鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーの人気企画、星野一義vs中嶋悟の「永遠のライバル対決」の後を引き継ぐ形で2019年に始まった、「新・永遠のライバル対決」。
日産、トヨタ、ホンダを代表するトップドライバーである本山哲、脇阪寿一そして道上龍の3人がコース上やトークショーで接戦と舌戦を繰り広げるものだが、2023年は更にF1やインディカーでも活躍した高木虎之介が加わり、4人での戦いにスケールアップして開催された。高木はこの日のためにインディカー参戦当時と同じデザインのレーシングスーツを新調するという気合の入れようだ。
第一日目はトヨタGR86を用いての1対1のスプリントレースが行われた。組み合わせは本山vs道上と脇阪vs高木で、スタンディングスタートで東コースを4周する。
最初の戦いに勝利したのは本山。見事なスタートで道上の前に出ると、その後も巧みに道上の追撃をかわして4周を走り切った。最後は二人揃ってスピンターンを披露するおまけ付き。これには同じクルマで戦う脇阪と高木は気が気でない様子。
その脇阪vs高木は、脇阪がまさかのエンジンストールでスタートやり直しと始まりから波乱含み。戦いが始まってからもコース上やコース外でやりたい放題の脇阪に翻弄されっぱなしの高木だったが、それでも何度かトップに立ってみせる。
ファイナルラップの最終コーナーで脇阪が大きくコースをはみ出したところでトップを奪い返さんとした高木だったが、ここで痛恨のシフトミスを喫し、この勝負は脇阪に軍配が上がった。
新・永遠のライバル対決は明日もシビックTypeRに車両を変えて午後3時20分より行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum