SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿 GAINER Rn-SPORTS SLS、植田の的確なタイヤチョイス、山内の激走で今季最高位の4位獲得! (GAINER)

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  • #10 GAINER Rn-SPORTS SLS
  • Masayuki UEDA / Hideki YAMAUCHI
  • 予選:9位 決勝:4位
  • 入場者数 予選日:25,000人・決勝日:36,000人
8月30日(土曜日)
  • 公式練習 9:40~11:30 晴/ドライ/気温:26度/路面温度:30度
  • ノックアウト予選1回目 14:00~14:15 晴/ドライ/気温:30度/路面温度:40度
  • ノックアウト予選2回目 14:40~14:52
  • 晴/ドライ/気温:28度/路面温度:35度

gt_r06_gainer10-2.jpg  SUPER-GT最長の1000kmで行われる後半1戦目の鈴鹿。そしてハンディウエイトも今シーズン最重量のレースとなる為、まだハンディウエイトが少ない10号車にとってはポイントも多くなるこの1戦はチャンスのレースである。伝統の鈴鹿1000kmレースは夏休み最後の週末に、沢山のお客様が訪れていた。

 走り出しは山内英輝から。11号車10号車共にアンダーステアに悩まされる公式練習となった。フロントの足回り、車高を何度か調整しセットを進める。途中500クラスの車両が燃えるトラブルがあり、セッションは赤旗中断となる。しかし、セッションの延長はなく、短い時間でセットを作っていかなければならない。

 計測8周ほどで植田正幸に交代。やはりアンダーステアは消えて無く、リアの足回り、車高を調整する。最後に山内に代わり、セット確認を行いこのセッションは8番手で終えた。

例年の灼熱とは違い若干低めの気温と路面温度での予選が始まった。Q1を担当するのは山内。タイヤの温存を考えて、セッション開始後5分経ってからコースへ。しかし計測する前にNo.2MP4-12CがS字でスピンしコースアウト。これにより赤旗が提示される。仕切り直しで残り7分間で予選が再開。計測1周目で2分00秒733をマークし暫定6番手。更新されることなくこのポジションでQ2に進出を決めた。

 Q2は植田が担当。計測2周目で2分2秒150をマークし暫定5番手に。 次周もタイムを更新するが、後半にタイムアップするマシンが続き、予選は9番手で終えた。

植田正幸ドライバーコメント
 今回は走り出しからアンダーがきつくて、それをいろいろセットをアジャストしながら進めていきました。なんとか良い方向に向いてきて、予選は山内が頑張ってくれてQ1を良いタイムで走ってくれて、僕にバトンを渡してくれました。予選は1アタックしかないタイヤだったので、それをいききれなかったですね。9番手の予選で終えましたが、今までの中では、かなり手応えのある走りが出来たので、自分のどこが遅い、どこが速いのかもわかったので、決勝に向けては良い感じにいけると思います。
山内英輝ドライバーコメント
 朝の走り始めはタイヤ2セットの確認を行いました。車のバランスは余り良くなかったのですが、予選用、決勝用と良いところを見つけながら、アジャストしていきました。植田さんと交代してからも植田さん向けのセットを進めて、お互いが納得出来る所で確認できました。Q1は赤旗がなければもう少し良い順位が取れたと思うけど、それはみんな同じだし、タイミング的には仕方ない中で、6番手を取れたのは良かったですね。植田さんも9番手と良い走りをしてくれたので、このまま2人で頑張って、明日は良い花火を見たいと思います。

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8月31日(日曜日)
  • フリー走行 8:30~9:00 曇/ドライ/気温:24度/路面温度:27度
  • 決勝 12:15~ 晴/ドライ/気温:27度/路面温度:31度

 昨日の予選とは打って変わって、気温も例年の開催時期と10日ほどずれているためか、真夏の1000kmというよりも、秋の気配を感じる中で、朝のフリー走行は始まった。

 走り出しは山内から。ブレーキの当たり付けをしてから6周目に植田と交代。決勝を見据えた走行を続ける。サーキットサファリも山内が最終確認をして、朝のフリー走行は終了した。

gt_r06_gainer10-4.jpg  スタートを担当するのは山内。警察車両の先導でまずパレードランが行われ、そこからフォーメーションラップがスタート。ポジションを落とすことなく周回を重ねていく。

 まず6周目にNo.65SLSを交わし、10周目にNo.7BMWを、続けてNo.61BR-Zも交わし、ポジションをどんどん上げていく。13周目にはNo.3GT-Rも交わして5番手まで浮上する。

 21周目にルーティーンのピットを行い植田と交代。植田もポジションをほぼ下げることなく淡々と周回をこなす。

 44周目に再び山内と代わり、タイヤをいたわりながらもこのスティントでも前車をパスしていく激走で順位を上げていく。ここで山内が周回を重ねたことにより、次に乗る植田のタイヤ選択の幅が広がる。

 80周目に植田に交代し、この時植田が選択したタイヤが、その時の路面状況にマッチし、植田のラップタイムも2分4秒台をコンスタントに刻む。102周目に規定の4回目のドライバー交代の為にピットへ。

 コースに戻ったときは、数秒前方に11号車が見えてくる。100kgのハンディウエイトを背負って走る11号車の背後に3周で追いつきパス。前を走るマシンとの差をみるみる詰めていく。

 しかし、燃費、タイヤ共にもう一度ピット作業をこなさないといけない10号車にとっては、コース上でどれだけ速いペースでラップを刻んでいくことが、上位でフィニッシュするためには絶対条件で、山内もそれに答えるように2分3秒~4秒台で周回を重ねていく。

 132周目に最後のピット作業を行い、山内を再びコースへ送り出す。この時点で8番手だったが、全車全ての規定ピット回数をこなした時は7番手。ここから山内の驚異の追い上げが始まる。135周目に自己ベストも更新し、この時に走行しているマシンの中で唯一2分3秒台を連発して激走する。前を走行するのはNo.0CR-Z。6秒差を6周で0にし、142周目にパス。続いて前方は18秒差のNo.4。

 ピットから4号車をパスしろとのゲキが飛ぶ。周回毎に差を縮めていき、とうとう151周目のスプーンカーブ入口でパス。ピット内では拍手と歓声があがる。この時点で4番手を走行。残り周回数的に3番手は狙えなかったので、残りの周回はタイヤを労りながら159周の周回を4番手でチェッカーを受けた。

 今期最高位のポジションでのチェッカーと、チャンピオン争いをする11号車のアシストを果たした10号車は、次戦も勢いに乗ってW表彰台を狙う。

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植田正幸ドライバーコメント
 決勝はタイヤが厳しくて、どうなるレースかと思いましたが、山内も頑張ってくれてなんとか4位になることが出来ました。課題もいろいろとあるのですが、今日はとにかく喜びたいと思います。
山内英輝ドライバーコメント
 今週末は、とても良いレースウィークでした。決勝は、自分自身タイヤマネージメント、全てにおいてコントロール出来たレースでした。ベストリザルトの4位で終えチームのみんな、ダンロップタイヤさんに感謝の気持ちでいっぱいです。植田さんのタイヤ選択のジャッジも素晴らしく、チーム全員で獲得できた結果。次は、更に上を目指し表彰台を勝ち取りたいと思います!
田中哲也監督コメント
 予選はタイミングが悪かったが、それなりに頑張ってくれたと思っています。決勝はすごく頑張ってくれました。たまたま前にいた4号車をパスしたことはチームとしては大きかった。
福田洋介エンジニアコメント
gt_r06_gainer10-7.jpg  ファーストスティントは想定外の早めのピットでしたが、セカンドスティントの植田さんからのタイヤフィーリングのフィードバックでのタイヤ選択、サードスティントの山内くんの長距離タイヤマネージメント、これにより、以降のスティントを速いラップで走るタイヤ選択が出来、上位車両よりも1回ピットが多かったのですが、ラップタイムによってはレース後半に巻き返す可能性を生みました。最終スティントの山内君がタイヤを労わりつつ速いラップを刻み続けたので11号車のライバル4号車を捉える事が出来、結果ポイント的に11号車のアシストにもなりました。今回は2人共、100点です!でも、次は120点の走りで、表彰台を狙って貰います。
GAINER


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