5月22日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)の第4、5戦のフリー走行が鈴鹿サーキットで行われ、午前は福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE SF23)、午後は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)がトップタイムをマークした。
前回オートポリス大会は悪天候のため中止となってしまったが、第4、5戦の行われる鈴鹿も週末の天候が不安定との予報が出ている。サポートレースも含め、予定どおり開催されるのか心配されるところだが、フリー走行の行われた金曜日は、朝方まで雨が降っていたものの、その後は好天に恵まれ、一時は夏のような日差しが照りつけた。
■フリー走行1回目
朝一番で行われたSFライツの走行の間に、濡れていた路面は完全ドライへと変わり、各チームは午前10時50分から1時間の走行枠のなかで用意したプログラムをこなしていった。
開始30分を迎える頃、松下信治(DELiGHTWORKS SF23)がスプーンコーナーでコースオフ。エンジンを止めてしまい、走行は中断。ここまでのトップタイムは、ザック・オサリバン(WECARS IMPUL with SDG SF23)の1分38秒650。阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が続いた。
残り15分を切った頃から動きが激しくなり、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)の1分38秒457を筆頭に、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、福住、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)らが、オサリバンのタイムを更新。
そして、残り5分を切ると、ほとんどのクルマがニュータイヤに変えてアタックモードに入った。
ここで気を吐いたのは、ルーキーの野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max SF23)。最後に福住(1分38秒029)に逆転されたものの、坪井、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)らを抑えて2番手タイム(1分38秒137)をマークした。
■フリー走行2回目
開始早々、野中誠太(KCMG Elyse SF23)が2コーナーでスピンし、リアからバリアへ。ただ、ダメージはリアウィングに留まり、チームは再走行のため修理に入る。ダメージが大きかったのはロマン・スタネック(ナビクルBuzz MK SF23)。こちらはタイムを上げていたときに、デグナーで飛び出してバリアにクラッシュしてしまった。
このセッションは、終盤に予選のグループ分けに従ってA、Bグループで10分ずつの走行が設定されている。そこを目指してクルマを仕上げるチームもあれば、決勝を想定したロングランを行うチームもあり、最後の走行まで爪を隠すような状態で走行が続いた。
そんななかでも午前トップだった福住は1分37秒台をマーク。坪井、阪口、岩佐、野尻らは、着実に1分38秒前半のタイムを刻んできた。
そして、グループ分けされた10分間の走行で、予選さながらのアタックが始まると、下位にいた野村が急浮上。Aグループでトップの岩佐に次ぐ2位に食い込んだ。しかも、同グループの坪井、福住を抑え、ファンや関係者に速さを印象づけた。
ややコンディションが良くなったと思われるBグループでは、スタネックを除く11台が出走。ポイントリーダーの太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、最後にトップタイムを叩き出した。以下、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、野尻と続いたが、4位に入ったのはルーキーの小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)だった。
Aグループの野村、Bグループの小林(利)は、同い年の二十歳。フリー走行のトータル順位でも5位、7位と、揃ってベスト10に入った。幸い、天候は回復傾向にあるようだ。週末のレースは、才能溢れる二人の逸材に注目したい。
今大会は2レース制。明日23日は、午前9時15分から第4戦の予選、午後2時45分から第4戦決勝(31周)が、24日は、午前10時25分から第5戦予選、午後2時45分から第5戦決勝(31周)が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI