2019オートバックススーパーGT第3戦「鈴鹿GT300kmレース」の決勝が5月26日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#36中嶋一貴/関口雄飛組(au TOM'S LC500)が今季初優勝。予選2位の#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S LC500)が2位に入り、予選に続いてトムス勢が1-2という結果になった。GT500クラスは#96新田守男/阪口晴南組(K-tunes RC F GT3)が開幕戦岡山に続いて今季2勝目を挙げている。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選21,000人/決勝36,000人/大会総入場者数57,000人)
第3戦決勝は午後2時30分より52周で行われた。開幕戦岡山、第2戦富士と雨に祟られた今年のスーパーGTだが、今回は予選決勝を通じて晴天に恵まれ、スタート時の気温は29℃、路面温度42℃という暑さの中での戦いとなった。
スタートでトップに立ったのはポールの36号車。スタートドライバーの中嶋は序盤から後続を引き離そうと試みたが、2位の37号車はそれを許さず、両者は2周目以降は2秒前後の間隔を保って周回を重ねていく。
すると17周目。10位前後を走行していた#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)の右フロントタイヤが130Rでバースト。23号車はコースを外れフロントからタイヤバリアに突っ込んでしまう。これにより18周目からセーフティーカーが導入され、23周目に入ったところでようやくリスタートとなった。
トップの36号車はこれに合わせて23周終わりでピットイン。3位の#6山下健太(WAKO'S 4CR LC500)もこの周でピットに飛び込み、2位の37号車は次の24周目にピット作業を行なった。その結果25周目の1コーナーで#37ニック・キャシディ(KeePer TOM'S LC500)は#36関口雄飛(au TOM'S LC500)、#6大嶋和也(WAKO'S 4CR LC500)に相次いで抜かれ、一時は3位に後退するが、30周目のシケインで大嶋のインを差して2位を奪いかえす。
キャシディは32周目の130Rでオーバーランを喫し、再び大嶋の先行を許したものの、49周目の2コーナーで6号車が周回遅れに詰まったところを見逃さず2位に再浮上して見せた。
こうした後続の争いをよそに関口は終盤一気にリードを広げ、最後は2位に8.071秒もの大差をつけてフィニッシュ。今季初優勝を手にした。2位は#37平川/キャシディ組、3位に#6大嶋/山下組が入り、トムスが予選に続いて1-2フィニッシュを達成するとともに、レクサスLC500が表彰台を独占するという結果になった。
GT300クラスはポールポジションの#25松井孝允/佐藤公哉組(HOPPY 86 MC)がタイヤ無交換作戦を選択し、一時は12秒以上のリードを築き上げたが、タイヤの消耗が進んだ終盤に一気に失速、42周目のデグナーで#96阪口晴南(K-tunes RC F GT3)が大外から#25松井孝允(HOPPY 86 MC)をかわしてトップに立ち、開幕戦岡山に続いて今季2勝目を挙げた。
松井はその後もファイナルラップのシケインで#5坂口夏月(ADVICSマッハ車検MC86マッハ号)と#61井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)らに相次いでかわされ、最終的に5位でレースを終えた。
次戦の舞台はタイのチャン・インターナショナルサーキット。6月30日決勝だ。
Photo: Motorsports Forum