、2位の#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE の谷口選手に詰め寄られる厳しい展開になりました。

 チームでは、タイヤの内圧を変更する等の作業も考慮し、予定より早めに藤井誠暢をピットインさせ、若干のセッティング変更と給油、マイケル・キムへのドライバーチェンジを行い再びコースに送り出しました。

 マイケル・キムは予選ラップを上回るハイペースで快走。ピットインのタイミングの違いで一時的に落ちていた順位も各車がピットインを済ませると、再び総合トップに復帰しました。

 その後間もなくして霧が強まり、セーフティーカーが導入されたため、チームはこの間に最後のピットストップを行う戦略に変更し、給油と都筑晶裕へのドライバーチェンジを済ませ、再びコースへ送り出しました。総合2位の#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE も同じタイミングで柳田選手へのドライバーチェンジを行ったため、2台はしばらくの間コース上で接近戦を繰り広げることになりました。

 その後、柳田選手に対し10秒近い差を築いた辺りで、再び霧によるセーフティーカーが導入され、暫くの間セーフティーカーランが続きましたが、霧は強まる一方で、3時間まで残すところ20分の時点で赤旗中断、そのままレース終了となり、Audi R8 LMS は総合優勝を獲得することができました。

 生憎の雨模様の中応援に駆け付けてくださったファンの皆様、ご支援くださった方々、そして難しいコンディションの中、一切のミスをせず最後までドライブした3選手と、的確な判断を下しチームを総合優勝に導いたノバ・エンジニアリングの皆様に、心より感謝いたします。

 続く第2戦は7月24日、富士スピードウェイにて開催される予定です。引き続き必勝態勢で臨みますので、変わらぬご声援宜しくお願い申し上げます。

Text & Photo: Hitotsuyama Racing

スーパー耐久

S耐:Audi R8 LMSが、スーパー耐久新クラスのST-Xクラスで圧勝

2011/05/30
Audi R8 LMSが、スーパー耐久新クラスのST-Xクラスで圧勝
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【スーパー耐久シリーズ第1戦:スポーツランドSUGO(宮城県)】
● Audi R8で参戦した藤井/都筑/キム組がスーパー耐久デビュー戦で総合優勝
● 予選から秒単位の違いで速さを見せつける
● 新設されたスーパー耐久シリーズST-Xクラスの開幕戦で、Audi R8 LMSがポール・トゥ・ウィンを達成

日本独自のツーリングカー耐久シリーズ、スーパー耐久シリーズは、国際的なレース交流を図るため、FIA GT3レギュレーションに準拠したFIA公認車両が参加できる新たなST-Xクラスを新設。Hitotsuyama Racingは、このクラスにAudi R8 LMSを投入し、藤井誠暢と都筑晶裕、そしてマイケル・キムに託しました。練習走行からスーパー耐久の既存クラスの車両を相手に圧倒的な速さを見せつけ、完全なウェットコンディションとなってしまった予選においても他を圧倒。ベストタイムで実に3秒以上の差をつけ、ポールポジションから決勝レースに挑みました。スタートを担当した藤井は鋭いダッシュで、瞬く間に後続車両を引き離すことに成功。途中、濃霧の発生により、二度もセーフティカーがコースに入るという波乱の展開になりましたが、藤井の後を受けたキム、都筑もミスなく周回を重ね続けました。最後のセーフティカーランでは天候の回復が見込めないことから、3時間レースのラスト20分の段階で赤旗が出され、レースが終了となってしまいましたが、Audi R8 LMSはポール・トゥ・ウィンで見事総合優勝を飾りました。

【Audi R8 LMSドライバーのコメント】
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藤井 誠暢
ライバルは自分たちだけだと思っていたので、まずはドライバー3人でミスなく走り続けることを心掛けた。震災の影響で十分にテストができず、長い距離を走ったことがなかったが、トラブルを抱えることなく走り続けられたので、本当に良かった。初めて走る雨のレースにも関わらず、Audi R8 LMSのトラクションコントロールやABSがちゃんと機能してくれたので、みんなマージンを持って走ることができた。僕らの走りを見て関心を持ってもらい、今後ST-Xクラスの台数が増えていけばいいと思う。

アウディジャパン・プレスリリース

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO決勝 STXクラスのAudi R8 LMS(藤井誠暢/都筑晶裕/マイケル・キム組)がデビューウイン!

 5月29日、宮城県のスポーツランドSUGOで、スーパー耐久開幕戦の決勝レースが予選に引き続き行われた。

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 ウエットコンディションで、13時39分に3時間レースがペースカー先導のローリングスタートで幕を開けた。

 序盤から、STXクラスの#21 Audi R8 LMSの藤井が飛び出し、これにST1クラスのトップ#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEの谷口が続き、ST2クラスの#3エンドレス・アドバン・コルトスピードXの峰尾がこれに続いた。3周目には#28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/Fariqe Hairuman/Fei Hoong Ooi組)の片岡が3番手に浮上。

14:05頃にST4クラスのトップだった#62にドライブスルーペナルティ。14:20頃にはいったんコースアウトした#34のオイル漏れによってコース全周回でオイルフラッグが提示される。14:40頃34周目でトップの#21Audiがピットストップを行い、#1 BMWがトップにたつ。15時頃かなり霧が濃くなってきたため15:07にSCカーが入り約5分間のSCランに。

 レースの半分となったこの段階では#21がトップ、#1が2番手、3番手に#3、8番手でST3クラスの#339、12番手にST4クラスの#18となっていた。

 そしてこの後2時間を経過した15:57に再び霧によりSCランとなり、そのまま16:21の段階で天候の回復が見込まれないため赤旗でレースは終了となった。

 デビューレースとなった#21AudiがSTXの初ウイナーとなり、2番手でチェッカーを受けた#1はST1クラスの優勝。3位に#3がST2クラスを制し、総合9位に#339NSXと予選のPP勢がそのままのポールtoウインという展開になった。

 13位でチェッカーはST4クラスの#333 GROLY.ERG A-ONE.EURO.FN2(北川剛/野間一/藤田弘幸組)が嬉しい初優勝を遂げた。(観客動員数4,300人/雨)

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 第2戦は7/23~24の富士で行われるSUPER TECが予定されている。

Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO決勝結果

SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2011/05/29) Final Race Weather:Rainy Course:Wet
2011 Super Taikyu Series Round 1 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireLapTotal_Time
Behind
1STX121Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
藤井 誠暢
都筑 晶裕
マイケル・キム
YH862:39'13.156
2ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝
柳田 真孝
ドミニク・アン
YH861.367
3ST213エンドレス・アドバン・コルトスピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
高木 真一
村田 信博
YH8633.408
4ST2220RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄
阪口 良平
松本 武士
YH851Lap
5ST2359東和・MOTUL・EDインプレッサ
SUBARU IMPREZA
大澤 学
吉田 寿博
YH851Lap
6ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
ファリーク・ハイルマン
フェイ・ホーン・オオイ
YH851Lap
7ST246新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
菊地 靖
YH851Lap
8ST1311KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4Mcoupe E86
BMW Z4M COUPE
植田 正幸
川口 正敬
ガミさん
YH842Laps
9ST31*339GPO×Kouta Racing NSX
HONDA NSX
北野 浩正
佐々木 孝太
橋本 達也
TY842Laps
10ST3239TWS TRACY LEXUS IS350
LEXUS IS350
吉本 大樹
小林 敬一
佐藤 晋也
YH833Laps
11ST252Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
山下 潤一郎
新井 敏弘
朝倉 宏志
YH833Laps
12ST149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
堀 主知
岡本 武之
佐藤 茂
YH824Laps
13ST41333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
北川 剛
野間 一
藤田 弘幸
YH824Laps
14ST42*62ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
塩谷 烈州
太田 侑弥
YH824Laps
15ST3315岡部自動車ディクセルTeam Tetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
長島 正明
田中 モジョル
横溝 直輝
YH824Laps
16ST4318コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
浅野 武夫
岡野 陽朋
森 政行
YH824Laps
17ST4412無限CIVICD-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
松井 隆幸
森山 鉄也
ライオン丸
YH824Laps
18ST4541TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
金子 昌広
藤田 竜樹
吉田 靖之
YH824Laps
19ST4638TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一
平峰 一貴
成澤 正人
YH824Laps
20ST3414岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
小松 一臣
杉林 健一
増田 芳信
YH824Laps
21ST357岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
白井 剛
山崎 学
安宅 徳光
YH815Laps
22ST3635asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
NAKACHIN
浜野 彰彦
YH815Laps
23ST4760RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小林 康一
小幡 弘
山田 隆行
YH815Laps
24ST26505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵
白坂 卓也
YH815Laps
25ST2726エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
木村 聡
安田 祐介
YH806Laps
26ST37777ドリームエンジェル☆味仙RX7
MAZDA RX-7
オギ姉
藤井 芳樹
YH779Laps
27ST5136エンドレスアドバントラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
駒木 孝有
添田 正
井尻 薫
YH7412Laps
28ST52230WAKO'S アクレ オクヤマ Vitz
TOYOTA Vitz
たねぞう
勝間田 正博
渡辺 圭介
YH7313Laps
---- 以上規定周回数完走 ----
-ST4-96IS<インフィット・ストラトス>S2000
HONDA S2000
高森 博士
水越 真一
井上 恵一
YH5432Laps
-ST3-34asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
佐々木 雅弘
前嶋 秀司
YH2660Laps
-ST2-30森永チルミルBEE LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
伊藤 俊哉
塩野 健司
花岡 翔太
YH1769Laps
  • セーフティーカー 15:07~15:12、15:57~16:21 赤旗により16:21レース終了
  • Fastest Lap; CarNo.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE 1'41.655 (42/86) 131.182km/h
  • CarNo.62は、JMRC東北レース一般協議共通規則書第29条5.a違反(スタート時に著しく隊列を乱す)により、ドライビングスルーペナルティが科された。
  • CarNo.339は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(SC導入中のスピン)により、競技結果に対し45秒加算のペナルティを科す。

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO公式予選 ただ1台参加のST-Xクラス、Audi R8 LMSが総合のポールポジション!

 5月29日、宮城県のスポーツランドSUGOで、スーパー耐久開幕戦の公式予選が行われた。当初は4月に予定されていたが、東日本大震災により延期され、ようやくこの日の開幕をむかえた。

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 台風2号と梅雨前線の影響から、残念ながらウエットコンディションで、9時5分から1グループ(STX、1,2クラス)と2グループ(ST3,4クラス)それぞれ15分間ずつでAドライバー予選が行われた。

 注目はやはりFIA-GT3車両を対象としたST-Xクラスだが、今回は#21のAudiR8LMSの1台のエントリーにとどまった。

 ウエット宣言の出された中、ここで#21Audi(藤井誠暢/都筑晶裕/MichaelKim組)の藤井が1分37秒887でまずはトップタイムをマークする。

 ST1クラスは、#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/Dominic Ang組)の谷口が1分40秒996をマーク、このセッションのトップタイムとした。

 9時50分から再び15分ずつのBドライバー予選が行われた。スーパー耐久シリーズでは、この2つのAB両ドライバーのタイムを合算してグリッドをきめる予選方式がとられており、結果はここでも#21Audiの都筑が1分40秒289を出し、トータルでも3分18秒176としてポールポジションを獲得した。

 総合2位には#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEの柳田が1分40秒707のクラストップタイムをマークしトータルで3分21秒703とした。

 総合3位にはST2クラスの#3エンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/高木真一/村田信博組)がクラストップタイム。

 総合7位にST3クラスのトップ#339 GPO+KOTA RACING NSX (北野浩正/佐々木孝太/橋本達也組)、 総合12位にST4クラスのトップ#62ホンダカーズ東京G/Mインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥組)が入った。

   決勝レースはこの後13時30分から3時間レースとして開催される。

Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO公式予選Cドライバー結果

SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2011/05/29) C Driver Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
2011 Super Taikyu Series Round 1 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST-X121Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
マイケル・キム1'44.890-127.136
2ST2120RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
松本 武士1'46.705 1.815124.974
3ST223エンドレス・アドバン・コルトスピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
村田 信博1'46.732 1.842124.942
4ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
ドミニク・アン1'47.104 2.214124.508
5ST1211KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4Mcoupe E86
BMW Z4M COUPE
ガミさん1'48.516 3.626122.888
6ST2326エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
安田 祐介1'49.182 4.292122.138
7ST1328PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
フェイ・ホーン・オオイ1'49.597 4.707121.676
8ST242Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
朝倉 宏志1'50.989 6.099120.150
9ST4196IS<インフィット・ストラトス>S2000
HONDA S2000
井上 恵一1'51.612 6.722119.479
10ST3139TWS TRACY LEXUS IS350
LEXUS IS350
佐藤 晋也1'51.730 6.840119.353
11ST32339GPO×Kouta Racing NSX
HONDA NSX
橋本 達也1'51.911 7.021119.160
12ST3315岡部自動車ディクセルTeam Tetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
横溝 直輝1'53.399 8.509117.596
13ST4260RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
山田 隆行1'53.815 8.925117.167
14ST149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
佐藤 茂1'54.125 9.235116.848
15ST4312無限CIVICD-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
ライオン丸1'54.557 9.667116.408
16ST4441TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
吉田 靖之1'54.99610.106115.963
17ST4518コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
森 政行1'55.51510.625115.442
18ST3414岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
増田 芳信1'56.33211.442114.632
19ST35*7岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
安宅 徳光1'56.92812.038114.047
20ST4638TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
成澤 正人1'57.11712.227113.863
21ST5136エンドレスアドバントラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
井尻 薫1'57.54912.659113.445
22ST52230WAKO'S アクレ オクヤマ Vitz
TOYOTA Vitz
渡辺 圭介2'01.87416.984109.419
23ST47333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
藤田 弘幸2'03.12318.233108.309
---- 以上予選通過 ----
-ST2-30森永チルミルBEE LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
花岡 翔太Absence--
  • CarNo.7は、ピット入口ホワイトラインカットにより、Cドライバーのベストタイム削除のペナルティを科す。

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO公式予選A,Bドライバー総合結果

SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2011/05/29) A&B Total Qualify Weather:Rainy Course:Wet
2011 Super Taikyu Series Round 1 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClsCls
Pos
NoCar
Model
DriverTireAdriver
Bdriver
Total
Time
Behindkm/h
1STX121Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
藤井 誠暢
都筑 晶裕
YH1'37.887
1'40.289
3'18.176-134.581
2ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝
柳田 真孝
YH1'40.996
1'40.707
3'21.703 3.527132.227
3ST213エンドレス・アドバン・コルトスピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔
高木 真一
YH1'41.555
1'41.681
3'23.236 5.060131.230
4ST2220RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄
阪口 良平
YH1'44.253
1'42.269
3'26.522 8.346129.142
5ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也
ファリーク・ハイルマン
YH1'41.191
1'45.384
3'26.575 8.399129.109
6ST236新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広
菊地 靖
YH1'43.187
1'43.454
3'26.641 8.465129.068
7ST31339GPO×Kouta Racing NSX
HONDA NSX
北野 浩正
佐々木 孝太
TY1'46.012
1'44.317
3'30.32912.153126.804
8ST2459東和・MOTUL・EDインプレッサ
SUBARU IMPREZA
大澤 学
吉田 寿博
YH1'45.546
1'45.044
3'30.59012.414126.647
9ST1311KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4Mcoupe E86
BMW Z4M COUPE
植田 正幸
川口 正敬
YH1'44.345
1'46.358
3'30.70312.527126.579
10ST3234asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
佐々木 雅弘
前嶋 秀司
YH1'44.939
1'45.805
3'30.74412.568126.555
11ST2530森永チルミルBEE LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
伊藤 俊哉
塩野 健司
YH1'46.578
1'45.794
3'32.37214.196125.585
12ST4162ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
塩谷 烈州
太田 侑弥
YH1'47.065
1'47.427
3'34.49216.316124.343
13ST262Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
山下 潤一郎
新井 敏弘
YH1'45.791
1'48.731
3'34.52216.346124.326
14ST2726エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志
木村 聡
YH1'45.275
1'49.395
3'34.67016.494124.240
15ST4212無限CIVICD-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
松井 隆幸
森山 鉄也
YH1'46.500
1'48.640
3'35.14016.964123.969
16ST3339TWS TRACY LEXUS IS350
LEXUS IS350
吉本 大樹
小林 敬一
YH1'47.629
1'48.008
3'35.63717.461123.683
17ST28505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵
白坂 卓也
YH1'47.853
1'48.240
3'36.09317.917123.422
18ST149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
堀 主知
岡本 武之
YH1'48.255
1'48.025
3'36.28018.104123.315
19ST4338TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一
平峰 一貴
YH1'49.291
1'47.306
3'36.59718.421123.135
20ST347岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
白井 剛
山崎 学
YH1'49.944
1'46.699
3'36.64318.467123.109
21ST3515岡部自動車ディクセルTeam Tetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
長島 正明
田中 モジョル
YH1'46.910
1'50.499
3'37.40919.233122.675
22ST4418コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
浅野 武夫
岡野 陽朋
YH1'49.086
1'49.132
3'38.21820.042122.220
23ST4560RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小林 康一
小幡 弘
YH1'48.465
1'49.961
3'38.42620.250122.104
24ST4641TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
金子 昌広
藤田 竜樹
YH1'48.348
1'51.461
3'39.80921.633121.336
25ST47333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
北川 剛
野間 一
YH1'50.578
1'49.493
3'40.07121.895121.191
26ST3635asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
NAKACHIN
浜野 彰彦
YH1'49.722
1'51.204
3'40.92622.750120.722
27ST3714岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
小松 一臣
杉林 健一
YH1'50.498
1'52.233
3'42.73124.555119.744
28ST4896IS<インフィット・ストラトス>S2000
HONDA S2000
高森 博士
水越 真一
YH1'52.384
1'50.385
3'42.76924.593119.723
29ST38777ドリームエンジェル☆味仙RX7
MAZDA RX-7
オギ姉
藤井 芳樹
YH1'56.394
1'54.648
3'51.04232.866115.436
30ST5136エンドレスアドバントラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
駒木 孝有
添田 正
YH2'00.264
1'58.930
3'59.19441.018111.502
31ST52230WAKO'S アクレ オクヤマ Vitz
TOYOTA Vitz
たねぞう
勝間田 正博
YH1'59.568
2'02.838
4'02.40644.230110.025
  • CarNo.21のAドライバーは、スーパー耐久レースシリーズ2011スポーツ規則2011年版台7条(2)違反(ボード掲示前ファーストレーン進入)により訓戒のペナルティが科された。
  • CarNo.21のBドライバーは、スーパー耐久レースシリーズ2011スポーツ規則2011年版台7条(2)違反(ボード掲示前ファーストレーン進入)により訓戒のペナルティが科された。
  • CarNo.20のAドライバーは、スーパー耐久レースシリーズ2011スポーツ規則2011年版台7条(2)違反(ボード掲示前ファーストレーン進入)により訓戒のペナルティが科された。
  • CarNo.7は、ピット入口ホワイトラインカットによりCドライバーのベストタイム削除のペナルティが科された。
  • CarNo.30のCドライバーは、大会審査委員会により決勝レース出走が認められた。

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO公式予選Bドライバー結果

SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2011/05/29) B Driver Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
2011 Super Taikyu Series Round 1 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST-X121Audi R8 LMS
AUDI R8 LMS
都筑 晶裕1'40.289-132.969
2ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
柳田 真孝1'40.707 0.418132.417
3ST213エンドレス・アドバン・コルトスピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
高木 真一1'41.681 1.392131.149
4ST2220RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
阪口 良平1'42.269 1.980130.395
5ST236新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
菊地 靖1'43.454 3.165128.901
6ST31339GPO×Kouta Racing NSX
HONDA NSX
佐々木 孝太1'44.317 4.028127.835
7ST2459東和・MOTUL・EDインプレッサ
SUBARU IMPREZA
吉田 寿博1'45.044 4.755126.950
8ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
ファリーク・ハイルマン1'45.384 5.095126.540
9ST2530森永チルミルBEE LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
塩野 健司1'45.794 5.505126.050
10ST3234asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
前嶋 秀司1'45.805 5.516126.037
11ST1311KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4Mcoupe E86
BMW Z4M COUPE
川口 正敬1'46.358 6.069125.381
12ST337岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
山崎 学1'46.699 6.410124.981
13ST4138TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
平峰 一貴1'47.306 7.017124.274
14ST4262ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
太田 侑弥1'47.427 7.138124.134
15ST3439TWS TRACY LEXUS IS350
LEXUS IS350
小林 敬一1'48.008 7.719123.466
16ST149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
岡本 武之1'48.025 7.736123.447
17ST26505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
白坂 卓也1'48.240 7.951123.201
18ST4312無限CIVICD-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
森山 鉄也1'48.640 8.351122.748
19ST272Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
新井 敏弘1'48.731 8.442122.645
20ST4418コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
岡野 陽朋1'49.132 8.843122.194
21ST2826エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
木村 聡1'49.395 9.106121.901
22ST45333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
野間 一1'49.493 9.204121.792
23ST4660RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小幡 弘1'49.961 9.672121.273
24ST4796IS<インフィット・ストラトス>S2000
HONDA S2000
水越 真一1'50.38510.096120.807
25ST3515岡部自動車ディクセルTeam Tetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
田中 モジョル1'50.49910.210120.683
26ST3635asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
浜野 彰彦1'51.20410.915119.918
27ST4841TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
藤田 竜樹1'51.46111.172119.641
28ST3714岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
杉林 健一1'52.23311.944118.818
29ST38777ドリームエンジェル☆味仙RX7
MAZDA RX-7
藤井 芳樹1'54.64814.359116.315
30ST5136エンドレスアドバントラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
添田 正1'58.93018.641112.127
31ST52230WAKO'S アクレ オクヤマ Vitz
TOYOTA Vitz
勝間田 正博2'02.83822.549108.560

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO公式予選Aドライバー結果

SUGOスーパー耐久3時間レース -RIJ- (2011/05/29) A Driver Qualifying Weather:Rainy Course:Wet
2011 Super Taikyu Series Round 1 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTimeBehindkm/h
1ST-X121Audi R8 LMS
AUDI R8 LMS
藤井 誠暢1'37.887-136.232
2ST111PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
谷口 信輝1'40.996 3.109132.038
3ST1228PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
片岡 龍也1'41.191 3.304131.784
4ST213エンドレス・アドバン・コルトスピードX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
峰尾 恭輔1'41.555 3.668131.311
5ST226新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
冨桝 朋広1'43.187 5.300129.235
6ST2320RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
大橋 正澄1'44.253 6.366127.913
7ST1311KEISHIN☆JIMGAINER☆Z4Mcoupe E86
BMW Z4M COUPE
植田 正幸1'44.345 6.458127.800
8ST3134asset テクノ Z34
NISSAN FIARLADY Z
佐々木 雅弘1'44.939 7.052127.077
9ST2426エンドレス アドバン OCS ランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
朝倉 貴志1'45.275 7.388126.671
10ST2559東和・MOTUL・EDインプレッサ
SUBARU IMPREZA
大澤 学1'45.546 7.659126.346
11ST262Car ☆ Xs インプレッサ
SUBARU IMPREZA
山下 潤一郎1'45.791 7.904126.053
12ST32339GPO×Kouta Racing NSX
HONDA NSX
北野 浩正1'46.012 8.125125.791
13ST4112無限CIVICD-Lab SSR TEIN ATS ED
HONDA CIVIC TYPE R
松井 隆幸1'46.500 8.613125.214
14ST2730森永チルミルBEE LINE☆RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION IX
伊藤 俊哉1'46.578 8.691125.123
15ST3315岡部自動車ディクセルTeam Tetsya Z
NISSAN FIARLADY Z
長島 正明1'46.910 9.023124.734
16ST4262ホンダカーズ東京 G/M インテグラ
HONDA INTEGRA TYPE R
塩谷 烈州1'47.065 9.178124.554
17ST3439TWS TRACY LEXUS IS350
LEXUS IS350
吉本 大樹1'47.629 9.742123.901
18ST28505KYOSHOアリスモータース ランサーX
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
田ヶ原 章蔵1'47.853 9.966123.643
19ST149Faust Racing BMW Z4M COUPE
BMW Z4M COUPE
堀 主知1'48.25510.368123.184
20ST4341TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
金子 昌広1'48.34810.461123.079
21ST4460RCB with KRPウインマックス テイン
HONDA INTEGRA TYPE R
小林 康一1'48.46510.578122.946
22ST4518コスモソニックFK・ings DC5
HONDA INTEGRA TYPE R
浅野 武夫1'49.08611.199122.246
23ST4638TRACY SPORTS S2000
HONDA S2000
兵藤 信一1'49.29111.404122.017
24ST3535asset テクノ Z33
NISSAN FIARLADY Z
NAKACHIN1'49.72211.835121.537
25ST367岡部自動車メーカーズRX-7
MAZDA RX-7
白井 剛1'49.94412.057121.292
26ST3714岡部自動車マイロード協新計測RX-7
MAZDA RX-7
小松 一臣1'50.49812.611120.684
27ST47333GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2
HONDA CIVIC TYPE R EURO
北川 剛1'50.57812.691120.597
28ST4896IS<インフィット・ストラトス>S2000
HONDA S2000
高森 博士1'52.38414.497118.659
29ST38777ドリームエンジェル☆味仙RX7
MAZDA RX-7
オギ姉1'56.39418.507114.571
30ST51230WAKO'S アクレ オクヤマ Vitz
TOYOTA Vitz
たねぞう1'59.56821.681111.529
31ST5236エンドレスアドバントラストヴィッツ
TOYOTA Vitz
駒木 孝有2'00.26422.377110.884

SUPER GT

SGT:吉本大樹レースリポート"triple a vantage GT2、予選2番手から波乱の展開を制し、スーパーGTシリーズ初優勝!!"

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【Hiroki Yoshimoto Race Reprot 2011】
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2011.05.21-22
11' SUPER GT SERIES Round_1
Okayama International circuit
C09E4449.jpg
===============================
【公式練習・予選】 2011.05.21 (Sta)
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triple a vantage GT2 岡山でも速さは健在!
2番手タイムで決勝フロントローを獲得!!

前戦富士、triple a vantage GT2は公式練習から速さを見せ、予選では見事決勝の3番手スタートを手に入れた。しかし迎えた決勝日、悪天候の中で下したタイヤ選択が完全に裏目に出てしまい結果はまさかのクラッシュ&リタイヤ。レース直後はさすがに落胆の色を隠す事が出来なかった吉本大樹であったが、「この借りは必ず岡山で返します・・・」とのコメントを残しサーキットを後にした。

そして迎えた本来の開幕戦、岡山ラウンド。東日本大震災の影響から当初の予定では開催されず、第2戦富士の後に回る5月3週目での開催となったラウンドであるが、今回のレースも前回同様、金曜日に特別走行枠が設けられる形でのレースウィークスタートとなった。その金曜日の走行枠では前戦のクラッシュの影響を全く感じさせない走りを見せたtriple a vantage GT2。今回の岡山ラウンドはコース特性から「JAF-GT車両勢有利」とも言われてきた中、吉本大樹、星野選手ともに順調に周回を重ね、翌日土曜日の走行にまずまずの仕上がりで挑む事となった。

迎えた土曜日の練習走行は午前9時ちょうどにスタート。このセッションは全時間帯GT500、GT300両クラスの混走で行われた。この日の岡山は早朝に小雨が降ったものの、走行開始時間には雨は上がりコースもドライ。朝の時点でウェット宣言が出されておりレインタイヤの使用も許されたものの、結局レインタイヤを装着する車両はいなかった。triple a vantage GT2はこの走行で予選、決勝に向けたセッティングの調整と最終確認を行いながら10番手のタイムをマーク。トップとは0.7秒差と、まずまずの状態を保ちこの公式練習セッションを終える。そして午後に入り、公式予選は心配された雨も降ることなく予定通りの12時30分に始まった。

今回の予選はQ1、Q2、Q3という3セッションから成るノックアウト方式。予選Q1は合計1時間の走行時間があるが、最初の40分間は500・300クラスの混走セッションとなり、ここでは全ドライバーが予選通過基準タイムをクリアする必要がある。そしてその後行われる各クラス10分間の占有セッションでQ2進出を賭けたアタックを行い、GT300クラスは16位までがQ2に進出する事が出来る。そのQ1セッション占有走行枠でtriple a vantage GT2のステアリングを握ったのは吉本大樹。その吉本はQ1終了後に「マシンが全然曲がらなくて、正直(Q1を通過出来るか)危なかった・・・」いうとコメントを残したものの、ここは悪いながらにしっかりと12番手タイムをマークしQ2に進出。さらに今度は直後のQ2セッションを担当した星野選手が7番手のタイムで上位10台が進出するQ3に危なげなく駒を進めると、最終Q3セッションでは吉本大樹が素晴らしいアタックを魅せる。

Q3セッションはQ2で使用したユーズドタイヤを使用しなければならないが、吉本は8分間のセッションの残り3分となったところでまず1"33"428をマーク、何と一気にトップに躍り出る。その直後には#43 ARTA Garaiya(高木真一選手)が1"33"389をマークし一時逆転を許すも、吉本は続くアタックラップでさらにタイムを更新、1'33"380を叩き出す圧巻のアタックで再度タイミングモニターの最上段へ返り咲く。「これで初PP獲得か!」と思われた#66 triple a vantage GT2。ところがセッション終了直前、このタイムは無情にも#11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458にわずか0.1秒上回られ、最終的には惜しくもPP獲得とはならず。しかしそれでも決勝フロントロースタートとなる2番手を確保した吉本は、 チームに参戦以来最高グリッドを持ち帰り、公式予選を終了する事となった。

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【決勝】 2011.05.22 (Sun)
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C09E4595.jpg
トップ浮上~スピン、そして残り5周での逆転劇
波乱の展開を乗り切り、triple a vantage GT2、GT初優勝!!

前日の予選では、戦前の「JAF-GT車両有利」の下馬評を完全に覆す素晴らしいアタックを魅せたtriple a vantage GT2。しかし決勝日となった日曜日は朝から土砂降りの激しい雨が降り午前の公式練習が中止となる等、サーキットは前戦富士を彷彿させる波乱の予感に包まれた。

しかし朝から激しくサーキットを濡らした雨は昼前にあがり、スタートまで15分程となった時点でコース状況はドライコンディション。雲は多いながら時折日差しも差し込み、路面温度もじわじわと上がっていく気配をみせる。そして午前のフリー走行が中止となった事を受け決勝前に行われた25分間のウォームアップセッションを経てグリッドに着いたtriple a vantage GT2のステアリングを握ったのは星野選手。その星野選手は吉本大樹、チームスタッフの見守る中、チーム移籍後、初のスタート担当に昨年度のGT300クラスチャンピオンの堂々たる風格を携えスタートの時を待つ。そして迎えた注目のスタート。

天候は曇り、気温23度、路面温度29度、コース状態はドライというコンディションの中、時計の針が13時58分を差したところでフォーメーションラップへと動き出した各マシン。今回のレース距離は250Km。前回富士よりも50Km短く、スプリント的な要素も色濃く出てくる。当然スタート直後のポジションもレース結果に大きな影響を及ぼす為、各マシンはスタートでのジャンプアップを虎視眈々と狙い最終コーナーを立ちあがってくる。そして迎えたホームストレート上、グリーンシグナルの点灯と共に2011 SUPER GT SERIES 第1戦の戦いの火蓋が切って落とされた。

するとtriple a vantage GT2のスタートドライバーを務めた星野選手はこのスタートを落ち着いて乗り切り2番手のまま1コーナーに侵入。後続に追撃の隙を与えずオープニングラップを終えると、ここからトップの#11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也選手)と約2秒差のまま周回を重ね、8周目を過ぎたあたりでペースアップ。トップを行くフェラーリ458にプレッシャーをかけ始め、その差は9周目に1.8秒、12周目には1.3秒、13周目には0.8秒となる。その後自身のタイヤカス等の影響でその差は3秒程になったものの、星野選手はトップとの差を射程距離内に収めたまま周回を重ね21周目にピットイン。ここで吉本大樹にステアリングを託す。

するとステアリングを受けた吉本はアウトラップから見事なラップタイムを並べ、7周後にピットへ向かった#11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458がピット作業を終えコースに戻ると吉本が前!見事事実上トップへの浮上を果たす事に。その後吉本は徐々に後続との差を広げていき、35周目の時点で2番手#11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458との差は約10秒。チーム初優勝に向け星野選手と共に築いた盤石の態勢を確固たるものとしていく。しかしレースも終盤に近付いた54周目、ここでピットで戦況を見つめるチームにとって目を疑う光景がモニターから飛び込んでくる。

モニターに映し出されたのは何と500クラスの#38 LEXUSTEAM ZENT CERUMOとの接触でスピンを喫し、#11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(平中克幸選手)にトップの座を奪われたtriple a vantage GT2の姿。この接触に関しては即座に#38 LEXUSTEAM ZENT CERUMOへペナルティーの裁定が出されたものの、これで失ったポジションが返ってくるわけではない。まさかの展開にピット内関係者は一瞬言葉を失う。しかしこの状況で全く諦めの色を見せなかったのはマシンをドライブしている吉本大樹本人であった。盤石の展開から一転、追う立場となった吉本は、ポジションを落とした後すぐにトップのマシンへの追撃を開始。その差を2周後には1.9秒差、そこからの3周で1秒差に、さらにその2周後には0.5秒差にまで縮めていく。そしてその吉本が#11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(平中克幸選手)にアタックを仕掛けたのはレースも残り5周となったアドウッドコーナー。立ち上がりでピタリと背後に付けた吉本はスリップストリームから抜け出し、ヘアピンのブレーキングで#11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458に並びかける。吉本は昨年のFUJI SPRINT CUPでのトップ争いを演じた因縁の2選手が交錯したこのバトルを見事に制し、再度トップに浮上する事に成功する。

そしてその後吉本は危なげのないラップを刻みながら2番手以降とのギャップを広げ、いよいよ迎えた最終ラップ。GT参戦10戦目(FUJI SPRINT CUPを含む)で遂に迎えたトップチェッカーの瞬間が近付いてくる。しかしレースはチェッカーを受けるまで何が起こるか分からない。そんな緊張感の中、逸る気持ちを抑えながら手に汗を握り見つめるチームスタッフや星野選手の視線の先、最終コーナーに姿を見せたtriple a vantage GT2。マシンはそのままホームストレートを駆け抜け、この瞬間triple a vantage GT2は見事にSUPER GT SERIES初優勝を獲得。吉本大樹は「この借りは必ず岡山で返す」という富士でのコメント通り、最高の形で借りを返す事となった。

これでドライバーズランキングで3位、チームランキングでも3位に浮上したtriple a vantage GT2。次戦セパンラウンドは吉本大樹にとってGT優勝経験もあるサーキットであり、ここから次なる頂、「シリーズチャンピオン」への挑戦が始まる事となる。

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【吉本大樹コメント】
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C09E3979.jpg
最高の気分です!今日は本当に特別な一日になりました。富士のレースでマシンを壊してしまい、メカニックやスタッフの懸命の作業で岡山に間に合わせてもらいました。借りは結果でしか返せないと思っていたのでホッとしています。

正直、岡山では表彰台は狙いたいと思っていましたが、優勝に手が届くとは思っていませんでした。でもマシンのセットも回を重ねるごとに良くなり、ヨコハマタイヤもとくにレースシュミレーションでとても良い方向性を見せていたのでこれはいけるかも?!と思い始めたら、もう勝つことしか考えられなくなりました。

予選のQ1ではハード側のタイヤでアタックしたのですが、これが気温との関係でグリップを引き出す事ができず、正直突破ギリギリでした...。Q2は星野選手がバッチリとキメてくれてQF3へと駒が進みました。Q3はQ2で使ったユーズドタイヤではあるものの、ウォームアップの必要がないので心おきなく全開アタックが出来ました。チェッカーが振られた後、監督が「お前がトップや~!」(笑)って無線が入りましたが、まだチェッカーを受けていないマシンもあると分かっていたので「塗り替えるな!」と願っていましたが、残念ながら初ポールポジションはお預けとなりました。それでもフロントローは絶好のポジションですし、良い予選ができたと思います。

決勝は、金曜日からの走行で燃料を多く積んでもあまりバランスが変わらない事を確認していたので、ドライになった時点で全く心配はありませんでした。スタートを担当した一樹君(星野一樹選手)が履いているタイヤはQ2, Q3で使用したタイヤ。他のマシンも状況は同じですが、タイヤの垂れやタイヤカスと戦いながら11号車との距離を保ってくれたのが本当に大きかったです。また今回はピットストップもほぼ完ぺきだったと思います。一樹君からフロントタイヤの熱垂れが酷いと情報をもらっていたのでとにかくタイヤをいたわりつつ最初の数周は攻めました。トップに出てからは11号車との差をコントロールしつつ差を詰められてもギリギリまでタイヤを温存しておこうと思ってセーブしていたのですが、それが500との接触後の追い上げに利をもたらしたのだと思います。あの接触のおかげで勝てなくなってたら怒り狂っていたことでしょう(苦笑)

A SPEEDという新参チームはこれで有力チームの仲間入りが出来たのではないかと思います。チームA SPEED、初優勝おめでとう!!

高木オーナー、瀬口監督、伊藤エンジニア、メカニック・スタッフの皆、そして星野選手に感謝したいと思います。この一勝で気を緩ませることなくどんどん攻めたレースをします。皆さん、応援ありがとうございました!

エイチワイ・マネージメント有限会社

スーパー耐久

S耐:第1戦SUGO ST-Xクラスに参戦するAudi R8 LMS(藤井誠暢/都筑晶裕組)のCドライバーとしてマイケル・キムを起用 (Hitotsuyama Racing)

 既報のとおり、ST-Xクラスに参戦する一ツ山レーシングだが26日、TBNとなっていたCドライバーにマイケル・キムを起用すると発表した。以下、プレスリリース。

Audi R8 LMS のCドライバーにマイケル・キム選手を起用

st_r01_audi_hitotsuyama.jpg  2011 年、Hitotsuyama Racing はスーパー耐久シリーズST-X クラス参戦にあたり、A ドライバー( プラチナドライバー) に藤井 誠暢選手を、B ドライバーに都筑 晶裕選手を起用することを既に発表しておりますが、新たにC ドライバーとしてマイケル・キム選手を起用いたします。

 マイケル・キム選手は2009 年ポルシェ・カレラカップ・ジャパン B クラスにおいてシリーズチャンピオンを獲得、 2011 年にはSUPER GT300 クラスにステップアップしました。SUPER GT デビューレースとなるFUJI GT400km RACE では豪雨の中、大荒れのレースを安定したペースで走り切り、ポイント獲得を果たしています。

 ファンの皆様にAudi R8 LMS の勇姿をお見せできるよう、3選手とともに第1戦 菅生に臨む次第でございます。ご声援よろしくお願い申し上げます。

Text & Photo: Hitotsuyama Racing

 以下の記事もご参照ください。

SUPER GT

SGT:JIMGAINERDIXCEL DUNLOP 458GTCがクラス2位入賞、ポイントリーダーに立つ! (JIMGAINER)

2011年5月20日(Fri)
  • 12:00~13:45:FREE PRACTICE
  • WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:28℃
  • 15:00~16:00:FREE PRACTICE
  • WEATHER:FINE CONDITION:DRYTEMPERATURE:29℃

gt_r01_jg_01.jpg  東日本大震災の影響で延期になっていた開幕戦の岡山が、5月21日・22日の日程に変更されて開催された。普段は遅くても4月中に開催される岡山戦だが、5月になると岡山名物の黄砂や花粉もほとんど飛んでおらず、金曜日は暑いほどの陽気に包まれていた。

 前回の富士戦同様に、テストが中止になった影響で習熟走行枠が、1時間45分間と1時間と合わせて2時間45分間与えられた。

 FERRARI458は最低重量が1245kgにSUPER-GT特有の性能調整でプラス50kg。そして前回2位に入った事によるウエイトハンディの30kgが重くのしかかる。

 走り出しは今回アタックを担当する田中哲也からスタート。思った以上にマシンバランスは重量によって安定しない。アンダーステアがきつく、スプリングの交換、ダンパーの調整などを繰り返す。しかし、思ったように改善せず1回目の習熟走行は終了した。

 15時からの走行も晴天の穏やかな気候の中今度は平中克幸がスタートしていった。やはりアンダーステアが消えず、リアの調整を引き続き行う。残り時間15分で田中に交代し、金曜日の走行を終えた。

2011年5月21日(Sat)
  • 9:00~10:45・FREE PRACTICE
  • WEATHER:FINECONDITION:DRYTEMPERATURE:21℃
  • 12:30~13:30:KNOCKDOWN QUALIFYING 1
  • WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:26°
  • 15:00~KNOCKDOWN QUALIFYING 2・3 WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:27°

 早朝に小雨がぱらついたが、走行時間までには止み、ウエット宣言は出されたものの路面はドライ。11号車もドライタイヤを装着して、田中からスタートしていった。タイヤの暖まりもあまり良くなく、昨日に続いてアンダーが収まっていない。フロントダンパーを調整し再びコースへ。

 赤旗中断後も再びダンパーを調整したり、スタビを調整したりマシンのセットアップに余念がない。残り45分で平中に交代し、さらにセットを煮詰めていく。リアスタビを何度も調整し、あっというまに1時間45分の走行は終了した。

 今年初めて行われるノックアウト方式(昨年まではノックダウン)。Q1は2名のドライバー共に基準タイムをクリアし、300クラスは上位16台がQ2に進出できる。Q2以降走行する車両は、同じタイヤを使用しその使ったタイヤで決勝レースをスタートすることが決められている。

 明日の予報は雨。雨が降ればウエット宣言が出され、そのルールも解除されることになり、タイヤ選択が重要な鍵になる。

 まず平中がユーズドタイヤでコースに出て行く。やはりフロントタイヤの暖まりが悪いようだ。その後Newタイヤに交換しタイムアタック。1分33秒518で暫定2番手に。

 そこからすぐに田中にハンドルを託しアタックを開始。Usedタイヤでアタックをし、300クラス専有時間にQ3のシミュレーションを行い7番手でQ2に進んだ。

 Q2とQ3は同じドライバーが走行することが出来ない。Q2を担当するのは平中。この時のタイヤがそのままQ3、決勝スタートタイヤとなるので労りながら尚かつタイムを出していかなければならない。先ほどよりソフト目のタイヤをチョイスしてスタート。計測2周目には1分36秒139で2番手に浮上。10台がQ3に進めるので、タイヤを温存してここで平中のアタックは終了。

 500クラスのQ2を挟んですぐに、Q3最後のアタックが始まる。田中も自身4度目のポールポジション獲得に向けてアタックを開始。時間は8分間しかないため、先ほどのシミュレーション通りに進めていく。すぐに掲示板のトップに躍り出る。その後他車も次々とタイムアップしていき一度は3番手に落ちるが、最終計測でセクター2をトータルベストで通過し、最後の最後で今期初、トータル4度目のポールポジションを獲得した。

Tetsuya TANAKA Comment
 ポールポジションが取れて本当に良かったです。タイヤがQ2・Q3・決勝と使うので、明日ドライだったらよそのチームがどんな作戦で来てたからわかるだろうし、僕自身たまたまポールだったって印象しかないので、正直終わってからどういう風に出来るか考えて行きたいです。ただこのポジションからスタートできるので良かったと思います。
Katsuyuki HIRANAKA Comment
 今回はウエイトが重いということから、車のセットアップに苦労した面もありましたが、最終的にはバランスも良くなり、明日に向けての作戦もすごく良い方向にいってて尚かつ一番良いポジションからのスタートということで、非常に楽しみです。雨が降っても晴れても良い結果が残せると思うので、開幕戦で取り逃したポジションを取り返しに行きたいと思います。
2011年5月22日(sun)
  • 8:30~9:15:FREE PRACTICE
  • 9:25~9:40:CIRCUIT SAFARI
  • WEATHER:-- CONDITION:-- TEMPERATURE:--
  • 14:00~:FINAL
  • WEATHER:FINE CONDITION:DRY TEMPERATURE:23℃

 早朝からポツポツと降り始めた雨はフリー走行開始1時間前から豪雨に。コースは川のようになり、土砂がコース上に流れだしてしまい朝のフリー走行は中止の判断に。しかし決勝前のウォームアップ走行の時間が延長され、決勝前の最後の調整にあてられることになった。

 普段のウォームアップ走行にはスタートドライバーのみ走行が許されているのだが、今回は特別に2名とも走行が可能という特別処置が取られた。まず田中がコースへ。4周計測で平中と交代。決勝に向けて何度となくピットシミュレーションを行う。コース上で1秒タイムを縮める事とピットで1秒早く作業を終わらせる事は同じ1秒でもかなり重要度は違ってくる。チームワークも勝利には欠かせないポイントになるのです。

 田中が今回はスタートを担当する。作戦はなるべく沢山のマージンを作って平中にバトンを渡すことだ。朝とはうって変わって天気も回復し、Q3で使用したタイヤでグリッドについていく。

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 定刻通りにフォーメーションラップが始まり、全車クリアにスタートしていった。田中もポジションを落とすことなく1コーナーへ消えていく。その後安定した走りで田中は周回を重ねていく。

 しかしやはりソフトタイヤの為か8周目くらいからリアタイヤがきつくなり出したと田中から無線機にコメントが。しかし後ろから追いかけてくる2番手のNo.66アストンマーチンもタイヤがきついのか、思うより攻めたてられてはいない。やはり車重が重たいために逃げ切る事は、なかなか思うようにいかないでいた。

 22周目にNo.66がピット作業を終えると、ペースをかなり上げて走行してきた。田中もタイムを劇的に落とすことなく、淡々と周回を重ねた26周目にピットイン。平中にハンドルを託す。

 この時平中がピットエンドにマシンを現すと、2番手のNo.66はストレートを通過。FIA-GT車両と違いFERRARI458はLM-GT仕様の燃料タンクの為、燃料タンクが小さく5秒の給油ロスがあるために、ピットで順位を逆転されてしまった。

 ここから平中も追い上げていき、一時は8秒差まで詰めよった46周目にNo.66が500クラスと接触しスピン。この間にポジションを奪い返す。徐々に離していくと思われたが、3秒あった差も6周目に0.6秒差まで縮まってしまう。59周目に平中から燃料警告のランプが点灯したと無線機から聞こえる。その周のヘヤピンでNo.66にかわされ2番手に後退。

 徐々に№66との差も開き、最終ラップではとうとうガス欠症状が出て2番手でチェッカーを受けることとなった。チェッカーを受けたウイニングランのヘヤピンでマシンをストップ。追い抜かれてからは極力燃費走行に徹していた平中だったが、車重が重たい分少しでも軽くとの思いからと、2番手に落ちてからの猛プッシュが思いの外、燃料を消費しガス欠症状になってしまった。

Tetsuya TANAKA Comment
 2位でチェッカー受けられたので取り敢えずは良かったです。ドライのレースで昨年は一度も表彰台に乗れなかったのが上がることが出来て、マシンも今年新しくなり、全ての面でレベルアップしてきていると思うのです。開幕戦をウエットで2位、今回ドライで2位になれたという事はシリーズに向けて、好材料が揃っていると思います。確かに重りは積まされていきますが・・・。これから先もっとマシンを煮詰めていけば、ウエイトが積まれてもまだチャンスはあると思っています。僕は今日終わって次のセパンからシリーズ始まる感じです。なぜかというと、普段これくらいテストをしてやっと手の内が見えてきた感じがするので・・・。次も負けないように頑張ります。
Katsuyuki HIRANAKA Comment
 2位でしたが、最終的にはこれで良かったんじゃないかと思っています。シーズンを考えた上でも、現時点でのランキングトップになれましたし、前回のウエット、今回のドライと凄く良いデーターが取れたんじゃないかなと思います。正直2位、2位と続いているので、優勝したいという思いは強いですが、それはこの先のシーズンで何とか1度は優勝できるようにしたいと思っているので、その時が来たらしっかりと良いレースをして、勝利したいですね。今回はガス欠症状が出て最終ラップでは本当に大変でした。色んな意味でチェッカーが受けられたことがラッキーだったと思います。先を見据えては良かったんじゃないかと思います。次、頑張ります。
Text & Photo: JIMGAINER

D1 GRAND PRIX

D1:第4戦鈴鹿 斎藤太吾が単走、追走ともに制覇し総合優勝を飾る! (D1)

 プロフェッショナルドリフトの最高峰「2011 グランツーリスモD1 グランプリ第4 戦鈴鹿サーキット」は、5 月22 日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)ダンロップコーナーでファイナル競技が開催され、午前中に開催された単走ファイナルでは、ほぼ完璧な走りで斎藤太吾(プレミアムジャパンwith ダイゴ)が優勝。午後に行われた追走ファイナルでも、再々戦の末、斎藤太吾が今村陽一(SGC BOSS with DUNLOP)を破り、両競技を制覇し総合優勝を果たした。なお観客は5月21日(土)~22日(日)の2日間で合計のべ9,984人だった。

【5月21日(土)天候:晴れ 路面:ドライ】
■予選

 前回のオートポリス戦の途中打ち切りで、異例のランキング下位に落ちていた日比野哲也(Team UPGARAGE with DROO-P)、今村陽一、末永正雄(M7 RE 雨宮SGC with TOYO TIRES)らは問題なく予選を通過。特に日比野哲也は正確なマシンコントロールとずば抜けたスピードで最高得点を記録し、予選をトップで通過した。

【5月22日(日)天候:雨のち曇り 路面:ドライ/ウェット/セミウェット】
■単走ファイナル

 予選に引き続きスピードとマシンコントロールに勝る日比野哲也がリード。しかし最後に走行した斎藤太吾が、濃厚なタイヤスモークを出しながらアクセルを踏み続ける豪快なドリフトで圧倒。逆転で単走ファイナル優勝を決めた。

■追走トーナメント
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追走トーナメント決勝戦 (アウト:今村陽一、イン:斎藤太吾)

 開始直前に雨が降り出し競技はウェット路面で始まったが、ベスト4対戦時には雨が止みドライ路面に変化。この状況で調子を崩したのは日比野哲也。今年からマシンがターボ仕様となり、まだウェット路面での走らせ方がつかめていないという日比野哲也は、ベスト8で斎藤太吾と対戦したがリズムを崩してあっけなく敗北。

 結局ベスト4に残ったのは斎藤太吾、高橋邦明(GOODYEAR Racing with Kunny’z)、今村陽一、野村謙(BLITZ DFellow)の4名。斎藤太吾vs 高橋邦明の対戦は、高橋邦明には大きなミスはなかったものの、斎藤太吾がインを差してアドバンテージを獲得して勝ち上がり、今村陽一vs 野村謙の対戦はやはり今村陽一が野村謙のインに入りアドバンテージを獲得し決勝進出を果たした。

 3位決定戦は、敗れた野村謙vs 高橋邦明で行われ、延長戦の末、野村謙がドライブシャフトを破損し惜しくもリタイヤ。高橋邦明が3位に決定した。決勝は接戦で再々戦までもつれ込み、先行ではイーブンとしたものの、後追いでは斎藤太吾が集中を切らさず終始接近距離でドリフトを合わせ、アドバンテージを獲得。単走ファイナルに続き追走ファイナルでも優勝し、第4戦の総合優勝を果たした。なお、総合順位は単走ファイナルと追走トーナメント両競技の合計ポイントで決まるため、2 位には高橋邦明が入り、今村陽一は3 位だった。

単走ファイナル、追走トーナメントを制し第4戦総合優勝を決めた斎藤太吾選手
d1_r04_02.jpg  優勝経験のあるサーキットは、スタートからコーナーまでのストレートが長く、大パワーのマシンに乗る選手が有利と言われていた。しかし鈴鹿はストレートが短くパワーがすべてではないので、この鈴鹿で勝ちたかった。今の気分は最高です。
Text & Photo: D1コーポレーション

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 RAYBRIG HSV-010)が2位、PPのKEIHIN HSV-010は3位となりHSV-010 GTが2台そろって表彰台を獲得 (HONDA)

2011年5月22日(日)・決勝 場:岡山国際サーキット(3.703km) 周回数:68周 天候:曇りときどき晴れ 気温:23℃(14:00現在) 路面温度:29℃(14:00現在) コースコンディション:決勝/ドライ 観客:1万5000人(主催者発表)

gt110522005L.jpg  5月22日(日)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて2011 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 250KM RACE」の決勝レースが行われた。シリーズ上の位置づけは「第1戦」だが、東日本大震災の影響で日程が変更され、第2戦富士ラウンドが先に開催されたため、実際には2戦目となっている。

 昨日行われた予選では、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)がポールポジションを獲得。さらに#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が3番グリッドを手に入れており、今季初の優勝ならびに2台そろっての表彰台獲得に大きな期待がかけられている。

 決勝日は、朝のうちに一時雨が強く降ったため、午前8時30分から予定されていたフリー走行はキャンセルとなった。その後、昼前に雨は止み、コースは完全にドライコンディションとなったが、午後になると雲の合間から時折り太陽が顔をのぞかせ、それにつれて気温も上昇する空模様となった。

 ポールポジションの#17 KEIHIN HSV-010は金石選手、3番グリッドの#100 RAYBRIG HSV-010は伊沢選手、7番グリッドの#8 ARTA HSV-010は小林崇志選手、9番グリッドの#1 ウイダー HSV-010はロイック・デュバル選手、13番グリッドの#32 EPSON HSV-010は道上龍選手がそれぞれスタートドライバーを務める。

 決勝はローリングスタート方式で、午後2時4分にグリーンライトが点灯。ポールポジションスタートの#17 KEIHIN HSV-010はホールショットを奪い、ハイペースで後続を引き離しにかかる。以下、#100 RAYBRIG HSV-010が3番手、#1 ウイダー HSV-010は1つ順位を上げて8番手、#8 ARTA HSV-010は10番手、#32 EPSON HSV-010は2つ順位をあげて11番手でオープニングラップを終えた。2周目、#32 EPSON HSV-010は#8 ARTA HSV-010をオーバーテイクし、10番手となる。#8 ARTA HSV-010はペースが伸び悩み、4周目までに14番手へと順位を落としてしまう。

 予選で手応えをつかみながら予想外の9番手で終えていた#1 ウイダー HSV-010は本来のペースを取り戻し、5周目に7番手、7周目には6番手へと浮上。トップを快走する#17 KEIHIN HSV-010、3番手の#100 RAYBRIG HSV-010とともに、3台そろっての上位フィニッシュに期待がかかる。

 10周目の段階で5台のHSV-010 GTは#17 KEIHIN HSV-010がトップ、#100 RAYBRIG HSV-010が3番手、#1 ウイダー HSV-010が6番手、#32 EPSON HSV-010が9番手、#8 ARTA HSV-010が14番となり、いずれも順調に周回を重ねていく。安定したペースで走行する#32 EPSON HSV-010は20周目にライバルの1台を抜いて8番手に浮上。25周目には#8 ARTA HSV-010も同じマシンをパスして13番手となる。

 28周目、ならびに29周目を終えたところで3位の#100 RAYBRIG HSV-010と、トップを走行する#17 KEIHIN HSV-010が相次いでピットイン。タイヤ交換とドライバー交代を行い、コースに復帰する。このとき、塚越選手に交代した#17 KEIHIN HSV-010はピットインのタイム差により、それまで2番手を走行していたライバルの直後につける形になり、実質的なポジションは2番手となった。これを皮切りに各車続々とピットイン。それらが一巡した42周目には、#17 KEIHIN HSV-010が2番手、山本選手がドライブする#100 RAYBRIG HSV-010は4番手、小暮卓史選手の#1 ウイダー HSV-010は9番手、武藤英紀選手の#8 ARTA HSV-010は13番手となっていた。#1 ウイダー HSV-010は32周目を終えてドライバー交代を行った際、シートベルトがロックできないというトラブルが発生してピットストップに1分以上を要し、順位を落としていた。一方、35周目を終えてピットストップを行った#32 EPSON HSV-010は、中山友貴選手がピットアウトした直後にヘアピンで他車と接触、タイヤがパンクしたために再びピットインを行い、やはり順位を落とした。

 2番手の#17 KEIHIN HSV-010はトップのマシンを猛追し、他を圧倒するペースで走行を重ねる。その差は42周目にわずか0.1秒となり、ここから3周にわたって息もつかせない接近戦を繰り広げた。しかし、45周目のヘアピンコーナーで右のイン側を走行していた#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手がわずかに姿勢を崩してしまい、止まりきれずにトップのマシンの右側面に接触。これで2台はそろってスピンしたが、塚越選手はいち早く体勢を立て直し、トップで走行を再開する。しかし、この行為がドライビングスルーペナルティの対象となり、47周目を終えたところで塚越選手はペナルティを消化、4番手となってコースに復帰した。また、これにより#17 KEIHIN HSV-010が接触してスピンを喫したライバルのマシンが、トップのポジションに復帰している。

 48周目の段階で、#100 RAYBRIG HSV-010は2番手、#17 KEIHIN HSV-010は4番手、#1 ウイダー HSV-010は9番手、#8 ARTA HSV-010は13番手、#32 EPSON HSV-010は14番手となって走行。このあとも5台のHSV-010 GTは追撃の手を緩めず、デュバル選手は49周目に、塚越選手は51周目にそれぞれライバルをパス、1つずつ順位を上げた。さらに、デュバル選手は58周目にも1台をオーバーテイクし、7番手へと駒を進める。

 レースはそのまま終盤に入ったが、5人のHondaドライバーは最後まであきらめることなく、1つでも上の順位を目指して走行を続けていく。その結果、#32 EPSON HSV-010はファイナルラップまでに相次いで2台をパス、12番手に浮上した。その次周、68周目にわたるレースにチェッカーが振り下ろされ、#100 RAYBRIG HSV-010は2位、#17 KEIHIN HSV-010は3位となってHondaにダブル表彰台をもたらした。以下、#1 ウイダー HSV-010は7位入賞、#32 EPSON HSV-010は10位、#8 ARTA HSV-010は12位で完走を果たしている。優勝は#12 カルソニック IMPUL GT-Rだった。

瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
 「優勝できるレースだと思っていたので、勝てなかったのは残念ですが、レース中も安定したペースで走行できることが確認できたのは大きな成果でした。しかも、タイヤに優しいクルマであることも改めて確認できました。1号車と32号車はタイヤ無交換の戦略を選んでいましたが、それができたのもHSV-010 GTのタイヤに優しいという性格があればこそだったと思います。また、優勝を目指して追い上げていた塚越選手は、少し若さが出てしまったかな、という気がします。いずれにせよ、今後もあの元気のよさを発揮して活躍して欲しいと思います」
伊沢拓也選手(2位 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「山本選手の最後の粘りで獲得できた2位だと思います。個人的にはチョイスしたタイヤが厳しく、苦戦してしまったので、もっといい流れで山本選手にバトンを渡すことができれば、展開ももっとよかったと思います。開幕戦から『自分たちで流れをつかみ取れている』という実感があり、マシンも常に上位にいられる仕上がりが保てています。気持ちよくドライブすることができていて、それが結果にもつながっていますので、次戦は優勝が果たせられるように戦っていきたいです」
山本尚貴選手(2位 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「前半の伊沢選手は、タイヤの状況が厳しく、期待していたよりタイムも順位も伸びなかったので相当つらかったと思います。ただ、その状況下で必死に走っている姿は心に響くものがありました。また、スタート前に伊沢選手から『頼むから待っていてくれ』と言われていたので、その言葉を信じ、レースの状況をしっかりと把握していました。ピットイン時に順位を下げてしまいましたが、『絶対に抜き返す』という思いでいっぱいでした。過去のレースのDVDを観て研究していて、狙い通りのポイントで自信を持って抜くことができました。優勝に手が届かなかったのは残念ですし、悔しいですが、現状の中ではベストに近いレースができたのではないかと思います」
金石年弘選手(3位 #17 KEIHIN HSV-010)
 「スタートから後ろのペースを見つつ、タイヤもいたわりながらしっかりと走ることができました。ピットインのタイミングも相談しながら、ベストのタイミングで入れたと思います。優勝できる速さがあっただけに、接触というミスで順位を落としてしまい、本当にもったいないレースでした。ただ、チーム一丸となってセッティングを煮詰めた結果、速さを求められるマシンに仕上がっていることが今回のレースを通じて確認できましたので、今後につながると思います。次戦では必ずリベンジします」
塚越広大選手(3位 #17 KEIHIN HSV-010)
 「自分のミスで勝てるレースを落としてしまい、チームに対して申し訳なく思っています。とてもいいマシンに仕上げてもらったのに、台無しにしてしまいました。マシンの調子はとてもいいので、次戦でばん回できるようにがんばります」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 NISSAN GT-R、SUPER GT開幕2連勝を飾る (NISMO)

 5月21日(土)~22日(日)、延期されていたSUPER GT第1戦岡山ラウンドが岡山国際サーキット (岡山県美作市)で開催され、予選2位からスタートした#12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が優勝。NISSAN GT-RはSUPER GT連勝を達成し、その戦闘力の高さをアピールした。

gt_r01_n_r500_1.jpg  予選が行われた21日は曇天だったものの、決勝レース日の22日は朝から雨。一時激しく降ったため、朝8時30分から行われる予定だったフリー走行はキャンセルとなった。しかし、9時過ぎには雨は止み、路面は次第に乾いていった。とはいえ気温はなかなか上がらず、午後2時の決勝スタート時の気温は22度であった。予選2位の好位置からスタートした#12 GT-Rは、オリベイラがレースリーダーとの間合いを図りながらも抑制の利いた走りで後続車を徐々に引き離していった。#12 GT-Rは30周目にピットインし松田にドライバー交代した後、#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)に続く2位を走行した。その後、ピットインした#23 GT-Rに代わってトップになると、ピット作業で出遅れたポールシッターの#17 HSV-010が#12 GT-Rを追い上げ、背後に迫った。しかし、松田の#12 GT-Rはオーバーテイクの隙を作らず、両車は激しく競り合った。ところが45周目に無理な体勢で#17が追い越しをかけようとしたところで#17 HSV-010のリアがスライドし、#12 GT-Rの後部に接触。その勢いで、松田はスピンしてしまう。これで一時ポジションを#17 HSV-010に譲ることとなったが、47周目に#17にドライビングスルーペナルティが課せられて再び首位の座に戻った。松田は残り周回を力強く、しかもハイペースを維持したまま走行。トップの座を脅かされることなくトップで68周目のチェッカーフラッグを受けた。事実上の開幕戦となった3週間前の富士ラウンドでは#23 GT-Rが優勝しており、NISSAN GT-Rは連勝を飾ることとなった。

 富士ラウンドで優勝している#23 GT-Rは、今回40kgものハンディキャップウェイトが積まれているため、予選結果は12位であった。ツイスティで道幅の狭い岡山国際サーキットで好成績を残すためには、予選順位が重要と言われているが、ニスモはハンディキャップを克服するためにスタートドライバーのトレルイエが長い周回を走り、またタイヤ無交換でピットインのタイムロスを減らす作戦に出た。今回は68周のレースのため、各車はおよそ30周から35周でドライバー交代を行ったが、#23 GT-Rは42周までピットインを遅らせた。残り26周を走り抜くための燃料を計算し、迅速に給油を済ませた#23 GT-Rは、5位でレースに戻ることに成功した。後半を担当した本山は、摩耗したタイヤでありながら丁寧に周回を重ね、一時6位に順位を落としたが、最終ラップに前走車を抜き、5位でレースをフィニッシュ。選手権ポイントを加算し、本年の目標であるタイトル獲得のため大きく前進した。

 予選10位の#46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)は、クインタレッリが決勝レースをスタート。オープニングラップで9位にあがり、その後着々と先行車両をパスしていき、32周目に2位で柳田にドライバー交代した。7位でレースに戻った柳田も安定した走りで、後半は5位までポジションアップ。そのままゴールかと思われたが、駆動系にトラブルが発生し、6位でレースを終えた。

 12番グリッドからスタートした#24 ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は、スタート担当のビルドハイムが淡々と周回を重ね、後半担当の安田にバトンタッチ。最後まで安定した危なげない走りで9位まで順位を上、2戦続けてポイント圏内フィニッシュを果たした。

チームIMPUL
星野一義監督
 「前回の富士ではミスしてチャンスを失っていたので、今回はそれが返せたと思っています。これでスポンサーにも顔向けできます。うちのチームは、攻めるレースしかできないチームです。今回はクルマもドライバーも良いのでポジションを守ってくれると信じていましたが、最後は胃が痛くなってしまいました」
#12 GT-Rドライバー 松田次生
 「JPが2位でピットに入ってきて、チームが17号車の前でコースに戻してくれたので、僕はとにかくリードを守ることに専念しました。しかし、17号車のペースが速かったので、一時はどうなるのかと心配しました。いいバトルができていたので、あの接触は残念でしたね。彼(塚越広大)は若くてとても良いドライバーだと思います」
#12 GT-Rドライバー ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
 「今シーズン序盤から良いレース結果が出せて嬉しいです。富士は残念な結果だったので、このレースを本当に楽しみにしていました。僕の使命は、序盤のスティントを17号車のすぐ後ろにつけてピットに戻ることだったので、役割が果たせてホッとしています」
Text & Photo: NISMO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山 延期開催の岡山でLEXUS SC430勢苦戦。、アンドレ・ロッテラー/中嶋一貴組SC430が4位フィニッシュ (TOYOTA)

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LEXUS勢最上位の4位でフィニッシュした
PETRONAS TOM\'S SC430 36号車

 SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 250km RACE」が5月21日(土)、22日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。

 東日本大震災の影響で、本来4月に予定されていた岡山大会はこの週末に延期され、事実上今季2戦目としての開催。開幕戦となった富士大会では、LEXUS勢は惜しくも勝利は逃したものの、2位から6位までを占める速さを見せた。

 テクニカルコースとして知られるここ岡山は、LEXUS SC430勢はこれまで苦戦を強いられることが多く、未だ未勝利。悲願の初勝利に期待がかかった。

 今大会にはレクサスチームからGT500クラスに6台のLEXUS SC430が出場。また、GT300クラスに1台のLEXUS IS350と2台のカローラアクシオが出場した。

◆予選◆

 20日(金)は特例として設けられた習熟走行、21日(土)午前中の公式練習を経て、午後12時半からノックアウト方式での予選が開始された。

 Q1は40分間のGT500、GT300混走時間の後、各クラス10分ずつの占有走行時間でアタック。GT500クラスでは、僅差でのタイム争いの中で、D'STATION KeePer SC430 35号車とWedsSport ADVAN SC430 19号車がタイムを伸ばすことが出来ず、無念の14番手、15番手でグリッドが確定。このセッションでは、前戦ポールポジションを獲得した、TDPドライバー 石浦宏明がドライブするDENSO SARD SC430 39号車が、2番手を1秒近く引き離す驚速タイムをマークし、まずはトップにつけた。

 GT300クラスでは、TDPドライバーの国本雄資がアタックを担当したCOROLLA Axio apr GT 74号車が、チェッカー目前まで順位争いを繰り広げたが、僅かに及ばず17番手でQ2進出ならず。練習走行でトラブルに見舞われたハセプロMA イワサキ aprカローラ 31号車は19番手、やはり練習走行でトラブルに見舞われたSG CHANGI IS350 14号車は予選に出走できず。決勝レース出走嘆願書を提出し、日曜日のフリー走行で出走可否を決定することとなった。

 Q2からQ3にかけては、同じドライバーが連続してアタックすることは出来ず、決勝スタートでも使用する同じセットのタイヤで両セッションのアタックを行うこととなる。また、Q2開始直前から天候が回復し、路面温度も変化。このため、各車タイヤの選択に苦しめられ、予選結果の明暗を分けることとなった。

 10分間で行われた予選Q2では、アンドレ・ロッテラー駆るPETRONAS TOM'S SC430 36号車がトップタイム。立川祐路がアタックしたZENT CERUMO SC430 38号車が6番手。今季GT500クラスにデビューしたTDPドライバー 井口卓人がアタックした39号車が7番手でQ3へ進出。しかし、30kgものウェイトハンデを積む伊藤大輔のENEOS SUSTINA SC430 6号車は惜しくもQ2敗退となり、8番手グリッドが確定した。

 最終Q3は、36号車中嶋一貴、38号車平手晃平、39号車石浦と進出した3台のLEXUS SC430全てがTDPドライバーによるアタック。注目の中嶋が駆る36号車がLEXUS SC430勢最上位となる4番手グリッド。38号車が5番手、39号車が6番手に続き、決勝に臨むこととなった。

◆決勝◆

 決勝日の22日(日)の岡山は朝から豪雨に見舞われ、午前8時半から予定されていたフリー走行は中止。その後雨は止んだため、レース直前のウォームアップ走行が25分へ延長して実施された。

 空には雲がかかっているものの路面はほぼ乾き、予定通り午後2時、気温22度、路面温度26度のドライコンディションで決勝レース(68周)のスタートが切られた。

 スタート直後は大きな順位の変動はなく、4番手スタートの36号車ロッテラーは前走車を追い上げたが、逆転までには至らず。その後方に38号車、39号車、前走車を1台パスした6号車とLEXUS SC430が続く序盤戦となった。

 しかし、6号車はウェイトハンデもあり徐々にポジションダウン。9周目には14番手スタートから徐々に順位を上げてきた35号車とのサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げることとなった。

 予選Q2、Q3に進出した車両は、同じタイヤを使用しているために摩耗にも苦しむこととなり、1人のドライバーの最低周回規定となる24周を過ぎるとドライバー交代とタイヤの交換、給油のために徐々にピットイン。

 29周目終了時には、僅差での3位を争い続けていたRAYBRIG HSV-010 100号車と36号車が同時にピットイン。36号車はロッテラーから中嶋へとドライバーチェンジを行い、素晴らしいピット作業で100号車の前に出てコースに復帰した。  まだタイヤの暖まっていないアウトラップで、100号車を大きく引き離し、表彰台圏内を走行していた中嶋だったが、後半この岡山を得意とするHSV-010勢の猛追を受け、惜しくも4位に後退。

 また、平手へとドライバーチェンジし、5位を走行していた38号車は、GT300クラスの車両をパスする際に接触を喫し、痛恨のドライブスルーペナルティ。8位へと順位を落としてしまった。

 一方、後半を担当した脇阪寿一が健闘し、一時9位までポジションを上げた35号車は、給油トラブルにより残り9周でまさかのピットインを余儀なくされ、大きくポジションダウン。

 結局表彰台には届かなかったものの、後半、日差しが強くなり路面温度も上がっていくという難しいコンディションの中、中嶋が粘り強く走行を続けた36号車がLEXUS SC430勢最上位の4位でチェッカー。ペナルティを受け苦しみながらも38号車が8位に入り、ポイント獲得を果たした。

 GT300クラスでは、17番手スタートの74号車が着実に順位を上げ、中盤には12位に浮上。国本へと交代した後は、海外の大排気量車と激しいバトルを繰り広げ、国産勢では最上位となる6位でフィニッシュ。見事ポイントを獲得した。

 31号車も19番手スタートから追い上げ12位。予選を走れなかったために、出走許可を得て最後尾22番手グリッドからのレースを強いられた14号車も15位までポジションを上げてチェッカーを受けた。

PETRONAS TOM'S SC430 36号車 ドライバー アンドレ・ロッテラー:
今日のレースはとてもタフで、これまで戦った中でも困難に感じたレースだった。タイヤとクルマがなかなか合わず、コースコンディションが目まぐるしく変わる状態の中、最初のスティントはサバイバル戦だった。そのような状況で(中嶋)一貴にスイッチして、結果的にポイントを獲得できたので、シリーズを戦う上では喜ぶべき結果になったと思う。
PETRONAS TOM'S SC430 36号車 ドライバー 中嶋一貴:
難しいレースだった。思った以上に前の三台は速かった。ピットストップで逆転できたのは良かったが、その後、思うようなペースで走ることができなかったのは残念だ。2戦連続の4位は悔しいが、この岡山でもポイントを獲得できたのは悪くない結果だと思うし、これからに繋がって行くはずだ。
Text & Photo: TOYOTA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 両クラス優勝ドライバーのコメント

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GT500クラス優勝 カルソニックIMPUL GT-R
松田次生
gt_r01_r_pc_matsuda  「ほっとしています。(17号車との)ペースが違いすぎてどうなるかという感じでしたが、チームが素晴らしい仕事をして2位で戻ってきたのを、17号車より前で出させてくれたのが今日の勝因でした。ぼくも前に出させないという気持ちで走っていましたが、接触はもったいなかったですね。塚越選手はいいアタックをしていたんですが、あの場所ではまさかと思いました。ここはミスがなかったら抜かれないので、うまく押さえていたんですが、ミラーで見ていたときに、このスピードで来たらぶつかるなと思って一車身空けていてたんですが、もうどうすることもできない状況で、向こうがぼくのリアにヒットしました。ちょっと強引でしたね。彼も速い選手ですし、ぼくたちも4年使っているGT-Rを、もうちょっと速くしていけるようにしていきたいと思います」
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
gt_r01_r_pc_oliveira 「前回のレースは、ぼくのミスでレースが終わってしまってがっかりでした。今回は必ずポイントを取ろうと思っていましたし、今回トップで最高のポイントが得られて最高の気持ちです。次戦のマレーシアはぼくの好きなコースで2回優勝しているので、勝った後にマレーシアに行くのはいい気分です。今日のレースは戦略的に非常に良かったと思います。ぼくのスティントでは17号車の後ろにぴったりと付いていて、ピットインもトラフィックがなくスムーズにできました。塚越選手との接触ですが、星野監督と絶対ペナルティが出ると言っていて、そうでなければアピールをしないといけないとも話していました」
GT300クラス優勝 triple a Vantage GT2
吉本大樹
gt_r01_r_pc_yoshimoto  「Aスピードは去年作られたチームで、1年の経験を積んで2年目の今年は、結果だけを見てやっていこうという形でシーズンをスタートしました。一樹選手にも来てもらって、富士も順調にいってたんですが、自分の無駄な頑張りで淺溝で走り続けた結果、ハイドロでぶつけてしまって、一樹くんも乗れずに富士が終わってしまったので、今回の岡山はそういう意味でもリベンジを狙っていました。自信もありましたが、ここに来て走り始めは良くなかったので、そこから一丸となってクルマを作り上げ、決勝に向けて逆算し、最高の結果が出たと思います。フロントのタイヤが厳しいという情報が一樹選手からあったのでタイヤをいたわりながら、後ろのペースも見ながら走ってたんですが、晃平にヘアピンでぶつけられて回ってしまいました。完ぺきなレース運びだったし、ぶつけられるとは思ってなかったんですが、タイヤもセーブしていたし、気持ち的にも絶対に勝ちたかったので、終盤前に出ることができました」
星野一樹
gt_r01_r_pc_hoshino  「このシーズンオフはもうGTに出られないのかと精神的にまいっていて、そんななかで声をかけていただいて、移籍して2戦目から勝てるとは思ってなかったので、本当にうれしいです。ダンロップ(のフェラーリ458)が逃げるかなと思ったんですが、序盤から付いて行けて、タイヤカスを拾ったりしても摩耗的にはぜんぜんOKだったんですが、無線で聞いても回り的に悪いペースじゃなかったのでいけるかなと思っていました。シチュエーションがおやじのチームと一緒でびっくしました。トップ走ってたカルソニックが2位に落ちて、隣のピットを見てたら自分のピットもそうなって、2~3周したらヨッシーがどんどん追いついていくのが見えたので、平中選手もタイヤが苦しそうだったし、これはいけるかもと、ヨッシーを信じて後は祈るだけでした」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝 GT500はカルソニックIMPUL GT-Rが、GT300はtriple a Vantage GT2が優勝!

 スーパーGT第1戦岡山GT250kmレースは22日、岡山国際サーキットで68周の決勝レースを行い、GT500クラスはカルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が、GT300クラスはtriple a Vantage GT2(吉本大樹/星野一樹組)がそれぞれ優勝した。(観客動員数:15,000人)

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 決勝レースは、午前中のフリー走行が激しい雨によりキャンセルためたため、25分間のウォームアップ走行を行った後、14時よりフォーメーションラップが始まった。スタート時、曇りだった上空もチェッカーを迎える頃には日も顔を出し、午前中と打って変わって終始ドライ路面での争いとなった。

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gt_r01_r_gt300_winner

gt_r01_r_gt500_podium

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 スタートは、ポールポジションKEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)の金石がホールショットを奪い、2位にはカルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)のオリベイラ、3位にはRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)の伊沢が付け予選順位のままで始まった。

 トップの金石の後ろには終始1~3秒差でオリベイラが付けレースは進行。しかし、金石が29周終わりでピットインしドライバーを塚越にチェンジ、一方、オリベイラは30周終わりでピットインし松田に交代すると、その間に松田がトップに立つことに成功。塚越は2位に落ちた。

 2位に落ちた塚越のタイムはトップ松田より明らかに速い。41周を終える頃にはその差は2秒を切った。そして、ついに45周目のヘアピンで塚越が松田に仕掛ける。しかしブレーキングを遅らせ松田のインを狙った塚越はたまらずスピン。松田のマシンの後方に接触し、松田はコースアウト。この間に塚越がトップに立った。

 しかし、この接触に対して塚越にドライビングスルーペナルティが課され、これを消化し、ピットアウトすると順位を3位まで落とすこととなった。

 これでトップに立った松田はこのまま68周を走りきり、カルソニックIMPULGT-Rが優勝。GT-Rは第2戦(事実上の開幕戦)に続き2連勝となった。

 3位には一時、ピットストップの間にPETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー/中嶋一貴組)に先行を許すが、47周目のアットウッドで伊沢から代わった山本が中嶋を捉え、RAYBRIG HSV-010が入った。PETRONAS TOM'S SC430は4位でレースを終えた。

 GT300クラスは、序盤からポールポジションのJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸組)の田中がレースをリード。triple a Vantage GT2(吉本大樹/星野一樹組)の星野が2位につけトップを追う展開でレースが始まった。

 しかし、このクラスもGT500と同じ展開で、ピットインしてドライバー交代を行うと、代わった吉本と平中の順位が逆転、トップ吉本、2位平中となった。しかし、50周目のヘアピンでGT500車輌と接触した吉本がスピン。平中の先行を許すこととなった。

 吉本はあきらめずに平中を追う。一時8秒近くあった差をみるみると縮め、ついに59周目のヘアピンで平中のインを差しトップを奪い返した。

 優勝は、triple a Vantage GT2、2位にJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458、3位には、リールランボルギーニ RG-3(余郷敦/織戸学組)が入った。

 次戦、第3戦はマレーシアのセパンサーキットで6月19日に決勝が行われれる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝結果

GT500クラス

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/22) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
112カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GTR R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS681:42'10.281
2100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS683.336
3*17KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS6687.677
436PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS166834.813
523MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GTR R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS406848.063
646S Road MOLA GT-R
NISSAN GTR R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI26850.958
71ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS6852.495
8*38ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS12681'00.306
924ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GTR R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH8681'22.305
1032EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL681'24.166
116ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS30681'25.033
128ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS4681'25.257
1339DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI10671Lap
1435D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS671Lap
1519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH22662Laps
---- 以上規定周回数(47Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.17 金石年弘(KEIHIN HSV-010) 1'26.429 (35/68) 154.240km/h
  • CarNo.17,30は、2011 SUPER GT Sporting Regulations第30条1.a(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
■GT300クラス

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/22) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
166triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH631:42'10.281
211JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
FERRARI 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL306313.262
387リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH6326.759
44初音ミク グッドスマイル BMW
BMW BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH126341.692
527PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
FERRARI F430
山岸 大
山内 英輝
YH6343.099
674COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH8621Lap
72エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH621Lap
862R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH621Lap
941NetMove TAISAN Ferrari
FERRARI F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH4621Lap
1086JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH621Lap
11*26Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
松田 秀士
峰尾 恭輔
YH621Lap
1231ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COLLOLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH16621Lap
1322R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH621Lap
1433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK40621Lap
15*14SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドラ・インペラトーリ
YH621Lap
1669サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
吉田 広樹
YH612Laps
1734ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ
PORSCHE 911GT3 RSR
高森 博士
マイケル・キム
HK2603Laps
18*360RUNNUP SPORTS CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE
田中 篤
岡村 和義
YH594Laps
195マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH4617Laps
2043ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS104518Laps
---- 以上規定周回数(44Laps)完走 ----
-25ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH222241Laps
-88JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH61350Laps
  • Fastest Lap: CarNo.11 田中哲也(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458) 1'34.334 (3/63) 141.315km/h
  • CarNo.26は、2011 SUPER GT Sporting Regulations第30条1.a(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.360は、2011 SUPER GT Sporting Regulations第39条1.a(給油作業違反)によりペナルティストップ10秒を科した。
  • CarNo.14は、2011 SUPER GT Sporting Regulations第30条1.a(接触行為)により、決勝結果に28秒を加算する。
  • CarNo.26は、2011 SUPER GT Sporting Regulations第30条10.(チェッカー後の危険な追い越し)により、決勝結果に38秒を加算する。

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ウォームアップ走行結果

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/22) Worm Up Session Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500112カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GTR R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'26.430-154.238
25002100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS1'26.485 0.055154.140
350031ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1'26.605 0.175153.926
4500417KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS61'26.611 0.181153.916
550058ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS41'26.936 0.506153.340
6500624ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GTR R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH81'27.248 0.818152.792
7500739DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI101'27.540 1.110152.282
8500836PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS161'27.614 1.184152.154
950096ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS301'27.673 1.243152.051
105001032EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'27.727 1.297151.958
115001146S Road MOLA GT-R
NISSAN GTR R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI21'27.909 1.479151.643
125001238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS121'27.958 1.528151.559
135001323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GTR R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS401'28.165 1.735151.203
145001435D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS1'28.434 2.004150.743
155001519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH221'30.172 3.742147.837
1630012エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'34.220 7.790141.486
17300211JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
FERRARI 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL301'34.582 8.152140.944
18300388JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH61'34.656 8.226140.834
1930044初音ミク グッドスマイル BMW
BMW BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH121'34.704 8.274140.763
20300587リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH1'35.115 8.685140.155
21300643ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS101'35.121 8.691140.146
22300786JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH1'35.207 8.777140.019
23300825ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH221'35.224 8.794139.994
24300933HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK401'35.333 8.903139.834
253001026Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
松田 秀士
峰尾 恭輔
YH1'35.416 8.986139.712
263001114SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドラ・インペラトーリ
YH1'35.515 9.085139.568
273001262R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'35.527 9.097139.550
283001327PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
FERRARI F430
山岸 大
山内 英輝
YH1'35.990 9.560138.877
293001466triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH1'36.177 9.747138.607
303001531ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COLLOLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH161'36.388 9.958138.304
31300165マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH1'36.75110.321137.785
323001741NetMove TAISAN Ferrari
FERRARI F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH41'36.97210.542137.471
333001822R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'37.08710.657137.308
343001969サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
吉田 広樹
YH1'37.10110.671137.288
3530020360RUNNUP SPORTS CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE
田中 篤
岡村 和義
YH1'37.72011.290136.418
363002174COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH81'37.96111.531136.083
373002234ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ
PORSCHE 911GT3 RSR
高森 博士
マイケル・キム
HK21'39.79313.363133.585

SUPER GT

SGT:第1戦岡山GTA定例記者会見 第4戦SUGO大会へ向け、被災者の無料招待を検討

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 スーパーGT第1戦岡山250kmレースの開催されている岡山国際サーキットで5月22日午前、GTアソシエイション(GTA)の定例会見が行われた。

GTAアソシエイション 坂東正明代表
 「延期になった第1戦をここに迎えることができ、うれしく思っています。大会名称が第1戦岡山となっているのは、混乱をさけるためにあえて大会名称変更の申請を行わなかったからです。東日本大震災の義援金の口座をGTAとして設けています。また、他のドライバーやライダーも義援金活動をしていますので、おのおのに任せ、最終的にモータースポーツ業界としての義援金の額を報告できればと思います。我々としての義援金は3月に始まり、5月末で赤十字に届ける額は2,236万円の予定です。これからも2ヶ月に一度程度赤十字に寄付を行なった段階でその額をWebで発表していきます。前回の富士での観客動員数は前年対比で2割の減少でした。レースは燃料を使うなどで発表が遅れたわりには、この経済状況のなかコアなファンに来ていただいたのは、感謝したいと思います。第4戦SUGO大会ですが、宮城県、福島県、山形県など被災地におられるモータースポーツファンに来ていただくために、観光バスを用意して500人以上の方を無料招待したいと考えています」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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SGT:第1戦岡山 8時30分からのフリー走行は中止

 スーパーGT第1戦岡山大会で22日、8時30分から予定されていた45分間のフリー走行は、朝から降り続く強い雨のため、中止と発表されました。

 これからの善後策を話し合うため、参加チーム代表によるミーティングがコントロールタワー2階のブリーフィングルームにて行われます。

Text: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)がポールポジションを獲得 (HONDA)

2011年5月21日(土)・予選 会場:岡山国際サーキット(3.703km) 天候:曇りのち晴れ  気温:27℃(15:30) 路面温度:37℃(15:30) コースコンディション:ドライ 観客:8500人(主催者発表)

gt110521001L.jpg  5月21日(土)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて、2011 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 250KM RACE」が開幕し、公式予選が行われた。シリーズ上の位置づけは「第1戦」だが、東日本大震災の影響で日程が変更され、第2戦富士ラウンドが先に開催されたため、実際には2戦目となっている。

 今回の舞台となる岡山国際サーキットは、シーズン前のテストでHSV-010 GTが最も多く走り込んだサーキット。テクニカルなコースレイアウトもHSV-010 GTの特性とよくマッチしており、今季初優勝に大きな期待がかかっている。

 前日に行われた習熟走行では、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が総合2番手のタイムをマーク。以下、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が4番手、#1 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)が5番手、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)が10番手、#8 ARTA HSV-010(武藤英紀/小林崇志組)が11番手と、5台のHSV-010 GTは全般的に好調な仕上がりを見せていた。

 午前中に行われた公式練習でも#100 RAYBRIG HSV-010がHonda勢としてはトップ。順位は4番手だったが、首位との差はわずか0.136秒で、十分に好成績が期待できるタイムである。以下、#32 EPSON HSV-010が5番手、#17 KEIHIN HSV-010が8番手、#8 ARTA HSV-010が10番手、#1 ウイダー HSV-010が11番手という結果になった。

 今回の予選はノックアウト方式で行われた。午後12時30分に始まった予選1回目では#17 KEIHIN HSV-010が1分24秒305で2番手、#1 ウイダー HSV-010は1分24秒591で5番手、#8 ARTA HSV-010は1分24秒947で10番手、予選後半に吸気系トラブルが発生し、マシンをストップさせた#100 RAYBRIG HSV-010は1分24秒969で11番手となり、ここまでの4台が予選2回目に進出することとなった。一方、1分25秒078を記録した#32 EPSON HSV-010は、予選1回目通過にはわずかに届かず、明日の決勝レースには13番グリッドから挑むことが決まった。

 予選2回目は午後3時14分に開始。#17 KEIHIN HSV-010は1分24秒781を記録し、ここでも2番手につける。#8 ARTA HSV-010は1分24秒920で4番手、素早くマシンの修理を済ませて出走した#100 RAYBRIG HSV-010は1分24秒932で5番手を獲得し、以上3台が予選3回目に進出を決めたが、#1 ウイダー HSV-010は9番グリッドから決勝レースに挑むことになった。

 午後3時47分に始まった予選3回目では、#17 KEIHIN HSV-010のアタッカー役を務めた塚越選手が1分24秒507でトップタイムをマーク、ポールポジションを獲得した。今季から予選2回目と3回目、そして決勝のスタートでは同一のタイヤを使用することが義務づけられているので、予選2回目をしのぐタイムを予選3回目で記録したことは、塚越選手の成長とHSV-010 GTのタイヤに優しい特性がいかんなく発揮された結果といえる。伊沢選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010は1分25秒229で3番手、武藤選手が走らせた#8 ARTA HSV-010は1分25秒383で7番手だった。

 68ラップで競う明日の決勝は、午後2時にスタートが切られる。

瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー
 「4台のHSV-010 GTが予選1回目を通過し、3台が予選2回目を通過する順当な結果となりました。#17 KEIHIN HSV-010はもともとポテンシャルが高いので、しっかりと走ればポールポジションを獲得できると考えていたので、期待どおりの成績です。一方、#1 ウイダー HSV-010が予選2回目で敗退したことは予想外でした。手堅い戦略で挑みましたが、思うように歯車が噛み合わず、実力を出しきれませんでした。また、#100 RAYBRIG HSV-010は予選1回目で吸気系のトラブルが発生しましたが、これは部品を交換することで解決しています。明日は雨になるとの予想もありますが、前回、苦しんだフロントウィンドーが曇るトラブルは対策済みなので不安はありません。#17 KEIHIN HSV-010は序盤から積極的に攻めていき、優勝を目指します。#100 RAYBRIG HSV-010は表彰台が目標ですが、それ以外の3台もどんどん追い上げていくようなレースをするつもりです。特に、#32 EPSON HSV-010はタイヤの仕上がりがいいので、コンディションがマッチすれば上位入賞が期待できます」
金石年弘選手(ポールポジション、#17 KEIHIN HSV-010)
 「岡山に入ってから、マシン自体はしっかりタイムが出ていたし、調子はよかったです。ただ多少、乗り心地の部分で納得がいかない点がありましたので、チームと相談し、最適なセッティングを見つけました。その方向性が合っていたので、ポールポジションが獲得できたのではないかと思います。明日は雨の予報も出ており、どのようなコンディションでレースが行われるかは分からないですが、(雨天だった)富士ラウンドの際も調子よく走れたので、このままの流れで、ドライバーさえミスしなければよい結果が出せると思います」
塚越広大選手(ポールポジション、#17 KEIHIN HSV-010)
 「ポールポジションを獲得できたことが、正直まだ信じられません。富士ラウンドから調子は悪くなかったのですが、金曜日の習熟走行では最終調整で煮詰める部分をチームで悩んでいたので、今朝の段階でも完ぺきという状況ではありませんでした。ただ、予選1回目を走った際に好感触を得られたので、金石選手のいいペースを引き継いで速いタイムを出したいと思っていました。特にQ3は金石選手から『思いっきり行ってこい』と励まされました。チーム一丸となって話し合った結果が、今回のポールポジションにつながったと思います。明日は天気が崩れるとも聞いていますが、本来の力を出しきれば必ずいい結果が出ると信じているので、リラックスして決勝レースに望みたいと思います」
伊沢拓也選手(予選3番手、#100 RAYBRIG HSV-010)
 「予選1回目で思わぬエンジントラブルがありましたが、メカニックの方々がしっかりと立て直してくれたので、予選2、3回目と無事走りきることができました。3番手という結果に満足はしていませんが、最低限のポジションは取れたかと思います。今日発生したエンジントラブルは特に問題ないようなので、明日は天気がどのような状況になるか分からないのですが、雨でもドライコンディションでも結果を残せる自信はあります。優勝を目指してがんばります」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 各クラスポールシッターのコメント

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■GT500クラス
KEIHIN HSV-010
金石年弘
gt_r01_q_pc_kaneishi  「塚越が最後にすごく頑張ってくれました。ぼくのQ2のときも調子は良かったので、そのまま何もせずにいったほうがいいんじゃないかといって、後は広大にまかせました。岡山に来てからは乗りにくいところがあって、それなりにはタイムは出れるけど、あと一歩二歩、煮詰めなければと言うことでチームとすごく相談して、これというセッティングがなんとなく見つかりました。その方向が合ってたのかなと思います。明日は雨かも知れませんが、富士の雨でも調子が良かったので、このままの流れでドライバーがミス無くいけば、いい成績が残せるかなと思います」
塚越広大
gt_r01_q_pc_tuskakoshi  「信じられない気分です。第2戦の富士も今回も調子は悪くありませんでしたが、Q3でチームと悩んでいて、最後は思いっきり行ってこいと言われて、年弘さんのいい走り引き継いで、それが結果に繋がりました。マシンは悪くはありませんでしたが、上に行くにはもう少し煮詰めないと行けない状況でした。朝も完ぺきな状況ではありませんでしたが、Q1で好感触になってきて、Q2、Q3といいタイムを出せたのだと思います。ここに来るまでにチームのみんな、エンジニア、年弘さんみんなでコミュニケーションを取って、話し合った結果がポールに繋がったのだと思います。明日ですが、富士でもクルマはすごく速かったので、本来の力を出し切れば結果が出ると思うので、リラックスして臨みたいと思います」
■GT300クラス
JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
田中哲也
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 「458という新車になって、ほとんどテストができない状況で、金曜日からクルマを仕上げていき、こういう結果になってうれしいですね。ポールポジションはQ3まで全く分かりませんでした。昨日、今日の朝もどうしようかなというくらい悩んでいて、その中でクルマを一つ一つセッティングしていくなかで、それがきっちり反応してくれて、いい方向に間違わずに進んで行けたので良かったですね。正直、レースをやってきたなかで全くなかった感触で、ポールが取れたという印象です。明日は、開幕戦が2位で、シーズンの流れがすごく良くて、過去の例にもあるように、取りこぼしがあるとタイトルが離れていくので、ミス無くしっかりこなしていきたいと思います」
平中克幸
gt_r01_q_pc_hiranaka  「岡山に来てから走り出しが良くなくて、いろいろセッティングを煮詰めていました。前回、表彰台に乗っているので、クルマが重いという面もあってそれも影響しているのかなと思い、いろいろセッティングしていったんですけど、それが徐々にすごくいい方向に向かいました。Q2担当でしたが、いいバランスだなと確認が取れて、もしかしたら狙えるかなと思って哲也さんの走りを見てたんですけど、ポールが取れて哲也さんにも『ありがとうございます』といいたいです。明日ですが、前回の富士でも雨は良かったですし、セッティングをしていくなかで、いいパフォーマンスの感触が出てきたので、レースが楽しみです」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 GT500はKEIHIN HSV-010が、GT300はJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458がポールポジション!

 スーパーGT第1戦岡山GT250kmのノックアウト予選Q2、Q3がQ1から90分のインターバルをおいて15時より行われた。Q3まで残って、ポールポジションを獲得したのはGT500クラスがKEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)、GT300クラスはJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中 哲也/平中克幸)となった。

■ノックアウト予選Q2

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 Q2予選は、15時よりスタート。まずはGT300クラスQ1上位16台で10分間。ここでは各車タイムアタックを開始した5分頃、青木孝行(JLOCランボルギーニRG-3)がリボルバー立ち上がりでスピン。このため赤旗が提示されアタックが中断される。青木は自力でピットに戻るもののSGTスポーティングレギュレーションにより失格となる。

 再開後、松浦孝亮(ARTA Garaiya)がトップに立つが、平中克幸(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458)がこれを上回り、最終的には加藤寛規(エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電)が1分33秒242でこのセッションをトップで締めくくった。平中は2位、松浦は3位につけた。

 GT500クラスQ2は、早々に立川祐路(ZENT CERUMO SC430)がトップに立ったが、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SC430)が1分24秒737でこれを逆転してQ2をトップで終えた。立川は6位まで落ち、2位には金石年弘(KEIHIN HSV-010)が、3位にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(カルソニックIMPUL GT-R)が入った。

 ENEOS SUSTINA SC430、ウイダーHSV-010はこのQ2で敗退となった。

■ノックアウト予選Q3

 Q3はGT300、GT500とも8分間。まずはGT300クラスの10台から。最初のアタックで高木真一(ARTA Garaiya)がトップに立ったが、吉本大樹(triple a Vantage GT2)がすかさず逆転、そして最終的にポールを奪取したのが1分33秒264で田中哲也(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458)。1~3位までが0.125秒に納まる僅差の争いを制した。

 GT500クラスは7台でのポール争い。こちらもトップが目まぐるしく代わった。まずは中嶋一貴(PETRONAS TOM'S SC430)がトップに立つと、塚越広大(KEIHIN HSV-010 )が逆転トップ。さらに中嶋がトップを奪い返すと、塚越も負けじと1分24秒507で中嶋を0秒7差で圧倒して逆転。このままポールポジションを決めた。2位には松田次生(カルソニックIMPUL GT-R)、3位には伊沢拓也(RAYBRIG HSV-010)が割って入り、中嶋は4位に落ちた。

 明日22日は、8時30分より45分のフリー走行を行った後、14時より68周の決勝レースが行われる。予報は雨。予断を許さない展開になりそうだ。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選総合結果

■GT500 Class

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Knock Down Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWhSession1Session2Session3
117KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS61'24.3051'24.7811'24.507
212カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GTR R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'24.4411'24.8031'24.950
3100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS1'24.9691'24.9321'25.229
436PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS161'24.6811'24.7371'25.232
538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS121'24.8201'24.9691'25.305
639DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI101'23.3741'25.0141'25.351
78ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS41'24.9471'24.9201'25.383
86ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS301'24.9411'25.108
91ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1'24.5911'25.130
1046S Road MOLA GT-R
NISSAN GTR R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI21'24.5591'25.291
1124ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GTR R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH81'24.9251'25.638
1223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GTR R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS401'25.070
1332EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'25.078
1435D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS1'25.293
1519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH221'26.521
---- 以上予選通過 ----
■GT300 Class

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Knock Down Qualify Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWhSession1Session2Session3
111JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
FERRARI 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL301'33.5181'33.4271'33.264
266triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH1'33.7941'33.8301'33.380
343ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS101'32.8971'33.4771'33.389
487リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH1'33.4521'33.6601'33.819
533HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK401'33.4481'33.8821'34.094
626Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
松田 秀士
峰尾 恭輔
YH1'33.6051'33.9291'34.272
727PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
FERRARI F430
山岸 大
山内 英輝
YH1'33.9941'33.6221'34.449
84初音ミク グッドスマイル BMW
BMW BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH121'33.4891'33.9621'34.681
925ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH221'33.9451'33.7231'34.982
102エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'33.2801'33.4241'35.206
1141NetMove TAISAN Ferrari
FERRARI F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH1'34.0051'33.995
1288JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH61'32.3691'34.191
1362R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'33.7371'34.402
1422R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'33.6551'34.605
155マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH1'33.5411'35.290
16*86JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH1'33.810失格
1774COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH81'34.275
1869サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
吉田 広樹
YH1'34.345
1931ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COLLOLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH161'34.707
20360RUNNUP SPORTS CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE
田中 篤
岡村 和義
YH1'35.295
2134ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ
PORSCHE 911GT3 RSR
高森 博士
マイケル・キム
HK21'35.603
---- 以上予選通過 ----
-*14SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドラ・インペラトーリ
YHAbsence
  • CarNo.86は、2010 SUPER GT SpR 第25条 6.(赤旗中断原因車両)により、公式予選Q2のタイムを抹消とする。
  • CarNo.14より決勝レース出走嘆願書が提出されたが、決勝日5/22朝に実施するフリー走行で、Aドライバー・Bドライバー双方の走行状態を確認して、出走の可否を決定するものとする。

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ノックアウト予選Q3結果

■GT500 Class

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Session 3 GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
117KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS61'24.507--157.748
212カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GTR R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'24.950 0.443 0.443156.925
3100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS1'25.229 0.722 0.279156.412
436PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS161'25.232 0.725 0.003156.406
538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS121'25.305 0.798 0.073156.272
639DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI101'25.351 0.844 0.046156.188
78ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS41'25.383 0.876 0.032156.129
■GT300 Class

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Session 3 GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
111JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
FERRARI 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL301'33.264--142.936
266triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH1'33.380 0.116 0.116142.759
343ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS101'33.389 0.125 0.009142.745
487リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH1'33.819 0.555 0.430142.091
533HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK401'34.094 0.830 0.275141.675
626Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
松田 秀士
峰尾 恭輔
YH1'34.272 1.008 0.178141.408
727PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
FERRARI F430
山岸 大
山内 英輝
YH1'34.449 1.185 0.177141.143
84初音ミク グッドスマイル BMW
BMW BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH121'34.681 1.417 0.232140.797
925ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH221'34.982 1.718 0.301140.351
102エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'35.206 1.942 0.224140.021

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ノックアウト予選Q2結果

■GT500 Class

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Session 2 GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
136PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS161'24.737--157.320
217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS61'24.781 0.044 0.044157.238
312カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GTR R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'24.803 0.066 0.022157.197
48ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS41'24.920 0.183 0.117156.981
5100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS1'24.932 0.195 0.012156.959
638ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS121'24.969 0.232 0.037156.890
739DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI101'25.014 0.277 0.045156.807
---- 以上Q3進出 ----
86ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS301'25.108 0.371 0.094156.634
91ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1'25.130 0.393 0.022156.593
1046S Road MOLA GT-R
NISSAN GTR R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI21'25.291 0.554 0.161156.298
1124ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GTR R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH81'25.638 0.901 0.347155.665
■GT300 Class

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Session 2 GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
12エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'33.424--142.691
211JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
FERRARI 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL301'33.427 0.003 0.003142.687
343ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS101'33.477 0.053 0.050142.610
427PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
FERRARI F430
山岸 大
山内 英輝
YH1'33.622 0.198 0.145142.390
587リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH1'33.660 0.236 0.038142.332
625ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH221'33.723 0.299 0.063142.236
766triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH1'33.830 0.406 0.107142.074
833HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK401'33.882 0.458 0.052141.995
926Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
松田 秀士
峰尾 恭輔
YH1'33.929 0.505 0.047141.924
104初音ミク グッドスマイル BMW
BMW BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH121'33.962 0.538 0.033141.874
---- 以上Q3進出 ----
1141NetMove TAISAN Ferrari
FERRARI F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH41'33.995 0.571 0.033141.825
1288JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH61'34.191 0.767 0.196141.529
1362R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'34.402 0.978 0.211141.213
1422R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'34.605 1.181 0.203140.910
155マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH1'35.290 1.866 0.685139.897
-86JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH失格---

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ノックアウト予選Q1 GT500はDENSO SARD SC430が、GT300はJLOCランボルギーニRG-3がトップで通過

 スーパーGT第1戦岡山GT250kmのノックアウト予選Q1が21日、岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスではDENSO SARD SC430が、GT300クラスではJLOCランボルギーニRG-3がトップでこのセッションを通過した。

gt_r01_q1_39 gt_r01_q1_88

 ノックアウト予選Q1が12時30分より始まった。従来の方式では公式予選1回目が基準タイムを満たすドライバーの判定としてのみ機能していたが、今回はこのQ1予選が従来の予選1回目の基準タイム通過ドライバーの判定も兼ね、GT500上位11台、GT300クラス上位16台がQ2に進出、それぞれ12位以下、17位以下はこのセッションで予選順位が決定することとなる。両クラス混走が40分、GT300クラス占有10分、GT500クラス占有10分の合計1時間でのセッションとなっている。

 まずは両クラス混走の40分間から。ここでは、各チーム、両ドライバーの基準タイム通過を目指すものと思われる。GT500クラスはS Road MOLA GT-RがGT300クラスはHANKOOK PORSCHEがとりあえずトップで40分間の混走タイムを終えた。

 占有は10分間のGT300クラスから。まずは、ARTA Garaiyaがトップに立つと、直後にエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電が2位に付ける。これを逆転したのがJLOCランボルギーニRG-3でQ1をトップで通過した。COROLLA Axio apr GT以下5台はQ2進出がならなかった。

 GT500クラス占有は、混走で2位に付けていたRAYBRIG HSV-010がコースイン直後にストップするという波乱で始まる。KEIHIN HSV-010が一時トップに立つもののこれをDENSO SARD SC430が逆転。トップでQ1を通過した。

 コースイン直後ストップしたRAYBRIG HSV-010は各車タイムアップで次々と順位を落とすものの11位にとどまりなんとかQ1通過を果たした。MOTUL AUTECH GT-R以下4台はQ2進出がならなかった。

 Q2セッションは90分のインターバルをおいてこの後、15時より行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山ノックアウト予選Q1結果

■GT500 Class

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Session 1 GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
139DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI101'23.374--159.892
217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS61'24.305 0.931 0.931158.126
312カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GTR R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'24.441 1.067 0.136157.871
446S Road MOLA GT-R
NISSAN GTR R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI21'24.559 1.185 0.118157.651
51ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1'24.591 1.217 0.032157.591
636PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS161'24.681 1.307 0.090157.424
738ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS121'24.820 1.446 0.139157.166
824ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GTR R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH81'24.925 1.551 0.105156.971
96ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS301'24.941 1.567 0.016156.942
108ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS41'24.947 1.573 0.006156.931
11100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS1'24.969 1.595 0.022156.890
---- 以上Q2進出 ----
1223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GTR R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS401'25.070 1.696 0.101156.704
1332EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'25.078 1.704 0.008156.689
1435D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS1'25.293 1.919 0.215156.294
1519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH221'26.521 3.147 1.228154.076
---- 以上基準タイム(105%: 1'28.242)予選通過 ----
■GT300 Class

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Session 1 GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
188JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH61'32.369--144.321
243ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS101'32.897 0.528 0.528143.501
32エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'33.280 0.911 0.383142.912
433HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK401'33.448 1.079 0.168142.655
587リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH1'33.452 1.083 0.004142.649
64初音ミク グッドスマイル BMW
BMW BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH121'33.489 1.120 0.037142.592
711JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
FERRARI 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL301'33.518 1.149 0.029142.548
85マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH1'33.541 1.172 0.023142.513
926Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
松田 秀士
峰尾 恭輔
YH1'33.605 1.236 0.064142.415
1022R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'33.655 1.286 0.050142.339
1162R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'33.737 1.368 0.082142.215
1266triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH1'33.794 1.425 0.057142.128
1386JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH1'33.810 1.441 0.016142.104
1425ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH221'33.945 1.576 0.135141.900
1527PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
FERRARI F430
山岸 大
山内 英輝
YH1'33.994 1.625 0.049141.826
1641NetMove TAISAN Ferrari
FERRARI F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH41'34.005 1.636 0.011141.809
---- 以上Q2進出 ----
1774COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH81'34.275 1.906 0.270141.403
1869サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
吉田 広樹
YH1'34.345 1.976 0.070141.298
1931ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COLLOLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH161'34.707 2.338 0.362140.758
20360RUNNUP SPORTS CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE
田中 篤
岡村 和義
YH1'35.295 2.926 0.588139.890
2134ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ
PORSCHE 911GT3 RSR
高森 博士
マイケル・キム
HK21'35.603 3.234 0.308139.439
---- 以上基準タイム(105%: 1'37.491)予選通過 ----
-14SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドラ・インペラトーリ
YHAbsence---

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式練習 ZENT CERUMO SC430がトップタイム、SC勢1-2-3。GT300は、リールランボルギーニRG-3がトップ!

 スーパーGT第1戦岡山GT250kmレースが21日、岡山国際サーキットで開幕。第1戦とはいうものの震災のため延期され事実上の第2戦として開催される。9時から始まった公式練習では、GT500クラスで練習から好調のZENT CERUMO SC430が、GT300クラスではリールランボルギーニRG-3がそれぞれトップタイムを記録した。

gt_r01_p_38 gt_r01_p_87

 岡山国際サーキットは朝から雨がぱらぱらと降ったものの公式練習が始まる9時前には上がり、ウェット宣言が出されるもほぼドライコンディションで走行が開始された。途中2回の赤旗中断をはさんだため、当初の予定を5分延長して1時間50分での公式練習となった。

 GT500クラスでは、開始早々から練習タイムを上回る1分25秒110でEPSON HSV-010の中山友貴がトップに立つ。中山は1回目の赤旗直前に1分24秒993までタイムを更新したものの再開後の開始30分過ぎにDENSO SARD SC430の石浦宏明が1分24秒884でこれを逆転してトップに立った。

 しかし、練習から好調のZENT CERUMO SC430の立川祐路が開始80分過ぎに1分24秒822でトップに立つと終了までこれを上回るドライバーは現れず、このセッションをトップで締めくくった。2位にはPETRONAS TOM'S SC430が、3位にはDENSO SARD SC430が続きSC430勢が上位を独占する結果となった。

 マシンの特性から戦前このコースでの優位が噂されていたHSV勢は4位のRAYBRIG HSV-010が最高位。ディフェンディングチャンピオンのウィダーHSV-010は11位と下位に沈んだ。

 ニッサン勢ではカルソニックIMPUL GT-Rが6位で最高位。前戦優勝のMOTUL AUTECH GT-Rは40キロのウェイトハンディを課せられ13位となっている。

 GT300勢は、エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電が序盤、加藤寛規のドライブで1分33秒293でトップに立っていたが、開始70分過ぎにリールランボルギーニが1分32秒988で逆転してトップに立ちこのセッションを締めくくった。紫電は一時3位まで落ちたが再び加藤が乗り込み2位を奪い返す。前戦優勝のHANKOOK PORSCHEが40キロのウェイトハンディをものともぜず3位に滑り込んだ。

 この後、12時30分よりノックアウト形式による公式予選が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式練習結果

OKAYAMA GT 250km RACE -RIJ- (2011/05/21) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2011 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS121'24.822-157.162
2500236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
BS161'24.838 0.016157.132
3500339DENSO SARD SC430
LEXUS SC430
石浦 宏明
井口 卓人
MI101'24.884 0.062157.047
45004100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS1'24.958 0.136156.910
5500532EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'24.983 0.161156.864
6500612カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GTR R35
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'24.986 0.164156.859
750076ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS301'25.273 0.451156.331
8500817KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS61'25.275 0.453156.327
9500946S Road MOLA GT-R
NISSAN GTR R35
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI21'25.312 0.490156.259
10500108ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
武藤 英紀
小林 崇志
BS41'25.345 0.523156.199
11500111ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010
小暮 卓史
ロイック・デュバル
BS1'25.382 0.560156.131
125001235D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
アンドレ・クート
BS1'25.434 0.612156.036
135001323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GTR R35
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
BS401'25.606 0.784155.723
145001424ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GTR R35
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH81'25.975 1.153155.054
155001519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
片岡 龍也
荒 聖治
YH221'26.676 1.854153.800
16300187リール ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
余郷 敦
織戸 学
YH1'32.988 8.166143.360
1730022エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'33.017 8.195143.316
18300333HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911GT3 R MY2010
影山 正美
藤井 誠暢
HK401'33.029 8.207143.297
19300427PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
FERRARI F430
山岸 大
山内 英輝
YH1'33.492 8.670142.588
20300543ARTA Garaiya
ASL Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS101'33.509 8.687142.562
21300626Verity TAISAN Porsche
PORSCHE 911GT3 RS
松田 秀士
峰尾 恭輔
YH1'33.558 8.736142.487
22300788JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
井入 宏之
関口 雄飛
YH61'33.584 8.762142.447
2330084初音ミク グッドスマイル BMW
BMW BMW Z4 GT3
谷口 信輝
番場 琢
YH121'33.596 8.774142.429
24300986JLOC ランボルギーニ RG-3
LAMBORGHINI Gallardo RG-3
坂本 祐也
青木 孝行
YH1'33.649 8.827142.349
253001066triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH1'33.695 8.873142.279
263001111JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458
FERRARI 458 GTC
田中 哲也
平中 克幸
DL301'33.750 8.928142.195
273001225ZENT Porsche RSR
PORSCHE 911GT3 RSR
都筑 晶裕
土屋 武士
YH221'33.790 8.968142.135
283001322R'Qs Vemac 350R
VEMAC 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'33.854 9.032142.038
293001469サンダーアジア MT900M
MOSLER MT900M
メルビン・チュー
吉田 広樹
YH1'33.953 9.131141.888
303001574COROLLA Axio apr GT
TOYOTA COLLOLLA Axio
新田 守男
国本 雄資
YH81'34.082 9.260141.693
313001662R&D SPORT LEGACY B4
SUBARU LEGACY B4
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'34.249 9.427141.442
323001741NetMove TAISAN Ferrari
FERRARI F430 GT
山路 慎一
小泉 洋史
YH41'34.377 9.555141.251
3330018360RUNNUP SPORTS CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE
田中 篤
岡村 和義
YH1'34.671 9.849140.812
34300195マッハGOGOGO車検RD320R
VEMAC 320R
玉中 哲二
黒澤 治樹
YH1'35.17410.352140.068
353002031ハセプロMA イワサキ aprカローラ
TOYOTA COLLOLLA Axio
嵯峨 宏紀
岩崎 祐貴
YH161'35.35810.536139.797
363002134ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ
PORSCHE 911GT3 RSR
高森 博士
マイケル・キム
HK21'36.38411.562138.309
373002214SG CHANGI IS350
LEXUS IS350
折目 遼
アレキサンドラ・インペラトーリ
YH1'51.27626.454119.799

D1 GRAND PRIX

D1:2011 グランツーリスモD1 グランプリ、第4 戦鈴鹿サーキット 5月21日(土)~22日(日)開催 (D1)

d1_r04_1.jpg  株式会社D1 コーポレーション(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木脩己)は、ドリフト競技の最高峰、2011年D1グランプリシリーズ(全8戦)「2011グランツーリスモ D1グランプリ第4戦鈴鹿サーキット」を、5月21日(土)~22日(日)の2日間、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催する。

今年D1GPシリーズは「笑顔復活!負けないぞ日本。」をスローガンとして掲げ、「東日本大震災」に伴う復興支援活動を行う。さらに「笑顔復活」を目指すD1と吉本興業のコラボレーションが決定し、決勝日22日には「モンスターエンジン」(西森洋一と大林健二)と、「バッドボーイズ」(佐田正樹と大溝清人)が来場し、会場を盛り上げてくれる。

さらに、今大会にはゲスト解説者としてPCWRC チャンピオンの経歴をもつ新井敏弘選手の来場が決定。世界で戦ってきた豊富な経験からわかりやすく解説してくれる。

鈴鹿サーキットでの開催は、2008年以来3年ぶりとなる。この間、鈴鹿サーキットは改修工事も行われ、路面は滑らかになった。さらにD1マシンも進化しているので、よりダイナミックな走行が期待できる。

競技区間は、ダンロップコーナーを逆走で行う。下り勾配で進入してくるため速度も高く、真横を向きながら走ってくるマシンの大迫力ドリフトを堪能できる。

第3戦オートポリス大会では、天候不良のため追走2nd Stage途中で終了となり単走Finalの結果がそのまま総合ランキングとなった。このため、単走Finalで高得点を残せなかった昨年シリーズチャンピオンの今村陽一選手(シルビア)をはじめ、末永正雄(RX-8)選手、日比野哲也(ハチロク)選手はシードから外れ、追走1st Stageからの挑戦となる。一方、単走ポイントが総合結果を左右するカギにもなるため、単走で高いポイントを獲得できれば、シード以外の選手にも当然チャンスがある。

新生鈴鹿サーキットで、ニューヒーローが誕生する可能性もある。

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 エントリーリスト

Text & Photo: D1コーポレーション

Japanese F3

JF3:第1,2戦鈴鹿 開幕戦を山内英輝が制す (TOYOTA)

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第1戦は山内英輝(中央)が優勝。蒲生尚弥(左)が2位、
リチャード・ブラッドレー(右)が3位に入った

 全日本F3選手権の第1大会(第1戦、第2戦)が5月14日(土)と15日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

 東日本大震災の影響により、当初の予定よりも一月ほど遅れての開幕となった全日本F3。Cクラスはドライバーの顔ぶれが大きく変わり、昨年Nクラスランキング2位となったTDPドライバーの蒲生尚弥がステップアップ。シンガポールをベースにレースを戦ってきたリチャード・ブラッドレーとのコンビでディフェンディングチャンピオンチームであるPETRONAS TEAM TOM'Sから参戦。また、2008年のNクラスチャンピオンであり、昨年後半からCクラスに参戦した山内英輝(ハナシマレーシング)も引き続き参戦。CクラスはTOM'S TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場した。

 参戦全車両がTOM'S TOYOTA 3S-GEエンジンを使用するNクラスでは、昨年FCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)のシリーズチャンピオンを獲得したTDPドライバーの中山雄一(TOM'S SPIRIT)をはじめとする7台が今大会にエントリーした。

 14日(土)午前9時50分から予選開始。今季の予選は各レース10分ずつという短い時間でのアタックとなり、セッション序盤から各車積極的にアタック。第1戦は山内が2番手、蒲生が3番手、ブラッドレーが4番手。Nクラスでは千代勝正(NDDP RACING)がポールポジション。中山は4番手につけた。

 第2戦の予選では、山内がポールポジションを獲得。蒲生とブラッドレーは第1戦と変わらず3,4番手。Nクラスでは野尻智紀(HFDP RACING)がポールポジションを勝ち取り、中山は5番手となった。

 続いて午後3時8分から第1戦決勝(12周)が行われた。2番手グリッドの山内が好スタートを切り首位を奪取。2位を走行していたポールポジションの安田裕信(ThreeBond Racing)がスタートでのフライングでペナルティを取られ後退すると、蒲生、ブラッドレーが2位、3位へと浮上し、そのままの順位でチェッカー。山内が開幕戦を制することとなった。

 Nクラスではやはりポールポジションの千代がスタートを失敗。追い上げる途中でコースオフを喫し、2番手スタートの野尻がデビュー戦勝利を飾った。中山は4位でフィニッシュした。

 15日(日)前日以上の好天に恵まれた鈴鹿サーキットで、午後9時58分に第2戦(17周)がスタート。

 4番手グリッドのブラッドレーがスタートに失敗し、最後尾に後退。ポールポジションの山内は2番手グリッドの安田の先行を許し、2位へとポジションダウン。山内は序盤ファステストラップをマークする速さを見せて安田を追ったが、追いつくまでには至らず、逆に後半はペースを上げてきた3位の蒲生からの追撃を受けることとなり、この2台による2位争いが展開された。

 しかし山内は蒲生の追撃から逃げ切り、2位でフィニッシュ。蒲生は3位となった。ランキングでは、第2戦でのポールポジションとファステストラップのボーナスポイントを加えた山内が首位に立っている。

 Nクラスでは2番手スタートの千代がポールポジションの野尻をかわすと、そのまま逃げ切って今季初勝利を挙げた。中山は5位に終わった。

Text & Photo: TOYOTA

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿 フォーミュラ・ニッポン開幕。アンドレ・ロッテラーが勝利! 中嶋一貴も11台抜きで3位表彰台獲得 (TOYOTA)

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開幕戦を制したアンドレ・ロッテラー

 2011年シーズンのフォーミュラ・ニッポンが開幕。第1戦が5月14日(土)、15日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。

 東日本大震災の影響で4月に予定されていた第1戦は延期となり、当初第2戦が予定されていたこの週末に開催されることとなった。

 近年のフォーミュラ・ニッポンは、ディフェンディングチャンピオンのJ.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)をはじめとするトップドライバーと若手ドライバーの戦いが白熱を極める中、今季はさらにTDPドライバーの国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)らが7人の新たなドライバーが加わる。その中には久しぶりの国内レース参戦となるTDPドライバー 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)もおり、多くの期待と注目を集めての開幕となった。

 14日(土)公式練習の後、午後1時半からノックアウト方式の予選が行われた。予選Q1は20分間で競われ、上位12台がQ2へと進出するが、ここで注目の中嶋一貴のタイムが伸びず、14番手でまさかのQ1敗退。TDPドライバーの石浦宏明(Team KYGNUS SUNOCO)も13番手、今季新加入のアンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsports)が15、16番手でグリッドが確定した。

 7分間という短いセッションのQ2は、スタート直前から雨粒が落ち始めたこともあり、各車セッション開始と共にピットロードに列を連ねてコースイン。ここではTDPドライバーの大嶋和也(Team LeMans)が僅かに届かず9番手でQ3進出ならず。アレキサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)が12番手となった。

 雨の止んだ最終Q3でも僅差のアタックが繰り広げられ、オリベイラがトヨタエンジン勢最上位の4番手。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が6番手、TDPドライバーの平手晃平(TEAM IMPUL)が7番手、今季のルーキーで唯一Q3進出という快挙を成し遂げた国本はセッションが進むごとにタイムを縮める好走を見せ、8番手につけた。

 15日(日)はF3などが行われた午前中は好天だったが、フォーミュラ・ニッポンの決勝スタート時には若干雲がかかる空模様。気温23度、路面温度35度のコンディションで、午後1時48分、38周(220km)の決勝レースがスタートした。

 3列目6番手グリッドのロッテラーが絶好のスタートを切り、一気に2位に浮上。後方では接触による混乱があり、スタートで若干遅れたオリベイラは、この混乱を避けようとしてスピン。ほぼ最後尾に落ちてしまった。

 14番手スタートの中嶋一貴は、1周目の混乱を抜け10位に浮上したが、4周目が終了した時点で早くもピットイン。順位を落としたオリベイラも6周目終了時に早めのピットに向かい、今レース義務づけられているタイヤの交換と給油を行った。

 ロッテラーが1秒差で首位を行く小暮卓史(NAKAJIMA RACING)を追う一方で、後方では9番手スタートの大嶋が5位、8番手スタートの国本が6位とルーキー勢最上位の健闘。やはり好走を見せ9位までポジションを上げていたカルダレッリは、9周目に他車と絡んでクラッシュ。無念のリタイアとなってしまった。

 10周を過ぎてから徐々にピットに入る車両が出始めたが、トヨタ勢では15周目終了時に大嶋がピットイン。オリベイラの後方でコースへ復帰となったが、ペースで勝る大嶋は21周目にオリベイラをパス。

 レースも折り返しを超えた21周目、2位を走行していたロッテラーがピットイン。翌周にピットインした小暮が作業で遅れたこともあり、ロッテラーは小暮をかわし、事実上の首位に立った。

 23周目、ずっと平手とのバトルを繰り広げ、上位を走行していた国本がピットイン。しかし、ここで再発進に手間取り、大きくタイムロス。悔しい最後尾への後退となってしまった。

 その後は平手が最後までピットインを引っ張り、26周目にようやくピットイン。しかし、石浦の後方、9位でのコース復帰となった。

 これで全車が義務づけられたピットインを終え、ロッテラーが首位に浮上。後半、タイヤが苦しくなってタイムを落とす車両が増える中で、ロッテラー1台だけは別格の速さで独走。後続を引き離していった。

 早い時点でのピット作戦を採った中嶋一貴は、作戦が見事に当たって全車がピットインした時点で3位に浮上。同じく早期にタイヤを交換したオリベイラはペースが落ち、石浦、平手らを含む後続の追撃を受け、終盤激しい6位争いを展開。

 結局ロッテラーは2位に16秒もの大差をつけてトップチェッカー。苦戦を強いられた予選から調子を上げ、見事勝利を勝ち取って見せた。チームメイトの中嶋一貴は14番手スタートから11台抜きの素晴らしいレース運びで3位フィニッシュ。国内レース復帰戦で表彰台を獲得した。

 5位に大嶋、6位は猛追をしのぎきったオリベイラ。石浦が8位でポイントを獲得。平手は惜しくも9位に終わった。

Text & Photo: TOYOTA

Formula Nippon

FN:2011年参戦ドライバーラインアップ

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Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿 小暮卓史選手が2位表彰台、伊沢拓也選手と塚越広大選手はそれぞれ4位と7位で入賞を果たす (HONDA)

fn110515003L.jpg  5月15日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて2011年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦の決勝レースが開催された。 当初、4月17日(日)にここ鈴鹿で開催される予定だったフォーミュラ・ニッポン第1戦は、東日本大震災の影響をかんがみて日程を変更。今回の決勝レースをもってシーズンが開幕することとなった。

 事前のテストがキャンセルされた関係で、今回は11日(水)より13日(金)まで合同テストが実施された。3日間のテストを通じてHondaドライバーは好調で、計5回のセッションを通算した総合結果では塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)、伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、山本尚貴選手(TEAM 無限)の4人がトップ4を独占した。

 4人のドライバーは14日(土)のフリー走行を迎えても好調を維持。今度は塚越選手、山本選手、小暮選手、伊沢選手の順で4番手までを独占した。時折り小雨がぱらつく難しいコンディションのもとで行われた14日(土)の公式予選では、シリーズ2年目の山本選手が奮起。3セッションに分けて行われるノックアウト予選を1番手、2番手で通過。トップ8でスターティンググリッドを決めるセッション3回目でも1分40秒470を記録してトップに立ち、自身にとってフォーミュラ・ニッポン初のポールポジションを手に入れた。

 この山本選手に肉薄したのが小暮選手。セッション2回目では山本選手をしのいでトップに立ったものの、セッション3回目ではコンディションの変化にセッティングを合わせきれず、山本選手とは0.357秒差の1分40秒827で予選2番手に終わった。

 今季チームを移籍した塚越選手も終始安定した速さを示し、セッション3回目では小暮選手に0.049秒差と迫る1分40秒876を記録、予選3番手に入った。伊沢選手は1分40秒924で予選5番手。また、今季初めてフォーミュラ・ニッポンに参戦する小林崇志選手は予選用セッティングをまとめきれなかったにもかかわらず、1分42秒170を記録して予選10番手と健闘した。同じくルーキーの中嶋選手(NAKAJIMA RACING)も1分42秒442をマーク、小林選手に続く予選11番手を得た。

 15日(日)の決勝日は好天に恵まれ、1ヶ月遅れの開幕を待ち望んでいた多くのファンが朝早くからサーキットに詰めかけた。今回のレースでは、4本のタイヤ交換が義務づけられている。 決勝レースが開始される13時45分の段階で気温23℃、路面温度35℃とやや高めのコンディション。参加する16台のマシンがフォーメーションラップの後、シグナルにあわせてグリッドスタートが切られた。

 トップで1コーナーに進入したのは2番グリッドからスタートした小暮選手。一方、ポールシッターの山本選手はスタートのタイミングがわずかに遅れ、3位で1~2コーナーに進入したところ、イン側を併走していた塚越選手と接触。コースアウトを喫してマシンにダメージを負ってしまう。その後、ゆっくりピットまで戻った山本選手のマシンは、レースへの復帰を目指し、メカニックの手で修復作業が行われることになる。

 トップを走行する小暮選手と2位のマシンは、後続を1秒以上突き放すラップタイムで順調に走行を続け、14周目には3番手との間におよそ17秒のギャップを築き上げた。

 塚越選手と伊沢選手は、3位と4位となって周回を重ねる一方、10番グリッドからスタートしたルーキーの小林選手は7位へとジャンプアップ。残る中嶋選手は14位でオープニングラップを終えていた。

 5周目、直前を走っていたドライバーがピットインしたことから、中嶋選手はひとつ順位を上げて13位となる。

 ピットでのマシン修復を終えた山本選手は5周遅れでレースに復帰したが、その直後の8周目には、この時点でのファステストラップとなる1分45秒814をマーク。予選での速さを決勝でも証明してみせた。

 続く9周目には、7位を順調に走行していた小林選手に後方から追い上げてきたドライバーがスプーンコーナーで追突。2台はタイアバリアに激突してリタイアに終わった。

 中嶋選手は11周目を終えたところでピットイン、義務づけられているタイヤ交換と給油を行い、13位でコースに戻る。その2周後には伊沢選手が、続く14周目には塚越選手がピットストップを行う。ここで順調に作業を終えた伊沢選手は8位でレースに復帰したが、塚越選手は作業にやや時間がかかり、10位に後退する。

 レースの折り返しを迎えた19周目、トップは依然として小暮選手で、伊沢選手は7位、塚越選手は10位、中嶋選手は13位、山本選手は14位で走行を続けていた。

 小暮選手がピットに飛び込んだのは21周目のこと。しかし、ピット作業で右後輪の装着にやや時間がかかり、コースに復帰したときに実質トップのポジションを失ってしまう。その後、義務づけられたタイヤ交換をまだ終えていないドライバーがピットストップを行い、26周目で小暮選手は2位、伊沢選手は4位、塚越選手は7位、中嶋選手は11位、山本選手は14位となった。

 その後も小暮選手は粘り強くトップのドライバーを追ったが、惜しくも届かず、結果的に2位表彰台を獲得。伊沢選手と塚越選手は4位と7位で入賞を果たし、中嶋選手は11位で完走した。自身のベストラップを1分45秒182に塗り替えて走行を続けた山本選手も14番手でチェッカードフラッグを受けたが、規定周回数に届かなかったことから完走扱いとはならなかった。

 ポイント争いでは、8ポイントを手に入れた小暮選手がランキング2位、伊沢選手は5ポイントで4位、塚越選手は2ポイントで7位となった。

 第2戦は、6月5日(日)に大分県のオートポリスで決勝レースが開催される。

コメント
坂井典次(Tenji Sakai)|「HR10E」開発責任者
 「今シーズンに向けて一層のパワーアップとドライバビリティの向上を目指して開発を行ってきました。その努力が練習走行、公式予選での成績に反映されたので、うれしく思っています。結果的に優勝できなかったことは、レースなので仕方のない側面もありますが、期待したほど決勝レース中にペースが上がらなかったことは少し気がかりです。この点は、クルマ全体の検証を今後行っていくことになります。次戦のオートポリスはエンジンパワーが重要となるサーキットなので、好成績が期待できます。今回予選でトップ5に入った4人のドライバーは引き続きがんばってくれるでしょうし、予選用のセッティングさえ決まれば小林選手と中嶋選手も上位に食い込んできてくれるはずです。フォーミュラ・ニッポンを戦うHondaドライバーの活躍に今後もご期待ください」
小暮卓史選手|(2位 #32 NAKAJIMA RACING)
 「スタートでトップを奪ってから、いいレースができていました。しかし、ピットストップでの予想外のタイムロスで2位に後退してしまった上に、ヘアピンカーブでのブレーキングでタイヤに大きなフラットスポットを作ってしまい、ペースを上げることができませんでした。それがなければもっといいレースができたのですが、トップのマシンもペースが速かったので、今回は2位で満足しています」
伊沢拓也選手|(4位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「ピットインするまでは作戦通りでしたが、後半にペースが上がりませんでした。表彰台に一歩手前の4位という結果は、昨年の開幕戦(5位)と比較すると前進はしましたが、悔しいレースだと感じています。 決勝レースは僅差の勝負になると予想していたので、前後を走るマシンとのバランスを見ながらピットインのタイミングを考えました。前を走る塚越選手より速いペースだったこともあり、彼より先に実行しました。しかし、気温が予想外に上昇したことやレースの展開を考えると、もう少しピットインを遅らせる作戦もあったかもしれません。状況判断も次のレースに向けての課題だと感じています。 マシン自体はテストから非常にいい状態ですので、この流れをキープし、早くポールポジションを獲得して、優勝を飾れるようがんばります」
山本尚貴選手|(リタイア #16 TEAM 無限)
 「今朝のウオームアップでもマシンのバランスがとてもよく、ポテンシャルの高さを改めて実感していましたので、決勝レースは自信を持って臨みました。しかし、自分のメンタルをコントロールすることができなかったことが、スタートでのミスにつながったと思います。 スタート直後の1コーナーでは、イン側を走っていた塚越選手をミラーで確認してスペースを空けていましたが、接触をしてスピンをしてしまい、さらにオリベイラ選手のフロント部分と接触しました。その影響でステアリングロッドが折れ、フロントウイングが曲がってしまいました。 予選ではポールポジションを獲得できたので、勝ちたかったし、チャンスだったと思います。ただ、それを生かせなかったところに自分の実力のなさを感じますし、『フォーミュラ・ニッポンは甘くない』ということを神様に教えてもらった気がします。 今はマシンを100%信頼できており、自分がミスさえしなければ優勝できることが確信できました。第2戦以降はマシンとチームを信じて、落ち着いて戦いたいです」
Text & Photo: HONDA

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿決勝 トップ3のドライバーと優勝チーム監督のコメント

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優勝 アンドレ・ロッテラー(トムス)
fn_r01_r_pc_lotterer  「最高の気分です。ポイントは完ぺきなスタートでした。すぐに、小暮選手の後ろに付くことができ、ピットストップで前に出ることができると思いました。戦略どおり小暮選手の前に出ることができたので、ピットクルーの人たちに感謝したいと思います。ピットアウト後はプッシュして差を開き、その後は楽しく走ることができました。9年間でやっと開幕で優勝することができました。ぼくにとってもチームにとってもポジティブなスタートになり、これからのモチベーションが高いと思います」
決勝2位 小暮卓史(ナカジマ)
fn_r01_r_pc_kogure  「スタートは良かったんですが、後ろにアンドレ選手がいて、彼との争いになるだろうと思いました。ぼくがプッシュすると彼もプッシュしていました。ピットストップで若干のミスがあって2位になってしまいました。ピットアウト後、45秒台に入ったときにヘアピンでフラットスポットを作ってしまって、アンドレ選手との差を開かないように思ってたんですが、振動がでてペースが上がらなくなり、彼に付いて行くことができませんでした。後続との距離もあったのでペースを上げる必要もなくなりました。たとえ、ベストの状態でも彼が速かったので今日は2位でも満足です。アンドレ選手が次のオートポリスで休むそうですし、ぼくの場合、開幕戦で優勝するとチャンピオンが取れてなかったので......、取ったことはありませんが(笑)、そういうポジティブ思考でいきたいと思います」
決勝3位 中嶋一貴(ナカジマ)
fn_r01_r_pc_nakajima  「昨日の気分は最低で今日の気分は最高です。ポジションがポジションだったので最初に入って、フリーなところでタイムを稼ぐ戦略でしたが、最後がどうなるかは心配でした。テストでも満タンにしたことなかったですし、ずっと伊沢選手が後ろにいて、追いつかれると思ったんですが、ペース的にも同じくらいで、最後は彼の方がタイヤがきつかったみたいで差が開いていきました。プランどおりのレースでしたね。表彰台は久しぶりです。富士や鈴鹿のF1でもみなさんにいいレースをみせることができなったので安心しました」
優勝チーム監督 館信秀(トムス)
fn_r01_r_pc_tachi  「できすぎですよね。小暮くんのミスもありましたし。今日のウォームアップまで悩んでいました。最後の最後までクルマをさわって、セッティングはぶっつけ本番でギャンブルとう感じでしたが、それがうまくできて結果に通じました。アンドレ選手が1回出られないのは大きいですが、あきらめずに、アンドレ選手でチャンピオンを狙うという目標は変っていません。中嶋選手は注目されているので、重圧になってマイナスになるのを心配していましたが、彼は意外に飄々としていて、そういうことは意識してないのか、負けていないのか、なるべくリラックスさせようとしていますが、思った以上に彼は心臓が強いですね」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿決勝 勝ったのはロッテラー。中嶋一貴が粘りの走りで初表彰台!

全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の決勝レースが5月15日、鈴鹿サーキットで行われた。勝ったのは#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。予選6位ながら見事なスタートとピット戦略でレース中盤にトップに立ち、2位以下を16秒突き放して38周を走り抜けた。
2位は#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、3位には予選14番手ながら早めのピットインで順位を稼いだ#37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が入った。
(天候:晴れ コース:ドライ)

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決勝レースは午後1時45分スタート。
ポールシッターの#16山本尚貴が1コーナーでいきなりスピンアウトする波乱の中、ホールショットを奪ったのは2番手スタートの小暮、その後ろからは3列目から勢いよくイン側に飛び出してきたロッテラーが一気に2位までジャンプアップしてきた。
スピンした山本は最後尾でコースに復帰するが、他車との接触によりステアリングロッドを折損しており、修復のためにスロー走行でピットイン、5周遅れでレースに復帰した。

トップ2台は序盤テール・トゥ・ノーズの状態になったものの、トップの小暮はロッテラーに付け入る隙を与えない。結局2台はロッテラーがピットストップを行った21周目まで0.5秒~1秒の間隔を保ったまま、走行を続けることとなった。
ロッテラーは15秒1でピットアウト、対する小暮は22周終わりでピットに飛び込むが、右リヤタイヤの交換に手間取って18秒7で漸くピットアウトすることになり、ロッテラーの先行を許してしまった。
ロッテラーはその後も1分45秒台、46秒台のハイペースで小暮を突き放しにかかり、34周終わりで7秒、38周を走り終える頃には16秒の大差をつけてトップでチェッカーを受けた。
小暮も当初はロッテラーと同ペースで追い上げをはかり、5秒3差に詰め寄るが、終盤ペースが上がらなくなり、予選と同じ2位でレースを終えた。

その後方では、後方グリッドながら4周目にピットストップを行って前が開けた状態を作り出し、フレッシュタイヤでトップ集団と同ペースでの走行を重ねた中嶋一貴が終盤までペースを落とさない、父親譲りの粘りの走りで3位まで浮上、見事フォーミュラニッポンデビュー戦で表彰台をものにした。

ルーキー勢は#31中嶋大祐の11位が最高。一時国本雄資が2位まで浮上する場面もあったが、ピットストップで痛恨のストール、1分以上を費やし、結局13位に終わった。
#10小林崇志と#3アンドレア・カルダレッリは9周目のスプーンで絡んでコースアウト、そのままレースを終えている。

次回第2戦は6月5日決勝、九州のオートポリスで開催される。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿決勝結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2011/05/15) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K381:08'16.849
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E3816.619
337中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K3839.677
440伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E3846.933
57大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K3847.337
61ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K3852.050
741塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E3852.300
88石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K3853.133
92平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K3853.366
1018アレキサンドラ・インベラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K381'21.866
1131中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E381'22.520
1262嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K381'34.947
1333国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K371Lap 
---- 以上規定周回(34 Laps)完走 ----
-16山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E335Laps
-10小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E830Laps
-3アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K830Laps
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.16 山本尚貴(無限) 1'45.182 (23/33) 198.75km/h

Formula Nippon

FN:「スポーツ観光で日本を元気に!」観光庁長官杯の授与式が鈴鹿で開催される

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フォーミュラニッポンは今季、シリーズチャンピオンに観光庁長官杯が送られることになっているが、その長官杯の授与式が5月15日、第1戦が開催されている鈴鹿サーキットで行われた。
授与式には溝畑 宏観光庁長官と白井裕日本レースプロモーション社長が出席。
溝畑長官は「今こそスポーツ観光で日本を元気に」と抱負を語った。

溝畑長官のコメント
「昨年からスポーツを通して日本を元気にする取り組みをしてきました。日本には魅力的な観光資源があり、優秀な選手が沢山居ます。スポーツと観光が連携することで両方の市場を大きくし、日本を元気にできるはずです。特に今年はモータースポーツに力を入れたいと考えています。東日本大震災で外国から見た日本の安心安全のイメージは毀損され、まだ回復できているとは言い難い。そこでフォーミュラニッポンが安心安全に運営されている姿をみせていきたい。被災した富士、仙台の菅生、栃木のもてぎで開催されている姿を海外にも発信して復興が進んでいることをアピールしたいと考えました。
そこで素晴らしいレーサーにこの長官杯を送ることにしました。
今こそ出番です。スポーツ観光で日本を元気にしていきましょう」
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第2戦鈴鹿決勝 各クラス上位3人のコメント

■Cクラス
優勝 安田裕信(スリーボンド)
f3_r02_r_pc_yasuda 「2年ぶりというか、ドライコンディションでは初めての優勝です。急遽参戦することになりましたが、去年から山内選手は速かったし、蒲生選手もNクラスで速いところをみせていたので気を抜けない状況でプレッシャーがありました。このプレッシャーがチーム全体にプラスに働いて、今日の勝利になったのだと思います。これはGT500とは違った種類のプレッシャーです。皆若いしカートの頃からよく知ってる選手ばかり。彼らと一緒にこれからF3全体でレベルアップしていってマカオで前を争うようになりたいですね。今日のレースはスタートが全てでした」
2位 山内英輝(ハナシマ)
f3_r02_r_pc_yamauchi 「スタートで出遅れた結果2位になってしまいました。反応はよかったんですがホイールスピンが少し多かったです。前半でプッシュして抜こうと思っていたんですが、そのことで後半が辛くなりました。蒲生選手に追いつかれましたが、どこを押さえれば抜かれないか、考えながら走りました。今回は久保田克昭社長が来てくださっていて、昨日は優勝をプレゼントできたんですが今日は2位に終わってしまいました。でも『笑顔で表彰台に立って来い』と言ってくださいました。社長にもプラネックスの皆さんにも感謝の気持ちで一杯です」
3位 蒲生尚弥(トムス)
f3_r02_r_pc_gamo 「昨日山内選手についていけなかった原因を考えて、クルマやドライビングを見直しました結果、昨日より進歩できたのでいいレースでした。クルマが良くなっていたので山内選手を抜くチャンスが1、2回あったんですが、そこでいく判断ができませんでした」
■Nクラス
優勝 千代勝正(NDDP)
f3_r02_r_pc_chiyo 「昨日は自分のミスで飛び出してしまいました。クルマは速かったし自分の調子も良かったのに勿体無いことをしました。今日はスタート前に長谷見監督から『クルマは速いんだから落ち着いていけ。とにかくポイントを獲ってこい』と言っていただきました。後半はCクラスに追いつかれましたが、ロスなく抜かせることを考えて走りました」
2位 野尻智紀(HFDP)
f3_r02_r_pc_nojiri 「今日はスタートがよくなくて前に行かれてしまいました。後ろについていってプレッシャーを掛けたかったのですがついていけず、自分のミスで間にCクラスを入れてしまって千代選手に楽なレースをさせてしまいました。クルマは良かったのにドライビングでまだまだ足りないことがありチームの皆さんに申し訳なく思っています」
3位 佐々木大樹(NDDP)
f3_r02_r_pc_sasaki 「スタートはあまりよくなくて、それでもポジションキープでいけたんですが、ヘアピンでスピンしたトンプソン選手を避けてアウトにいった隙に三浦選手に前に行かれてしまいました。中々抜けませんでしたが6周目の1コーナーでやっと前に出ることができました。後半はタイヤがたれましたが他のドライバーも同じ状況だったはずで、そういう状況でどう走るかを考えて次回は走りたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第2戦鈴鹿決勝 2年ぶり参戦の安田がドライで初の優勝。Nクラスは千代が昨日の雪辱を果たす

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5月15日に鈴鹿サーキットで行われた全日本F3選手権第2戦の決勝は#12安田裕信(Threebond)がスタートでトップに立ち、そのまま17周を走りぬいて優勝。見事昨日の雪辱を果たした。 Nクラスもまた予選2番手からスタートした#23千代勝正(NNDP RACING)が#8野尻智紀をスタートでかわして逃げ切った。

決勝レースは午前9時55分スタート。
ホールショットを奪ったのは2番手スタートの安田。ポールの#5山内英輝が2位につけ、奇しくも昨日と全く逆の状況となった。
序盤はテール・トゥ・ノーズの状態で食い下がった山内だったが、3周目にこのレースのファステストラップとなる1分56秒881を記録した後は次第に後れをとり始め、逆に3番手の#1蒲生尚弥に追い上げられる状況になってしまった。

0.6秒~0.7秒の差で山内を追い上げていた蒲生だったが、こちらも今ひとつ攻略の糸口をつかめないまま周回を重ねることとなり、結局Cクラスは安田、山内、蒲生の順でフィニッシュ。安田が2年ぶりのF3参戦でスリーボンドにとっても2年ぶりの勝利を挙げた。またこの勝利は安田にとってもドライコンディションで初めての勝利になるという。

Nクラスもまたスタートで2番手の千代がトップに立った。
目の前で#36リチャード・ブラッドレーがストールする状況ではあったが、千代は巧みにこれをかわしながら野尻の前に出ることに成功した。
さらに2周目にはCクラスの#19西本直樹が千代と野尻の間に割って入る格好になり、千代は前半で野尻に2秒以上の差をつけることに成功した。

その後はこの西本と、後方から追い上げてきたブラッドレー、2台のCクラス車両に追い上げられながらの走行となった千代だったが、自分がロスすることなく彼等を前に出すことを心がけて17周を走り切り、今季初勝利をものにした。
2位は野尻、3位には#22佐々木大樹が入った。

次回の全日本F3選手権は6月11-12日。第3戦、第4戦、第5戦の3レースが予定されている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第2戦鈴鹿決勝結果

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
112C安田 裕信ThreeBondDALLARA F308SR20VE1732'25.397
25C山内 英輝PLANEXハナシマ F308DALLARA F3081AZ-FE173.906
31C蒲生 尚弥PETRONAS TOM'S F308DALLARA F308 1AZ-FE174.821
436Cリチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F308DALLARA F3081AZ-FE1726.460
523N千代 勝正NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE1727.926
619C西本 直樹SGC by KCMGDALLARA F3063S-GE1728.744
78N野尻 智紀HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1729.613
822N佐々木 大樹NDDP RACINGDALLARA F3063S-GE1736.047
97N三浦 和樹HFDP RACING F307DALLARA F3073S-GE1738.919
1037N中山 雄一TDP SPIRIT F307DALLARA F3073S-GE1740.237
1120Nギャリー・トンプソンSGC by KCMGDALLARA F3073S-GE1741.262
126N石川 資章コルサ・スクーデリア F306DALLARA F3063S-GE171'19.952
---- 以上規定周回数 ( 15 Laps ) 完走 ----
  • Fastest Lap(C): CarNo.5 山内英輝(PLANEXハナシマ F308) 1'56.881 (3/17) 178.86km/h
  • Fastest Lap(N): CarNo.20 ギャリー・トンプソン(SGC by KCMG) 1'58.275 (4/17) 176.75km/h

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿フリー走行2回目 大嶋がトップタイム

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全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦のフリー走行2回目は#7大嶋和也(Team LeMans)がトップタイム。1分43秒155だった。

決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは快晴。朝から強い陽射しが降り注ぐ天候の中、フリー走行は午前9時55分より行われた。
当初予定では45分が開始時刻だったが、先に行われたJSB1000のフリー走行で赤旗中断があったために10分遅れとなった。

大嶋は開始早々に1分43秒155を記録、これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。2番手には#32小暮卓史、3番手には#36アンドレ・ロッテラーとベテラン勢がつけ、終盤に1分44秒379を記録した#40伊沢拓也が4番手。これによりポールシッターの#16山本尚貴は5番手に終わっている。

なおルーキー勢では#10小林崇志の8番手が最上位。注目の#37中嶋一貴は11番手と今ひとつの結果に終わっている。

第1戦決勝はこのあと午後1時45分より38周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿フリー走行2回目結果

SUZUKA 2&4 RACE -RIJ- (2011/05/15) Free Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2011 Formula Nippon Round 1 鈴鹿サーキット 5.807km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
17大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'43.155--202.66
232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'43.8870.7320.732201.23
336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'43.9340.7790.047201.14
440伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'44.3791.2240.445200.28
516山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR10E1'44.4831.3280.104200.08
68石浦 宏明Team KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'44.7401.5850.257199.59
71ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'44.7551.6000.015199.56
810小林 崇志HP REAL RACINGHONDA HR10E1'45.1792.0240.424198.76
918アレキサンドラ・インベラトーリSGC by KCMGTOYOTA RV8K1'45.2082.0530.029198.70
1041塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR10E1'45.3962.2410.188198.35
1137中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'45.5122.3570.116198.13
122平手 晃平TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'45.5222.3670.010198.11
133アンドレア・カルダレッリKONDO RACINGTOYOTA RV8K1'45.8882.7330.366197.43
1433国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'46.0292.8740.141197.16
1531中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR10E1'46.1132.9580.084197.01
1662嵯峨 宏紀Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'47.2254.0701.112194.97
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝 各クラス上位3名の記者会見

■Cクラス
優勝 山内英輝(ハナシマ)
f3_r01_r_pc_yamauchi  「今日はスタートがうまく決まり1周目からプッシュして後ろが離れたので良かったですね。去年、マカオへ行って自分より速いドライバーとかを身近で感じたので、技術面も上げていかないと上に行けないので、普段の生活から意識してやってきました。金曜日から安田さんがコンマ5とか6速かったので、、昨日の夜遅くまでチームのみんなと話をしてその結果が出たのですごくうれしいです」
2位 蒲生尚弥(トムス)
f3_r01_r_pc_gamo  「トップの山内選手よりペースが良くなくて、追いつけませんでした。2位に落ちた安田選手を抜ける状況ではありませんでしたね。今日のレース、良かったところと良くなかったところをデータを見てしっかり考え、あしたのレースにつなげていけたらいいと思います」
3位 リチャード・ブラッドレー(トムス)
f3_r01_r_pc_bradley  「学校にいるような感じです。すべての瞬間瞬間が勉強です。ギアを入れるのを忘れてスタートできないところでした。集中しなければいけないことがたくさんあって、1ラップ、1ラップが勉強で、良くなってきているのも感じています。まさか、ポディウムに乗れるとは思ってなかったのでうれしいです」
■Nクラス
優勝 野尻智紀(HFDP)
f3_r01_r_pc_nojiri  「スタートが千代さんより良くて、前に出られましたが、1~2コーナーでもサイドバイサイドで当たりそうでした。彼はコースアウトしてしまいましたが、優勝できて非常にうれしいです。最初はペースが良くてこのまま行けるだろうと思っていましたが、クルマの状況が急激に変ってきて、戸惑いました。F3のマシンも分からない状況でどう対処していいか策を見つけられなくて、ペースを落としてしまいましたが、あしたはこんなことがないようにチームともしっかり話をして対応したいと思います」
2位 ギャリー・トンプソン(KCMG)
f3_r01_r_pc_thompson  「予選も良かったしタイヤも良かったです。スタートは良くなかったですが、回りも良くなかったみたいで結果的にいいスタートでした。序盤はペースを保つのが大変でしたが、他の選手も良くなくてポジションをキープできました。ラストラップで優勝を狙えるチャンスはありましたが、シーズン最初のレースで問題を起こしたくなかったので、押さえました。あしたはアグレッシブに行きたいと思います。2位はうれしくないですし」
3位 佐々木大樹(NDDP)
f3_r01_r_pc_sasaki  「スタートは良くなかったですが、回りも良くなかったので4位で1コーナーに入ったら千代選手が飛び出して3位にポジションアップすることができました。その後はシフトミスをして千代選手に抜き返されました。タイヤの落ち幅が大きいので、そこで速いクルマが今年はレースに勝てるのかなと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第1戦鈴鹿決勝 山内が独走優勝!Nクラスはルーキー野尻が殊勲のデビューウィン!!

全日本F3選手権第1戦の決勝が5月14日、鈴鹿サーキットで行われ、Cクラスはスタートでトップに立った#5山内英輝(ハナシマレーシング)が独走優勝。Nクラスは今季FCJからステップアップしてきた#8野尻智紀(HFDP RACING)がF3デビュー戦で見事勝利を挙げた。

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決勝レースは午後3時5分スタート。
ホールショットを奪ったのは2番手スタートの山内。ポールの#12安田裕信は山内の先行を許した上にジャンプスタートと判定されてドライビングスルーペナルティを受け、一気に後退。
変わって2番手に浮上したのは今季Nクラスからステップアップした#1蒲生尚弥だったが、5周を終えた時点で両者のギャップは3.8秒に広がってしまった。

山内はその後も手綱を緩めることなく蒲生との差を広げて行き、最後は5.1秒差で蒲生を退け、初戦を制した。

Nクラスもまた2番手スタートの野尻が#23千代勝正をかわしてトップに。
千代は1周終わりのホームストレートで#20ギャリー・トンプソンにも抜かれて3位に後退するが、3周目の130Rでトンプソンがアウトに膨らんだ隙を突いて2位を奪い返した。ところが5周目のデグナー進入で千代は痛恨のオーバーラン、ここでレースを終えることに。

これで2位に再浮上したトンプソンはトップ野尻との差を徐々に詰めていき、7周を終える頃にはテール・トゥ・ノーズの状態に。
トンプソンはすかさず8周目の1コーナーでアウトから野尻に並びかけていくが、野尻も一歩もひかずにトップを死守。
その後も二人は0.5秒前後の間隔で接近戦を展開、ファイナルラップのスプーンでトンプソンは再び野尻に挑みかかるが、ここでも野尻はトンプソンを退けてトップでチェッカーを受け、F3デビュー戦を見事勝利で飾ってみせた。

第2戦決勝は15日朝9時50分より17周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿 ルーキードライバー7名の記者会見

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アンドレア・カルダレッリ(コンドー)
 「予選は難しかったです。テストでもウエットでしか走ってないし、ドライで走るのは今日初めてだったのでこのような結果になりました。今回は、レースで走って経験を積むんでいくのが一番の目的です。FNマシンはパワーとダウンフォースがF3とは違いますが、まずはコースにになれることがポイントだと思います。この予選でセクター3のベストタイムを出せたので、少しずつなれてくれば後は時間の問題だと思います。FNへの参戦を決めたのは、ぼくにとってもチャンスですし、トヨタとの付き合いをとおして一緒に組めるのを光栄に思ったからです」
小林崇志(リアル)
 「トップカテゴリーなのでレベルが非常に高いという印象です。シーズンを通して勝ちを狙って行くのが目標です。今日の予選ですが、3月のテストとかのフィーリングだとかなり厳しいという印象で、マシンの限界もつかめないし、苦戦を予想していました。でも、セットも走りもよくなってQ1を突破できました。Q2に関しては自分のミスです。マシンのポテンシャルは、ミスを無くせばQ3は狙えるところにいますし、今回で手応えをつかむことができ、クルマのフィーリングとか自分の足りない部分も分かったので、そういう意味ではいい予選になったと思います」
アレキサンドラ・インペラトーリ(KCMG)
 「クルマのダウンフォースとパワーになれるのは、ぼくだけじゃなく、ルーキーみんながそうだと思います。週末を合わせてもコースを走る時間が多くないので、一瞬一瞬が大事になります。ルーキーのなかでは一番になりたいです。Q2まで進みましたが、雨が降るということでみんなが出て、トラフィックなどで自分の思うようにクリアラップが取れませんでした。それと注意深すぎたと思います。レースは最後まで走れることを願っています」
中嶋大祐(ナカジマ)
 「Q1まではよくて、7番手でした。Q2で雨が降ってきたときに、言い訳になってしまいますが、3月のテストで同じようなコンディションでクラッシュしたので、グリップの限界を使い切ることができなくて、すごく悔しいです。クルマも自分の走りもQ3にいけるポテンシャルはあると思います。シーズンを通して予選でも決勝でも上位5、6位でコンスタントに争うことができるようになって初めて表彰台が見えてくると思うので、まずはそれを目指したいと思います。兄弟対決が話題になっていますが、こんな結果が続いてはいけないですね。兄もぼくももっと2人で上に行って争わないと恥ずかしいです」
国本雄資(セルモ・インギング)
 「Q1、Q2、Q3と行けたんですが、フリー走行から課題だった自分とかクルマの問題点がよくなってきて、Q1での問題をQ2でアジャストすることができ、Q3でタイムもドライビングも上がってきたので、いい予選だったと思います。ガソリンを積んだ状態で走ってないので、レースがどうなるかは分からないんですが、今回は勉強のつもりでしっかり最後まで走って、次につなげるレースをしていきたいです」
中嶋一貴(トムス)
 「結果を見ると大きなことは言えないですね。今日も出だしがよくなくて、これ以上ないところからのスタートになりました。これからしっかりと問題点を見直して上げていけるようにしたいです。シーズン自体は、経験のあるサーキットもそれほどないサーキットもあるので難しい部分もあると思います。クルマについてもまだまだ学んでいるところで、一歩間違えるとこういうポジションになるレベルの高いレースなので、気を引き締めて頑張りたいと思います。あしたのレースは4輪交換しかなく、戦略の幅も大きくなくて、そのなかで少しでも前に行けるような戦略と自分の走りをしたいですね。燃料を積んで走ったこともないので、どうなるかは手探りですけど、少しでもいいレースをしてポイントを取れるように頑張りたいと思います」
嵯峨宏紀(ル・ボーセ)
 「下のカテゴリーで下積みをこつこつやってきて、やっとここまで来て新しいカテゴリーに参戦できるのを喜びたいと思います。予選結果についてはまだまだ戦力的にも厳しいしですし、ドライビング的にもまだまだいけてないですし、チームも初めてフォーミュラ・ニッポンをさわるので順当なとこなのかなとは思います。今シーズンはエンジニアとも力を合わせて少しずつ0.1秒でも前との差を詰めていくというスタンスでやっていきたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿公式予選 上位3名記者会見

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ポールポジション 山本尚貴(無限)
fn_r01_q_pc_butyo  「うれしいの一言です。ここに来られたのはルーキーオブザイヤーを取った記者会見以来です。水曜日からテストを始めて、ウエットコンディションからのスタートだったんですが、クルマの調子が非常によかったです。今日の朝も走り始めからクルマのバランスがよく、Q3に残れるとかじゃなくてポールポジション争いができる自信がありました。Q1、Q2とクルマのバランスを確認しながらアタックして、最後にすべていいところを出し切ったという感じです。ぼくのドライビングはまだまだ詰めないといけないところがたくさんあると思いますし、クルマ、エンジン……、すべての要素に助けられた結果だと思います。あしたですが、前に誰もいない状況なので、ポールポジションの優位性を存分に発揮して、スタートをうまく決め、チーム一丸となって戦えば一番上に立てると思います。でも、速い選手がたくさんいるカテゴリーなので、過信をしなように自信をもって全力でレースを戦いたいと思います」
予選2位 小暮卓史(ナカジマ)
fn_r01_q_pc_kogure  「フリー走行の時から山本選手や塚越選手が速いのでやばいと思っていました。セットアップを進めていくうちにエンジニアがいいクルマに仕上げてくれて、Q1を走ったときにいいところにいけるんじゃないかという感触はありました。Q2はバランスが結構よかったので、Q3もそのまま行って大丈夫かなと思ったら、路面がよくてリアのスタビリティが高くなり、思ったラインに乗せられずに、納得できる走りができませんでした。あしたは、ホンダ勢が前の方にいるので、ホンダ同士で当たらないようにいいレースをしたいですね」
予選3位 塚越広大(ダンディライアン)
fn_r01_q_pc_tsukakoshi  「チームを移籍して最初のレースですし、余計なことを考えずにチームのプログラム通りに進めていきました。Q2はばたばたしましたけど、Q1とQ3は現状はこうなのかなという感じですね。クルマのパフォーマンスはあると思うので、それをもう少し引き出したかったです。移籍で環境が大幅に変って、伊沢さんの存在がすごく大きく、お互いにデータを共有してロガー見ながらやってるのがプラスに働いていると思います。常に2台上位にいるのが大事なので、2台でトップ争いができるようにしたいと思います。あしたは気楽に気負わずレースをしたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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