SUPER GT

第7戦オートポリス優勝記者会見 宮田莉朋「16号車に予選で邪魔されたので、絶対やり返そうと思っていた」

GT500クラス優勝 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)

 「オートポリス450kmということで、どうなることかな、と。300kmでも大変なのに、450kmになると結構大変なことになると予想されていたので、それを見据えた上である程度予想を立ててここへきたんですけど、昨日の予選でアタックしていないクルマに引っかかってしまい、Q1敗退という残念な結果に終わりました。12位からのスタートでどこまで行けるのか、表彰台までいければ御の字かな、という風には思っていました。僕のスティントの最初の方でちょっと接触があってカウルが損傷しましたが、走りには影響なかったのでそのまま走りました」

 「ペースが良いのは分かっていましたが、500がいっぱい前にいたので、落ち着いてピットで稼げるところは稼ごうと、タイヤをマネジメントしてなるべく引っ張ることができました。ドライバーのミニマムである33周を迎える前にみんながピットに入っていく中で、うちらは引っ張れたのがすごく大きかったと思いますし、宮田選手が怒涛の追い上げでズバズバ抜いてってくれたので、見ている側としては最高の気持ちでしたが、まさか12位から優勝できるとは思っていなかったので、非常に嬉しい結果になりました」

宮田莉朋(TGR TEAM au TOM'S)

 「12番手からのスタートで、坪井くんは大人の対応で引っかかったクルマを言ってませんが、僕からすればSFなら当然ペナルティ受けるようなことを16号車にやられて、僕は絶対やり返すと思っていたので」

 「みんなオートポリスは抜くのが難しいから、4位以内が現実的だろう、という感覚でしたが、去年もQ1を担当したドライバーのミスでピットスタートになっちゃって、それでも7台抜けて8番手になれたことを考えれば、坪井くんが7台抜いてくれて8番手になれれば勝てる、とずっと思っていました。借りを返したいという気持ちもありましたし、坪井くんも昨日Q2に繋げられなかったことをすごく歯痒かったと思いますし、その想いに応えるのがチームメイトだと思っていたので、今日は絶対前でゴールするしか考えていませんでした。そういう意味で、それを実現できて嬉しいですし、いいクルマを用意してピット作業を完璧にこなしてくれたチームのスタッフと、応援してくださってるTGRの皆さんとスポンサーさんに感謝しています」

GT300クラス優勝 52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(埼玉トヨペット Green Brave)

川合孝汰(埼玉トヨペット Green Brave)

 「予選の時に、ウェイトがある中では一番いいポジションに行けたとは思いますが、思った以上に上位3台との差があったので、何が原因なのかがわかりませんでした。ただ決勝ペースについては自信があって、タイヤも1回交換という作戦を取りました。最初の4台で争ううちに(トップの)2号車が離れていったのをやばいな、と思ってました。そのあとはタイミングもあってうまく2台を抜いてトップに立つことができました。ただ吉田さんのスティントが長くなる作戦だったので、そこまでにマージンを削りたくないなと思っていたのに、タイヤの落ちなどもあって他のクルマに引っ掛かってしまったのが悔しかったです」

吉田広樹(埼玉トヨペット Green Brave)

 「毎回言ってるんですが、うちは店舗から来たメカニックがタイヤ交換などを担当してくれてるんですが、完璧な作業で僕を送り出してくれました」

 「初めは自分が戦っている相手が見えていなくて、見えていない相手と戦いつつ、自分のスティントが49周か50周だったと思うんですが、そこでタイヤをもたせることを意識して走っていました。そうしたら、同じタイヤのチームがタイヤを3スティントに分けて使っていて、結構早い段階で後ろにつかれちゃったので、残り30周を押さえ切れるのか、という不安がありました」

 「それでもロングランには自信があったし、(川合)孝汰が50周近く走ったことでパフォーマンスも見えていたので、自分がしっかりミスせず走って、チームも500が後ろからくるタイミングを無線で教えてくれたり、周回遅れになるチームに走って状況を伝えてくれたので、楽なスティントではありませんでしたが、チームのサポートを含めて、ギリギリで乗り切れて、みんなで喜ぶことができたのは良かったと思います」

野中誠太(埼玉トヨペット Green Brave)

 「今回この場にいられることは、関係者の皆さんの協力があってのことです。そうした中での優勝ということで、学ぶことがいろいろありました」

 「昨日からチームに帯同して、細かい戦略などもあって優勝が狙えていたんだなということも、勉強になりました。今回は乗ることがありませんでしたが、ドライバーお二人のドライビングやレースの組み立て方などを学ぶことができましたので、今後乗る機会があればそれを活かしたいと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO


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