スーパーGT第1戦岡山GT250kmレースは22日、岡山国際サーキットで68周の決勝レースを行い、GT500クラスはカルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が、GT300クラスはtriple a Vantage GT2(吉本大樹/星野一樹組)がそれぞれ優勝した。(観客動員数:15,000人)
決勝レースは、午前中のフリー走行が激しい雨によりキャンセルためたため、25分間のウォームアップ走行を行った後、14時よりフォーメーションラップが始まった。スタート時、曇りだった上空もチェッカーを迎える頃には日も顔を出し、午前中と打って変わって終始ドライ路面での争いとなった。
スタートは、ポールポジションKEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)の金石がホールショットを奪い、2位にはカルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)のオリベイラ、3位にはRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)の伊沢が付け予選順位のままで始まった。
トップの金石の後ろには終始1~3秒差でオリベイラが付けレースは進行。しかし、金石が29周終わりでピットインしドライバーを塚越にチェンジ、一方、オリベイラは30周終わりでピットインし松田に交代すると、その間に松田がトップに立つことに成功。塚越は2位に落ちた。
2位に落ちた塚越のタイムはトップ松田より明らかに速い。41周を終える頃にはその差は2秒を切った。そして、ついに45周目のヘアピンで塚越が松田に仕掛ける。しかしブレーキングを遅らせ松田のインを狙った塚越はたまらずスピン。松田のマシンの後方に接触し、松田はコースアウト。この間に塚越がトップに立った。
しかし、この接触に対して塚越にドライビングスルーペナルティが課され、これを消化し、ピットアウトすると順位を3位まで落とすこととなった。
これでトップに立った松田はこのまま68周を走りきり、カルソニックIMPULGT-Rが優勝。GT-Rは第2戦(事実上の開幕戦)に続き2連勝となった。
3位には一時、ピットストップの間にPETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー/中嶋一貴組)に先行を許すが、47周目のアットウッドで伊沢から代わった山本が中嶋を捉え、RAYBRIG HSV-010が入った。PETRONAS TOM'S SC430は4位でレースを終えた。
GT300クラスは、序盤からポールポジションのJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸組)の田中がレースをリード。triple a Vantage GT2(吉本大樹/星野一樹組)の星野が2位につけトップを追う展開でレースが始まった。
しかし、このクラスもGT500と同じ展開で、ピットインしてドライバー交代を行うと、代わった吉本と平中の順位が逆転、トップ吉本、2位平中となった。しかし、50周目のヘアピンでGT500車輌と接触した吉本がスピン。平中の先行を許すこととなった。
吉本はあきらめずに平中を追う。一時8秒近くあった差をみるみると縮め、ついに59周目のヘアピンで平中のインを差しトップを奪い返した。
優勝は、triple a Vantage GT2、2位にJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458、3位には、リールランボルギーニ RG-3(余郷敦/織戸学組)が入った。
次戦、第3戦はマレーシアのセパンサーキットで6月19日に決勝が行われれる。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA