F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO決勝 接戦を制し、卜部和久が待望の初優勝を達成!!

優勝は卜部和久(BJ Racing F110)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第10戦の決勝が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした卜部和久(BJ Racing F110)が接戦を制し、自身初の表彰台を優勝で飾った。

 第10戦決勝は午前8時45分スタート。グリッド整列を前に小雨が降ってきたため、レースコントロールからはウェット宣言が出ていたが、フォーメーションラップが始まる頃にはそれも止み、全車スリックタイヤを装着しての戦いとなった。

決勝がスタートした

 スタートではポールポジションの卜部が予選2番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)を従えてトップで1コーナーに飛び込んだ。その後方では三井とチャンピオンを争っている野村勇斗(HFDP RACING TEAM)と小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2コーナー立ち上がりでまさかの接触、野村はコースアウトして大きく順位を落とし、小林もポイント圏外の13位まで順位を落としてコントロールラインに戻ってきた。

佐野雄城(#37)、森山冬星(#7)、奥住慈英(#97)の3位争い

 卜部、三井に次ぐ3位を走っていたのは予選3番手の奥住慈英(BJ Racing F110)だったが、その奥住に2周終わりのホームストレートで4番手スタートの佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が並びかける。さらにその後ろから6番手スタートの森山冬星(HFDP RACING TEAM)が2台に割って入り、1コーナー手前で3ワイド状態に持ち込んだ。

 この戦いを制したのは森山。2コーナー立ち上がりで粘る佐野を3コーナーでねじ伏せて3位に浮上してきた。この隙に乗じて奥住も佐野のインをつき、4位まで挽回してきた。

 5周目の1コーナーでは予選14番手から着実に順位を上げてきた中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が46徳升を捉えて7位に浮上。さらにその周の最終コーナーで荒川麟(Dr. Dry F110)がアウトから佐野に襲いかかると、中村もホームストレートで2台のインに並びかけ、続く1コーナーで2台を一気に抜き去って5位に浮上した。

 一方、トップ争いは三井が僅差で卜部を追っていた。さまざまなアプローチの仕方で卜部を攻略しようと試みていた三井だったが、8周目の1コーナーで痛恨のオーバーシュートを喫してしまう。その結果卜部のリードは一時1秒697まで広がってしまう。さらに三井の後方には0秒574差で森山が迫ってきた。

 そしてレースが10周を消化すると、このトップ3台の前に周回遅れが現れる。この処理に苦しむ卜部との差を三井は着実に縮めていき、14周終了時点でその差は0秒498になった。

 ところが14周目の1コーナーで飛び出した山崎令二郎(Media Do影山F110)の車両を処理するため、16周目にセーフティーカーが導入されることに。

 結局レースはセーフティーカー先導のまま規定周回の17周を消化。卜部和久は参戦24戦目にして待望の初表彰台を優勝というこれ以上ない結果で獲得することになった。

 三井優介も2位に入ったことにより、このレースをノーポイントで終えた野村優斗と小林利徠斗に対し、ドライバーズポイントで大差をつけることに成功した。

 また3位の森山冬星は第4戦鈴鹿で2位に入って以来、6戦ぶりの表彰台獲得となった。

 次戦の舞台は九州のオートポリス。10月14-15日に第11戦、第12戦が行われる。

優勝は卜部和久(BJ Racing F110)

決勝2位は三井優介(HFDP RACING TEAM)

決勝3位は森山冬星(HFDP RACING TEAM)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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