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SUPER FORMULA

第4戦オートポリス オファーが来たのは予選前日 大津弘樹「まさかこういう形で乗るとは思わなかった」

 全日本スーパーフォーミュラ選手権は、ポイントリーダーである野尻智紀の欠場という予想だにしない事態で幕を開けた。

 代役に抜擢されたのは今季レギュラーシートを失っていた大津弘樹。
大津はこの知らせをレースウィークの金曜日に受けたという。

 「金曜日の夕方4時くらいに電話が来て『乗って』ということでした。そこからなんとか飛行機に間に合って、夜には熊本でチームに合流しましたが、準備は土曜の朝早くからやることになりました」

 「今年は基本的にリザーブで、ということになっていたんですが、今回は当初必要ないと言われていましたので、まさかこういう形で乗ることになるとは思いませんでした」

 リザーブとはいえ大津は昨年までレギュラー参戦しており、開幕前の公式テストではスーパーGTのテストで負傷した太田格之進に代わって6号車DOCOMO DANDELION M6Y SF23をドライブしてもいる。それほど大きなブランクはなかったものの、今回担当するのはポイントリーダーのクルマだ。その点での不安はなかったのか。

 「無限では2021年に走っていましたし、スーパーGTでも無限で走っているので、チームに対する不安はありませんでしたが、野尻さんのクルマということで、電話を受けた時はプレッシャーというか、ちゃんと走らないといけないとは思っていました」

 そして最初の走行となるフリー走行1回目で大津はトップからコンマ3秒落ちの4番手とまずまずの結果を残し、手応えを感じていたという。しかし公式予選が始まると、Q1の終盤に赤旗の原因となるクラッシュを喫してしまう。

 「タイヤの使い方というか、ウォームアップの仕方を少し変えて、フロントスクラブ、リヤをニューで行って、かなり手ごたえを感じていました。セクタータイムはかなり良かったんですが、100Rでリヤを失ってしまいました。多少は予選だからいった部分もありましたが、トラクションが抜けた時の対処もできないくらいにいきなりコントロールを失いました。そこで対応できなかったことが自分自身悔しいし、せっかく呼んでもらったチームにも申し訳ない気持ちです。決勝では最後尾から追い上げたいと思います」

 最後尾から決勝をスタートすることになった大津だったが、クルマ自体には手応えを感じているとの言葉どおり、最初の2周で15位までジャンプアップしてみせ、最終的には12位と、入賞こそならなかったもののまずまずの結果を残してオートポリスを後にしている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO


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