第33回インターナショナルポッカ1000kmリポート ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■月日:2004年8月21-22日 ■場所:鈴鹿サーキット ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■BP ADVAN GT-Rがクラス2位でゴール MOTUL ADVAN Zはトラブルもあり、チェッカーは受けるも順位はつかず 夏休み終盤恒例の耐久イベント、通称:鈴鹿1000kmこと第33回インターナショナル ポッカ1000kmが、8月21~22日に三重県の鈴鹿サーキットで開催され、日産車はS耐 クラスにフェアレディZとスカイラインGT-Rの2台が参加した。 #230 MOTUL ADVAN Zは、現在S耐クラス3で3連勝中の#245モバイルキャスト アドバ ンZと同じスペックの新車。ドライバーは黒澤治樹/柳田真孝/星野一樹と、往年の 名選手(黒澤元治、柳田春人、星野一義) の二世ドライバーが組み、大きな話題を振りまいた。また#1 BP ADVAN GT-Rは、粕 谷俊二/見崎清志/OSAMUとベテラン3人が組んで、久々に鈴鹿のファンに雄姿を見せ た。 例年よりかなり涼しいコンディションとなった予選1回目、#230 Zは、まず星野が 2分20秒715とクラス3位のタイムを出し、柳田、黒澤も基準タイムをクリアした。 #1GT-Rは粕谷が2分21秒128と4位につけOSAMUが基準タイムをクリアした。2回目は、 #230Zの星野が2分20秒007にタイムアップし、あとは決勝用のセッティングを確認 した。 #1GT-Rは見崎が基準タイムをクリア。この結果、#230Zがクラス3位(総合22位)、#1GT-R はクラス4位(総合24位)となった。 決勝は3万1000人のファンが注目する中、13時5分スタート。#1GT-Rの粕谷はターボ パワーを生かしクラス2位に浮上。#230Zの黒澤は#6ランサーの直後、4位のポジショ ンでチャンスをうかがった。 14時30分を過ぎて#6ランサーがピットインすると#230Zがクラストップに躍り出た。 14時45分、インラップを迎えた#230Zの左リアタイヤが突然バーストしてスローダ ウン。何とかコースを1周して黒澤はピットイン。 柳田に交代してコース復帰し、前を行く#6ランサーを追った。しかしアウトラップ の最終コーナーを過ぎたあたりでエンジンがストップ。柳田はストレートを惰性で 走りながらキルスイッチを入れなおした結果、エンジンが息を吹き返して事なきを 得た。 15時40分、#1GT-Rが2回目のピットインで見崎に交代。クラス2位をキープする。そ して15時55分、そこまでクラス3位を走行していた#230Zがヘアピンでクラッシュ。 タイヤバーストが原因で駆動系の電気ディバイスに影響が出て、ここから突然のエ ンジンストップ、さらにはABSが誤作動を起こしたようだ。 柳田はコース復帰してピットイン。クラッシュの衝撃であごを少し切っていたが大 きなケガがなかったのは幸いだった。チームは応援に来てくれたファンのためにも リタイアをせずに、車両を修復することにした。1時間45分をかけて修復なったZに 星野が乗り込む。1周して走行をチェックし、アライメントを直して再びコースイ ン。しかし3周して再びABSに問題を抱えピットインした。その間#1GT-Rはステディ に走行を続け、クラス2位をキープしていた。 終盤、#230Zは星野が引き続きステアリングを握ってコースイン。本来のレーシン グラップタイムではないものの、チェッカーを目指した。19時13分、#1GT-Rが148 周でクラス2位のチェッカー。#230Zは87周でチェッカーを受けスタンドから大きな 拍手を受けるが、残念ながら周回数不足で順位の認定は得られなかった。 なおクラス優勝は#6ランサー、総合優勝はGT500の#18NSXだった。 ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。