1999年 5月31日 無限+童夢プロジェクト '99 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP ROUND 3 "SUGO GT CNAMPIONSHIP" Castrol 無限 NSX、今季初の表彰台! ○開催日 :1999年 5月29(土)~30(日) ○開催地 :宮城県 スポーツランドSUGO(コース全長:3.704km) ○決勝レース:81周(約302.94km) ○天 候 :予選日/晴れ決勝日/晴れ ○コースコンディション:予選日/ドライ決勝日/ドライ ○気温 :予選日/17℃(11時)決勝日/22℃(13時) ○観客数 :40,600人(決勝日/主催者発表) 1999年全日本GT選手権第3戦「SUGO GT CHAMPIONSHIP」が、5月29 ~30日、快晴の空の下、宮城県スポーツランドSUGOにおいて開催された。 第1戦、第2戦と連勝を飾ったホンダNSX勢は、レギュラーの3チーム4台 が東北のスポーツランドSUGOに勢揃いした。 29日(土)の公式予選では、RAYBRIG NSXが予選2位フロントローを獲得。 TAKATA 童夢 NSXが5位、Castrol 無限 NSXが9位、Mobil 1 NSXが10位とそ れぞれ好位置につけ、決勝レースに期待を持たせた。 30日(日)の決勝レースは、9番手スタートから追い上げたCastrol 無限 NSXが3位、10番手スタートのMobil 1 NSXが4位に入賞。連勝記録は途切れ たものの選手権を戦うに十分なポイントを獲得した。 ●SUGO GT CHAMPIONSHIP 出場チームと戦績 No. マシン名 エントラント名 ドライバー 予選 決勝 --------------------------------------------------------------------------- 16 Castrol 無限 NSX 無限×童夢プロジェクト 中子 修 9 3 道上 龍 位 位 --------------------------------------------------------------------------- 18 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 5 R 金石勝智 位 --------------------------------------------------------------------------- 64 Mobil 1 NSX Mobil1 Nakajima Racing トム・コロネル 10 4 山西康司 位 位 --------------------------------------------------------------------------- 100 RAYBRIG NSX チーム国光 高橋国光 2 13 with MOONCRAFT 飯田 章 位 位 --------------------------------------------------------------------------- 第1戦、第2戦と連勝を飾ったN-GT仕様ホンダNSXは、今回も3チーム4台の体 制で、「SUGO GT CHAMPIONSHIP」に勢揃いした。 金曜日のフリー走行では、快晴の下各チームとも積極的に走り込み、セッティ ングをつめていった。その中、Mobil 1 NSXがハブトラブルの修復のため午前 の走行のほとんどを走れず、決勝レースに向けてセッティング不足が心配され た。 ○公式予選第1回[5月29日(土) 10:45~11:45 出走:37台] いよいよ、東北地方の大勢のファンの待ちわびた1999年全日本GT選手権第3 戦の公式予選が、薄曇りの空の下開始された。 予選開始とともにGT500クラスの各チームともコースイン、一斉にタイムア タックが開始された。 NSX勢では、Castrol 無限 NSXの中子修選手、Mobil 1 NSXのトム・コロネ ル選手がコースイン。激しいタイムアタックが開始された。 50kgのハンディウェイトを積むTAKATA 童夢 NSXは脇阪寿一選手がアタック を行った。5分過ぎくらいにスタートした脇阪選手は、4周目に1分21秒837 をマーク、3番手に食い込んできた。 70kgのハンディウェイトを積み、今回もNSX勢の最後でコースインしたRAYBRIG NSXの飯田章選手は、懸命のアタックを見せ2周目1分22秒072、3周目1分22 秒006をマーク。6番手につけて最初の20分を終了した。 Mobil 1 NSXのトム・コロネル選手は1分27秒台からアタックをスタート。一 時5番手につけていたが、1分22秒259の6番手で最初の20分を終了した。 Castrol 無限 NSXは、中子修選手が予選開始早々からスタートし、再三アタ ックを繰り返していたが、結局13番手で最初の20分を終了した。 GT300クラスとの混走となる最後の20分は、各チームともドライバーを交代し 予選基準タイムをクリア、Mobil 1 NSXの山西選手は、レインボーコーナーで スピン、基準タイムはクリアしていたもののタイムアタックのチャンスを逃し てしまった。 予選第1回の暫定ポールポジションは、1分21秒607でEsso Tiger Supraが獲 得した。 ○公式予選第2回[5月291日(土) 14:45~15:45 出走:36台] インターバルの間に空は晴れ気温も上昇する中、公式予選第2回が開始され た。 NSX勢ではCastrol 無限 NSX、RAYBRIG NSXがトップグループでコースイン。 懸命のアタックを展開した。 RAYBRIG NSXは飯田選手がアタックし、第1回のタイムを更新する1分21秒554 までタイムアップし、その時点でトップに立ったが直後に逆転され、2番手で 最初の20分を終了した。 Mobil 1 NSXは、トム・コロネル選手が再度アタックを行ったが、予選1回 目のタイムを更新することはできず、10番手で最初の20分を終了した。 TAKATA 童夢 NSXも、予選1回目のタイムを更新できず、8番手で終了した。 Castrol 無限 NSXは道上龍選手がアタックし、1分22秒071をマーク、6番手 に浮上した。 GT300クラスとの混走となる最後20分は、決勝レースに向けセッティングの確 認となり、上位陣の順位変動は見られなかった。 この結果、GT500クラスでポールポジションから13位までが1秒差という激し い予選を制したのは、ESSO Tiger Supra。NSX勢ではRAYBRIG NSXが予選2位 につけ、TAKATA 童夢 NSXが5位、Castrol 無限 NSXが9位、Mobil 1 NSXが10 位となり、明日の決勝レースに備えていた。 ○決勝レース[14時00分スタート 81周 出走:37台] 前戦に引き続き快晴の下、JGTC第3戦のスタート進行がほぼオンタイム で開催された。 その決勝レース前のフリー走行でRAYBRIG NSXが突然スピン、コースアウトを 喫してしまった。幸いにマシンにダメージは無く、ピットに戻りチェックを受 けた後、スターティンググリッドに向かっていった。 午後14時00分、フォーメーションラップから1周して、決勝レースの幕が切 って落とされた。全車きれいにスタートを切り、81周の決勝レースがスター トした。 予選9番手スタートのCastrol 無限 NSXは道上選手のハンドルでスタート。 8番手で1周目のグランドスタンド前に戻ってきた。その後も道上選手は着実 にポジションを上げ、45周目に3番手でルーチンのピットイン。ハンドルを受 け取った中子選手は 、8番手でレースに復帰。その後も着実に追い上げ49周目には5番手、55 周目には4番手と順位を上げていった。63周目、トップを快走していたESSO Tiger Supraが突然発火。最終コーナーの二輪用シケインにマシンを止めた。 この処理のためペースカーが導入され、中子選手は3番手を淡々と走行してい った。73周目、グリーンフラッグが振られ、レースは残り9周のスプリント レースとして再開。中子選手は2番手を行くマツモトキヨシ・トムススープラ を追いつめていった。テール・トゥ・ノーズで激しく攻める中子選手であった が抜くにはいたらず、0.229秒差でチェッカーフラッグを受け第3位となった。 Mobil 1 NSXはトム・コロネル選手のドライブでスタート。序盤11位と順位 を一つ落としたが、13周目10番手、18周目8番手と徐々に順位を上げ、48 周目、2番手でルーチンのピットイン。山西選手にバトンタッチ。8番手でレ ースを再開したMobil 1 NSXの山西選手は、徐々に順位を上げ、5番手に浮上 したところでペースカーラン。グリーンフラッグが振られたラップに前を行く ARTAゼクセルスカイラインがピットインしたため4番手に浮上。その後も3番 手の中子選手を追ったがそのままチェッカーフラッグを受け、第4位入賞とな った。 飯田選手のドライブでフロントロー第2位からスタートしたRAYBRIG NSXは、 そのポジションを守り順調に走行しているかに見えたが、18周目、「リアタ イヤが振れる」と突然ピットイン。リアタイヤを交換してスタートしたが、次 周再びピットインし、「フロントからバイブレーションがでる」とフロントタ イヤを交換していった。その後は順調に走行し、51周目ルーチンのピットイ ン。高橋国光監督兼選手と交代。コースに戻っていった。高橋監督兼選手は1 分23秒台を記録しながら追い上げたが、結局2周遅れの13位でレースを終了し た。 予選5位スタートのTAKATA 童夢 NSXは、脇阪寿一選手のドライブでスタート。 1周目に順位を一つ落としたが、10周目に元の5番手に復帰。その後も前を追 ったが、14周目、馬の背コーナーで周回遅れのGT300クラスのマシンと接触、コ ースアウトしてしまった。すぐにコースに戻った脇阪選手はピットインし、タ イヤを交換。直ちにピットアウトしていったが、ピットロード出口でガードレ ールにクラッシュ。左フロントを破損しレースを終えた。 レースは63周目までトップをキープしていたESSO Tiger Supraがリタイアし た後を受けて、カストロールトムススープラがトップでチェッカーフラッグを 受け、今季初優勝を飾った。 ○熊倉淳一監督(Castrol 無限 NSX)のコメント 「何とか帳尻の合うレースができてホッとしました。第1戦、第2戦とポイン トが取れずにハンディウェイトだけ増えるというちぐはぐなレースをしてきま したので、レースの進行方法を反省していました。このレースはセミ耐久とい ったレースで二人のドライバーで戦いますから、今回はどちらかのドライバー に合わせるのではなく、二人が歩み寄った形のセッティングをしました。二人 とも100%満足できるセッティングではないので、不満はあるでしょうが、 結果はまずまずだと思います。後4戦ありますからコンスタントにポイントを 稼ぎ選手権を狙ってがんばります。今後も、応援よろしくお願いします。」 資料提供:無限×童夢プロジェクト *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)***