SUPER FORMULA

SF23 The Shakedown 代役出走の大津弘樹がトップタイム

 全日本スーパーフォーミュラ選手権は今シーズンから車両を一新。前後のウィング形状を変更し、エンジンカウルとタイヤの一部に天然素材を使用した「SF23」を開幕戦から使用する。そのシェイクダウンを目的とした1時間の走行セッションを2023鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デーのプログラムに組み入れてレースファンの前で披露した。

 午後4時のコースオープンと同時に一斉に飛び出す22台のSF23。多くのドライバーが1周を終えて一旦ピットに戻るが、TGM Grand Prixの2台と平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)の3台はそのまま2周目に入る。

 ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix SF23)は2周終わりでピットに入ったが、平川と大湯都史樹(TGM Grand Prix SF23)はそのまま走行。3周目に平川は1分37秒993を叩き出してようやくピットへ。

 続いて野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が再びコースイン。他のドライバーも続々と走行を再開する。

 開始から17分が経過したところで大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が5周目に1分37秒391を記録してトップに。今季のレギュラーシートを失っていた大津だったが、昨日のGT500テストで64号車をドライブしていた太田格之進がクラッシュ、大事をとって今回の走行を見合わせたため、急遽代役として走行に加わっていた。

 続いて国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF23)が1分37秒421で2番手、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)が1分37秒466で3番手につける。4番手はジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)で1分37秒566、5番手には1分37秒688で笹原右京(REALIZE Corporation KONDO SF23)が続いた。

 笹原も昨年2勝を挙げながら今季のレギュラーシートを喪失していたが、今季はトヨタの開発ドライバーとしてサーキットに帯同することになっており、今回は1月のスーパーGT鈴鹿テストでクラッシュした山下健太の代役として3号車をドライブしている。

 開始28分で宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)が1分37秒078でトップに浮上。トムス勢はコースインを遅らせていたため、宮田はこれが4周目だ。続いて小林可夢偉(Kids com KCMG Elyse SF23)も1分37秒099で2番手に上がってきた。残り時間は30分を切っている。

 セッションは開始から36分が経過したところでラウル・ハイマン(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)が電気系のトラブルによりヘアピンでストップしたため、赤旗中断に。チームメイトの松下信治も同様のトラブルに見舞われ、1周のインスタレーションラップの後は走行できないままだ。

 午後4時45分に残り15分で走行が再開されると、序盤トップだった大津が1分37秒003までタイムを縮めて再びトップに立つ。

 その後は各ドライバー目立ったタイムアップもなく走行は終了。大津弘樹がトップタイム。宮田莉朋が2番手、3番手は小林可夢偉という結果となった。

 スーパーフォーミュラの走行は明日も予定されており、午前9時から60分のフリー走行が、午後2時25分からはチームごとのデモ走行とドライバーのトークショーを組み合わせた「2023 SUPER FORMULA Presentation」が行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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