S-FJ日本一決定戦

日本一決定戦富士B組公式予選 森山冬星トップタイムもペナルティで降格、稲葉摩人がポールポジション獲得

ポールポジションは稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

 2022年スーパーFJ日本一決定戦公式予選は富士スピードウェイで12月10日(土)に開催され、B組では鈴鹿クラブマンレース王者の森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)が、2位の稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)に0.342秒差でトップタイムをマークしたものの、ペナルティにより降格、稲葉がポールポジションを獲得した。

 スーパーFJ日本一決定戦。A組に続いて21台のB組予選は午前9時5分コースオープン。A組より気温は僅かに上がって、路面も少し暖まってきているがいずれにしても低温。やはり20分間のうち前半はタイヤをウオームアップする時間帯だ。

トラブルでストップした板野貴毅(Rn-sports森井板金工業KKS2)

 そんな中、板野貴毅(Rn-sports森井板金工業KKS2)がアドバンコーナー出口でストップ、アウト側にマシンを止めた。板野によるとデフのトラブルからミッションケースまでダメージが及んでおり、スペアパーツがないので確保にとりかかるとのこと。

 残り10分でタイムアタックが本格化。森山が1分51秒825でトップに立ち、渡会太一(FTKレヴレーシングガレージシグマ)が52秒313で2番手、稲葉が52秒324で3番手、小松響(OKABE Rn-sports KKS2)が52秒622で4番手と続く。5番手52秒715の居附明利(SAccess Racing Es)はS-FJ地方選手権鈴鹿シリーズのチャンピオンだ。

 残り8分で藤原大暉(ACELINESレヴレーシング)が52秒032をマークし2番手進出。藤原は今年FIA-F4に出場していて久しぶりのスーパーFJ。そして渡会が51秒758とベストタイムを更新してトップへ。森山~藤原~稲葉と続く5番手には52秒457で内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)、6番手52秒557の白崎稜(ZAPスタッフリソースED)と筑波/富士シリーズの選手が上がってくる。白崎はさらに52秒024とタイムを詰めて3番手に進出。

 残り4分、森山が51秒459で首位奪回し、稲葉が1分51秒614で2番手へ。渡会3番手へ後退し、4番手に51秒986の居附、千分の1秒差の5番手に小松、とそれぞれポジションアップ、白崎は6番手へ後退するが次の周回で51秒981を出して5番手へ。

 残り2分、森山は51秒143とベストタイムを更新。そして残り40秒を切って稲葉に続く3番手に居附が51秒736でつけて渡会4番手にドロップ。小松5番手、白崎6番手変わらず。

 チェッカードフラッグが振られ各車最後のタイムアタック。森山はさらにタイムを削り1分50秒987とただ一人1分50秒台に入れてトップの座を確定。稲葉も自己ベストを更新する51秒329で2番手、3番手居附で51秒619、4番手小松51秒641、5番手白崎、6番手藤原という結果になった。渡会はランオフエリア走行と判定され、その際のタイムが抹消となり14番手へ後退した。

予選2位は居附明利(SAccess Racing Es)

予選3位は小松響(Okabe Rn-sports・KK-S2)

予選4位は森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYST)

予選5位は白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

予選6位は藤原大輝(ACE LINESレヴレーシング)

 その後の審議でペナルティが課されて、走路外走行により、森山は3グリッド降格の4番手スタート、渡会は6グリッド降格の20番手スタートとなり、繰り上がりで稲葉がポールポジション、居附が3番手へ、小松が4番手へとそれぞれ繰り上がりとなった。

ジェントルマンクラスポールポジションは吉田宣弘(EXTREME☆ミスト☆GY)

 5台が出走のジェントルマンクラスは全体9番手と健闘した吉田宣弘(EXTREME☆ミスト☆GY)がクラストップ、全体16番手の太田浩(ミスト・セキグチ・制動屋)がクラス2番手となった。

 日本一決定戦、B組の第1レグは午後1時10分コースイン予定だ。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA


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