PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:第10戦鈴鹿決勝 近藤翼が優勝 3度目のチャンピオンに向け大きく前進

スタート直後、1コーナーの攻防

 ポルシェカレラカップジャパン第10戦は12日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選2位からスタートした近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)が優勝した。プロアマクラスは内山清志(NIHON KIZAI PORSCHE)が、アマクラスはMasa TAGA(GIRODISC・CREF Motorsport CUP)が優勝した。

スピンをする大草りき(Porsche Japan Junior Programme) プロクラス優勝は近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE) プロアマクラス優勝は内山清志(NIHON KIZAI PORSCHE) アマクラス優勝はMasa TAGA(GIRODISC・CREF Motorsport CUP)

 決勝は午前10時15分にフォーメーションラップが始まった。早朝から降り続いた雨は小降りになり、空も明るくなってきたが、路面はウエット。全車ウエットタイヤを履いてグリッドを離れた。

 好スタートを切ったのは予選2位の近藤翼(NIHON KIZAI PORSCHE)で、ポールポジションの上村優太(Porsche Center Okazaki)の横をすり抜けトップで1コーナーへ向かう。その後方ではスタートで出遅れた予選3位の小河諒(SHOWA AUTO with BINGO RACING)に予選4位の大草りき(Porsche Japan Junior Programme)がインから並びかけるがこの2台は接触。大草はスピンをし、小河はアウトに逃げともに順位を大きく落とした。

 トップに立った近藤は1周目には2位上村を2秒1離し逃げにかかる。3位にはプロアマクラスの内山清志(NIHON KIZAI PORSCHE)が上がり、4位には早くも後方から小河が上がってきた。

 4位小河は2周目には3位内山をバックストレッチでかわし、予選順位の3位まで順位を戻してきた。

 小河は2周目に2位上村と3秒6あった差をときには1秒以上速いラップで詰め始める。3周目にはその差を2秒9、4周目には1秒7、そして5周目には0秒7まで詰め、6周目からはテールトゥノーズとなった。

 この間、トップを走る近藤は2位以下を5秒以上離し独走態勢を築きゆうゆうと一人旅。このままトップでゴールした。

 上村と小河の2位争いは終盤までもつれた。決め手がなく上村を抜きあぐねていた小河だったが、9周目のシケインでは小河のプレッシャーに耐えかねたか、上村がオーバーラン。ショートカットしてコースに戻ったため、最終ラップでは小河を前に出して、2位小河、3位上村でフィニッシュ。後方から追い上げた大草が4位に続いた。

 プロアマクラスは内山が独走優勝。2位には最終ラップに浜崎大(GR-Racing VENTILER)をかわしたIKARI(BJR PORSCHE)が入り、浜崎は3位に続いた。

 アマクラスはMasa TAGA(GIRODISC・CREF Motorsport CUP)が優勝、2位に滝澤智幸(Fach Auto Tech GT3 Cup)が、3位にKuma(SHIROKUMA RACING with CREF)が入った。

 優勝した近藤チャンピオンシップポイントを188と伸ばし、2位の小河に4ポイント差をつけ、3回目のチャンピオンに向け大きく前進した。

 最終第11戦は10月10日行われるF1鈴鹿ラウンドのサポートレースに組み込まれていたが、これが中止になったため、同月31日に行われるJAFグランプリのサポートレースに変更された。

アマクラスの表彰式 プロクラスの表彰式 プロアマクラスの表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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