SUZUKA 1000km

POKKA鈴鹿1000km/ホンダモータースポーツニュース


(C)Honda

        Honda NSX-GTが2年連続の1-2フィニッシュを飾る

決勝日:8月22日(日)
サーキット:三重県鈴鹿サーキット
決勝周回数:173周(1004.611km)
天候:曇り一時雨
気温:28.2℃(15:00現在)
コースコンディション:ドライ
観客:3万1000人(主催者発表)

 8月22日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて第33回を迎える真夏のスポーツ
カーレースの祭典、「2004年 第33回インターナショナル ポッカ 1000km」の決勝
レース(173周)が行われ、ポールポジションからスタートした#18 TAKATA童夢NSX
(道上 龍/セバスチャン・フィリップ/伊藤大輔 組)が優勝。続く2位に#100 RAYBRIG
NSX(中野信治/加藤寛規 組)が入り、Honda NSX-GTが1-2フィニッシュを果たした。
この優勝はHonda NSX-GTにとって2年連続4回目。道上 龍選手にとっては2年連続3
回目となった。

 21日(土)に行われた予選は、TAKATA童夢NSXの道上 龍選手が2回目のタイムアタッ
クで1分57秒722をマークし、見事ポールポジションを獲得した。RAYBRIG NSXは1分
58秒901のタイムを記録し、3番手グリッドを獲得した。

 決勝日の天候は曇り、気温28.2℃と今夏では比較的条件の良いコンディションと
なった。5クラス総参加台数30台のマシンは午後1時5分にローリングスタートを切っ
た。レース序盤はポールポジションスタートの道上 龍選手(TAKATA童夢NSX)がトッ
プを走行、加藤寛規選手(RAYBRIG NSX)が3位を走行する。レース序盤はトップを走
る道上選手が背後につける2位の飯田章選手(iDC大塚家具サードスープラ)を抑える
展開が続き、バックマーカーを丁寧に抜きながらトップを堅持する。25周目のスプー
ンカーブで2位となるものの、その直後に敢行した素早いピット作業が功を奏し、
すぐさまトップの座を奪い返した。道上選手から引き継いでドライブする伊藤大輔
選手(TAKATA童夢NSX)は安定した走行を続け、2位のサードスープラが37周目にマシ
ントラブルのためスローダウンし、バックストレート脇でマシンを止めたため、以
降はHonda NSX-GTが1-2体制を築くこととなった。

 54周終了時にTAKATA童夢NSXが伊藤選手からセバスチャン・フィリップ選手にド
ライバー交代を行い、60周終了時に中野信治選手から加藤選手へ交代したRAYBRIG
NSXとともに着実な走りを見せる。残り20周余りとなった18時30分頃に一時的な小
雨が降り、各チームがレインタイヤを用意するハプニングが起きたものの、アンカー
を務めるフィリップ選手と中野選手は冷静なドライビングを続けた。

 Honda NSX-GTの2台は1000kmの長丁場をトラブルも無く安定したラップタイムで
刻み続け、各6回のピットイン作業もスムーズにこなした。その結果、トータル173
周を6時間8分47秒528で走りきった#18 TAKATA童夢NSX(道上 龍/セバスチャン・フ
ィリップ/伊藤大輔 組)が優勝。#100 RAYBRIG NSX(中野信治/加藤寛規 組)が2位で
チェッカーを受け、Honda NSX-GTは2年連続となる1-2フィニッシュを果たした。

●永長 真(Shin Nagaosa)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
Honda NSX-GTの2台が、1000kmという長丁場のレースを走り抜き、2年連続の1-2フ
ィニッシュを達成することができました。これはドライバーとチームが一丸となっ
てプロフェッショナルな仕事をしてくれた結果だと思います。今回のレースでは後
半戦に使用する予定のニューバージョンを投入したのですが、何のトラブルも無く
完走しました。この勢いを弾みにして次のもてぎラウンドでは、何とか優勝をもぎ
取りたいと思いますので、今まで以上のご声援を宜しくお願い致します。長時間の
ご声援ありがとうございました。

優勝 #18 TAKATA 童夢 NSX
●道上 龍(Ryo Michigami)選手
2年連続優勝は本当に嬉しいですね。決勝ではコース上の混雑が激しくて精神的な
コントロールが難しかったですね。でも、セッティングが良かったので気にはして
いませんでした。今回は予選から手応えを感じていたし、ハンディウエイトを積ん
でいない状態でライバルと対等に戦えたので、JGTC残り3戦が楽しみですね。

●セバスチャン・フィリップ(Sebastien Philippe)選手
レース序盤から道上選手と伊藤選手が頑張って走ってくれて、チームのピット作業
もスムーズだったので走りきれば良いという感じでした。安定して走ることを心が
けていたので、逆に集中力を維持するのに苦労しました。JGTCでも優勝をねらって
走りますので応援を宜しくお願い致します。

●伊藤大輔(Daisuke Ito)選手
Honda NSX-GTが1-2フィニッシュを飾れたことは本当に嬉しいですね。僕は昨年2位
だったのでなおさら嬉しいです。それに、今回は助っ人として参加して結果を出す
ことができたのでホッとしています。マシンは着実に進歩していますし、次戦のJGTC
ではこの経験を生かして本来のチームであるARTAで好成績を残したいと思います。

2位 #100 RAYBRIG NSX
●中野信治(Shinji Nakano)選手
表彰台に乗れたことを嬉しく思います。最後に雨が降りましたが、とにかく自分を
コントロールして走りました。今シーズンは久々の国内レースに参戦しているので
すが、こうやって走ることができるのもファンやスポンサーやチームの皆さんのお
かげだと実感し、深く感謝しています。JGTC後半戦も全力を尽くして頑張ります。

●加藤寛規(Hiroki Katoh)選手
優勝することはできませんでしたが、トラブルも無く確実に走ることができたので
2位という結果に満足しています。マシンは大きく進歩したと感じていますし、チー
ム内のコミュニケーションも良くなっているので、JGTCでは是非とも優勝を目指し
て頑張りたいと思います。

順位 No. クラス 車名/ドライバー Lap タイム/差
1 18 GT500 TAKATA童夢NSX 道上龍/セバスチャン・フィリップ/伊藤大輔
 173 6:08'47.528
2 100 GT500 RAYBRING NSX 中野信治/加藤寛規
 173 +1'30.402
3 20 GT300 FK/マッシモADVANポルシェGT3-RSR 和田博/影山正美/光貞秀俊
 161 +12Laps
4 72 GT300 インタークルーアドバンBOROポルシェ 平川晃/福山英朗/砂子塾長
 161 +12Laps
5 2 GT300 プリヴェチューリッヒ・クムホ・NSX 高橋一穂/渡辺明/ザウィエル・ポンピドウ
 161 +12Laps
6 9 GT300 Gulf K-stadium MT-R 谷川達也/山下潤一郎/周防彰悟
 159 +14Laps
7 69 GT300 PCJダンロップポルシェGT3-RS 和田雅英/井上貴志/竹内浩典
 157 +16Laps
8 5 GT300 フランクーミューラー (株)アクセル マッハFC 木本正広/玉中哲二/堀田誠
 156 +17Laps
9 112 OPEN ARKTECH ADVAN GT3-CUP MOND SPEED 斉藤多聞/吉川とみ子/芳賀重光
 151 +22Laps
10 14 OPEN Tomei Sport GT3R ADVAN 小山雅也/渡辺史彦/袖山誠一
 150 +23Laps

◆ホンダのモータースポーツ情報はHonda Racingをご覧下さい。


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