Japanese F3

NAKAJIMA HONDA F3 プレスリリース

●レース名:  1997年全日本F3選手権第1戦鈴鹿
●サーキット: 鈴鹿サーキット/5.8643km×17Lap=99.6931km
●開催日:   3月29日~3月30日
●天候:    29日(予選日)/雨 観客1万1000人
        30日(決勝日)/晴 観客4万2000人

#64 西翼選手、スタートに失敗するも挽回。10位でレースを終える
#65 吉村選手、予選7位を獲得。レースでは後続車両と交錯、リタイヤを喫す

 昨1996年度から、本田技研工業の支援により、鈴鹿サーキットランド主宰の新
たなレースプログラム「SRS-F(鈴鹿フォーミュラレーシングスクール)スカラ
シップ」による全日本F3選手権参戦も、はや2年目を迎えることになった。
 今1997年度も、引き続きSRS-F校長である中嶋悟の「NAKAJIMA 
HONDA」が実際のレース参戦マネージメント、ドライバー育成、レース活動の一
切を任され、SRS-F講師である佐藤浩二をレーシングアドバイザーに据えるとい
うレーシングスクールの延長線上にあるスムーズな路線で、優秀なドライバーの輩出
を目指す。
 世界に通用する若手日本人ドライバーを育成するという目的で開始されたこのプロ
グラムは、1996年度にはこのスカラシップ参戦には山西康司、黒澤治樹、吉村一
誠の3名を参戦させたが、それぞれのドライバーのレース内容が評価され、今シーズ
ンは中嶋悟率いるPIAA NAKAJIMA RACINGから山西選手がフォー
ミュラ・ニッポンへ、イギリスの名門チーム、アラン・ドッキング・レーシングから
黒澤選手がイギリスF3選手権シリーズへ、それぞれステップアップするなど、当初
の予想を上回る大きな成果を挙げることに成功した。
 今シーズンのスカラシップ参戦には西翼(にしつばさ:20歳)、山口大陸(やま
ぐちたいろく:19歳)の二人が選ばれ、西が第1戦鈴鹿のハンドルを握ることにな
った。
また、昨シーズン最終戦の予選において5位という好予選順位を確保しながらも、
レース中止によりレース出場の望みを断たれ涙を飲んだ吉村選手に対し、今回もう一
度参戦のチャンスが鈴鹿サーキットより与えられ、西選手と共に参戦となった。
 レースに先駆け、木曜日、金曜日と4セッション、3時間20分にわたる練習走行
を行った両選手は、いずれも昨年から引き続き参戦する選手らに混じって常にトップ
10以内に入る好タイムをマークし、意気揚々と予選日に備えた。しかし、予選は、
あいにくの雨にたたられる。天候としては、午前中の公式練習の時間帯はなんとかド
ライ路面を保った鈴鹿だったものの、両選手とも雨の中の予選は初めてとあって、吉
村選手が7番手、西選手が10番手という結果になる。
 予選1位は、#16土屋武士選手(DALLARA F397/MITUBISHI)、予選2位は#7トム・
コロネル選手(DALLARA F397/TOYOTA)が獲得した。
空けて、決勝日。夜半過ぎまでの雨で、一部濡れた場所はあるものの、レースは曇り
空の中、ドライ路面で行われた。
スタート進行は予定通り進み、グリーンシグナルと共に1997年度全日本選手権第
1戦鈴鹿がスタート。好ダッシュを決めた吉村選手は、予選順位通り7番手で第1
コーナーに進入し、17ラップのレースに突入する。一方、西選手はスタートこそ成
功したものの2速にシフトアップする際にニュートラルに入ってしまい、失速。後続
車に先行され18番手で第1コーナーに進入する。
吉村選手は、5周目、先行する#38徳田選手(DALLARA F395/TOYOTA)の脱落により
6番手にポジションアップ。早くもポイント獲得圏内に入る。しかし、後方から追い
上げてきた95年度SRS-F受講同期の伊藤大輔(いとうだいすけ)選手(DALLARA 
F397/TOYOTA)とデッドヒートとなり、6周目のシケインで交錯してしまい、左リヤ
タイヤがパンクしてしまい、痛恨のリタイヤとなってしまう。
 西選手は、追い抜きに戸惑いながらも、ポジションを順当に挽回し、タイム的には
トップグループを上回るラップタイムで追い上げながらも、10番手でゴールを迎え
ることになった。
 レースは、予選2位からスタートしたトム・コロネル選手が3周目にポールポジシ
ョンからスタートの土屋武士選手を交わして、そのまま逃げ切り優勝した。

● チーム総監督中嶋悟のコメント
「吉村選手は、昨年最終戦に引き続き予選は好位置でした。レースも良い走りを披露
しましたが、後続車両に追突されるという形でレースを終えたのは残念です。しかし
ながら、今後につながる内容だったと思います。西選手は、スタートの失敗が全てだ
ったと言えます。その後のペースは、トップグループと何ら遜色のないタイムでした
から、次回以降に期待したいと思います。」



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